8/8 vsL ○
うーん、この内容の金子に勝ちがつくのなら、あの試合のあの投手やあの試合のあの投手にも勝ちがついてもおかしくないのに…なんて理不尽。 ま、それはさておき、心臓が悪くなる乱打戦でした。 苦手な印象のある十亀でしたが、新型リードオフマン(?)T-岡田の先頭ソロで先制パンチ。そして相手のエラーにつけこんだ安達の三塁打で追加点と、エースなら楽勝ペースのはずでした。 ところが夏休みをもらってもなお調子の上がらない金子。 エラーを擁護するわけではありませんが、こんな投球をされたらバックも集中力を欠きます。 二度にわたる右肘の手術に加えて誰しも迎える加齢による衰えは、金子の持ち味であったキレのある直球とそれにより輝く七色の変化球をくすませてしまっています。しかし金子の理想への追求欲はなお衰えていません。理想と現実のギャップを受け入れられていない様子は、マウンドでの所作からも伝わってきます。 時の流れは自身が思うよりもずっと残酷です。金子もそれを認めなくてはいけない時期にきているのではないでしょうか。そして金子なら、今の自分に見合った新しい投球スタイルを作り出し、なおもエースと呼ばれる成績を残すことも絶対にできると思うのです。 相手が試合を捨てた継投に出たから勝てたようなものでした。吉田の2HRは圧巻。つくづく、4月からフルで出場してくれていたら…。 8/9 vsL ● 結果論といえばそれまでですが、なんで先発が松葉じゃなかったの? 松葉ならきっと勝てていましたよ。 先発は山田。うーーーーーん、擁護できるところがない。先制してもらいながらすぐに吐き出す、あんな逃げ腰ピッチングでは、もう一軍で見ることはないでしょう。 それだけでも血圧が上がるのに、4回裏のTの打席に触れざるをえない。いや、結果は「知ってた」、得点圏のTですから。わかっていましたよ。それでもさらに血圧を上げざるをえないあの内容。 3-0から高めのボール球を空振り。それだけなら「何してんねん」ですが、その後のど真ん中見送りにはすぐさま言い捨てました、「次は外の落ちる球振って三振!」。我が家の解説者は半信半疑だったみたいですが、オリックスファンなら確信できるこのパターン。3-1からフルスイングした2014CSのTはどこ行っちまったのよ。そもそも押し出しなら次は吉田正だったというのに、打順の意味を考えたことはないのですかね。 あとはテレビに背を向けてNumberの甲子園ライバル伝説を読み始めたので知りません。 8/10 vsL ○ 昨日の流れで勝てるとは思わなかった。つくづく、吉田正が4月からフルで(以下略)。 相手が菊池なだけに「また松葉に勝ちがつかないのか…」と前日の予告先発を見た時点で頭を抱え、先制直後に追いつかれた時点でほぼあきらめていたのですが、まさか1失点でしのぐとは思いませんでした(結果的に勝ちは消えましたが)。やはり西武キラーは健在なのか。もう何イニングか投げられたのではないかとは思いますが。 さて、菊池の5敗中3敗がソフトバンク、残り2敗がオリックスという不思議なめぐりあわせ。 我が家の西武ファンによりますと、菊池は長いイニングを投げられるような投球術を身に着けるためにチームメイトのウルフに教えを乞うたそうです。が、安達にホームランを打たれたり、ここぞで踏ん張れないところなど、菊池はダルビッシュや田中のような日本のエースクラスにはまだまだ届いていない、と。確かにダルや田中は下位打線には力を抜いて単打を打たれるも、上位をきっちり抑えてトータルバランスを修正していました(忘れもせぬ対田中からの15安打3点…)。 8回裏、一死一・二塁で、Tから併殺が欲しいところ。そこを力んでスライダーが落ちすぎて見極められ、結局力まかせの三振。