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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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日本シリーズが終わって、稲葉ジャパンの初陣も見届けて、いつの間にやらストーブリーグもまっさかり。

「野球がない夜は暇だわ~」と思う間もなく過ぎ去っていく日々の速さを、残り一枚になったカレンダーを前にガクゼンと思い知らされております。

10/2 第一次戦力外通告
今年も非情な秋がやってきました。
社会人で侍ジャパンに選ばれたとあって入団時は期待していた高木伴。プロでは活躍できませんでしたね…。八木はその名を耳にしてもピンとこないまま退団となってしまいました。塚田は昨年二軍でやたら登板していたように思うのですが…今年は勤続疲労? 育成ではベンツ角屋、赤松、中道が戦力外。中道は青山との一軍での智弁バッテリー再現はかなわずでした…病気であっても育成という立場では、来季の契約は難しいですよね…。高校の時を知っているだけに悲しいけれど、次の道で輝いてほしいと思います。
あと、パ・リーグ党芸人の番組でもネタにされていたモレルの農家転身。残念ながらコストコ会員ではないのでモレル農園のぶどうは買えませんが、球団が契約して、球場で販売してくれませんかね?

10/26 運命のドラフト会議
今年は! なんと! ついに! オリックスが! クジを!
当てましたぁーーーー!!! 
投手も野手もガバガバ状態のオリックス。何球団競合かわからない清宮をあきらめ、ドラフトNo1投手と評の高いJR東日本・田嶋大樹の1位指名を早々に名言。しかし予想どおり、クジは西武と一騎打ち。どちらが引いても我が家が荒れることは間違いナシ。
仕事帰りの電車の中、ドラフト速報画面を何度も更新しながら必死に祈りを捧げました。
タノムタノムタノム( ̄人 ̄)・・・
    ↓ 
キタァ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ッ!!
クジ、当てるの19年ぶりだってよ…。
2位はこれも社会人投手、日立製作所・鈴木康平。外れ1位で消えると予想されていたようなので、ラッキーでした。鈴木昂平と同じ読みなので、登録名「K-鈴木」にするそうですが…イヤならイヤって言ってもいいんだよ?
3位はこれまた社会人内野手、NTT東日本・福田周平。走・攻・守そろった社会人トップクラスのショートだそうですが、L源田みたいになってくれるかな?
4位は高校生投手の本田仁海。近年、下位指名の高卒投手がいい活躍をしているので、続いてくれるといいな。
5位以降は高卒社会人の捕手、高卒外野手、高卒内野手、社会人内野手と続きました。そして4人指名した育成選手のうち、稲富捕手はその夜のドラフト特番に出演していましたが、難病を克服した高卒捕手。支えてくれたお母さんを喜ばせる活躍をしてほしいですね!
皆ガンバレ!

で、その夜の我が家の議題は、田嶋ではなく、「清宮→日ハム」問題でした。
「清宮との面談をキャンセルしたくせになぜ指名したのか」「清宮側は怒っているのではないか」「ウチは指名予定ないにもかかわらず一番乗りしたのに」「ウチなんか寮の古さを持ち出されてマスコミに馬鹿にされたのに」と、あれやこれや憶測を飛び交わせましたが、結局のところ「清宮パパは栗山監督と懇意だったため面談する必要がなかっただけのうえ、怒るどころか非常に喜んでいる」とか何とか。なんなんだよぅ! 面談しないイコール指名しないと思うじゃんかよぅ!
とりあえず両者一致した意見は、
「なんで日ハムなんだよ! なんで毎年毎年目玉はパ・リーグに来るんだよ! もっと頑張れよセ・リーグ!」
でした。

