9/23 休み
デーゲームは楽天-日ハム。まだ優勝の可能性があり、3位争いも熾烈な位置にいる楽天戦が3試合残っていますから、できれば勢いを欠いた状態で当たりたい…。 中盤までは投手戦、終盤に取ったり取られたりで同点のまま延長へ。10回表、楽天の宮森が連打を浴びて無死一・二塁。ここで日ハムは清宮にバントさせるという驚きの采配を見せました。そして上川畑が宮森の無失点記録を終わらせるタイムリーを放つと、とっておきの代打・松本剛がダメ押し点をたたき出し、我が家の解説者がまた「打たない」と言い切った木村でトドメの4得点。こうなればちょっと不安な石川直でも大丈夫…暴投で1失点したが…大丈夫でした。 日ハムは怖いチームです。近藤・松本剛という強打者に加え、上川畑という攻守に躍動するルーキーが現れ、さらに清宮の成長ぶりには目を瞠るものがあります。投手陣が整備されれば来年上位争いをしていてもおかしくないように感じます。 これで心おきなくロッテ応援に回れます。本前がたびたびのピンチを無失点で凌いでいるうち、4回に安田の2ランで先制。ソフトバンクはデスパイネのソロで1点返すものの、毎回のようにランナーを出しながらなかなか得点できません。しかしロッテも追加点を取れないまま7回裏、東條を相手にランナーを置いて打席には柳田。なんだか、雰囲気がありました。オリックス戦の時には感じなかった「打ちそう、いや打つだろう」というオーラのようなもの。モイネロから同点打を打った時の吉田正もそうでした。 そして、やっぱり打つのだな…。打った瞬間くるっと一回転したその背に、これまでの悔しさを一気に晴らした喜びが見えました。 さすがソフトバンクの4番です。これであとは藤井・モイネロで、勝利が見えました。 …が、何が起きるかわからないのが野球です。楽天戦も、宮森が打たれるとは思いませんでしたから。 1点差のまま9回表。モイネロは火曜日に肩の違和感でベンチを外れており、オリックス戦以来の登板でしたが、やはり本調子ではなかったのでしょうか。1アウトから中村奨吾に打った瞬間のホームランをくらってしまいます。土壇場で相手クローザーから同点弾、こうなれば勢いはロッテです。10回表、松本がランナーを溜めると高部のところで左キラーの嘉弥真に交代。この日走塁ミスを重ねていた高部でしたが、それを取り返して余りあるタイムリー三塁打! しかも角中のセカンドフライにタッチアップで生還と、最後の最後で大活躍でした。10回裏はオスナを回またぎさせる執念の采配で、ロッテがCSに望みをつなぎました。 優勝争いもCS争いも混沌としてきたパ・リーグ。どこにも消化試合はありません。 どのチームにとっても、いよいよ運命を決めるラストウィークがやってきます。 9/24 vsE ○ 試合開始時の仙台は雨。山本がパフォーマンスを発揮できるか心配でしたが、結果的に割を食ったのは田中の方でした。 初回、2アウトランナー一塁で吉田正の打球は右中間を割り、宗が足場の悪い中一生懸命ホームまで走ってくれました。さらに西野もレフトへ弾き返し、これまた吉田正が怖いスライディングで生還。相性の悪い田中相手に先制パンチ! 山本には心強い援護点が入りました。 粘りの攻撃のおかげで、1回裏が始まる頃には雨も上がっていました。今日の山本は慎重かつ大胆、少ない球数でゴロを打たせてアウトを重ねていきます。悪条件のグラウンドでバックもしっかりそれに応えました。球数の制約が裏目に出てランナーを溜め一発を浴びてしまったこともありましたが、今日の山本からそんな不安は微塵も感じませんでした。絶対に負けられない試合で、負けない、負けるはずはないと思えるエース。こんなに心強い投手がいるなんて、夢のようです。 心強いといえば、ここぞで打てる主砲もそうです。ここ最近の吉田正尚は、「ここは打つ」と思ったら本当に打ってくれるのだから、もはや神以外に表現する言葉がありません。4回、そろそろ追加点が欲しいと思った時の2ラン。前の打席に三振して背中に炎が見えた8回の満塁走者一掃タイムリー。どちらも常時ネガなオリファンが「絶対に打つ」と言い切れるほど、心強い4番になってくれました。首位打者どころか打点王も窺う3安打6打点の荒稼ぎ。正尚が打点王なんて…いちばん縁遠いタイトルと思ってた…。それもこれも、前後の選手が打線をしっかり支えてくれているからです。ようやく戻ってきた福宗の並びに3番中川の安定感はもちろん、西野の躍動も見逃せません。楽天キラー頓宮のダメ押し弾も効きました。 大敗の後の快勝でソフトバンクとのマッチレースはまだまだ続きます! そのソフトバンクは、板東の完封でこちらも快勝でした。惜敗の翌日でしたが、ズルズルいかないところはさすがです。中村晃のバット投げ3ランは、凄まじい気迫を感じました。やはり常勝時代を知るベテランは違います。 ベテランといえばこの日は明石の引退試合でした。トラウマすぎて記憶から抹消していたバク宙をはじめ、もう顔も見たくないと思うほど痛い目に遭わされてきた選手ですが、いざ去るとなると一抹の寂寥感が過ります。あれももう3年前のことだったのですね。そしてまだバク宙できることもびっくりでした。 他にもベテラン選手が何人も引退表明をしています。糸井、福留、内海…報道が流れるたび、時の流れの無情さを感じるとともに、多くの思い出を残してくれてありがとうという思いでいっぱいになります。 オリックスも能見さんの引退試合を控えています。笑顔で、涙で送り出せますように! PR