その勢いで吉田正にストライクを投げて打たれる、と、良い意味でも悪い意味でも若さあふれるピッチングでした。しかしまだまだ伸びしろある姿には、他球団で敵とはいえ、ずっと成長を眺めていたくなる稀有な投手です。早くメジャーに行った方がいいとは思うけどね! 8/11 vsE ○ おりほー! ポンタDayの相手が岸だなんて殺生な…という悲観をひっくり返す逆転勝利! 先制点は若月の四球からTの押し出し、逆転は安達の四球から若月のタイムリー、マレーロのダメ押し2ランと、岸らしからぬ乱調につけこんだ見事な攻撃でした。 リードをもらったディクソンがインターバル後にいきなり連打を浴びると、スパッと降ろしたのも印象的。これも平野が戻ってきて、ヘルメンを自由に使えるようになったことが大きいですね。こういう存在を待っていた(涙)。回またぎはいかがなものかと思うが…。 終盤に小谷野・中島のベテラン勢を起点として追加点。敗戦処理を打てないと明日への雰囲気が悪くなるところでした。1~4番が日替わりでホームランを放つなど起爆剤になってくれているおかげで、5番以降のベテラン・若手たちが気楽に打てているのもこの打線のポイントです(小島が若手かどうかはさておき)。 この勢いで、次の則本も撃破といきましょう。 8/12 vsE ● ここまで完敗だと感想の書きようもありませんが…アマダーに打たれすぎと違う? 苦手意識が逆の方向に行ってやいませんかね。 山岡も踏ん張れなくなったなあ。 則本の意地を見せられました。 8/13 vsE ● なんで辛島が打てないのですかね。唐川もそうですが、他が打てるピッチャーを打てない、則本やバンデンハークのような一流も打てない、じゃあいつ打つの? 監督が「西はよく投げた」とコメントしたようですが、同点に追いついた直後島内に2ランをくらって、よく投げたもないだろうと。これもアマダーからなんですよね。ウィーラーの一発もよけいだし…ホント、楽天にいつ勝つの? (結果)46勝55敗1分 さて、これからの目標は? 西武に勝ち越して無駄に我が家の雰囲気を悪くしては、楽天に負け越しさらに我が家の雰囲気を闇に落としてくれるオリックス。自力CSなんざもはや復活しようが消滅しようが、正直なところどうでもよくなりました。今の状態ではもう手遅れ。 ロッテの伊東監督が辞意を表明しました。ロッテに相性が悪いせいか、なぜあんなに借金を増やして最下位なのかわかりません。打撃が弱いのは確かですが、隙をつく攻撃はうまいですし、相手の主力の弱点を見ぬく目も一流です。 つまり端的に言うと、「伊東さん、来季ウチに来てー!」ということです。監督でもヘッドコーチでもいい、伊藤と若月を鍛え直してー! ついでにTのメンタルも鍛え直してー! PR
8/1 vsH ○
犠飛・ホームラン・押し出しと、この日もタイムリーゼロ。 ディクソンは今年こそ二桁勝利へ間違いなしの好投だったのですが…報われませんね。 結果は勝利したものの、振り返れば愚痴しか出てきません。「Tは得点圏で打たない」と、ファンのみならず相手球団にももはやバレバレ(あたりまえか)。二死二塁でロメロ・マレーロが連続敬遠、で、投ゴローーというこの美しすぎる流れ。 その時点でちょっと嫌な予感はしていたのですが、今日の黒木は3点差だから大丈夫だろうと余裕かましていたら、解説野田さんブチギレのオリお得意の外角リードであっという間の同点劇。最近の野田さんのセリフ吐き捨てっぷりには血圧の上昇値を心配してしまうレベル。リードは結果論としても、若月と伊藤では、打撃の印象では雲泥の差があります。なのにサヨナラのランナーが出て、若月の代打に伊藤、そしてバント。 は? 正気ですか? この時点で今年何度目かのファンをやめたくなるレベルのウンザリ感。そもそも、ナンデしれっと若月がスタメンに戻っているのだか。 