10/28 第二次戦力外通告
ドラフトの結果を受けての非情通告は、3選手に下されました。
佐野投手にはドラフト時から期待していたのですがね。高校生の時から細身でなかなか大きくならないなと感じていたのですが、なぜかカロリーコントロールをしていたそうな…。実家が焼き肉屋で親戚が嘉風なのに、もったいなさすぎます。昨年のファンフェスでは非凡な身体能力を見せつけてくれましたので、野手でなんとかひと花咲かせてほしいと思います。
岩崎恭平は便利屋枠として鈴木昂平の割を食ってしまったでしょうか。外様の悲しさですね。8000号を打った時のことは今でも憶えています。
川端は引退→育成コーチに。ルーキーイヤーの、ドラフト8位とは思えない活躍は忘れられません。一気にファンを増やし、出場するたびに大きな歓声が沸いていました。いつかのファンフェスでの坂口&原拓の同級生トリオでのトークショーはいつもと違う一面を見られて楽しかったです。寡黙なイメージでコーチ向きなのかどうか疑問はありますが、秋季練習では笑顔を見せつつ指導していたようなので、ひと安心。自分と同じような非エリートの若手選手を鍛えていってほしいですね。

11/16~19 アジアプロ野球チャンピオンシップ
近藤大亮&若月が選出された若手中心の侍ジャパン。なぜか近藤の登板時に限って見ていなかったのですが…。不運な守備もあったようで、印象としては今ひとつか。台湾戦の9回裏は平井-若月バッテリーだったこともあって我が家は阿鼻叫喚でした。
ま、いい経験にしてくれたらいいです。

11/26 誰が脱ぐのかファンフェスタ
まさかの近藤大亮ーーー!
(しかもエエ身体・・・)
途中からしか見られなかったのですが、今年も楽しかったです。リアル野球盤はちょっとグダグダしてしまいましたが、ばたやんの最後の打席がこれとは。最後はさすがの(と言っていいのか)中島でした。あと、「まーきの♪」連発時には小林が意外にいいキャラしていました。
平野の去就がはっきりしていないので、あいさつも胴上げもできませんでしたが…たぶん、オリックスのユニフォームを着る平野を見るのはこれが最後。淋しいなあ。

11/30 ようこそオリックスへ
今年のFA戦線の目玉は野上&増井&大和。オリックスとしてはスカスカの内野を埋めてくれる大和と、渡米する(かもしれない)平野が抜けて不在となる抑え要員として増井を獲りに出ました。しかし大和からはお断りの連絡が。DeNAかあ…レギュラー確約なのかね? オリックスなら二塁でも三塁でもショートでもセンターでも、どこでも好きなところで全試合スタメンだけどね?(未練たらたら)
増井には巨人が接触しているとあって戦々恐々でしたが、抑え確約のおかげか、差し出した手を握ってくれました。年齢が高く、抑えとしては少し下降気味の成績ではあるものの、平野がいなくなった後の9回を任せられる人材を得たことには安堵しています。近藤や黒木では頼りないですし、ヘルメンも退団しそうな状況で、もし増井が来てくれなければ来季の9回はどうなるのかと思っていました。
なにより、巨人と天秤にかけてオリックスを選んでくれたことが嬉しい!
あと、オリックスキラーの野上がセ・リーグに行ってくれたことも嬉しい…。


