ここ2年のオリックスの快進撃で、野球のない冬は物足りなくなる体質にされてしまった…。
ということで、まだかなまだかな〜と、待ち遠しくてたまらなかったプロ野球のキャンプですが、早くも始まって半月以上が経過。 オリックスの面々も順調そうでなによりです。中継は週末しか観られませんが、動画で楽しんでいます。森がすっかり馴染んでニコニコ楽しんでいる様子にもホッとしています。 ビックリだったのが、観客の盛況ぶり! 宮崎パレードに3万人集まったうえ、キャンプ初日の動員数も12球団で1位というニュースには耳を疑いました。オリックスキャンプはいつも閑散としていて、たむけんや藤原丈一郎くんが「選手との距離が近い(なんならブルペン捕手の真後ろで見学していた)」ことを売りにしていたのに、もう通用しなくなってしまいました。 そのせやねんコンビも今年で見納め。阪神一色の番組内にわずかながらオリックスの枠を設け、まだデビュー前の丈一郎くんをキャンプに連れていき今や国民的オリックスファンに育ててくれたたむけんはビジネスファンの鑑といえましょう。有終の美を飾れて良かったですね。 そしてWBC代表の強化合宿も開始。山本・宮城・宇田川がチームを離れ合宿地へ移動しました。 しかし入ってくるのは心配になるようなコメント、それも宇田川のものばかり。減量指令だの一流選手ばかりで気疲れだの…。マウンドと素顔で受ける印象の違う投手は少なくありませんが宇田川もそのタイプだったのか…。落ち込みがちで人見知り、能見さんが心配していたのもこういう部分だったのでしょう…。 それを救ってくれたのが、ダルビッシュ! いや、ダルビッシュ様!(と、チキチキジョニー石原が報道番組で強調していた敬称をつけてみる) 初日から佐々木&宮城(コミュ強コンビ)の質問攻めに丁寧に対応するだけでなく、すっかり沈んでいた宇田川をイジリ倒してメンバーに溶け込ませ、笑顔だけでなく自信を取り戻させてくれました! 感謝してもしきれません! ダルビッシュというレジェンド級の選手がベテラン風を吹かすことなく、若手に惜しみなく知識や技術を提供し、またその若手から何かを学ぼうとしている姿勢はさすがだなと感服します。2017年組でもメジャーから唯一参加した青木がひたむきなプレーでチームに貢献したように、今年の侍ジャパンの中心は間違いなく最年長のダルビッシュになるでしょう。ここへさらにスーパースター大谷が加わるのですから、ドリームチームがどんな試合を見せてくれるのか、今からワクワクします。 そして強化試合ではオリックス戦も組まれています。代表組には気分良くなってもらいつつ、かつオリックスの若手は今後のためにせいいっぱいアピールして送り出してほしいですね! PR
11/25 NPBアワード
ベストナインは山本・吉田正・宗の3選手が受賞。まさか宗までとは…感慨深い…。 優勝ってスゴイ!! しかし残念ながら、阿部の新人賞受賞はなりませんでした。西武のホームページがフライングしたことでなんとなく察しはついていたものの、タイトルホルダーには勝てませんでした。でも特別賞くらいくれても良かったんじゃ!? MVPはもちろん! 2年連続で山本!! しかし流行語大賞にも輝いた村神様に較べると、たいして話題になっていないような…。2年連続投手4冠だってスゴイことなのに…。 12/9 ようこそオリックスへ まずは1日、トライアウトに参加した元日ハム・上野を育成で獲得。手薄な内野手の補強ということでしょうか。最近はどの球団もトライアウトからの獲得は盛んではありませんが、成功例になればいいなと思います。 そして9日には、話題になっていた現役ドラフトが非公開で開催。いったいどういう仕組みなのか、何度説明を聞いてもよくわからなかったのですが、どうやらオリックスの指名順は最後まで残ったようです。非公開のはずなのに情報がダダ洩れしていることをはじめ、さまざまな問題点が取りざたされていますが、はじめてのことですから手探り状態の球団も多かったでしょう(たぶんオリックスはその典型だろう…)。