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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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青学大は「あいたいね大作戦」完遂に向け、復路にも盤石の布陣を敷いてきました。
駒澤大はエース佐藤圭汰選手が7区にエントリーされました。追撃に期待です。

《6区》
青学大・野村選手、駒澤大・伊藤選手と経験者がエントリーされた山下り。最初にスタートした野村選手は軽快な出だしで後続を離していきます。そのスピードは驚異的。区間記録を上回るペースでどんどん山を駆け下り、もっともきつい残り3キロも監督の声かけに力をもらってすべてを振り絞って腕を振ります。そのタイム、なんと56分47秒。ただただ「凄い」としか言葉が出ません! 箱根はいったいどこまで進化していくのだろう?
トップと3分16秒差の4位でスタートした伊藤選手もさっそく早稲田大との差を縮め、中央大にも迫る勢いを見せますが、中央大・浦田選手も負けてはいません。最終学年の意地を見せ、2位を守り切って小田原で襷リレー。早稲田大・山﨑選手と伊藤選手の競り合いは最後まで終わらず、下りきったところで伊藤選手がなんとか前へ。伊藤選手も区間2位、57分台の力走でした。
後方に目を転じれば、東洋大が立教大に追いつき8位争いに。シード争いは東京国際大・順天堂大・帝京大・中央学院大・日体大がひしめき合って襷リレー。タイム差は最大21秒、今後の順位変動から目が離せません。

《7区》
先頭を行く青学大の映像が早くも少なくなってきました。
駒澤大・佐藤選手は怪我明けですが、ゲームチェンジャーという期待を裏切らず、5キロ付近で早くも2位・中央大の岡田選手に追いつき並びます。高校の後輩である岡田選手も負けじと並走しますが、先輩が貫録を見せ、10キロ付近で佐藤選手が先行します。1キロ3分を切るハイペースで青学大との差を詰めていく佐藤選手。力強いフォームを見ているだけでワクワクしてくるような走りです。
そしてそのタイムも圧巻の区間新。小田原では4分以上あった青学大との差を1分40秒まで縮める激走となりました。
もちろんシード争いも見どころ。10位を争っていた順天堂大・東京国際大が順位を上げ、立教大・東洋大をとらえて突き放していきます。長らく併走していた2校ですが、順天堂大に軍配が上がって8位で襷リレー。帝京大・日体大も猛追してきて、10位争いのゆくえはまだ混沌としています。

《8区》
青学大・塩出選手は終始安定。区間賞獲得の快走で7区に詰められた差をまた広げていきます。
追う駒澤大・安原海晴選手は同じく駒澤ランナーだった安原太陽選手の弟。15キロの給水地点ではその兄が待っていました。昨年と役割が逆になった兄弟の給水は、今年の箱根を彩る名シーンとなりました。
3位には早稲田大が浮上。抜かれた中央大・佐藤選手はペースが上がりません。創価大・國學院大にも先行されてしまいます。佐藤選手は結局区間最下位、順位も6位に落ちてしまいました。
さて注目のシード争いですが、いまだ混迷をきわめます。20年連続のシードを目指す12位東洋大は意地を見せ、10位の日体大をとらえます。2校がそろって9位東京国際大を抜き、並走したままラストスパート。ほぼ同時に襷リレーとなりました。11位帝京大とは23秒差。東洋大・網本選手は区間2位の好走で、一時は危うかったシードをたぐりよせました。
戸塚では日大が1分及ばす繰り上げスタート。学生連合は東大生から東大院生への襷リレーというめずらしい光景が見られました。