ロメロのおかげで勝ったからといって、すべてを水に流すことはできません。 8/2 vsH ● 超・超苦手、しかも前日のサファテの発言で気合の入ったバンデン相手では分が悪い。とはいえ、相手と安打数は同じなのですが、結果は5-1。ホームランはいただけないとはいえ、松葉も報われません。 ここまで完敗だと感想の書きようもありませんが、今の打撃の中心は吉田正・ロメロ・マレーロの三人なのですから、ここを分断しない方が良いのではないでしょうか? 8/3 vsH ● ローテ定着期待の山崎福でしたが、弱り目の日ハム、得意の西武相手だから通用していただけなのだな…と初回から _| ̄|○ 状態。柳田・デスパイネはともかく、塚田・真砂に被弾はいかんよ…。打撃ではあいかわらず11安打3点の残塁打線で7安打の相手に負けるハメに。ずっとこんな感じですが、打順をどうにかするという発想はないようです。 ビハインド登板での黒木は2三振、まあまあのリハビリだったのではないでしょうか。金田も好投を見せてくれました。昨年の赤間のような存在になってくれればと思います。 8/5 vsF ○ 我が家の解説者が自画自賛の的確な解説をしていたので記しますが、 「レアードは一貫して山岡のスライダーを狙っていたのに、なぜストレートで勝負しなかったのか」。 もちろん、落ち切らない変化球はもっとも投げてはいけないものだったのですが、よりにもよって札幌ドームがいちばん盛り上がるやつをやってしまうとは…。 1番からT→吉田正→マレーロ→ロメロという大胆な打線(5番以降が頼りないとはいえ)、捕手伊藤で喜んでいたらこれ。かみ合わないものです。 金田もせっかくつかみかけた信頼をみずから手放す投球でしたが、大山が勝ち投手にふさわしい左キラーっぷりを見せてくれました。そのすぐ後の回、左を苦にしない吉田正の長打からの長らく目にしなかったタイムリーのマレーロ、代わりばなのロメロムランはお見事。打順変更的中…か? 近藤・ヘルメンの回またぎは呆気にとられましたが、おそらく山岡が6、7回投げると見越しての予定継投だったのでしょう。黒木の不在が痛すぎます。これでは連投できません。 しかし、シーズン当初の「他人のランナーは必ず還す」ヘルメンはどこに行ったのか…まさか抑えを任されることになろうとは想像もできませんでした。二軍でいったいどんな改造をされたのだろう…。 8/6 vsF ○ 吉田正をDH、センター武田以外は昨日と同じオーダーでした。いいんじゃないでしょうか。 西は得意の日ハム戦で粘りの投球。昨日も含め松本剛に打たれ過ぎですが…最低限の失点にとどめることができたのは良かったです。 先制点は吉田正からのマレムラン。やはりここ(正・マレ・ロメ)はつなげなきゃ。Tもあわやホームラン級のタイムリーが出ました。気がつけば数字詐欺でもない妥当な数値になってきていますが、これ以上ない気楽な打順ですから結果を残してもらわねば。あとは西野ですね。 とりあえず、ヘルメンが抑えに定着できそうなのはよかったです。 これで対日ハムは11勝5敗。ソフバンから増やした借金をそっくりここでチャラにしている…でも5割じゃ他の借金返せませんよ。 (結果)43勝52敗1分 4位ひとり旅 5位と10G差。うむうむ。 3位と14G差。うーーむ…。 赤獅子が異常なまくりを見せて首位争いに猛進してしまったため、二歩進んで三歩下がる状態のオリは置いてけぼり。 いくらロッテに相性が悪いとはいえ、ここから借金30まで増やすとも思えない(思いたくない)。今年の残りは4位死守か…。 3位争いならまだしも、これではモチベーションが下がります(見ているほうの)。 今週の山岡を見ていると、源田に追いつくのは難しそうですし、黒木も結局8回からのリスタートになりそう。 せめてこの破壊力打線をもっと早い段階で試してくれていたら、CSの芽もあったかもしれないのになーと、つくづく残念です。 とりあえず週明けからは、赤獅子に立ち向かう猛牛に期待しましょう。