それでも本来の趣旨は出場機会に恵まれない選手に新天地で活躍するチャンスを与えることだったはずですから、獲得したヤクルトの渡邉外野手が「現役ドラフトは成功だった!」と言えるような活躍をしてくれれば良しです。 で、オリックスから獲得されたのは、大下でした。まあだいたいこのあたりだろうな…とは思っていましたが、移籍先が同一リーグのロッテとは…。今年もあのダミ声を聞く機会がありそうで何よりです。ただ、神戸でスタメンはやめてね。 12/12 近藤ソフトバンクへ… ご縁がありませんでしたね。ハイ。 本気出したソフトバンクに勝てるはずもなく。 来年が怖いですね…。 12/15 張奕が西武へ 森のFA加入にともない、避けられないのが補償選手の移籍。ネットで勝手に作られたプロテクトリストを見てはやきもきしていましたが、噂されていたベテラン選手ではなくてちょっとホッとしてしまった…。 我が家の西武ファンは「絶対に投手を取る」と言い切っていましたが、そのとおりとなりました。西武ファンの希望とは違っていたようですが、西武は台湾と縁の深い球団ですし、メットライフドームで好投したこともありましたから、西武にとっても本人にとっても良いチャンスなのではないでしょうか。 オリックスでは開花させることのできなかった張のポテンシャルが西武で発揮されることを願います。 12/15 いってらっしゃい! 吉田正がボストン・レッドソックスに移籍が決まりました。交渉開始で即決定。その年俸は5年で124億円とな…目がくらむ…。 淋しくはありますが、正尚にはファンとして感謝の念しかありません。 「オリックスで日本一になる」という夢を掲げ、こちらにも夢を見せてくれたうえ、それを実現してくれたのですから! 次は球団が、本人の夢をかなえてあげる番です。福良GMなら首を横に振ることはないだろうと思っていましたが、そのとおり快く送り出してくれました。これでもしアメリカから帰ってくるようなことになっても、その時はまたオリックスのユニフォームを着てくれるはず…。いや、メジャーで思う存分活躍して、向こうで引退できるくらいの選手になってくれるのがいちばんなのですが。 WBCにも出るのかな? オリックスとの強化試合は、きっとものすごい声援が待っていますよ! なにせあの日本シリーズ第5戦サヨナラホームラン以来の京セラなのですから! 楽しみです! 12/23 金子千尋引退 日ハムを戦力外になった金子が引退、日ハムのコーチの道を選ぶことになりました。 S坂口といい、オリックスを応援し始めた頃の主力選手が現役を去っていくのはやっぱり淋しいものがありますね…。 CSをあとわずかで逃し涙する姿、ノーヒットノーラン未遂、いろんなネコさんを思い出します。そしてどの思い出も悔しさがついてくるのです。 あの時のオリックスは本当に弱かった…。 移籍する時はいろんな思いがあったけれど、日ハムに移籍した後の金子の様子から、きっと本人にとってそれが正しい選択だったのだろうと感じました。成績や優勝だけではない、オリックスの時には決して得られなかったものがそこにあったのだろうと思いました。一度は断られながらコーチの職を用意してくれたのも、金子が日ハムで評価されていた証拠です。 引退セレモニーはオリックス戦でしてくれないかなあ…。
10/4 戦力外通告①
チームがリーグ優勝を決め歓喜する一方、この時期はどうしても避けられないお別れがあるもので…。 一時は勝ちパターンに定着するかと思われた澤田ですが、怪我や手術でなかなか一軍に戻ってこられず、久しぶりにその名前を目にするのがこんなかたちになるとは…残念です。榊原も同じく同期の山本と一緒に一軍ローテを守ってくれる存在になるかと思いきや、最後まで弱点を克服できませんでした。ふたたび育成から這い上がる榊原を待っていたのですが…淋しいです。 育成の谷岡・松山・鶴見・廣澤も戦力外に。 翌日には中川颯・海田も戦力外の報道が。中川は育成契約になる見込みですが、貴重な左の中継ぎとして活躍した時期もあった海田は近年パフォーマンスを落としていたのでそろそろかなと想像していました。