9/20・22 vsM ○●
早くも今シーズン残り6試合となりました。 オリックス・バファローズの2022年もいよいよ大詰めです。 まずはロッテ戦。相性のいい千葉マリンで前回好投した山﨑福が先発です。相手の佐藤奨は負けこそつけているものの、打ち崩した印象はありません。ソフトバンクとの激戦を経て、また台風の中の移動で疲労が心配されましたが…。 結果的には、こちらの勢いが上でした。 2回、頓宮のヒットから伏見が先制タイムリー。3回には同点に追いつかれるものの、逆転は許しませんでした。そして5回には太田が勝ち越しホームラン! 太田の千葉マリンのホームランといえば昨年の劇的な一戦を思い出します。6回のチャンスでもタイムリー! ラオウを欠く今、新たなロッテキラーが誕生したかもしれません。 と、すっかり寛いでいたら、7回に落とし穴が…。 先頭の安田を出すと、ヤマサチはここで交代。「突然崩れることがあるから仕方ない。次は井上やから、比嘉や」と我が家の解説者に逆解説していたオリファン。大前さんもタモンズ安部も比嘉と思ったようなので、妥当な予想のはずなのですが、出てきたのは小木田でした。 え…大丈夫? 回の頭から(そしてランナーが出たら吉田凌に交代)しか見たことがないのだが、火消し役はできるのか? 不安的中。井上の一撃にやられてしまいました。 楽勝ムードは一変。さらにヒットを打たれると、ここで比嘉に交代。だったら最初から比嘉で良かったやん…とつぶやいたのは言うまでもありません。 しかし、ハイライトはここからでした。代走和田に対し、何度も牽制する比嘉。時には速く、時にはゆっくりと、さまざまなタイミングで和田を惑わせます。そして6回目の素早い牽制で、和田は戻り切れずに判定アウト! さすが「牽制だけで給料をもらっている(by岡田監督なりの褒め言葉)」比嘉! 打席の松川もスローカーブで三振! さすが「蝶のように舞い蜂のように刺す(byパテレ)」比嘉! 直後の8回表。先頭吉田正、この流れなら何かを起こしてくれるはず。いや、起こさないはずがない。確信は打席の前からありました。これはもう必然だったのかもしれない。打った瞬間の勝ち越しホームラン!! 9回表には伏見のホームランに始まり、福宗中正で追加点。最終回、阿部・ワゲスパックがベンチ外でも3点差あれば気が楽になります。登板したのは3連投の山﨑颯。リミッター解除に応え(井上の暴走にも助けられましたが)、三者凡退でプロ初セーブ! ソフトバンクも勝利したため差は縮まらなかったものの、こちらが負けない限り相手にプレッシャーを与え続けられるはずです。 そう、負けるわけにはいきません。 そしてこんな勝ち方ができるのだから、もう負ける気がしない! …と、そんな簡単にはいかないもんやね…。 中1日、京セラに舞台を移してのロッテ戦。先発は山岡。オリックスのエースなら、昨年悔しい思いをした山岡なら、きっとこの正念場で力を発揮してくれると思っていました。 しかし前半戦の山岡には戻ってはいませんでした。初回からタイムリーに押し出しにとあっという間の4失点。完全に相手を乗せてしまいました。それでも太田の好守備でチェンジとなり、その裏すぐさま1点を返すことができたので、これから取り返してくれるだろうと見守っていたのですが…。 その後美馬から得点できないまま試合は中盤へ。4回、続投した山岡が先頭荻野にヒットを打たれると、次の山口に大きな2ランを浴びてしまいました。山岡が良い状態でないことはあきらかですし、どうして早めに交代しなかったのだろう…と思うところはありますが、それまで点差を詰められていなかったことも一因なのかもしれません。直後の攻撃は無死二・三塁から無得点、流れを引き寄せることはもはや不可能になってしまいました。 6回から登板した村西は角中に3ラン、次の回も山口にホームランとやられたい放題。昇格当時の村西はどこに行ったのだろうか…あれは幻だったのだろうか。 点差はつきましたが、それでも選手は心折れてはいませんでした。7回には野口がプロ初ホームラン(そうと知らずにライト山口が跳ね返った打球をスタンドに投げ入れてしまい、受け取ったちびっこは大喜びするも返球を乞われすぐ投げ返してくれた微笑ましい一幕は、落ち込むオリファンの心を癒してくれました)。それだけでは終わらず、太田のヒットから吉田の二塁打でもう1点返します。オーバーランした吉田があわてて帰塁した時は無理しないでとヒヤヒヤしましたが…。 8回に東が山口に3ラン(今日3本目…)を被弾するも、そのまま終わるわけにはいかないとばかりに中川もホームランを放ち、あきらめないところを見せてくれました。終わってみれば13-5という大敗ながら、ここまで完膚なきまでに打たれてしまえば逆に切り替えできそうです。山岡は誤算だったにしても、その後は勝ちパターンが打たれたわけではありませんし…。残り全部勝てるわけがありませんし…。 土曜の山本が、勢いを取り返してくれるはず!! もともと他力本願でもあります。試合のない金曜は、日ハム・ロッテの応援に回ります!