7/25 vsL ●
あ、やっぱりね。 という言葉しか出てこない負け。 中継は見られなかったのですが、ディクソンは突発的炎上病だなあ、とか、金田の回またぎはダメだな、とか、経過から読み取れる問題はあるものの、連敗のいちばんの原因はというと、数日前からウチの西武ファンがしつこくくり返すので書きますが、 「ロメロの大不振」。 こちらとしてもあまり向き合いたくはないのですが、事実なので仕方ないです。 原因は後半戦最初のロッテ戦だと思いますが、攻略されて打撃を崩し、そこから戻せていないのです。治療できるコーチなどいるわけありません。おまけに攻略パターンが全球団にバレたうえに、焦りのせいで早打ち凡退ばかりのドツボ状態。田口二軍監督でもいれば違うのかな。少なくとも一軍で頼りになる人はいません。自力でなんとかせい、がモットーですから。明日からは超攻撃型オーダーがどーたらと示唆したらしいので、対策もなにもあったものではありません。 7/26 vsL ● 超攻撃型オーダーってどんなものかと思ったら、マレーロを入れただけやん。で、いちばんセンターを守れそうなのがロメロというだけやん。なぜ今までマレーロを使わなかったのか、というのは見ている側がずーっと不思議に思ってたことなんですけどね。単打だけの中島や見透かされているTよりもまだよっぽど頼りになるしね。守備のできる武田もいるんだけどね、スタメン起用はもう期待しないけど。 見たくもなかったけれど我が家の西武ファンがウキウキで帰宅したので、我慢して中継をかけていましたが、いったいこれは何の苦行なのかと…。 あいかわらず残塁しかできない打線ですが、打順を替えることは思いもつかないのでしょうか。吉田正の前でバントせずに併殺したら、次はバントで吉田正敬遠・凡退という流れには、読め過ぎていてあきれ果てました。ここまでくると八百長を疑うレベル。 いや、岡本洋が実は覚醒していてこのまま負けナシでシーズンを終えて、打てなかったのもやむなしだったという可能性も…。 「ない」と西武ファンは言い切るのですが。 7/27 vsL ● ハイ、菊池雄星ですから。山崎福も2失点と頑張りましたが、相手が悪いですから。無死満塁で無得点の時点で達観しましたから。 我が家の西武ファンは8回二死一・二塁で代打Tが出てきた際、3ランの可能性におびえていましたが、隣で(ヾノ・∀・`)ナイナイと断言したオリックスファン。 それでも、たまには良い方向に裏切ってくれてもいいんではないですかね。 まさかの伊藤・武田スタメン起用でしたが、やはり相手が悪かった。ロメロが2安打して復調の気配を示してくれたことくらいが見どころでした。 7/28 vsE ○ 前日復調の気配を感じたばかりのロメロが2HRと、ようやく結果を出してくれました。そもそも西武戦での相性が良かったことから、「炭谷頼む、ロメロを治療してくれ!」と祈っていたにもかかわらず、2戦目まではスタメン岡田でむなしく却下。本当に3戦目の炭谷が癒してくれるとは。 5点差がつき、楽勝ムードが漂っていた7回。先頭出塁の銀次に代走が出て、またもや相手は「どうぞどうぞ」と譲りに来ているというのに、金子は4連打を浴びてKO。いったい何が起きているのか理解できぬ間に、代わったヘルメンもタイムリーを浴びてあっという間に2点差に…。 嶋の代打伊志嶺が三振し、ヘルメンはそこから立ち直ったのか島内を併殺に打ち取り、なんとか2点差のまま切り抜けたことで、相手は「どうぞどうぞ」スタンスを変えませんでした。