イケメンなのにいじられキャラで、低迷期でへこみがちなファンの心を癒してくれた点でも、貴重な存在でした。どうやら現役続行を希望しているようです。海田の今後に幸あれ。 10/17 戦力外通告② 続いて報道されたのは椋木・富山・増井・中村勝。なぜか「ドラ1が戦力外」というショッキングなタイトルで報道されましたが、その実はトミージョン手術を受けたために支配下ではなく育成契約するというもの(富山も)。もちろん育成契約の本来の趣旨とは異なっているものの、怪我が癒えれば支配下復帰を約束されている戦力外通告に対して、育成契約のありかたについて議論するならまだしも、「ドラ1をいきなりクビにするなんて!」と球団批判を誘発するような報道はどうかと…。 増井については、近年の成績からすればやむなしなのかな…と思いつつも残念な気持ちです。FAで暗黒オリックスを選んでくれた貴重な存在でしたから感謝しかないです。抑えから降格しても先発として働いてくれましたし。惜しむらくはヤクルト戦で勝ちをつけてあげられなかったことですね…。かえすがえすも昨年の交流戦がもったいなかったです。 中村勝はまあ…最後にNPBの舞台に立たせてあげた、福良GMの彼へのプレゼントだったのでしょう。 翌日には西村凌が戦力外に。これには驚きました。8/30の楽天戦、土壇場9回で松井から打った逆転タイムリーは今年のハイライトのひとつです。とはいえそれ以降目立った活躍ができなかったうえ、対右投手.000という極端な成績では起用しづらいものがあったか…。 10/20 ドラフト会議 今年は事前に公表するチームが多く、蓋を開けてみれば競合といういつものハラハラ感はありませんでした。そのおかげで急いで帰宅する必要もなく、焦って職場のパソコンを終了するはずが再起動ボタンをクリックしてしまったり、帰り道に転びかけたりすることもありませんでした。 オリックスの1位指名は、公表どおり斑鳩町出身の白鷗大の左投手・曽谷龍平選手。即戦力としての活躍を期待…したところで、ドラフト後の大会で寝違えにより登板回避しチームも敗戦するあたり、すでにオリックスらしさが垣間見える選手ですね!! 2位は高卒内野手の内藤選手。将来の4番候補です。きっと中田翔や山川のような長距離砲に成長してくれるでしょう! 3・5位は高卒投手、4位は大卒外野手。育成でも5人の選手を指名しました。 今回の指名はスムーズだったので、思惑どおりといったところでしょうか。全員が将来チームを支える戦力になってくれることを期待します! 10/31 戦力外通告③ 日本一の感動冷めやらぬ翌日に報道されたのは松井雅人の戦力外。出番はなかったとはいえ日シリメンバーに選ばれて、胴上げにも参加して、ビールかけで楽しそうな松井の笑顔を観たばかりだったのに…その時本人にはもう知らされていたのだろうか…となんだかやるせない気持ちになりました。 第三捕手として出番は少なくても、イニング間に先発の隣に座り会話する松井の姿は印象的でした。宮城の『お茶ココア』動画でさらっと正解しクールに去っていくその姿で、中日時代の女性人気の理由がわかりました。スタッフになるのかなと思ったのですがそれもなさそうで…。どこかの球団で選手かコーチで働く松井の姿が見られたらいいなと思います。 11/7 組閣決定 日本シリーズ終了直後から噂されていた水本ヘッドの広島帰還がなくてひと安心。水本二軍監督説もありましたが、それもガセでした。大きく変わったのは梵の内野守備走塁コーチ異動と波留育成チーフコーチの入閣でしょうか。三塁コーチが変わるということですか。来季は壊れた信号機を見なくて済む…ことになればいいのですが。 波留コーチは育成選手担当ということでしょうか。中日でのアレコレを耳にしているので、正直不安のほうが大きいですが…。あまり野手が育っていないので、他のコーチとともに二軍をなんとかうまく機能させてくれることを祈るばかりです。 11/9 ようこそオリックスへ 阪神を戦力外になった小野投手を獲得。