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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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『光る君へ』
主人公は平安朝の女性、動きといえば権力争い、このマイナーな時代を舞台に一年間観せられるドラマを作れるなんて、さすが大石静…。
ところどころに源氏物語のオマージュを入れながら、まひろと道長の長い恋物語は幕を閉じました。
もう少し時代背景の勉強をしておくべきだったと後悔しています。なぜなら記憶力の低下著しく、名前と関係性が憶えられない!
とはいえ、登場人物は実在非実在あわせてそれぞれ個性的で美しかったです。飽きずに視聴できたのも、男女問わず美麗な俳優たちが画面を彩ってくれていたからというのも理由のひとつでしょう。
まひろは文学史に残る作品を残したとはいえ、朝廷の中心にいたわけではありません。そこにいたのは道長であり、このドラマは同心円状に広がる両者の視点から歴史を描いていましたから、女性主人公にありがちな違和感(無理やり歴史の事象に関わらせたりなど)を憶えることもありませんでした。例外といえば終盤の太宰府ですが、紫式部の晩年は不詳ですし、こんな旅をしていたのかもしれないと思わせるそれまでのまひろの生きざまでした。
ラストに登場したのが武士の双寿丸というのも意味深でした。もちろん戦の世まではまだまだ隔たりがありますが、我々は平安の時代に終わりが来ることを知っています。歴史という大きな河を流れる一艘の小舟に乗って、さまざまな時代を観てきたわけですから。
さて来年の小舟が立ち寄る先は、これまた戦なき世の江戸時代。蔦屋重三郎が主人公です。近世出版業を研究(一瞬だけ)した身としては、見逃せない題材です。脚本家が森下佳子というのも期待大。再来年も仲野太賀の豊臣秀長ですから、面白い大河が続いていきそうです。

『おむすび』(承前)
『カーネーション』と続けて観ているため、余韻に浸って集中できない…。
それでもところどころ、感動させられる場面はあります。今なお震災から立ち直れずにいるナベさん。同じく肉親を亡くしているがゆえに彼を許せない美佐江。どちらも目には見えない心の傷が、まるで手に取るかのように感じられる繊細な演技が胸を打ちました。ふたりが過去のわだかまりを解いたことはセリフでしか語られませんでしたが、ふたりだけの空間できっとふたりにしかわからない感情を伝えあったのだろうと自然に納得させられました。ありきたりな言葉よりも説得力を感じる、緒方直人とキムラ緑子の演技力あればこそです。
結もまた、幼さゆえとはいえ、避難所でおむすびを持ってきてくれた女性に発してしまった心ない言葉を後悔していました。
この作品には震災を描くことに対する覚悟を感じますし、食べることと生きることの大切さを伝えたいという意志は感じます。空気感はまるで異なりますが、『監察医 朝顔』とテーマは同じであると思うのです。だからこそ、いまだ「ギャル」にぴんと来なくてハマりきれないのを惜しいと思ってしまう。
結と翔也の結婚には乗り越えなければ障害が多そうですが、物語はまだまだ折り返し。栄養士としては駆け出しの結ですが、これから一人前になってどのような活躍をしていくのか、『カーネーション』に負けずハマってしまう展開になることを願います。








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