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11/4 ☆☆☆☆H-DB☆☆
手に汗握る延長戦の結末は、サヨナラ勝ちによる日本一でした。
千賀の負傷により、ソフトバンクの先発は東浜。いっぽうDeNAは今永で、2戦目と同じ顔合わせになりました。そして先制したのもやはりソフトバンク。松田のホームランによるものでした。のせてはいけないお祭り男を起こしてしまいました。ホームグラウンドは俄然盛り上がります。
しかし今永は今日も快投。次々三振を奪い、中盤までその1安打に封じます。
5回、DHに抜擢された白崎が価千金の同点ホームラン。今日も輝くラミレスマジック。東浜が連打を許すと、工藤監督はすわ嘉弥真に交代させます。しかしここまで活躍してきた石川がついに打たれ、差は2点に。まさか、本当に最終戦までもつれてしまうのか。
8回、パットンに交代かと思われた今永でしたが、マウンドに上がりました。100球を越えての続投は「生か死か」と表現したラミレス監督らしくなく感じました。後ろに不安があるなら、むしろここは濱口でもいいのではないかと。先に明日のことを考えたのは、ラミレス監督のほうだったのかもしれません。先のことを考えた方が後手に回りがちな短期決戦。そして打たれて交代。砂田は柳田のワンポイントとして仕事を果たしたにもかかわらず、もったいない判断ミスから1点差。きな臭くなってまいりました。
9回表、ビハインドのサファテ。もう四の五の言っていられません。ピシャリという形容がこれほどあてはまる投球もないくらい、ピシャリと抑えて最後の攻撃。内川を迎えてきな臭さは最高潮。やると思いました。やる男です。
10回表、ランナーを出して敬遠までするサファテははじめて見たかもしれません。四の五の言っていられないサファテのアドレナリンの噴出具合は目に見えるようでした。マウンドに立ちはだかるクローザーは『進撃の巨人』の冒頭かと錯覚するくらいの絶望感。どうやって3イニングもモチベーションを保つことができたのか、11回を投げ終えてサファテはベンチに戻りがてら両手を上げて観客に盛り上がりをうながしました。
DeNAがハマスタを青一色に染め上げたのと同じように、まさにそれはソフトバンクを後押しする大声援。延長は15回まであるはずですが、もうその瞬間が待ち切れないヤフオクドームでした。
続投のエスコバーが空気に呑まれたかのように連続四球を与えると、代わった三上はサードゴロ。ゲッツーでチェンジのはずでした。わずかに送球がそれ、一塁セーフに。しかしもう代打のいないソフトバンク、川島がそのまま打席に立ちます。右打ちを狙った打球は前進守備のライト前へ。中村は暴走のはずでした。完全にアウトのタイミングだった梶谷の送球は、アンツーカーで大きくバウンド。嶺井の頭上を越えて、試合終了。サファテの魂のこもった3イニングが呼び込んだ、サヨナラ勝ちでした。

大方の予想どおり、ソフトバンクが日本一となりました。
しかし4タテかと思われた1戦目から、DeNAはよく立て直しました。崖っぷちからの連勝は、CSを勝ち抜いた勢いを感じました。6戦目もあわや逆王手の延長戦。ソフトバンクに較べるとまるで貧相な選手層で、よくここまで熱戦を展開してくれたと、感動すら憶えました。この数年でいちばん楽しめた日本シリーズだったかもしれません。
ただ、あくまで接戦であり勝利ではないのです。僅差で逃げ切れるのがソフトバンクの底知れぬ強さ。MVPに選ばれたサファテがセーブ記録を作ったように、ハナ差で勝ち切る強力な控え投手陣、ここぞでミスしない守備力、得点機を見逃さない打撃陣の集中力、それは一朝一夕に越えられるものではないとつくづく感じました。日本一も相手の判断ミス、失投につけこんだからこそ生まれたもの。これこそが、絶対王者の資質なのです。
この牙城を崩すのは並大抵のことではありません。
早くもコーチの引き抜きが報じられ、2018のソフトバンク包囲網は始まっています。
うちんとこの軍も、その一角に食い込めますように…。
いや、食い込まないとつまらない!



10/31 ☆☆☆H-DB
大差負け→逆転負け→接戦負け。
ああ、よく見たわー! シーズン中よく見たやつだわー!
この、「あと少しなのに追いつけない」、これこそがソフトバンクの強さの本質なのですよね。
こっちは必死でよだれ垂らしながら全速力で追いすがっているのに、相手はジョギングペースで前を行く。手を伸ばしても伸ばしても、その背中には届かない。そうするうちに心折れ力尽き、もんどり倒れて相手の姿ははるか彼方…。
今日もソフトバンクが先制してペースに乗ります。なぜ初回から柳田にストライクを取りに行ってしまうのか…。一方、あきらかにストライクの入らない武田相手に、桑原・梶谷が相次いで盗塁失敗。みすみすチャンスを潰してしまいます。
4回の攻撃は王者ソフトバンクの真骨頂。中村が粘って四球で出塁すると、ランナー松田に代わって1アウトから明石がつなぎ一・三塁。このレフト前でしっかり松田が三塁に進んだこと、高谷のスクイズがファールになってから明石が盗塁して二・三塁になったことで、攻撃の幅が広がります。そして内野陣が前進したところで高谷は強い打球を狙い、計算どおり外野へ抜けていきました。これでしっかり2点追加。
全員が次の一手のためにきっちりと仕事を果たし、後ろにつないでいく。打力では決して抜きん出ているわけではないのに、ソフトバンクと他球団の明確な違いはここにあります。
とはいえ、6回裏の攻撃はDeNAの意地を見ました。主軸がチャンスを作ると、柴田が12球粘って四球。そして倉本が前日のミスを取り返す本日3本目のヒットは、12球粘ってからの内野安打。ヘッドスライディングで1点差に迫る得点をもぎ取りました。その後の桑原は惜しい当たりだったのですが…なかなか初ヒットが出ません。不動の1番が出塁すれば、チームに勢いが出ると思うのですが。
以降は互いのブルペン陣が無失点に抑え、結局そのまま試合終了。DeNAは井納を出して打開を図るも、ソフトバンク鉄壁の勝ちパターンにはね返されました。
これでソフトバンクが3勝、日本一に王手をかけました。本拠地で胴上げされてしまうのか、DeNA。セ・リーグ代表としての蜂のひと刺しをくれてやることはできるでしょうか。