9/17~19 vsH ○○○
M9の首位ソフトバンクと3G差で迎えた3連戦。 3連勝しないと、アレの2文字はありません。 相手は今週負けなし、打線も絶好調。 非常に厳しい戦いです。 それでも! 最後まで全員全力で挑む姿を見届ける! 最後まで!! 初戦は先週と同じ、山本-板東の顔合わせとなりました。一戦も落とせないということは、もちろん今日負けてしまえばもうおしまい。山本もそれはわかっているはず。 さすがに力みがあったのでしょう。制球定まらずいきなり四球を出してしまいます。続く三森はバントではなく強攻に出ました。一・二塁間を抜けようかという打球にT-岡田が横っ飛び! ようやく意地を見せてくれました! 前回は守備のミスが相次ぎ初回に失点した山本ですが、今日は守備に助けられ無失点で終えます。するとその裏、中川がレフトポールの外側に打ち上げた打球がなぜかスライスして内側へ! 驚きの一打は先制ホームラン! 3回には頓宮の犠飛で追加点。初回はホームランの後四球を出した板東をゲッツーで助けてしまいましたが、貴重な1点を上げてくれました。 援護がたったの2点でも、今日の山本には無問題。3回には甲斐のバントをゲッツーに取るなど、フィールディングも光っていました。お立ち台で山本も言及していましたが紅林がちょっと危ない送球をうまく受けてくれましたし、8回の宗のサードゴロも先頭を抑える大ファインプレーでした。試合直前には中嶋監督が円陣の中心で声を出していた場面がありましたが、負けられない一戦、しかもエース登板日で、今日はチーム全体に「ド必死」な一体感が生まれていたと思います。 しかし打線は2点を取って以降、板東を前になすすべなし。わずか4安打で完投させてしまいました。次戦の相手が千賀なだけに、ここはブルペンを引っ張り出す粘りがほしかったです。 まあ、要するに「千賀は打てないだろうな」と考えていたわけです。こちらが山本で白星を計算するように、相手も千賀の試合はマストウィンのはず。そこで、「リミッターを解除する」の言葉どおり、宮城を中5日で先発させる勝負に出た中嶋監督。初の中5で状態が心配でしたが、慎重に丁寧に投げているように見えました。先頭で粘る周東を三振に取れたことも大きかったです。 一方、千賀は相当気合が入っているようでした。いつも以上に球に力があり、「やはり打てぬ」と早々に白旗を上げたくなるような気迫を感じました。 だからこそ、一瞬の隙も逃すわけにはいきません。3回裏、先頭西野が初ヒットを打つと紅林が一球でバントを決め、伏見の打席で甲斐がフォークをはじいた間に西野は迷わず三塁へ。伏見はフォークに粘るもスライダーで見逃し三振。ここは裏をかいたバッテリーにやられました。 打席は福田。10日で再登録されるはずと思っていたとおり、1番センターに戻ってきました。そして、必ずやり返してくれるとも信じていました。 やっぱりやってくれました! 難しいフォークをとらえた打球はセンター前! これです、この泥くさくしぶとくくらいつく福田を見たかったのです!! 福田はその後の守備でもセンター前に落ちそうな打球をナイスキャッチ。しかしそこから三森が内野安打で出塁すると、今宮に死球を与えてしまい雰囲気は一転。ずっと上がっていた心拍数がさらに上昇します。柳田はなんとか打ち取るものの、デスパイネは粘られたあげく四球で満塁に。続く牧原は宮城との相性こそ悪いものの、ここぞで何度も痛い目を見せられています。血圧が危険域に達しそうでしたが、なんとか一ゴロに抑えてギリギリ持ちこたえました。 しばし放心状態…これでは9回まで心臓が持たん…。 その直後の4回表。中川がしっかり四球を選ぶと、吉田正がようやくライトへ鋭い当たりを放ち、一・三塁と今日二度目の大チャンス。ここで昨日に貴重な犠飛を放った頓宮、今日も3ランなんて贅沢は言わないからなんとか1点を…と祈る間もなく初球の外角変化球をあっさり外野の深いところへ! 出た、田中アナの「捉えたー!」。難攻不落と思われた千賀から2点をもぎとりました! そして宮城は90球と球数は要したものの、無失点で5回を終え仕事を果たしてくれました。藤本監督は宮城キラーのリチャードを昇格させていましたが、もうあの頃の宮城ではありません。連続三振で完璧に抑え込み、反撃の隙を与えませんでした。 6回からは継投に。まずは宇田川、連続ヒットを打たれるものの、ここで強打者を迎えても萎縮しないのが宇田川のすごいところ。柳田・デスパイネを連続三振に打ち取り悠々とマウンドを降りていくその姿は頼もしいことこの上なし。見ているこちらはそれでも心臓が持ちませんでしたが…。 7回は山﨑颯。ここも不運なかたちで先頭を出しますが、リチャードを三振、代打・中村も粘られましたが最後は見逃し三振ゲッツーで終えます。 あと6人。もはや心臓は限界近く。阿部が先頭にボール先行となった時は気が遠くなりましたが、さすが気迫の阿部。そこから三振を奪うと、三者凡退で終えました。 8回裏、交代した松本からも得点できず2点差のまま、ついに最終回。平野が体調不良で抹消されており、登板したのはワゲスパック。先頭の川瀬は3ボールからストレートをファウルで6球粘ります。絶対に出塁するという気迫を感じましたが、最後はボールゾーンに浮いた変化球に逆をつかれたのか空振り三振。ホッとする一方、バットを叩きつけて悔しがる川瀬の姿に、今我々はものすごい極限の試合に居合わせているのだなと、背筋の伸びる思いがしました。 ワゲスパックは続く柳田・デスパイネも持ち味のストレートで打ち取り、試合終了!! 絶対に負けられない、けれど分の悪い相手エースの先発試合で2連勝!! まさに「全員で勝つ」を体現するような、全員で立ち向かい全員で勝ち取った貴重な貴重な白星でした!! こうなると期待してしまう、昨年のロッテ戦のような崖っぷちでの3連戦3連勝。 最後の刺客は、同じく中5の田嶋。先週は悔しい同点弾を浴びてしまいましたが、山本・宮城の好投を受けてやはり感じるところがあったのか、試合開始時点から静かながらも燃える闘志を感じました。 勢いに乗る打線も、初回に東浜から吉田正の確信先制2ランが飛び出します! 