阪神時代は制球難でその才能を活かしきれなった印象ですが、オリックスで弱点を克服し一軍で活躍してくれることを願います。 その翌日には、日ハム石川亮-斎藤綱記とのトレードが発表。これについては、どちらが持ちかけたのかはわかりませんが、伏見の日ハム移籍が濃厚で捕手を増員したいオリックスと、左の中継ぎかつ地元出身の選手を獲得したい日ハムとの思惑が一致した…ということなのでしょうか。 若月・石川(・FA森)全員同い年というアンバランスさはありますが、苦手な日ハム投手の情報を石川が持ってきてくれるならありがたいです。 斎藤もなかなか浮上のきっかけをつかめなかったので、地元に帰って心機一転頑張ってほしいです。イケメンですから人気選手になれそうですしね。 11/14 ゴールデングラブ受賞 山本は妥当として、宗は意外、福田の受賞にはビックリでした。 今年の指標ではサードはM安田でしたし、外野もF万波やM荻野など錚々たる守備の名手がいる中で、福田が選ばれるとは…。 福田はさすが努力の人、昨年に較べてセンターもレフトも無難にこなせるようになってきました。来年は若手との外野争いが熾烈になるでしょうが、なおいっそう奮闘する福田の姿が見られることと思います。 宗は今年は序盤からエラーが目立ち、終盤は疲労の色が顕著でしたが、それでも宗らしい印象的なファインプレーが多かった(ので、動画によく上がっていた)のが得票の理由なのかなと思います。来年はうまく休養を入れながら起用できればエラーも減って、異論なしに受賞できるでしょう。 …しかしまあ、実のところ優勝補正ってあるよね…。 そう考えると、ショートとして好守備を連発しながらチームが最下位常連のため得票すらままならなかった安達って本当に不憫だったよなあ…と思っていたら、ちゃんと記事にしてくれたところがありました。 いずれにせよ、3選手ともGG賞にふさわしい選手であり続けてほしいものです。 11/16 ようこそオリックスへ!!! 西武からFAした森友哉と契約決定! 我が家の西武ファンがシーズン中(むしろ昨年に単年契約した時点)から「森は絶対にFAする」と言い切り、巨人も参戦すると報じられた時は「森は絶対に地元に帰る」と断言していましたが、数々のFA選手に声をかけては袖にされてきたオリックスです。交渉のテーブルにすらついてくれなかったこともあるオリックスです(トラウマ)。 ということで最後まで半信半疑だったのですが、割と早くに正式報道。西武ファンの言うとおり、オリックス一択だったようでした。 森友哉のような一流選手を迎え入れることができるとは、今までのアレコレを思えば夢のようです。いくら地元志向でも、万年最下位の時なら来てくれなかったかもしれませんから。強くなるってスゴイ! …と、素直に喜びたいところなのですが、そうなれないのは、やはり伏見への未練があるからです…。 森がFA加入する条件には正捕手待遇を入れているであろうし、そうなると年齢的に伏見の立場は弱くなっていくでしょう。日本一チームの捕手という実績をアピールできる今、他球団で出場機会を求めるのは自然な願望だと思います。さらに手を挙げたのは地元の北海道、ベテラン捕手のいない日本ハムはうってつけ。伏見にとってはこれ以上ない環境だと思います。 でも、やっぱり、オリックスから伏見が去るのは淋しい…。 怪我をしても、内野にコンバートされても、ずっとひたむきに努力してきた姿を見てきました。負け続けていた時も静かなベンチのいちばん前から絶え間なく聞こえる声がありました。監督が代わり、一軍定着してからは、頼もしい捕手としてチームを支えてくれました。田嶋や宮城、山﨑福が活躍できたのは伏見のおかげに他なりません。これからも若手の多いチームのお母さんとして、ずっとオリックスにいてくれるものだと信じていました。 もしかしたら、と考えます。中嶋監督のように、他球団で経験を重ねて、いつかはオリックスに戻ってきてくれるのではないかと。そして中嶋監督のように、オリックスを高みに導いてくれるのではないかと…。 しばしのお別れと思いたいです。 そしてオリックスと対戦する時は、お手柔らかに願いたいものです…。 