3/10 vs韓国 ○
因縁の韓国戦…と試合前から報道が煽りに煽っていましたが、因縁がいまだにあるのかどうかはともかく、初戦に敗れている韓国が目の色変えて挑んでくるのは紛れもない事実です。 先発はダルビッシュ。脳内にあるイメージは日ハムでバリバリ投げていた頃の(もちろんオリックスがてんで打てなかった)ダルビッシュですが、彼が日本の球場で投げるのは12年ぶりのこと。当然ながら、あの頃のダルビッシュではありません。失投とはいえスライダーをスタンドに叩きこまれるのも、エラーで出たランナーを還してしまうのも、12年前のダルなら考えられないことでした。 しかし、代表チームの中心となって若手を引っ張る姿もまた、12年前には見られなかったものでした。先制された直後の回、侍打線に集中打が生まれたのも、ダルがチームの結束力を高めたゆえんのように感じます。 相手先発のキム・グァンヒョンはこれまで何度も対戦してきた韓国を代表する投手ですが、初回からキレキレでした。左打者にはスライダー、右打者にはチェンジアップで翻弄され、2回で5三振とまったく打てる気配がありませんでした。 しかしそんなベテランも先制点をもらったことで、メンタルに影響があったのかもしれません。先頭の源田が粘って四球をもぎとると、二盗成功。中村も四球でチャンスが広がります。あきらかに2回までのキム・グァンヒョンではありませんでした。 打席は1番ヌートバー。今日も彼はサムライでした! センター前に打ち返すと、一塁上で気合いの入ったガッツポーズ! 球場の空気が一気に変わりました。 動揺している相手につけこまないわけにはいかない。2番近藤はセンターオーバーのタイムリー二塁打で1点差! 投手交代のあと、大谷は申告敬遠で満塁に。 続く村上はいまだヒットなし。ここでも力んでしまったか内野フライに終わります。 が、5番にはこの男が入っていました! 吉田正尚! またの名を神! 目の覚めるような当たりは逆転タイムリー! 吉田正の勝負強さは健在でした! 1点リードと変わって登板した今永は今日も安定感抜群、三者凡退で相手に反撃の機をつかませず。次の回はヌートバーの勇敢なダイビングキャッチもあり、ピンチを招いたものの無失点で終えます。するとその裏、近藤がライトへホームラン! それのみには終わらず、代わった投手から大谷が痛烈な二塁打を放つと吉田正の犠飛で、差を3点に広げます。 ホームランで1点を返されたものの、その裏、源田が指を痛めたため途中からショートに入っていた中野が三塁打。それを皮切りに打線が爆発、一挙5得点のビッグイニングとなりました。韓国はどんどん投手をつぎ込んできましたが、侍たちはものともせずに切り裂いていきました。 7回には宇田川が登板。点差があったので気楽に観られましたが、宇田川らしいフォークで2三振でひと安心。その後は松井→高橋宏と継投し、コールドゲームこそならなかったものの13得点の大勝で2連勝! お立ち台はヌートバー。今日も積極的な走塁と守備で観客を魅了しました。お別れが今から淋しくなるくらいです。アメリカに帰らないで! ずっと日本にいて! たっちゃん!(浅倉南風) 心配なのは源田の負傷の状態。守備の要が離脱すれば大きな痛手となります。一次ラウンドは中野が埋めるにしても経験値の違いはいかんともしがたいですし、重傷でなければ良いのですが。 松井も無失点だったものの、やはり状態は良くないように見えます。この日のオープン戦で山﨑颯一郎がWBC球で登板したようですが、渡米前に交代があるかもしれません(投球内容によっては宮城とかもしれませんが)。 そしていちばん気がかりなのが快音の出ない村上。上位でただひとりノーヒット、エラーもあって表情が冴えません。日本シリーズ第7戦でもエラーしていましたが、打撃の調子が守備にも影響するのでしょうか。早くいつもの自信満々な村神様に戻ってほしいですね…。 PR
3/9 vs中国 ○