3回にも先頭から4連打で2点追加! 天王山最終戦でいきなり4-0のアドバンテージ! これは大きい! もう負けられないソフトバンクは早々に東浜から森に交代。なおも無死一・三塁でしたが、頓宮三振、西野ゲッツーで追加点のチャンスは潰えました。後から思えば、ここでもう1、2点取れていれば、試合展開は変わっていたかもしれません。 その直後の4回表、いきなり連打を浴びる田嶋。イヤーな予感が発生します。この3連戦不調の柳田はサードゴロ。まあ1アウトの代わりに1点なら…と力が抜けた瞬間、宗は本塁へ送球! 投げた瞬間「あかーん!」と叫びました。最近の宗は一塁へサイドスローでワンバン送球することが増えたように思います。肩の調子が悪いのかなと想像しますが、一塁ならまだしも本塁へワンバンはさすがに若月も取れないでしょう。今年も宗の守備にはさんざん助けられてきましたが、今年は宗のエラーで痛い目に遭ってきたことも事実。しかし宗の代わりがいないこともまた事実…。 なおも二・三塁でゴロの間にさらに1点失い、野村は抑えてなんとか2アウト。2点差ならなんとか…という淡い希望も、牧原のタイムリーで霧散しました。その裏、チャンスで宗に回るも取り返せず。1点リードしてはいますが、勝っている気がまったくしなくなりました。 6回、中5の田嶋は宮城同様交代したほうが良いのではと思いましたが、明日も試合がありますし中継ぎを出し惜しむのもやむなしだったのか。しかし流れは完全に相手へ傾いていました。先頭の今宮に長打を浴びると、柳田にもストレートの四球。結局比嘉に交代と、継投が後手に回ってしまいます。バント代打の川瀬は2球連続失敗の後、バスター成功で無死満塁という最悪の事態に。川瀬よなぜバントを決めてくれなかったのだ…。 比嘉から交代した宇田川は、厳しい場面の登板が続いて蓄積疲労もあったでしょう。百戦錬磨の中村晃が一枚上手でした。タイムリーで同点、さらには若月のパスボールで逆転されてしまいます。しかしそこから開き直ったか3アウトを取り1点差で済ませたところはさすがでした。 宇田川の頑張りに応えてほしい打線は、その裏、先頭の西野がポテンヒットで激走二塁打! 太田がしっかり送り、一死三塁。打席はソフトバンクキラー紅林! …のはずが、T-岡田!!?? いやそれはない、どうした中嶋監督! 代打西野はわかる、Tはない! こんなところでホームランを打つわけない、いや犠飛どころか叩きつけるゴロも絶対に打たない! …たまには裏切ってくれよ!! で、二死から若月が四球を選ぶも福田の邪飛は柳町に好捕され、無得点に終わりました。 劣勢の中8回まで試合は進みます。僅差のため阿部が登板。中村に粘られて四球を出すと、バントを阿部がエラーしてしまい無死一・三塁の大ピンチに。しかし柳町のゴロは前進守備でホームアウト、甲斐のレフトフライは一瞬ドキッとしたものの前に守っていた吉田正がしっかり抑え、周東も邪飛に抑えて難を逃れました。 その裏、阿部ガッツに応えたいところでしたが、相手が藤井ではなすすべなし。どうして広島はこんな好投手をクビにしたのですか…? ワゲスパックもなんやかんやでピンチを無失点でこらえ、ついに9回裏。相手はもちろんクローザーモイネロ。正直、もうあきらめていました。 それでも若月が7球目に四球を選ぶと、ベンチに向かってガッツポーズ。ベンチも大きく応え、客席も沸きました。モイネロからひとり出ただけでは…と懐疑的になりつつも、少し球場の雰囲気が変わったような気がします。 次の福田はバントか? …と考える間もなく、初球を叩いてレフト前ヒット! 来たか、来るのか!? こうなれば宗はもちろんバントの構え。絶対に決めてくれという願いも虚しく、三塁封殺。…バントするなら山足代打で良かったよー。…と、この時はガッカリしましたが、これがいわゆる「災い転じて福となす」ということだったのでしょうか!? 中川は三振でツーアウトとなりましたが、もし宗のバントが決まっていたら一塁は空いている状況となり、吉田正は間違いなく申告敬遠だったでしょう。しかし一・二塁のままだったことで、正尚勝負という選択肢を相手に与えたのです。 昨年は優勝争いの最終盤に参戦できなかった吉田正尚。最近の気合の入りようといったらありません。この打席でも全身にオーラが漲っていました。初球、迷いなく振り抜かれた一打はライト前へー! 福田も一気にホームへヘッドスライディング! 土壇場で試合を振り出しに戻しました!! その後の頓宮の打球はサヨナラホームランかと思ったのですが…フェンス前で失速してしまいました…。 台風でJRが夕方から計画運休を発表している中、試合はまさかの延長へ。互いに勝ちパターンを消費し、残る野手も多くありません。10回に登板したのは本田。ちょっと不安でしたが、蓋を開ければ良い時の本田に戻っていました。ストレートで相手の下位打線を三者凡退に抑えます。ですが11回表の打順が1番に戻りますから、この裏で試合を終わらせないと非常にまずいことになりそう…。 こちらも下位打線。なんとか出塁をと願う中、本当に頼もしいバッターになった西野がこの日3本目のヒットで出塁。またも3本目の犠打をまかされることになった太田、きっちり投手前に転がし西野は二塁へ…と思いきや、なんとレイが一塁へ送球エラー! 10回裏、無死一・三塁の大大大チャンス!! ここで相手は満塁策を取ります。1点取ればいいのだから犠飛でもゴロでもなんでもいい、三振以外なら! …という場面で三振をしてしまう伏見。ガーン。 次の福田に望みをかけるも、一ゴロで本塁アウト。ガガーン。 無死満塁が二死満塁…。 最後の宗に望みをかけるしかありません。 昨年のロッテ戦を思い出します。ミスを重ねた最後に、3ランを放ちました。あの涙は忘れません。今年も同じ状況です。取り返すならここしかない! ――宗はやってくれました! 崖っぷち、徳俵、首の皮一枚。 今のオリックスに対し、そんな形容をたくさん耳にします。 おととしまででは考られなかった場所に、今年もいる幸せを噛みしめています。 残りはたった6試合。今年も相手頼みの状況ではありますが、今年も奇跡を信じます。 我らはただ、勝つのみ!