11/1 ☆☆☆H-DB☆
あまりの戦力差に無傷の日本一も覚悟した4戦目。ソフトバンクの前に、ルーキー左腕濱口が堂々立ちはだかりました。
シリーズはじめて1番柳田を抑え、開始早々に大歓声が起こったハマスタ。さらにその裏、桑原に初ヒット。得点にはつながらなかったものの、いっそう球場は沸き上がり、これでDeNAは試合の主導権をものにしました。
ソフトバンク打線は濱口の変化球にまったくタイミングが合いません。こんなに手も足も出ないバッター陣を見るのははじめてかもしれない。5回をノーヒットで終えた濱口に、ようやく打線が応えます。和田の失投をとらえた宮崎の打球がスタンドに消えると、反撃開始。梶谷・高城の連打から濱口が絶妙なバントを決めた瞬間のハマスタのボルテージは最高潮。ここまでアウェーなソフトバンクはなかなかお目にかかれるものではありません。ベテラン和田も完全にその渦に飲み込まれてしまいました。倉本がしっかり犠飛を放ち、これで2点差。
リードしても不安で仕方なかった2戦目とはまるで異なり心境が落ち着いていたのは、濱口の頼もしさと、球場全体の雰囲気がDeNAを後押しするものであったからに違いありません。工藤監督もそれを感じ取ったのでしょうか。2点差にもかかわらず、勝ちパターンを温存し7回に五十嵐を登板させました。DeNAはきっちり追加点。その次の回、濱口が初ヒットを打たれてから乱れ、ランナーをためてパットンに交代します。その1点がなければパットンのメンタルも違っていたでしょうし、結果も変わっていたかもしれません。
勢いにのるDeNAは攝津からも3点を追加し、セーフティリードでこのシリーズはじめて山崎康が登板。はじめてのヤスアキジャンプに揺れるハマスタ、飲み込まれる黒い集団、横浜の夜は見事青一色に染まりました。
崖っぷちでなんとか踏みとどまったDeNA。3連敗からの起死回生となるでしょうか。
濱口にしてやられたソフトバンク。今宵は膝をついた絶対王者ですが、今宮の熱いプレーもありました。ふたたび立ち上がるであろう明日、いかなる熱戦を展開してくれるのか。
目の離せない2017日本シリーズです。