前日に開幕したWBC。プールAでは台湾がパナマにWBC初勝利を献上。プールBもお昼に行われた韓国-オーストラリア戦で、乱打戦の末オーストラリアが勝利するという、熱い試合がさっそく各地で繰り広げられています。 そして午後7時。超満員の東京ドーム、大声援を一身に受け、先発・大谷がマウンドに立ちました。 表情はやや硬く見えました。さすがの大谷も緊張していたのでしょう。それでも中国打線につけ入る隙を与えず、三者凡退で最初の回を終えます。 1回裏、1番打者はヌートバー。侍打線の初ヒットは初球でした。いきなりボルテージが上がる球場。そこから3人連続四球で押し出し、先制点が入ります。 「やはり、中国は与しやすい」と感じました。投手もさほどではないし、「これなら楽に勝てるだろう」…と、またもや悪い癖が出てしまいました…。 しかし、5番吉田正尚はショートフライ。続く岡本は浅いライトフライで近藤がタッチアップ、本塁アウトでチェンジ。スタートする前から「絶対無理やろ」とわかる既視感ある判断ミスで、無死満塁から1点しか取れず。 2回、大谷が2三振を奪ったその裏、またもや3人連続で四球をもらうも二死満塁から得点できず。 3回表には源田、ヌートバーとたて続けに好プレーが飛び出し盛り上がるも、二死一・二塁から得点できず。 代表の初戦でなかなかエンジンがかからないのはいつものことですが、それにしてもオリックスファンならますます既視感を憶えたであろう残塁祭り。開始当初の「楽に勝てる」自信がだんだん失われていきました。 そんな重い空気を一掃したのは、日本代表の切り込み隊長、一番バッター・ヌートバー。正直、代表に選出されるまでどんな選手かまったく知りませんでした。しかしこの数日で、すっかりたっちゃんファンになりました。メジャーの有望選手でありながら日本代表入りを熱望していたことに加えて、屈託ない笑顔と全力プレー、チーム内に定着したペッパーミルのパフォーマンス。名前がコールされるたびひときわ大きな歓声が上がるのも、誰もが彼のことを好きになったからに違いありません。 全力疾走で内野安打をもぎ取ると、続く近藤がヒットでつなぎ、3番大谷があわやホームランの二塁打でようやく追加点が入りました! しかし後続が続けず、点差は3点どまり。 5回から交代した戸郷は絶好調に見えましたが、6回にソロホームランを浴びてしまいます。7回も元Hの真砂にいきなり二塁打を打たれてピンチを迎えますが、なんとか無失点で凌いだその裏、先頭の牧がホームラン! 8回表は湯浅が三者三振と圧巻のピッチング、流れをがっちりつかんで離しません。 勝利が見えてきた8回裏、戦闘の大谷が口火となって満塁になると、守備から入っていた山田が打席に立ちます。宮崎からずっと不調でスタメンをはずされてしまった山田ですが、さすが国際試合に強い侍! お目覚めのタイムリー! 今日いちばんかもしれない大歓声とベンチの盛り上がりでした! 山田はいつも飄々としている印象だったので、こんなほっとしたような笑顔ははじめて見たような気がします。 さらに源田が押し出しを選び、甲斐にもタイムリーが出て、最後は伊藤が〆。終わってみれば8−1の快勝で初戦を取りました! お立ち台はもちろん大谷。投げて打っての大活躍でした。が、大谷ならこんなもん当然と思ってしまう自分がいます。感覚がおかしくなっているのかもしれません。 むしろ大谷の前後が大事なように感じますが、5出塁に好守備もあったヌートバー、3出塁の近藤も陰のMVPです。一方、大谷のあとの村上、吉田、岡本がノーヒット。爆発が待たれます。 序盤の重たさは、中国の細かい継投に翻弄されていた感があります。守備もしっかりしていて、正直驚きました。野球後進国の中国ですが、本気で強化に取り組めばどんどん強くなってくる気がします。キャッチャーの紳士的な振る舞いも印象に残りました。 過去最強と言われる侍ジャパンですが、ベンチの一体感、球場の盛り上がりも過去最高かもしれません。 試合終了は11時。寝不足の4日間の始まりです…。
3/6 vsT ○