さらに、森にはその淋しさを払拭してくれるほどの活躍を期待します。 なにせ、打線の軸である吉田正尚がいなくなるのですから。森にはその穴を埋めて余りある打撃をしてもらわねばならないのです。 チームが日本一になったことで吉田正がメジャー移籍を直訴することは予想済みでしたし、寛容な福良GMがオッケーすることも想定の範囲内でした。これも淋しいですが、メジャーは正尚の長年の夢でしたし、宣言どおりオリックスでビールかけを果たしてくれたのですから、これ以上求めることはできません。森・吉田正尚という夢のようなクリーンアップも観てみたかったですがね…。そしてそこに近藤が入ってくれれば言うことありませんでしたね…。 森が加入しても吉田正・伏見が抜ければ、まだチームとしてはマイナスです。FA宣言するとは思ってもいなかったF近藤ですが、まったく縁がないわけではないので、可能性を信じたいと思います。 手に取っちゃいましたねえ~。コンビニ寄っちゃうとね~。 こちらももちろん、予約して買いました!! オリックスが…表紙の…日本シリーズ特集号…。 夢じゃなかろうか…(涙) こちらは、すっかり忘れていました。思い出して本屋に寄るももちろんなし。 またネット注文しなきゃと考えつつ近所のコンビニに寄ったら、置いていました! 隣にはNumberも! こういった雑誌は今まで置いていなかったのですが、仕入れてくれたのかな? しかしどちらも立ち読みされた形跡すらなし! おそらく来年はないだろう! 何度読んでも泣けます。 杉本が第5戦目のバックホームを「駿太とふたりで取ったアウト」と語ったところが印象的でした。本当に「全員で勝った」日本一だったのだなとしみじみ感じます。 さて、11月3日は御堂筋パレードでした。行きたいなと思いつつ、あばらを痛めていたので(日本シリーズでほたえすぎたせいか治りが悪い)断念しました。実際、テレビで観て驚くほどの大観衆だったので、行かなくて正解だったかも。それにしても、30万人と40万人はエライ違いだと思うのですが…。。 パレード的には昼間の方が選手の顔が良く見えたような気もしますが、イルミネーションに彩られた御堂筋もそれはそれで幻想的で、本当に夢のようでした。ニュースの一部とはいえテレビ中継もしてくれましたし、オリックスファン以外の人にも日本一になったオリックスの存在があらためて認知されたパレードだったのではないかなあと思います。 5日に放送されたあすリートスペシャルも意外に良かったです。日本一までの軌跡を丁寧に追ってくれましたし、西浦のインタビューもうれしかったです。 …と、いつまでも余韻に浸っていたいところですが、すでに来年に向けていろいろと動き始めています。 吉田正尚のポスティング直訴は予想していましたが、伏見のFA宣言は青天の霹靂でした。 正尚がメジャーに行けばただでさえ低いオリックスの打力はさらに悲惨なものになりますし、球団が大阪出身のL森獲得に積極的になるのは理解できます。そしてそうなれば出場機会が減ると考えた伏見が移籍を考えるのは、自然な流れなのかもしれません。 ですが、日本一メンバーの主力が、そのような理由で去っていってしまうのは、あまりにも淋しいです。宮城や山﨑福の活躍は伏見あってのことですし、ベテランである伏見の存在の大きさは数字でははかれないと思います。 もちろんどのチームに行ったとしても、伏見のことは応援したいですが、森が入団しても伏見には残ってほしい…というのはファンのわがままですかね…やっぱり…。
10/30 ☆☆☆☆B-S☆☆