11/2 ☆☆☆H-DB☆☆
…うげ、予定入れちゃってたよ…。自分とこに関係ないからって、完全に日本シリーズの日程忘れてたよー。
「胴上げしてませんように!」と祈りながら速報を開くと、7回、スコアは5-4。ワオ!
それから試合終了までドキドキしながら経過を追い、まだシリーズが続くことに安堵しました。
速報経過とダイジェストしか見られなかったのですが、リアルタイムで観戦していたら絶叫が止まらなかったであろうシーソーゲームでした。
お目覚め筒香の一発で逆転した直後に再逆転された先発石田ですが、その後を三上・砂田が無失点に抑えたことでCSと同じ流れができたかもしれません。そして昨日から俄然勢いの増したホームハマスタ、これまで打たれる気配のなかったモイネロも、DeNAファンの熱狂に気圧されてしまったのでしょうか。さらに焦りから生まれた明石のミスは致命的でした。
わずか1点差。ここからはもう逃げ切りしかありません。が、相手は最強ソフトバンク打線。簡単には凡退してくれません。エスコバーがなんとか主軸を抑えるも、パットンがランナーをためて柳田を迎えたところで、ラミレス監督はここぞの一手を打ちます。シーズン中もなかった抑え山崎康の回またぎ。さすがのヤマヤスも緊張からかカウントを悪くしますが、最後はツーシームがいいところへ決まりました。吠えるヤマヤス、うなだれる柳田。この日のハイライトのはずですが、試合はまだ1イニング残っています。一度アドレナリンを放ってしまうと、モチベーションを立て直すことは難しいのです。この大舞台において、初の試みは賭けであったのかもしれません。9回、不運もあって二死満塁。結果的に、賭けはラミレス監督の勝ちでした。エラーを取り戻したい明石でしたが、勝負は思いの外あっけなく決しました。
今年最後のハマスタを勝利で飾ったDeNA。この勢いのまま、福岡に乗り込んで史上最大の下剋上を目指します。
らしくないミスから連敗をくらったソフトバンク。2戦目の勝利監督インタビューでの「これで福岡に戻ってこられる」という言葉足らずのコメントが奇しくも実現してしまいました。とはいえ胴上げは本拠地のファンの前のほうが、というのも偽らざる本音のはず。

時は霜月に移り、夜風も冷たくなってきました。
けれど身も心も熱くなる、まだ少しの間、野球の季節は続きます。






10/28 ☆H-DB
10-1と、思わぬ点差がついた日本シリーズ第1戦。
予告先発ナシのこのシリーズ、予想どおり千賀と井納で始まりましたが、やはり経験の差が出てしまったでしょうか。
1st、finalと好投してきた井納ですが、1番・柳田に出塁を許すと、今宮のバント、デスパイネのタイムリーと、相手の理想どおりに得点させてしまいました。
千賀も本調子には見えませんでしたが、中軸をしっかり抑えたことで怪我しませんでした。唯一の失点もアウトとひきかえのもので、しかもその裏すぐ突き放したものだから、ノーダメージ。ラミレス監督も早々にあきらめたのか主力をひっこめ、CSで出番のなかった若手に経験を積ませることを目的に変えました。
ただ、誤算であったのは、点差がつきすぎて相手の勝ち継投をひっぱり出せなかったことでしょう。ここを使い込ませたなら、負けとひきかえの価値もあったかもしれませんが…。
柳田も帰ってきて、ソフトバンクはもうすっかり完全体。
ラミレス監督は、明日からの試合につけいる隙を見いだせたでしょうか。