メジャー組がスタメンに加わり、いよいよ本番モードの日本代表。そして舞台は京セラ、5番吉田正尚、さらに先発山本となれば、オリックスファンとしては興奮せずにはいられません。 その前に先攻の日本代表、1番ヌートバーがいきなりヒットで出塁し、球場が大きく湧き上がります。しかし先制はならずその裏、まっさらでない京セラのマウンドに上がった山本。いつもと違う状況で感覚が狂ったわけではないでしょうが、ちょっと今までの無双山本@京セラではなかったような…。もちろん山本のことですから何も心配してはいませんけれどもね! 2回表、吉田の凱旋初打席は空振り三振。まだ時差ボケなのか、身体が重たそうでした。 そして圧巻だったのは3回表。ヌートバーが先制打を放ち、近藤四球で迎えた大谷の2打席目。地面スレスレのフォークを片膝ついてすくい上げた大谷。「あーセンターフライだな」と見守っていたら打球はいつまでたっても落ちてこず、そのままスタンドへ。 ポカーン( ゚д゚) と、即座に反応できなかったです。 球場も大歓声というよりは、信じられないといった感じでザワザワしていたような…。 驚きよりドン引きが先に来るほどの、まさにレベチの一発でした。これがメジャーリーガーなのか…。 大谷はそれだけにとどまらず、5回には高めストレートをスコーンとホームラン。これも詰まらされているのに、センター近本は追うこともしませんでした。明日のオリックス戦が怖くなってきたぞ…。 こんなとんでもない異次元の選手が味方にいるというのは、観ている側からするととても心強いですが、一緒に戦う側の選手からすると感じるところは別にあるのかもしれません。とくに打てていない長距離砲の面々は、力差を見せつけられてさらにプレッシャーを背負ったようにも見えます。山川の「野球やめたい」発言も、あながち冗談ではないのかもしれません。 3/7 vsB ○ 開幕まであと二日、最後の壮行試合ということで、気持ちよく送り出してほしいという気持ちと、日本一のチームとして立ち向かってほしいという気持ちが半々で、複雑な心境のオリックスファン。 …が、蓋を開けてみれば、日本代表の先発は助っ人侍M種市にも関わらず沈黙するオリックス打線に、イライラしながら見守る羽目に。シーズンと変わらんやないかい…。 さらにはオリックスの先発・東が大炎上。当てないためにインコースを封印したせいなのか、これが東の実力なのか…。その後は吉田凌→近藤→阿部→小木田のリレーでしたが、いつコールドゲームになってもおかしくない展開でした。吉田正には3安打4打点を献上、村上にホームラン、山川にもどすこいされるという、やられたい放題の投手陣。「侍ジャパンを景気良く送り出そう」という目的は達成できましたね…。 JAPANユニフォームでの宇田川→颯一郎リレーが見られたのも良かったです。 さあ、準備は万端! いよいよ出陣です!
3/3・4 vsD
大谷・ヌートバーのメジャーリーガーが合流し、いよいよ盛り上がってきた日本代表。中日相手の強化試合1戦目の先発は今永。3回1失点7三振と、国際試合での頼もしさを見せてくれました。 が、終始目立っていたのは中日選手の方。小笠原の好投に始まり、ルーキー田中の快速ぶり、ビシエドの好守備や現役ドラフトで加入した細川の奮闘など、「今年の中日は強いな…」というWBCとは関係ない感想が湧いてくる試合展開でした。 開幕まで日本代表の打線が湿っているのは毎回のことですが、この日も2得点のうちタイムリーは牧の1本だけ。山田・村上・山川という主軸の当たりがいっこうに出てこないのは心配になります。やっと来日した吉田正も基本スロースターターですし…。 ならば日本が誇る強力投手陣で抑え込もう、といきたいところですが、3投手で7失点。中でも松井の4失点は、前回から状態が上がっていないことの証左でした。ベンチで肩を落としている松井に大谷が慰めるように寄り添っていましたが、早くあの自信満々で傲岸不遜な松井に戻ってほしいです(いや、シーズン中は拝みたくないのだけれど)。 栗林や大勢は安心して観ていられました。とくに大勢が投げている時、ダルと大谷がベンチ前方に出てきて興味津々で語り合っていた場面は微笑ましかったです。 2戦目は佐々木が先発。早くから肩で息をしてしんどいのかと思いきや、なんやかんやで抑えてしまうのだからこれが佐々木のスタイルなのでしょう。165キロはさすがにスピードガンの盛り過ぎかと思いますがね…。あとに投げた宮城も150キロ出ているようには見えなかったですし…。 