我が家の解説者によると、ここで欲をかいて勝ちパターンを出したくなるところを、楽天はあえて捨てゲームを作り、ブルペンを疲弊させない運営をしているのだと。確かに、2014年はオリックスもソフトバンクも捨てゲームのすの字もない運営をして結果があれだったもんなあ。それどころか、今年も何かといえば僅差ビハインドで近藤・黒木を出して(しかもそのまま負け)一時は疲弊しつくしていたもんなあ。 ともかく、そのおかげで中島の満塁弾が飛び出して、ヒヤヒヤゲームがまたも楽勝ムードに。それでも近藤・黒木が登板するあたり…ま、まあ、最近暇だったから、いっか。 7/29 vsE ○ 楽天に連勝! 今年初のカード勝ち越し! それもどうなんだ! 外出から帰宅するなり逆転されるという最悪のタイミング。それでも昨日から打撃で粘りと勝負強さを見せている伊藤のタイムリーで同点に。その後、安達らしい右打ちで勝ち越し、さらには伊藤の犠飛と、タイムリー欠乏症は何だったのかと思うほど鮮やかな攻撃を見ることができました。 山岡はホーム初勝利で先週のリベンジ達成。今日は山岡なので若月とばかり思っていましたが、どういう風の吹き回しでしょう。西武2戦目の観戦時、「若月のリードは読まれている」と我が家の西武ファンが言い切っており、伊藤が先発した3戦目から様子が変わりましたから、その流れを切りたくなかったのでしょうか。 黒木が抑え転向後初のセーブ。安定しています。ヘルメンは少しヒヤヒヤするものの、なんとか固定できそうです。後半戦のNEWバファローズ、いよいよ始動ということでよろしいでしょうか。 7/30 vsE ● oh…新生バファローズ、いきなり崩壊。やはり3点差と1点差では雲泥の差であったか。 黒木は責められません。3点しか取れなかった打線の問題。 今日あたりは小谷野をお休みさせるかなと思っていました。いくらベテランは夏場に強いといっても、ここ数日精彩を欠いていましたから。今日もやはり再三のチャンスに凡退してしまったようで。打順を下げるだけでも違うと思うんですがねえ。 試合の方は大阪大会の決勝を最初から最後まで見ていたので、リアルタイムで観戦したのは9回表(よりにもよって)くらいなのですが。 勝ち越しと3タテもまた、雲泥の差。さんざん吸い上げられた勝ち星を少しでも取り戻すチャンスだったのですが。なぜ茂木をキリよく火曜日からの昇格にさせてくれなかったんですかね、梨田監督…。 やはりポンタ先生は毎日登場すべきなのか! (結果)40勝50敗1分 あれ、借金10もあるの…? 赤いユニフォームの西武打線が絶好調で、我が家の西武ファンも強すぎてつまらん模様。そんな感じなので、もう3位はあきらめました。 もちろん本当にあきらめてもらっちゃ困るのですが。 前回も書きましたが、この戦力でこの状態なのがおかしいのです。NEWバファローズ(いつまで続くかわからないけれど)も正直今さら感満載で、勝てばうれしいですが負けると冷静な心境に戻ってしまって純粋に楽しめなくなりました。 パ・リーグは完全に3強3弱。今シーズンの見どころもなくなってきました。あとは、源田という本命はいるものの、山岡がここから怒濤の連勝劇で二桁勝利すれば新人王かな…くらいですかね…。
最近、甲子園よりも奈良大会の方に興味が向いている気がする…。