《9区》
青学大の9区ランナーはキャプテンの田中選手。爽やかにアスファルトを踏み駆けていきます。給水地点では青学らしく笑顔で乾杯。爽やかすぎて眩しい!
その630メートル後ろを走る駒澤大ですが、長い直線ではその姿を視認することはできてもタイム差は縮まりません。それでも必死で前を追っていきます。
3位には國學院大が創価大・早稲田大を抜いて上がってきました。これぞ大学駅伝二冠の意地です。しかし早稲田大も負けじと追い上げ、鶴見ではほぼ同タイムで襷リレー。順位は最終区へ託されました。
さらに7位の城西大・桜井選手が前を猛追。区間トップのスピードで1分以上離れていた中央大に追いつきました。これまた最後までわからなくなりました。
シード争いは、8位を争っていた順天堂大・東洋大・日体大の3チームに帝京大が合流。15キロの給水を受けたあと、帝京大がスパートをかけます。東洋大・順天堂大はついていきますが、日体大が振り落とされていきました。
鶴見の手前で日体大を抜いた東京国際大が11位に上がります。そのタイム差は22秒。
青学大スタートから20分が過ぎ、3校が繰り上げスタートに。前回10位だった大東文化大も、来年は予選会に回ることになってしまいました。

《10区》
映像は順位争いにシフトして、先頭青学大の動向は終盤までほとんど映らず…。順調な証拠ではあるのですが。アンカーの小河原選手は出場メンバー唯一の1年生。原監督はすでに来年以降を見据えているのかもしれません。
昨年打ち立てたばかりの大会記録更新を託された小河原選手。途中の解説はたぶん無理だろうというニュアンスでしたが、原監督のゲキにも背中を押された小河原選手は見事最後までペースを落とさず走り抜き、記録を6秒更新するタイムでゴールテープを切りました。あいたいね大作戦大成功! 連覇達成!
それに遅れること2分50秒、駒澤大・小山選手が最後の直線で残る力を振り絞りゴール。総合優勝はなりませんでしたが、復路は青学大を上回るタイムで意地の復路優勝を飾りました。もう少し往路で詰められていれば…惜しかったですが、主力の残る来年に期待です!
3位争いは鶴見からずっと並走の続いていた早稲田大・國學院大。残り6キロを切ったところで國學院大・吉田選手が前に出ます。3強の前評判どおりの3位フィニッシュ。箱根の優勝はならずとも、地力のあるところを見せてくれました。平林選手の抜ける来年が勝負かもしれません。
早稲田大は惜しくも4位となってしまいましたが、伝統校復活を感じる健闘でした。山専門の選手がいることは強みですね。
5位で戻ってきたのは城西大を振り切った中央大。創価大もシードを守り、安定勢力を印象づけました。
さて、白熱のシード争い。22秒差のあった東京国際大が順天堂大・帝京大・東洋大に追いつき、8~11位の4チームが集団走に。半分を過ぎてもなお団子状態が続きます。こうなると運営管理車は指示を出しにくくなりますから、仕掛けどころはランナーが判断するしかありません。青学大がゴールを迎え映像が切り替わると、気が気でなくなる白熱の最終区となりました。
残り1キロとなったところで前に出たのは東京国際大。東洋大・帝京大がそれを追います。順天堂大はついていくことができません。最後の長い直線の死力を尽くしたスパート合戦、こぼれ落ちてしまったのは順天堂大。1秒差で予選会を勝ち抜いた順天堂大でしたが、7秒に泣く結果となってしまいました。
主力を欠き往路では苦戦した東洋大ですが、なんとか20年連続のシードを守りました。昨年監督が亡くなった東京国際大も3年ぶりのシード獲得。一方、往路で躍進した立教大・日体大のシード獲得はなりませんでした。
駒澤大が一矢報いたとはいえ、青学大の「箱根の強さ」が際立った101回目の箱根駅伝でした。ほぼ全員が期待どおりの走りができたのは原監督の準備の周到さ、戦略の緻密さがあればこそ。そして来年もまたさらに強くなる、好循環はまだまだ続きそうです。しかし他校もやすやすとそれを許すわけにはいかないでしょう。打倒青学を目指して、来年はさらに白熱した箱根駅伝を見せてくれることを願います。






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