10/29 ☆☆H-DB
一転投手戦となった第2戦。昨日のリプレーのようにソフトバンクが先制しましたが、その後今永は慎重にアウトを重ねていきました。力投にこたえたい打線でしたが、今日の東浜にはまったく隙がありません。ようやく捉えたのが6回裏。その前の回の上位打線を今永がはじめて三凡に打ち取り、インターバルに入った直後のことでした。梶谷が同点ホームラン。通常ならスタンドインはありえないインコースの球でした。これで潮目が変わりました。
動揺を隠せない東浜を降板させて先に継投へ入った工藤監督。嘉弥真で筒香を抑え、流れは絶ったかに見えました。あとは宮崎のところで森、と計算どおりのはずでしたが…。
ここまでノーヒットとはいえ、そこは首位打者。セ・リーグ代表の貫禄を見せました。最後の最後、力で抑えに行ったストレートは見事DeNAファンの手前のテラス席へ! かいしんのいちげきー! 磐石なはずの継投失敗、これで勝負あったかー!
…と、言いたくなるのですが、これで簡単に諦めてくれないのがソフトバンクなんです。
もうこの瞬間から「えーっと、あと4イニングどうやって逃げ切るん?」と不安がよぎりました。次は今永としても、三上、パットン…山崎康までつなげられるだろうか…。
で、案の定である。
できれば、石川柊のところで追加点が欲しかったです。四球から崩れることの多い投手なので、桑原がつなげられれば良かったのですが、警戒されているのか三振が目立ちます。
そして代わった三上が代打明石に二塁打をくらい、城所はバント。ここで最低1点でもヨシという判断をしているあたり、工藤監督に余裕が見えます。一方、連戦のためCSで見せた神がかり的継投ができなかったラミレス監督。しかし前がかりでパットンを登板させたのは、ヤマヤス2イニングで勝負をかけるつもりだったのでしょう。我が家の予想でも、そこしか勝ち目はありませんでした。で、当たっていました。…はずでした。
倉本のエラーで絶体絶命。結果的に塁に残った今宮が、リプレー検証にて覆った逆転生還のランナーになってしまいました。パットンも持ち直したのですがね…ああいう時の内川や中村の集中力はハンパないのです。
くしくも、その次の回でショートの差を見せつけられる始末。そして岩崎を温存してモイネロ、サファテ、終わり。つええ。なんだこりゃ。完全体のソフトバンクってこんな強かったんか。
敵地で1勝1敗ならまだ御の字のところ、見事に跳ね返されたDeNA。ひさびさの本拠地で、完全ホームの雰囲気を味方に窮鼠猫を噛むことはできるでしょうか。
我が家の解説者によると、この試合は倉本のエラーではなく、三上の登板に敗因があるとのことでした。明石・長谷川というふたりの左が控えているソフトバンクですが、先発が左の今永であることから右の江川をスタメンに入れていました。この日の江川は当たりがなく、砂田でもアウトは取れたはず。三上がいきなり無死二塁にしたことでいきなり柳田に当てるよりは、確実にアウトを取っていくべきだった、と。成る程。
確かに、今永に代えて三上を出すのは普通の継投でした。しかし終盤に強いソフトバンクに、普通ではアカンのです。普通ではないことをしないと、蟻は巨象に勝てないのです。
踏み潰されてしまった蟻ですが、家に帰って毒を持った蟻に変わることを願います。





10/18 パ☆H-E☆ セ☆☆C-DB
はからずも毎日野球がある喜びを感じることになった今年のクライマックスシリーズ。finalの大事な大事な初戦はセ・パで明暗別れました。
パ・リーグは雨の心配がいらないドーム球場。待ち受けるは最多勝の東浜でしたが、またも茂木が先制パンチ。さらにこの日から昇格したアマダー、ノリノリウィーラーにスタンドインされてしまいました。とはいえ被安打はこの3被弾のみ。たった3球の失投でした。もったいないとはいえ、相手の勢いを考えれば最低限かなと思います。
ソフトバンクといえば、少し前までポストシーズンにきわめて弱く、秋の風物詩などと形容されたこともありましたが、その一因はプレッシャーや緊張から来る野手の固さにありました。この日も先制された重圧からかペナントレース中の破壊力が見られません。塩見がこれまたペナントレース中には見られなかった超絶コントロールでスパスパ三振を奪って、ペースをつかめなかったでしょうか。デスパイネがイライラからか枡田にいちゃもんをふっかけて両軍集まってくる始末。王者の試合運びにやや乱れが見えます。
いっぽうセ・リーグは、チャンネルを合わせる前に試合が終わってしまいました。広島も屋外球場のため、秋雨前線にDeNAは泣かされっぱなしです。移動日なしで相手先発が薮田ですから、苦戦は予想していましたが。今後も雨が続きます。甲子園で前例を作ってしまったものだから、遺恨を残すことにならなければいいのですが。

10/19 パ☆H-E☆☆ セ☆☆C-DB☆
いったいどうした、王者ソフトバンク。
次なる先発は最多勝率のタイトルを誇る千賀。相手は辛島。まさかこの予告先発で連敗をくらうとは。
殊勲者は嶋。勝ち越しタイムリーは解説も絶賛の読み打ちでした。一球前のインコースを見逃したことで相手の目をくらませ、次のインコース直球を振り抜きました。まだ若く経験も浅い甲斐を手玉に取る、短期決戦ならではの見ごたえある対決、価千金の一打でした。
とはいえ千賀が打たれたのは実質これだけ。黒星翌日の先発として、十二分に役割は果たしました。
問題はやはり打線。この日も内川のソロホームランだけ。ここもまた嶋がうまいこと打者を欺き、次々裏をかかれて倒れていきました。
なにやら雰囲気が重い。これが追われる者のプレッシャーなのでしょうか。なにかひとつ、きっかけをつかむことでこのヤフオクドームを覆う暗雲を払うことができるはずです。
と、今回もまったく中継を見られなかったセ・リーグ。DeNAが中盤で点差をつけての逃げきりでした。上位からクリーンアップの威圧感は広島に見劣りしません。ルーキーながら二桁勝利をあげた濱口がここでも良い仕事をしました。やはり上位チームは先発が揃っている印象です。今日を落とすと崖っぷちだっただけに、踏みとどまりました。