というのも、以前よりも各校の実力が拮抗していて、どこが勝ち上がってくるか読めないところが非常に面白いのです。 ベスト4こそ、順当にシード校が残りましたが、それまでにも多くのドラマがありました。 中でも、今年の「台風の目」と呼んでも良いでしょう、ベスト8の高円高校。試合前の整列の人数ですでに負けているような、部員数が20人に満たない高校なのですが、初戦の2回戦ではベスト8の経験もある強豪の奈良朱雀を相手に9得点の猛攻を見せ、何年ぶりかに初戦を突破しました。勝利後、涙を流しながら校歌を歌う姿に、スタンドで聴きながら目元をタオルでぬぐう保護者の気持ちになってもらい泣き。高円は次の試合も勝ちぬいて、ベスト8に進出しました。実は、監督の大会後の勇退が決まっており、「先生と一日でも長く野球を」の思いで一丸となって挑んだ最後の夏だったのでした。3年が抜けると9人以下になってしまうという高円野球部ですが、この躍進が新入部員の獲得につながることと思います。 準決勝1カード目は天理-智弁の因縁の対決。ルーズベルトゲームの末、今年は天理に軍配が上がりました。県内無敗の智弁でしたが、天理の執念が勝りましたかね。 続く高田商-奈良大附では雨による中断がありました。奈良大附が同点に追いつき、なおも攻撃中で突然の大雨。コールドにしてしまうとその回が無効となり高田商の勝利となります。運営側も苦悩したことと思いますが、結局はコンディション不良のまま再開。そして集中力を切らさなかった奈良大附が再開直後に逆転打を放ち、決勝にコマを進めました。 そして、決勝。緊迫感ある投手戦となりましたが、天理の堅い守備の前に奈良大附は攻撃の芽を摘み取られ、2-1という僅差で、天理が2年ぶりに甲子園への出場権を手にしました。 またも決勝の壁に阻まれた奈良大附。しかしその実力は天理に今シーズン2勝1敗の成績が示すとおり、決して見劣りするものではありません。今までは並んでみると天理・智弁と較べて体格の差が圧倒的でしたが、それも拮抗するほどのものになっています。守備も打撃も、数年前とは見違えるほど強化されていました。夏の甲子園への道のりは、本当にあとわずかです。 もはや、奈良は天理・智弁の2強時代ではありません。奈良大附だけでなく、公立勢も確実に力をつけてきています。戦国奈良大会と呼ばれる日も、遠くないような気がします。 それでも、伝統校ならではの「ここぞで勝ち切る力」を見せた天理。経験豊富な中村監督の下で育った選手だからこそ、その天理イズムは深く根づいているのでしょう。甲子園でも十二分にその力を発揮して、昨春の智弁に続く、奈良代表の優勝を狙ってもらいたいと思います。
7/17 vsM ●
平野×若月×マリン…。 倍率ドン! スタンリッジから1点しか取れないことが問題ですけどね。満塁が二回あって、併殺の間の1点だけですからね。ロッテ相手だと打てませんね。ロメロ、マレーロが完全に抑えられています。きっと何かしら対策されているのでしょう。吉田正はまだ警戒中のようでしたので、ここが打たないとアウトでした。二死満塁でもうひとり打たなかった人がいましたが、語るにも指を動かす手間が惜しいので省略。 もちろんそれが大前提として。 大城がプロ初ホームランを内から打ち、その裏を守りながらヒーローインタビューのコメントをウキウキで考えていたであろうに、その構想を無惨にも打ち砕いたロッテ3敗目の抑え。 難敵の鈴木大地をアウトにし、「いける!」って思っちゃいましたよ、騙されました。ペーニャにあわやホームランの当たりを打たれるなんて思ってもいませんでしたよ。なんだ、あの棒球。 福浦の内野安打は、うーん、安達ならアウトにしてほしかった。でももう代打もいないし、大嶺なら与しやすし! なんて思っちゃいましたよ、愚かでした。 盗塁を気にしたのか制球乱れて満塁。加藤はフォーク続けて空振りで追い込み。なんでここで一球はずすのか。解説者も呆れっぱなしの配球に加えて、フォークを見切られフルカウントにしたくないからと外のストレート、もちろんその場の全員読めていたので加藤は一本狙い打ち。レフトの小田も追いついたなら取ってほしかった、何のための守備固めだー。