9/15・16 vsF ○●
試合のなかった14日、西武がソフトバンクにスイープされ、実質優勝争いから脱落。「ソフバンは11連戦だからキツイ」とは何だったのか…。奥村先発のブルペンデーも高橋光成に勝ったし…ここに来て主力が地力を見せ始めました。 さてオリックスは、今度こそ落とせない最下位日ハム戦。「京セラだから大丈夫」と信じていたものの、現実はそう甘くありませんでした。 取ったら取られる近頃の山岡。先制直後の回ですぐさま同点に追いつかれてしまいます。6回1失点はもちろん好投の部類なのですが、そこは日ハムキラーで京セラに強い山岡ですから、無失点で切り抜けてほしかった…というのは贅沢ですかね。 打線は杉本をはずし中正頓をつなげてきたものの、中川・頓宮の当たりが止まっていることもあってなかなか機能しません。とくに頓宮は日ハムの対策に嵌められているような気がしますね…。 得点できないまま、そして阿部・宇田川の継投で相手にも得点を許さないまま迎えた8回裏。1アウトから中川がヒットで出塁すると、吉田正も続いてようやく打線がつながります。頓宮は三振したものの宗がヒットでつないで2アウト満塁、ようやく訪れた勝ち越しのチャンス! 打席には先制のきっかけとなる二塁打を打っている紅林! …のはずが、なななんと代打・西野!! 「ええええ」と叫んでしまいました。いくら西野の代打打率が高いといっても、ここの代打は想像もしていませんでした…。 これが驚きのナカジマジック! 西野はカウント2-2からのストレートをレフト前に弾き返し、勝ち越し成功! 起用に応えた西野も素晴らしかったですが、なんといっても追い込まれた状況ながら落ちるフォークを完璧に見逃した4球目が分水嶺でした。相手の選択肢を奪い、ストレート勝負に持ち込んだ西野の勝ちでした。 あとは9回表を平野に託すだけ。勝ったも同然! …あ、また思っちゃったよ。 先頭を出すも「まあ平野だし」。バント後にまたヒットを打たれても「ま、まあ平野だし…」。しかし代打・清宮が出てきた時点でちょっと、いや、かーなーり嫌な予感はしました。 確か清宮は打率が2割2分ないことでBIGBOSSに批判の的にされていたはずですが、本当なのですかね。最近やたらと打っているように思いますし、この時も打たれる気しかしなかったのですが…。 平野には今までたくさん助けられてきました。こういう時だってあります。 追いつかれての9回裏、こういう時あっさり終わると流れは相手に行くものです。そんな時にあっさり三振するだろうという予想を裏切らずあっさり三振する代打を守備固めの打順で出す必要はあったのでしょうか。しかもそのまま守備につかせたものだから、あやうくライト前ヒットが二塁打になりそうな場面もあったのですが。 2試合連続延長戦はキツイ…。 この日もブルペン陣は頑張ってくれましたが、全員ランナーを背負うなど内容は良くありませんでした。相手の盗塁失敗×4に助けられましたが…。それもこれも援護がないからです。 2試合連続引き分けが見えてきた12回裏、先頭太田がツーベースで出塁し球場が大きく沸きます。この日ようやく昇格した太田は、二軍の結果そのままに内容のある打席を見せてくれていました。次の打順は山足代打でバントもありと思いましたが、あえてそのままだったのは、復活の一打を期待したのか、同じアウトでもバント失敗で三塁封殺よりはマシと思ったのか、いずれにしてもこちらとしてはやはり前者の結果を願っていましたから、もうガッカリを通り越して悲しくなってしまいました。 2アウトになったものの、打席には代打・若月。まさか若月に期待する日が来ようとは…。 早々に追い込まれた後の4球目。 「頼む頼む頼むー!」という球場・テレビ前の全オリファンの願いを乗せた打球は、ライトフェンス直撃! ライトが万波だったものだから一瞬ドキッとしたものの、太田はしっかりスタートを切りホームベースへ!! なんとなんと延長12回サヨナラ勝ちー!! 起きてて良かったー!!! 今日も勝ったソフトバンク、その尾羽の先っぽをギリギリ掴み続けることができました!! これ以上ない大きい勝利。さあ勇気が湧いてきました。2連勝して直接対決を迎えるのだ! …と行きたいところでしたが…。 先発増井の文字を見てウームと意気が削がれたものの、なんやかんやで期待値よりは頑張ってくれたのかなと思います。しかし毎回ランナーを出してのなんやかんやでしたから、3巡目の5回から継投だと思っていたのですよね。そのために山﨑福をベンチメンバーに入れたのだろうと考えていたのですが。勝ちをつけさせたかったのかなあというのは邪推でしょうか。 もちろん連続延長戦の影響はあったのでしょうが、継投も後手後手になってしまいました。しかも選択したのが村西とは…。回の先頭からならまだしも、村西に火消しができるとはこれっぽっちも思えませんでした。むしろ火消しどころか火に油を注ぐだろうと。それにしても犠飛+3ランとは…。本当に清宮は打率2割2分に満たないのですかね? 吉田凌が8回に登板しホームランを含め2失点していましたが、むしろ起用が逆だったのでは…? 打線は吉田正の3安打や宗のホームランはあったものの、得点はその3点のみ。序盤で左キラー西村に長打が出たものの紅林が本塁アウトになったプレーも痛かったです。 試合後コメントで監督が「信じられないミス」と言及していたのは、清宮の3ランの場面のようですが、それ以外にも太田の牽制アウトや犠飛の打球を佐野皓が落球して本塁に投げられなかったことなど、信じられないに値するミスが散見されました。今更ですがこの大事な時期にミスしている場合ではありません。 Tもね…ヘルメットに安達の背番号を書いて気持ちを背負うのはいいですが、その結果がセカンドフライはあんまりです。3の数字がむなしい…。 先発が緊急回避したソフトバンクが快勝する一方、痛すぎる負け。 これで直接対決サンタテは必須になりました。このチーム状態ではあまりにも厳しい…。 贅沢は言わない。気合は見せてほしい。願うのはそれだけです。