10/20 パ☆☆H-E☆☆ セ☆☆C-DB☆☆
両リーグそろって五分の星となったfinalステージ。いよいよ盛り上がってまいりました。
1stのリベンジをかけてマウンドに上がった則本ですが、あえなく撃沈。シーズン中はあれだけ圧倒的な投球をしていたのに、WBCを含め、なぜかここぞで勝てないイメージがありますね。ソフトバンクを手玉に取っていた感のある嶋をはずしたことも、凶と出たでしょうか。それでも和田も勢いのある楽天打線を相手にピリッとせず、均衡した試合展開に。
結局、中村が福山から決勝2ランを放ち、サファテが三凡で〆ました。打つ方では上林に代わってスタメンに入った城所が起爆剤となり、当たりのなかったデスパイネ・松田・中村に打点がついて、息を吹き返した感があります。エース則本と勝ちパターンの福山で試合を落とした楽天は、逆に追い詰められつつあります。明日からの戦いぶりが見ものです。
対称的に投手戦となったセ・リーグ。メッセンジャー相手にもひけを取らなかった井納がfinalでも結果を出しました。計算できる先発が一枚加わったのは大きいですね。積極的な継投も印象的でした。明日以降台風で中止が見込まれますから、何としても勝ちを取りたかったのでしょう。広島は終始後手に回っていた感があります。
DeNAは1stで過酷な戦いをしたにもかかわらず、王者広島に一歩もひけをとらない試合ぶり。どちらも見ごたえのあるCSです。

10/21 パ☆☆☆H-E☆☆ セ(雨)
王者の目覚め。ソフトバンクが一発攻勢で相手を崖っぷちに追い込みました。
このシリーズ、はじめて先制したソフトバンク。その一打が当たりのなかった長谷川から生まれたことは、試合の趨勢を決める点で大きかったでしょう。これで主力すべての両目が開いたと言っても過言ではありません。そして完全に起床したデスパイネのホームランで追加点。これで勝負あったかと思いましたが、そこは楽天、さすが1stを打ち勝ってきただけあります。回を重ねるごとに調子を落としていくバンデンハーク(by我が家の解説者)を攻め、中盤ついに逆転。ここは継投の遅れが仇となりました。そうか、バンデンはこうして攻略すれば良いのか。いっつも全員サッサと凡退しているから100球肩なんて知らなかったし…マレーロのホームランくらいしか弱点が見当たらなかったよ…。
それはさておき、100球投げても平気な岸を降板させたのは中5だったからでしょうか。ちょっともったいなくないかなあ、と思う間もなく、このfinal、シリーズ男と化している宋家豪が、これまたfinal大当たりの内川に同点弾をくらってしまいました。気落ちしたのか次の中村にも前日のリプレイのような逆転弾。福山、宋と、続けて必勝パターンを崩され星を落とした楽天。手放した勢いを取り戻し、逆王手をかけられるでしょうか。

10/22 パ☆☆☆☆H-E☆☆ セ(雨)
一度失った流れをふたたび取り戻すのは至難の業。しかもビジター。初回から先頭ランナーを出すも無得点の楽天と、3点先取のソフトバンク。おまけに初得点はこの日から復帰した柳田と、もうラストスパートは誰にも止められないほどのスピードでした。こういうところで気を吐く島内ひとりでは到底太刀打ちできません。チャンスでも淡々と投げる武田の姿はシーズン中のそれではなく、1・2戦で楽天の先発が見せたような落ち着きぶりでした。たったひと試合で中身が入れ替わったかのような勢いの違い、これも短期決戦ならではのおそろしさです。そして最後は岩嵜、森とつないで〆はやっぱりサファテ。final2連敗からの逆転劇は、CSが始まって以来初の偉業。1st3試合からのfinal勝ち抜けという初の快挙を狙った楽天でしたが、はじめて対決はあえなく敗退となりました。
もっとも、15.5G差もあるんだから、こうならなきゃおかしいんだよなあ…。他ファンは「下剋上!」なんて楽しんでしまうけれど、当事者にとったらこんなに差をつけて日本シリーズに行けないなんてことになったら大問題ですからね(ロッテの下剋上の時はもっと差がつまっていたし)。

