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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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今年は準備万端で挑みました。

《敗者復活戦》
Aブロックはあとから出てくる組が勝ち残るというほぼほぼ順当な展開から、最後の最後でカベポスターが金魚番長に敗れるという結果に。カベポスターはもうM-1向きでなくなってしまったのかもしれません…。
Bブロックは中盤で登場したマユリカが残り3組を倒して勝ち残り。家族チャーハンは来年あたりブレイクしそう。そしてトリながらコンビ名どおり豪快に玉砕した豪快キャプテン…なんであんなにウケないの? 大阪だけしかウケないの!?
Cブロックはいきなり登場のシシガシラが敗退。例えば炎の案の定のタイムオーバーには笑ってしまいました。結局インディアンスが勝ち上がりましたけれども、面白いなあと思ったのはスタミナパン。昨年の下ネタのインパクトのせいで拒否感は強いのですが、インパクトが残っているということは、それだけ強いネタだったという証左なのかもしれません。審査員の評価も高かったようですし、来年はハネそう。
結果、審査員の票は割れ、決戦投票(グダグダ)でマユリカに。
今年もマッハでごはんを仕上げて本戦を迎えました。

《令和ロマン》
笑御籤が引かれた瞬間の阿部一二三選手、司会席の苦笑いで「まさか!?」となった次の瞬間、読み上げられたのは令和ロマン。これには騒然。
しかしトップだろうがトリだろうが、ものともしないのが令和ロマンの強さ。昨年と同じく、コントではなくしゃべくり漫才で一気に会場の空気をものにしました。
トップではあれど昨年で力量はわかっているので、審査員はのきなみ高得点。

《ヤーレンズ》
笑御籤でまたも騒然。まさかの昨年の優勝・準優勝が続くとは。ちなみに自分の中では今年の本命だったのですが、順番が悪すぎました…。
あいかわらずの小ボケ連発で面白かったのですが、点数は伸び悩み。ともこ姐さんの「しょーもない」が議論を呼びましたけれども、ヤーレンズのネタの神髄はまさに「しょーもなさ」だと思います。「しょーもない」ところがもっと欲しかったというのには共感しました。他の審査員が言語化能力に長けすぎていたというのもあるでしょうが、「しょーもない」が誉め言葉というのは関西人にしか伝わらないニュアンスだったのですかねえ。

《真空ジェシカ》
なんという引きの強さ! さすが金メダリスト!
審査員が変わったことで今年は真空ジェシカの評価が上がるのではと予想していましたが、そのとおりになりました。「わかるやつにだけわかればいい」ボケの連続は昨年までよりもいっそう強弱が冴えていたように感じました。これまた高得点を呼び、なんと令和ロマンに1点差。初の最終決戦が見えてきました。

《マユリカ》
マユリカらしさ全開でしたが、敗者復活戦のネタと較べるとやや見劣りしたかな…という印象どおり、点数は伸びず。難しいところですね。

《ダイタク》
若手芸人に慕われ応援されていたダイタクが、ラストイヤーにして初の決勝。満を持しての登場で順番も悪くなかったのですが…まったくハネず。技術力はさすがでしたが、M-1という舞台では爆発力のあるネタでないと点数をもらえないのかもしれません。ボーリングネタを期待しちゃったせいでちょっと肩すかしでした。

《ジョックロック》
面白かったのですがねえ…お笑いに精通した審査員の目は厳しかったですね…。しかし講評はナルホドと思わせるものばかりでした。「僕が面白くなります!」と言い切ったゆうじろーは魅力的に映りました。

《バッテリィズ》
「爆発力がある」と、我が家のお笑い評論家が当初は決勝進出を予想していた大阪のコンビ。まさかこんなにウケるとは思いませんでした。手ごたえを感じて両者のかけあいがどんどんイキイキしてくる様子は、まるでミルクボーイを見ているようでした。エースのアホでピュアなキャラがばっちりハマりました。客席も審査員もすべての人の心をつかみ、まさかまさか、令和ロマンを11点も上回ってトップに躍り出ました。しかしその瞬間もうまく目が合わないエースと寺家(笑)

《ママタルト》
順番が遅すぎてしかもバッテリィズの直後だったたせいもあるでしょうが、総じて低評価。大鶴肥満のキャラもバラエティでおなじみですし、得点に結びつける漫才を作るのは難しかったのかもしれません。

《エバース》
他のコンビが出ていくたび、佐々木と町田の顔色が悪くなっていくので「早く呼んでやってくれ」とヒヤヒヤしていましたが、ついに残り2組に。もう「なんとかトム・ブラウンより先になってくれ!」としか祈れません。引かれた時はホッとしました。立ち上がって出ていく時は落ち着いて見えたので、「おや、腹をくくったのかな」と見ていたら…。
いやー、良かったです!
順番さえもっと早ければ、最終決戦間違いなしでした!
「末締めだろ」までの長さもなんのその。そのひとことで会場の空気をものにしました。ネタのブラッシュアップも決まっていましたし、なにより噛まなかった!
同じしゃべくりのバッテリィズが先に高得点を出してしまったので、それより低くなってしまうのは仕方ないとは思うのですが…あと1点かあー!
惜しかったなあ…。

《トム・ブラウン》
独自のワールド全開。審査員の票もまっぷたつ。扇風機だのルンバだの、死ぬほど笑いましたが、終盤のみちおの息切れはネタでなく本当だったのですね。10番目でなかったら、会場の空気はどうなっていたのでしょう。

《最終決戦》
順位どおりに真空ジェシカ→令和ロマン→バッテリィズの順となりましたが、我が家のお笑い評論家曰く「バッテリィズは1番を選ぶべきだった(現実的には無理なのだが)」。令和ロマンもウエストランドも1番目で優勝しているから、だそうです。
結局、ボリュームのあるコント漫才を披露した2組に較べて少し短く終わったバッテリィズはインパクトを残せず。5票獲得した令和ロマンが2連覇を果たしました。
賞レースにおいて勝てる漫才を極める令和ロマンを超える者はなかなか出てこないだろうとは思ってはいましたが、1組目でもこの強さ。やっぱり質の高さが際立ちました。
しかしいちばんインパクトを残したのはバッテリィズかもしれません。エバースも高い評価を得ることに成功しました。さすがに令和ロマンはもう出場しないだろうし、来年の優勝候補間違いなしですね。まだまだ温存しているネタがありますから、楽しみです。
9人に増えた審査員も始まる前は物議を醸していましたが、終わってみれば大成功だったのではないでしょうか。点差をつけてもつけなくてもなぜか批判される不条理なお仕事ですが、芸人の人生を変えかねないこの瞬間に、それぞれ自分の点数に責任を持って真摯に向き合っていたことが伝わってきました。来年もこのメンバーでお願いしたいです。




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プロ野球&連ドラ視聴の日々さまざま。
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