もちろん駿太に代打安達という、中島ならまだしも結果を求めているとは思えない代打策を講じて案の定失敗したため、武田がセンターを守りレフトを固められなかったわけですが。 ロッテ戦に分が悪いのは、伊東監督に踊らされているというよりも、こちらが終始勝手に踊っている感がぬぐえない…。 7/18 vsM ● 超・超苦手の唐川相手に「連敗濃厚か…」とはなから諦めの境地、案の定2回を完璧に抑えられてもう試合を見る気は失せていたのですが、3回に危険球退場で投手交代、「もしや!」と期待感を募らせた自分を恥じたい。 松葉はどれだけ好投していても6回に乱れる癖は変わらず、勝ちがつかない試合が続きます。それでも6回まで1失点、球数も80球程度にもかかわらず、7回のピンチで交代という選択肢は、次の投手が近藤や黒木なら理解できます。が、中2日空くのになにゆえ小林だったのか。試合を捨てた、と思われても仕方ありませんね。 結果的にはその回が無失点でも負けていたわけですが。 緊急登板、しかも敗戦処理を担う投手陣から2安打では、そりゃ負けます。 日ハム戦で攻撃ポイントを使い切ったのでしょうか? 最下位ロッテに借金4、これがなければ5割なのですがね。 7/21 vsE ● 途中まではいい感じだったのですが…抑えが6敗目、しかも一週間で二度のサヨナラ負けって、どうなん。 ターニングポイントは5回の一死満塁の場面。吉田正の併殺でチャンスが潰えました。中盤までは金子の調子がすこぶる良かっただけに、ここであと1、2点取れていれば、その後相手に流れを渡すこともなかったでしょう。 10日の日ハム戦以降、吉田正から快音が聞けません。その後の2試合は大勝したため、「いるだけで違う」と感じましたが…やはり監督お得意の見切り発車も度が過ぎたか。ロメロも攻略されてきた感があります。3・4番がノーヒットでは、そりゃ勝てません。相手は4・5番で得点していますから。 度が過ぎるといえば、伊藤の外角一辺倒リードには呆れました。 先日、オリックス捕手陣の外角中心リードが目立つというコラムを見ました。 中でも、ひときわ目立つのがオリックスの捕手陣だ。内角への投球割合が少ない捕手を順に並べると、今季マスクをかぶった伊藤光、山崎勝己、若月健矢が3人とも4位までに名を連ねているのである(表5)。チーム単位で最近5年の推移を見ると、2015年から内角球が減り始め、ここ2年に至っては12球団でも群を抜く少なさであり(表6)、この背景にはチームとして何らかの方針があることも考えられる。この外角偏重の影響を受けた可能性がある投手として、金子千尋を取り上げたい。14年に沢村賞を獲得して以降は圧倒的な成績を残すに至っていない金子だが、内角への投球割合を見ると、チーム全体の傾向と同様に15年から減少していることが分かる(表7)。また、球種においても、左打者へのカットボール、右打者へのシュートといった、内角をえぐるボールが減っている(表8、9)。金子は13年からほとんどの試合で伊藤とバッテリーを組んでおり、捕手の影響は考えにくいことからも、やはり前述のチーム方針が存在する可能性は否めない。いろいろな見方はあると思いますし、試合映像は見ていないので実情ははかりかねますが、この日の伊藤のリードは一球速報の投球内容によればこの記事のとおりでした。 そりゃ、リードで勝ち負けが決まるわけではありませんが、記事に書かれるほど外角中心で、他球団にも読まれていることがあきらかであるのに、なぜここまで外角にこだわるのか…といえば、やはり記事にもあるとおり「チーム方針」なのでしょうし、そのチーム方針を決めているのはおそらくちょうど15年に一軍就任した、現役時代は外角一辺倒だったバッテリーコーチなのでしょうな。 来年は真剣に人事を行わないと、このままでは若月も伊藤も潰れてしまいます。 