10/23 セ☆☆C-DB☆☆☆
ようやく雨の上がったマツダスタジアム。連勝の流れに水を差されたかたちのDeNAでしたが、この日も光ったラミレス采配。1点差の緊迫したゲームをもぎ取り、福岡行きに王手をかけました。
薮田とウィーランド、投手戦が見込まれましたが帰宅前に広島が先制パンチ。DeNAはその後のチャンスを次々併殺で潰し、こりゃ決まりかなと思いかけた中盤、筒香の一発が飛び出すと反撃開始。打席でも決して野手に見劣りしないウィーランドの出塁から雰囲気が変わりました。広島は投手交代が裏目に出て逆転を許してしまいます。
それでも打線の威圧感は健在。疲れの見え始めたウィーランドを攻めて満塁とします。広島の代打攻勢vsDeNAのマシンガン継投対決は、DeNAの勝ち。完全に我を失っている様相の広島ですが、ラミレス監督は容赦しません。ここでつぎ込んだのは今永。ええ? 明日の先発じゃないの? 「CSに明日はない」、見事な有言実行でした。短期決戦は次のことを考えていては終わりです。
さあ追い込まれた王者広島。優勝の原動力ともなった逆転劇を見られるでしょうか?

10/24 セ☆☆C-DB☆☆☆☆
セ界最大の下剋上、成る。
終始ラミレス監督の采配が冴えたfinalでした。
今日も広島に先制されるや、先発の石田をさっさと降ろし2回から三嶋へ継投。緒方監督も中4で野村を立てましたがやはり窮地のプレッシャーからか、ピリッとしません。逆転されるや大瀬良に交代するも、2アウトから3連打を浴びて追加点を許す始末。代打が乙坂ではなく細川だったのは、ここはまだ勝負どころではないと判断したのかもしれませんが、見事な内角打ちでした。えっ! 高卒ルーキーなの? なんでこんなふうに育つの!?
そして投手は濱口へ。ええ? 明日の先発じゃないの? やはり「CSに明日はない」、名言いただきました。
8番で打線の切れた広島は欲をかいて大瀬良続投。うーん、こういうことすると裏目に出るんだよな…という不安に限って的中。
新井のホームランで一時は沸き上がるも、すぐさま筒香がおかわり。静まり返るマツダスタジアムはもはやDeNAの独壇場。点差の離れたところでのジャクソン・中崎も集中力を欠き、動揺を隠せない野手陣もわけのわからぬまま凡退し、現実を受けとめきれないまま、試合終了。
福岡行きの切符は、DeNAの手に渡ることとなりました。
試合勘が戻らなかった、雨天コールドが相手に火をつけた、敗退の原因を類推することは容易です。また14.5G差をつけながら日本シリーズに行けないことについては、CS制度の問題点と騒がれるでしょうし、ルール変更が取りざたされるかもしれません。それはまた先の話。今は、1stを3試合戦ってさらに連戦で敵地へ乗り込み、圧倒的不利の条件で星を落としながら、それでも逆境をはね返して4つ勝ちをもぎ取ったDeNAを称賛すべきでしょう。あわや4位だったチームとは思えない、短期決戦のお手本のような戦いぶりでした。
さあ、これにて日本シリーズのカードは決まりました。
ソフトバンクvsDeNA。王者の貫禄対下剋上集団。球界最高年俸対最低年俸。工藤とラミレス、両監督のマジックの仕掛けどころも見ものです。
福岡と横浜、いずれが歓喜に沸くか秋の夜。今年最後のプロ野球、願わくば長く楽しみたいもの。もつれにもつれ、手に汗握る最終戦を堪能できますよう、両軍の健闘を祈ります。


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