世間からは36年ぶりの第8戦開催を期待する声が上がっていましたが、この一週間で3キロくらい痩せたような気がするこちらとしてはもう身が持たないので、勘弁してほしい…。 しかも、もしそうなれば明日は天敵高橋がやってくる…。 お願い、今日で決めてくれ! 相手先発はサイスニード。前回も打ち崩したとは言い難いですが、高橋や小川よりは与しやすいはず。なんとか先制を…と祈りながら迎えたプレイボール! 「なんとか」の「な」の時点で飛び出した、先頭太田の初球ホームラン! まさかやー! と、リアルに叫んでしまいました。 日本シリーズはじめて前日と同じオーダーで挑み、開始10秒で相手にくらわせた先制パンチ。1番太田、大当たりです! さらに立ち上がりのサイスニードを攻めて二死満塁まで持っていくも、紅林が空振り三振で追加点は取れず。それでも幸先良い先制点は、チームに勇気を与えたはずです。 こちらの先発は宮城。おそらく最初から準備はしていたでしょうが、はじめての中4日、はじめての神宮のマウンド。正直、蓋を開けてみなければわからないと思っていました。 しかし、それらのプレッシャーをまったく感じさせない宮城らしい緩急とテンポの良さで、初回を三者凡退。その後も、ランナーを出しても動じずアウトを重ねます。むしろ神宮のマウンドが合っているのではと思えるほどに良い時の投球でした。 …いけるかもしれない。 いやいや。 神宮において1点などあってないようなもの! 宮城の好投に応えてほしい打線は、5回、先頭の伏見がヒットで出塁。宮城はもちろんバントの構え。三塁方向に強く転がった打球は村上とサイスニードの間をすり抜け、バントヒットに! 無死一・二塁、続く太田ももちろんバント。こちらもうまく三塁方向へ転がし、サイスニードが投げられずなんとなんと無死満塁に! 村上が打球を取っていれば少なくとも一塁はアウトでした。ダッシュするか三塁ベースに戻るかの一瞬の迷いが、プレーの大きな分かれ目となりました。その迷いを生んだのも、王手をかけられたヤクルトの主砲として背負う重圧ゆえだったのかもしれません。 こちらとしては大チャンス。…でしたが、このシリーズに限らず満塁からの無得点を何度見てきたことか。頼む、今度こそ! と、祈ったものの、宗の打球はオスナの正面。一塁を踏んでホームもアウト、無死満塁が二死二・三塁に…。 打席の中川はカウント3−1から5球目のきわどいコースを見送りますが、歩きかけたところでストライクコール。こりゃ次で空振り三振かと思いきや、高めストレートにバットを出しかけるもなんとかこらえ、貴重な四球をもぎ取りました! またも満塁となって吉田正尚。この日はゴロばかり打たされていましたが、そろそろやってくれそうな気がしていました。相手もそうはさせじと内角を突いてきましたが、これが肘に当たり、デッドボールで押し出し! やっぱりやってくれました!(当然ながら本人は満足していないようでしたが) 一時はダメかと思われたところでの追加点は相手にダメージを与えるはずです。しかし投手交代はなく、杉本が打席に入りました。外角ストレートを振り抜いた打球は左中間、追いついた塩見が捕球…したかと思われた瞬間、打球は後方へ! ランナー3人が一挙生還! 宮城も杉本もテレビ前のファンも大きくガッツポーズ!! タイムリー三塁打と思いきや、結果は後に訂正され塩見のエラーに。これは両者に辛い判定となりました。そもそも塩見や辰己レベルでないと追いつけない打球ですから。 ともかくも、まさか続きで5-0。その裏も宮城は続投。サンタナの四球からピンチを招くも、代打・川端を三振に、塩見も遊ゴロに抑え、試合開始前は難しいと思っていた5回を投げ切りました! これは…本当にいけるかもしれない…。 終盤を迎え、徐々に気の緩みが生じてくるオリックスファン。「MVPは誰かな~正尚は結局あの2本だけだし、杉本も打点は上げたけど凡退も多いし、やっぱ宇田川かな~個人的には比嘉を推したいな~」などと調子をこいていました。 負ければ終わりのヤクルトは田口で流れを引き寄せに来ます。もちろんこちらも宇田川に継投。山田に四球を出すも村上を素晴らしいストレートで見逃し三振。オスナには高めの釣り球を外野に飛ばされますがフェンスまでは届かず。7回も続投した宇田川はサンタナに二塁打を打たれますが、長岡・青木を打ち取って今日も無失点、その名前を全国に知らしめます! 石山に代わった8回も追加点は取れず、いよいよ試合も大詰めに。 さすがに緩んでいた口元もだんだん締まってきました。 