7/22 vsE ● 8-7というスコアだけなら接戦に見えますが、実質は追いつかない程度の反撃をしてみただけの圧倒的大敗。 山岡は、取ったら取られる&ここぞで失投と、今日ばかりは黒星まっしぐらの投球内容でした。アマダーの2本目はハーフスイングの判定を待たずに二塁悪送球した若月のポカも原因ではありますが、間を取らずに投げ急いでしまったのか、若さが出ましたね。 ひさびさのロメロのタイムリーで福山をひきずりだし、武田のタイムリーで追いすがるも、安達に出せる代打がおらずにジ・エンド。こういう勝負勘のなさも順位の理由のひとつだと感じます。 それにしても、吉田正は不動の3番と言いながら、「金刃は打てない」と代打を出すのはいかがなものか…。他球団の3番、たとえばL浅村に代打なんて見たことないぞ。状態が万全でないのですから、楽天戦だけでもやたら相性の良い(打率4割超)Tを上位に置くというのもひとつの手ではないでしょうか。この日もなぜかやたらと警戒されていましたし(得点圏の弱さはともかくとしても)。 しかしアマダーに3被弾はいくらなんでもやりすぎ。ペゲーロといいウィーラーといい、昨年から楽天の助っ人にやられすぎです。特定の苦手選手にいつまでもいつまでもやられ続けるのは得意技とはいえ、いいかげん反省とか対策とか練らないのですかね。もう言い飽きましたが。 ただ、アマダーのトゥーシャイシャイボーイなお立ち台はちょっとおもしろかったかな。 …って、全然おもしろくないわーーーい! 7/23 vsE ● まあ、そうなるわな。 一死三塁で連続無得点。無死一・二塁で投ゴロ併殺が相手のエラーとどさくさタイムリーでやっとこさ2得点するも、次の無死一・二塁で二度目のバント失敗。一死満塁でももちろん無得点。 そりゃ勝てませんわな。 相手は勝ち継投の疲弊を考慮したのでしょう、2点差で菅原、同点でも久保という継投で、どうぞどうぞと白星を譲ろうとしているにもかかわらず、どうぞどうぞと絶対に受け取らず、見事な逆転勝ちを演出するオリックス・ダチョウ倶楽部・バファローズ。 前日は代打を出しすぎて大事な時に代打がいない状況になりましたが、その反動か、今日はどれだけチャンスを作ろうが同点にされようがまったく代打の気配なし。終盤で同点弾をくらい心折れている西を9回も続投という、もはやベンチの神経を疑う采配でした。 1勝11敗1分。プロ同士とは思えないこの対戦成績を、首脳陣はいったいどう受け止めているのでしょうか。しかも楽天とは同じローテでこの一ヶ月間に三回当たります。次もまた同じ選手に打たれ続けるなんて、まさかそんなこと、ありえない…。 と、思いたい…。 (結果)38勝46敗1分 遠のくCS 3位西武とのG差が8.5に広がりました。直接対決でどれだけ詰めようと他のカードで突き放されていった前半戦ですが、後半戦が始まってますますその背が遠ざかっています。 いまだ勝ちなし5連敗中のオリックスですが、黒星の内容から、こりゃAクラスに上がれるわけないわなとつくづく感じました。自力CSこそ消滅していないものの、この凋落ぶりでは3位どころか最下位まっしぐらです。ロッテと日ハムの調子が悪いからなんとか4位に踏みとどまっているだけで、完全最下位の昨年から何も変わっていません。 ロメロ・マレーロ・武田・山岡・黒木と、思いつくだけでこれだけの新戦力が結果を出しているのに、なぜ上がり目を見いだせないのか、ただただ謎です。 次なるカードは今シーズン負けなしのメットライフドームですが、このどん底状態でそのジンクスを守れるか、はなはだ不安です。とにかくまず後半戦最初の一勝、それを意地でももぎ取る姿勢を、ファンに見せてください。 |
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