9/10・11 vsH ○●
山本だからマストウィン! …のはずですが、勝ちを消されたり援護がなかったりで勝てないことも多いうえ、山本の天敵である三森や牧原がスタメンに戻ってきていますから、安閑とはしていられません。 その初回、いきなり三森にポテンヒットを打たれると、内野守備のミス連発で失点という不運な立ち上がり。それでも三振と併殺で1失点で済ませるところはさすが山本。気合を感じました。 気合を感じたといえば、同点の3回裏の吉田正。打った瞬間確信の弾丸ライナーは勝ち越しの一発! もちろんガッツポーズも満面の笑みもないけれど、ベンチに帰ってきてのハイタッチはいつもよりちょっと力が入っていたような気がしました。 4回にはこの日から戻ってきた杉本が二塁打で出塁。第一打席はチャンスで三振していましたが、降格前より良くなっていると信じていいのだろうか。そして紅林がヒットでつなぎます。紅林は初回の遊ゴロをタイムリー内野安打にしてしまい、4回にも送球エラーをかましていましたが、2回の同点タイムリーとこのヒットで取り返した…か? しかし次の若月はランナー還せず。二死二・三塁となりチャンスは続くものの、次の1番中川は申告敬遠。2番渡部は一軍ノーヒットですから、そりゃそうなります。 この日は1番中川・2番渡部という、またまた斜め上を行く打順でした。なぜ中川と吉田正の間に打率.000を挟むのか…バント要員にしかならないではないか…。 初球からなぜか振らない渡部。カウント2-1からのど真ん中も見逃して追い込まれてしまいます。こりゃボール球振って三振のパターンか…と9割諦めモードで迎えた5球目! 高めストレートを振り抜いた打球はライト前へー! 本当にうれしそうなガッツポーズ、激しくボール返還要求する中嶋監督、ベンチ観客席全員の大喜びもすべてが絵になる初ヒットでした! 5回には大城にもタイムリーが出て差は4点に。山本は今宮にソロを浴びるもののリードを守って降板。この日も平野不在だったため阿部・ワゲスパックの盤石リレーで、首位攻防戦初戦を獲りました! 安達が守備で脇腹を痛めたのと、平野がちょいちょい不在になる理由は気になりますが…。 ともかくも! デーゲームで西武が敗れていたため、なななんと! オリックスが(去年以来の)単独首位!! ↑ 記念撮影 日曜日の先発は宮城とばかり思っていましたが、山﨑福でした。相手が千賀とあって勝てれば儲けもの、宮城は楽天戦に回してそこで確実に1勝を取りに行く…という計算なのでしょうか。 さて蓋を開けてみれば、いきなり柳田に3ランを浴びるヤマサチ(「それ入るん!?」と呆れるくらいとんでもない打球でしたが)。千賀から1点取るのも難しいのに、4点なんて絶対無理だろうと嘆いていたら、3回にも三森にソロを浴びるヤマサチ。こらあかん、としばらく別の試合を観ていました。 チャンネルを戻したのは6回。疲れが出始めたのか、千賀からランナーを溜めると打席にはT-岡田。いきなりファールゾーンに打ち上げ! …と思ったら、屋根に当たってフライにならず。助かったTは6球目にタイムリー! まあ4点差だったもんね! 一死一・三塁、紅林の打球はセカンドゴロゲッツー…かと思ったら、三森がはじいてさらに1点! またもラッキー! さらに続く伏見はショートゴロゲッツー…かと思ったら、一塁塁審の手がアウッ…と上がりかけてからのセーフセーフ! これにはもちろん藤本監督リクエスト。しかし映像を見ても実にきわどい! セーフといえばセーフだしアウトといえばアウト…ということで判定どおりセーフのままに! 中嶋監督は渡部に代打・頓宮を送るも、ここは千賀の意地が勝ちました。 ヤマサチが降板して以降、村西→山田で無失点を続けているオリックス投手陣。次に送り出されたのは西武戦で圧巻の投球を見せた宇田川。ここを三者凡退に抑えて流れを持ってきてほしいところでしたが、先頭に四球を出しパスボール、バントで一死三塁の大ピンチ。しかしここからが宇田川の真骨頂。柳田・デスパイネを連続三振に斬ってとり、今日も存在感を発揮しました。 7回裏は三凡に終わるも、中嶋監督は攻めの姿勢を崩しませんでした。8回表に登板したのは山﨑颯。もちろんアッサリ三人で終わらせます。負けているのに颯一郎はもったいなさすぎない? と思いましたが、もしかしたらナカジマジックはその裏に起こる出来事を予見していたのかもしれない…のは言い過ぎか? 相手はもちろん勝ちパターンの藤井。打ち崩すのは難しかろうと思っていましたが、先頭杉本がヒットで出ます。しかし続く宗が一ゴロゲッツー…と思ったら、ファースト中村の送球が乱れ今宮が捕球できず、転々としている間に杉本は三塁へ! 二死無走者のはずが無死一・三塁の大チャンスに! ここでT。さっきは打ちました。4点差だったので。ここでは打たないだろうと思いました。 …たまには裏切ってくれよ! そして紅林も難しい低めを打ち上げて浅いフライ。大チャンスがあっという間にツーアウト…しかも次は小田…。そりゃ「終わった」と思いますよ。 もちろんフォークを振らされて三振。甲斐がこぼしたのを見て一塁へ走りますが、どうせアウトだろ…と思ったら、甲斐の送球が遅れて余裕のセーフ! アウト判定はもちろんリプレイ検証で覆り、満塁に! そして頓宮が初球をレフト前へ弾き返し、1点差! これは完全のこちらの流れ!! …と思ったのですが、ここは藤井の意地が勝ちました。中川でダメならやむなし。9回はモイネロですから、ここで同点に追いつけなければもう無理です。 終わってみれば惜しい負けだったものの、想定内の負けといったところでしょうか。しかし終盤の追い上げは頼もしく感じました。相手のミスのおかげとはいえ、ある程度つけこめたことは大きいです。そこで追いつけなかったこともまた、大きいのかもしれませんが…。 9/12・13 vsE ●△ 楽天は2.5G差の4位とはいえ、優勝争いの一角です。そこに宮城・田嶋の左腕二本柱を送りこむのですから、2連勝狙いだったはずです。 …もちろん、相手あってのことですから、そう簡単にはうまくいかないのはわかっています。 しかしこの時期、負けは負けでも内容のある敗戦にしてほしかったというのが切実なところです。 則本は相当気合が入っていたようでした。頓宮のホームランで先制するものの、それ以外はつけ入る隙がありませんでした。しかし宮城も負けてはいませんでした。ランナーを背負っても怯むことなく、立ち向かえていたと思います。 潮目が変わったのは3回。杉本のクッション処理が拙いのは今に始まったことではありませんが、その後の悪送球も含めてあまりにも不用意なプレーに映りました。正直、この日の杉本は打席も含めて、言ってしまえばすべてが雑でした。中嶋監督の言う「そういうことを言わなくても理解している」ようには見えませんでした。いや、理解していないとは思いたくないけれど、それをまったく感じられませんでした。 そして同点のまま迎えた5回。宮城が先頭から連続ヒットを打たれバントで進められるも、続く岡島の打球はショートの頭上に上がったフライ。助かった! と思ったのも束の間。前進守備から下がって取りに行った紅林が捕球した直後、レフトから走ってきた中川と交錯してしまいます。紅林のグラブからボールがこぼれてしまうものの、落球したのは捕球してぶつかって倒れた後。アウト、と思い込んでいました。 そういうルールがあるのはもちろん知っています。しかし、フライを落球してもアウトになったプレーは幾度も観てきました。紅林が落球したのはそのどれよりも遅いタイミングでした。 中嶋監督が激怒するのは当然です。ただ、交錯していなければ落球もなかったわけで、はっきりいってしまえばこちらのミスにつけこまれた判定だということなのでしょう。 その後宮城は三振を奪うものの、続く鈴木に2点タイムリーをくらってしまいます。本来ならばなかった失点でした。もちろん1点目もそうです。宮城はさまざまなことが起きた中、よく投げたと思います。 我慢しながら中継を観ていましたが、6回表、吉田正の見逃し三振でもう耐えきれずにテレビを消しました。 正尚は2球目の低く見えたストライク判定に、背を向けて打席をはずしていました。いつもは首を傾げることはあっても、打席をはずすことなどありません。さらに3球目の遠目をストライクにされ、もうこの打席は彼の中で無意味になったのでしょう。4球目のど真ん中を見逃すと、さっさとベンチに帰っていきました。怒っている、と感じました。それはこの打席で突如として広がったストライクゾーンに対してだけではないだろうし、不可解な判定も味方のミスも含め、この試合で起きたことすべてに怒っていたのかもしれません。こんな感情的な正尚を見たのははじめてだと思います。 なんだか悲しくなってしまいました。 正尚を責めたいのではありません。真剣であるからこその反応だと思います。 こんな時にこんな試合になってしまったことが、悔しいし悲しいのです。 中継を観るのをやめたのは、ベンチの雰囲気を見るのが怖かった、というのもあります。 覇気を失っているであろうベンチを見たくなかったのです。このままズルズル行きかねません。中嶋監督のことですから、何らかの手は打ってくるとは思いますが…。 これで負けるわけにはいかなくなった2戦目。吉田正が昨日の9回からの2打席連続ホームランで先制すると、田嶋も楽天キラーぶりを発揮、ランナーを出しても併殺で切り抜け得点どころか二塁も踏ませません。さらに4回、まさかのまさたか3打席連続ホームラン、しかも2ランで3-0! いける、と思いましたよ。 たとえ吉田正以外がサッパリでも、吉田正をレフトにしてまで起用した杉本がDHで1併殺3見三振でも、今日の田嶋の出来ならこのまま最後までいける…勝てる…と。あんなに肝に銘じていた禁句を…思ってしまいました…。 相手も優勝を目指すチームですから、そう簡単にはいきませんでした。ちなみに前日のようなモヤモヤはこの日は一切ありませんでした。打った浅村の気迫が勝っていました。 もちろんまだ同点ですから、あきらめてはいけません。田嶋がなおもランナーを背負うと、7回から阿部を投入。勝ち越しは許しませんでした。 その後は互いにランナーを出すもスコアボードには0が並び続けます。5回終了時点では9時前に終わりそうだった試合もついに延長12回。