同じくリードした展開だった第2戦では、「5点欲しい」と願いながら取れないまま結果引き分けになってしまったため、今日は「8点欲しい」とずっと口にしていました。何が起きるかわからないのが野球、そして何かを起こすのがヤクルト打線…。 8回裏、マウンドはもちろん山﨑颯一郎。ここまでヤクルト打線を完全に封じ込めてきた山﨑颯ですが、この大一番でさすがに緊張も蓄積疲労もあったでしょう。先頭塩見にヒットを許すと、続く丸山にもつながれて無死一・二塁で中軸に…。 山田は三振で抑え、ほっとしたのも束の間。村上に目の覚めるようなタイムリーヒットを打たれてしまいます。さすが村上、さすがヤクルト。簡単には終わりません。 まだ4点あるとはいえ、一発が出ればあっという間の1点差、つながれれば同点や逆転も見えてきます。打席はオスナ。しかし比嘉の準備が間に合わなかったのか、山﨑颯が続投。 「頑張れ! 颯一郎なら大丈夫! 絶対大丈夫!!」と必死で念を送るも…。 ・・・ _( :⁍ 」 )_ ・・・ 「待て待て! これまだ追いついてないんや! オスナが繋いでサンタナまで回してからの一発がいちばん良かっ…いや、あかんかったんや!」 と、あとから冷静に考えればどっち目線やねんと胸倉つかみたくなる我が家の解説者の声もどこか遠く…(←8戦目を観たかったらしい)。 そしてようやく比嘉に交代。「遅いよ~ヾ(゚`ェ´゚)ノ」と泣きたくなりましたが、球場の雰囲気が一気にヤクルト側に傾いたこの状況で、仕事人は今夜も冷静でした! スライダーとスローカーブを駆使しまずは中村を三振に取ると、続くはサンタナ。絶対に一発を狙ってくる、そして絶対に打たれてはいけないこの局面、比嘉の投球はアウトロー一択。しかしサンタナもファウルで粘ります。一球ごとにどよめくスタンド。一歩も譲らぬ戦いは9球目。最後までコースに投げ切った比嘉の勝ちでした! そして、比嘉が投げれば試合の流れはやってくる。9回表、清水から伏見が二塁打で出塁(しかし足を痛めて交代)。福田がしっかりバントを決め、一死三塁。これは追加点を取る流れ! …のはずが、太田の一ゴロで一瞬止まりかけた三塁ランナーの小田は、オスナがこぼすのを見て再スタート。しかしホームインは間に合わず、送球されてタッチアウト。一瞬にしてチャンスは潰えました。 これで流れは…どっちへ行った? いよいよ、9回裏です。 5-0の頃はもっとワクワクしながら迎えるだろうと思っておりました…。 1点リードでマウンドに上がったのはワゲスパック。顔つきからも緊張が伝わってきました。 先頭長岡。しかし、ストレート2球でワンアウト。あっという間に感じました。実際、若月はワゲスにそわそわする暇を与えないよう、そして相手の間合いにさせないよう、いつもより早いテンポで投げさせたのでしょう。ナイスリードです。観ているこちらも緊張する時間がないほどでした。 代打・内山も2球目を内野フライで2アウト。 そして3人目は塩見。追い込んだ4球目、ワゲスが投じたのは高めストレート! 塩見のバットが空を切った瞬間——。 ・・・(゚Д゚) ・・・(*゚Д゚*) ・・・(;´༎ຶД༎ຶ`) オリックスの応援を始めて12年。 日本一のビールかけを観られる日が来るなんて、思ってもいませんでした。 感無量です。 けれど、今はこのしあわせな時間が終わってしまった一抹の淋しさがあります。 もちろん、オリックス・バファローズはもう2023年のリーグ3連覇、日本シリーズ連覇に向けて動き出しています。 そこには、いくつかの別れもあります。 悔しさは切り替えできるけれど、しあわせはすぐに切り替えられないことをはじめて知りました。これは自分の弱さなのかもしれませんが、今はまだこの余韻に浸っていたい。すぐに始まる次からのことに、頭を持っていけません。 少し置いてけぼりの気分ですが、オリックスの向かう先が、すべて良い方向でありますように。 そして2023年、今年のしあわせが上書きされるような年でありますように。 |
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