青学大の連覇か、國學院大の三冠か。はたまた駒澤大、創価大など有力校が勢ぞろいした101回目の箱根駅伝。
今年も大手町に号砲が鳴りました。 《1区》 スタート間もなく飛び出したのは中央大・吉居選手。昨日ニューイヤー駅伝で走っていた大和選手の弟・駿恭選手も、もう3年生か…。 それはさておき、5キロ近くで後ろの集団と早くも40秒差をつける大逃げです。吉居選手はそのまま先頭を走り抜け、2位駒澤大と1分32秒差をつけて区間賞。兄に続く快挙となりました。スタジオで見守っていた大和選手との照れ交じりのインタビューは微笑ましかったです。 長らく固まっていた2位集団は、残り少なくなるとばらけ始めました。残り1キロで青学大が遅れ始め、1分45秒差の10位で襷リレーとなりました。 とはいえ、レースはまだまだこれから。 《2区》 各校エースがそろった花の2区。今年も見ごたえある、超ハイスピードな展開となりました。 駒澤大・篠原選手は2位スタート。國學院大・平林選手は5位集団。青学大のエース・黒田選手はやや遅れて12位で前を追います。 2区といえば留学生のごぼう抜きも見どころですが、今年の注目は東京国際大・2年のエティーリ選手。昨年は予選会で敗退してしまったので今回がデビュー戦となりましたが、14位スタートから一気に順位を上げ、12人を抜いて2位浮上。篠原選手もくらいつこうとしますが、圧倒的なスピードにはかないません。 さらには後ろから創価大・吉田選手が迫ります。17位で鶴見を出た創価大ですが、区間2位のタイムで順位を4位に押し上げました。5区ではなく2区に配置されたエースが、最終学年で大仕事をやり遂げました。 しかしそれに先行して3位で襷リレーしたのが青学大! スーパーエースの黒田選手、溜めていた力を終盤に発揮。ぐんぐん抜いて気づけば7人抜き。1区の出遅れを見事挽回しました。 なんとエティーリ・吉田・黒田の3選手が区間新という超ハイペースの結果に。篠原選手も区間4位とまずまずの結果。一方、注目の平林選手はタイムを伸ばせず、1分40秒差の8位と三冠に黄信号。 東洋大は19位と順位を落とします。連続シード権が危うい展開となりました。 そんな中、区間9位とブレーキになることなく、中央大が首位を守ります。 《3区》 先頭を行く中央大・本間選手は快走。後続と差をつけていきます。区間賞獲得の安定した走りで首位キープし、4区に襷をつなぎます。 創価大の4区は留学生のムチーニ選手。区間2位のタイムで順位をさらに押し上げ、2位で平塚へ。 逆転の往路優勝を虎視眈々と狙う青学大ですが、最初で最後の箱根を走る鶴川選手が区間9位とタイムを伸ばせず、それでも3位を守って後続へつなぎます。 4位を争ったのは1年生コンビ。駒澤大・谷中選手と、11位から上がってきた早稲田大・山口選手の激しいデッドヒートは中継所付近まで続きました。これからの箱根を盛り上げてくれそうなふたりの見ごたえある鍔迫り合いでした。 《4区》 青学大スーパーエースその2・太田選手が登場。首位と2分24秒差でスタートすると、ぐいぐい前に迫っていきます。 國學院大・青木選手が早稲田大を抜き、4位駒澤大に近づくも、桑田選手はそれを許さず。なんとか前を行く青学大を追っていってほしい…のですが、太田選手は9キロ地点で約40秒詰めるハイペース。計算どおりのレース展開でその差はどんどん縮まっていき、小田原でのタイム差は45秒。箱根の山での逆転劇、往路優勝が見えてきました。 東洋大は岸本選手の区間3位の力走で、一気に9位へ上がってきました。さすが鉄紺のプライドです。このままシードを守ってほしい。 《5区》 スペシャリストがそろう今年の山は快晴、無風と好条件。 三度目の山登りに挑む青学大・若林選手に終われる中央大・園木選手。逃げるしかないとばかりに前がかりで突っ込んでいきました。しかしさすがは「若の神」。どんどんその背は近づいていき、10キロ付近でついに逆転。さらに差を広げ、先頭を快走。最後の箱根で区間新記録を打ち立てる快挙で、見事青学大が往路をトップで駆け抜けました! すべてが計算どおりとはいかなかったようですが、それでも2位との1分47秒差は、明日の「ピクニックラン」が盤石となるタイム差といっていいでしょう。 中盤からずっと苦しげだった園木選手は、それでも大幅にペースダウンすることなく最後まで2位を守りました。昨年の苦境を思えば見事な躍進です。 続いてゴールしたのは早稲田大・工藤選手でした。6位スタートから國學院大・駒澤大・創価大を次々追い抜く、「山の名探偵」の名をさらに知らしめる区間2位の走りでした。チームも一気に3位へ浮上。来年の記録更新が今から楽しみになる山登りっぷりでした。 4位は駒澤大。5位創価大、6位國學院大、7位城西大に続いて、8位に入ったのは立教大。予選会組とは思えない好成績、明日も期待です。 東洋大・日体大までがシード圏内。東京国際大・中央学院大・順天堂大の11位集団とは約40秒差。復路ではどんな順位変動が起こるか、注目です。 PR |
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