オリの攻撃は三者凡退に終わり、勝ちがなくなりました。しかし今日もソフトバンクが圧勝している以上、負けと引き分けでは大違い。なんとか引き分けで終わらせたい最終回にマウンドに上がったのは小木田。2アウトを取ると浅村にヒットを打たれ、島内・鈴木に連続四球で満塁にしてしまいます。 ここまで耐えてきての敗戦はさすがに堪えます。平野はなぜか下位打線の11回に登板していました。1番から始まる12回に小木田は荷が重かったか…。 打席には代打・銀次で投手交代。てっきり左の山田が出てくるものと予想していたら、なんと対左の被打率が非常に悪い吉田凌! えええ大丈夫!? 我が家の解説者によると「山田は押し出しがある。吉田凌はストライクを投げられるから押し出しはない」からだそうですが…。 凌はもちろんスライダー連投で勝負。解説どおりストライク先行で追い込むと、最後もスライダーでゴロに打ち取り、試合終了! なんとか引き分けで終われたと、直後は安堵したものの…。 いやいや。 この2試合は、連勝を目指していたのではなかったか? 4位楽天を相手に1敗1分で、優勝どころかCSも怪しくなってきました。 2戦目は絶対に取らなければならなかった、いや実際取れた星ではないですか? その原因はもう誰の目にもあきらかなのではないですか? 守備も打撃も覇気を感じられない選手を見るのは腹が立つし辛いです。 12回までやって代打にも出てこないベテラン選手より、二軍で結果を残している若手がいます。むしろそちらを先に上げるとばかり思っていました。 残された時間はわずかとなりました。先発や中継ぎが耐えて耐えてこの順位にいることに、打撃陣はもっと応えてほしいです。昨年がマグレだとは思いたくありません。底力を絞り出してほしいです。 <ヤスオーの野球坊主> 【1戦目】 楽天の強さが出た試合でしたね。楽天戦では、相手チームのファンが絆、絆とネット掲示板で審判の判定にケチをつけるのは毎度のことですが、僕が楽天の優勝予想をしているのは、それも込みですからね。ちょっと話が古いですが、水泳の鈴木大地選手がバサロスタートで金メダルを取るとバサロが禁止になったりなど、オリンピックでは日本人が金メダルを取るとルールが変わるのは有名な話です。キムヨナも確かバンクーバー五輪のために何年も前からトロントに練習拠点を移したはずです。楽天が審判を引退した奴を自分のチームの寮長にしたのと同じで、人脈作りというか、応援してほしいのでしょう。スポーツの勝ち負けを決定づけるものというのは、速い球を投げることができるとか、ホームランをたくさん打てるとか、そんな単純なものだけではないのです。 紅林の落球の件ですが、野球規則を張り付けてあれは落球だというバカがいますが、40年野球を見てきて、あんなシーンを何回も見てきている僕からすれば、あれは論ずるに値しないレベルでアウトです。だからこそ中嶋監督があれだけキレているわけで。しかし、今日の宮城なんぞは真っ当に挑んで打てるわけないのは近くで見てる審判もわかるでしょうから、こういう千載一遇のチャンスは逃すわけにはいかないのです。 ちなみに先日のロッテ戦でも島内のライン際の当たりがありましたが、この時もやっていましたね。今までと違ってシーズンも終盤で毎日落とせない試合が続くので、インターバルがある5回までによほど差がつかない限り、こういうことは毎日あるはずです。ちなみにこのチャンスは楽天が潰しちゃったので、いつものゾーンを狭くするやり方をしていました。こんなことばかりしているので、楽天は6回以降の逆転勝ちが不自然に多いし、中継ぎ投手にばかり勝ち星がついています。毎日野球をチェックするパリーグファンなら全員わかっていますが、シーズンも終盤で最近あまりにも露骨で、ネット掲示板もとても荒れています。 結局何が言いたいかというと、楽天優勝を言い続けている僕の意見が正しいことが証明されつつあるということです。 【2戦目】 杉本はソフトバンク戦のマルチ2戦に比べ、昨日は併殺打1本に3三振(それもすべてが無気力な見逃し)と非常にわかりやすく打撃成績を落としました。1戦目でも怠慢守備(無気力なクッション処理と悪送球)で楽天の反撃のきっかけを作りました(もちろん1戦目もノーヒット)。中嶋は、水本代理監督時代に活躍した西村は早めに守備要員を出すくせに、自分が見出して去年活躍した杉本は、最高級の贔屓をして代えませんからね。いや承認欲求や社会的地位なんかは人間が最も欲するものですから、それを与えてくれた杉本は僕が中嶋でも贔屓するでしょうし、中嶋を批判するつもりはないですが。自分の人生の役に立った人間が、こんな人間性が低い選手だったことが運が悪かったです。 T岡田は上がってきてからずっと役に立っていませんから、単純にダメなんでしょうね。去年でも、こいつは杉本や紅林のように、中嶋の社会的地位向上に繋がる美談記事は読んだことないので、贔屓枠でもないでしょう。実際に小田の代打でも出てこないぐらい中嶋の信用はないです。杉本と違って贔屓枠ではないぶん影響は少ないですが、なぜこの人が上がってきたのか不思議です。おそらく、バレラもマッカーシーもいない今、背広組のゴリ押し枠なのでしょう。インプットの少ない年寄りの背広組は、こいつが人気者と思っているはずですから。 |
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