宮城はアキーノに一発を浴びたものの、宮城らしいテンポの良さとコントロールが戻っていました。甲斐との方が息が合うのでしょうか。カーブも投げていましたから、球に慣れてきたのかもしれません。 宮城の後は高橋宏斗・伊藤とつなぎ、結局1失点でこの日の侍ジャパンは快勝。 打線は近藤・岡本が好調をキープ。ただ、4得点のうち2点は助っ人の万波の2ランですから、主軸の覚醒が待たれます。 ショートを源田ではなく中野が守っていましたが、最初気づかないほど違和感ありませんでした。さらに牧原が加わりますから守りの方は問題ないように思います。 試合前の大谷の打撃練習では、代表組だけでなく中日選手も勢ぞろいして、全員野球少年のように目を輝かせていた光景は微笑ましかったです。大谷を間近に見学できるチャンス二度とないわけですから、そりゃそうなりますよね。 残りの強化試合、メジャー組がどんなバッティングを見せてくれるか楽しみです。
2/25 vsH
代表初陣となる強化試合は宮崎にて、ソフトバンクと対戦。先発は佐々木朗希。160キロ超のストレートはWBC球の影響を感じさせない仕上がりでした。二番手の今永も安定感ある投球で2回完全。三番手の伊藤も、いつの間にか回が終わっているくらいのアッサリぶりでした。 5回からマウンドに上がったのは宮城。先頭はリチャード。昨年当初こそ天敵だったものの、後半はまったく打たれていなかったはずでした。…が、いきなり四球。そこから連続エラーも絡んでこの日の投手陣唯一の4失点。おいおい…。 次の回も、またもや先頭リチャードに四球を出し、2アウトを取ったところで球数もかさんだせいか予定外の交代となりました。 失点のきっかけとなった周東・中野のエラーは確かにいただけませんが、被安打4はクリーンヒットばかりでしたし、捕手の大城に首を振ってばかりだったのも気になりました。我が家の解説者の分析によると確かに大城のリードは宮城向きではなかったようですが…。武器のカーブを使わなかったのでまだWBC球を扱い切れていない部分もあったでしょうし、これから開幕までに改善できれば良いのですが…。シーズンが始まって(伏見がいないことも含めて)悪影響が残らないか心配です。 さて、宮城に代わって緊急登板したのは同じチームの宇田川。キャンプ初日より身体がシュッとなっていました。表情もどこか引き締まって見えました。そしてピンチの場面もお構いなしに打者を圧巻のストレートでねじ伏せ、悠々とベンチへ帰っていく宇田川。まるで日本シリーズの再現! 次の回はフォークも駆使して三人で終了! ダイエットも成功しメンタルもさらに成長したように映りました。おそるべしダル効果。 そしてまさか、心配なのは宇田川でなく宮城だったとは…。 打者は近藤と岡本が好調でした。野手の状態が上がるのはこれからでしょう。それにしても、サポートメンバーの松原がチーム初ヒットを放ちベンチが盛り上がっていたのは、なんだか面白かったです。 そうえいば、トランペットや応援歌が復活していました。懐かしい野球の風景が戻りつつあります。 2/26 vsH 日本代表の先発は山本。改造フォームでの初対外試合でした。どうしてあの投げ方であんな力強い球が行くのか、まったくもって不思議です。結果は3回2失点でしたが、山本のことですから何の心配もしていません! 正木やガルビスにクリーンヒットを打たれましたが、本番で打たれることはないでしょう! ないはず!! 継投に入ってからの侍ジャパンは無失点。松井がやや乱れたようですが、ランナーは溜まるが打てないいつもの松井なだけなのか、球が合わないせいなのか…。しかしやはり日本の強みは投手陣だなとつくづく感じました。この2試合で失点したのは宮城と山本だけという…。 打つ方で目立っていたのは今日も近藤と岡本。全員やや慎重だった守備や送球は、徐々に慣れてきているように見えました。先発で岡本はレフト、近藤がセンターを守っていましたが、鈴木が脇腹を痛めたという報道もありましたから、本戦ではどんなオーダーが組まれるのでしょう。 開幕に向けてワクワクしてきました! |
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