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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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10/13 パ☆☆☆B-H  セ☆☆☆S-T

大事な2戦目の先発はCS初登板の宮城。試合開始直後の初球を三森に打たれ、いきなり無死二塁の大ピンチ。ランナー進塁後、デスパイネのゴロの間に先制されてしまいます。
しかしすぐさま反撃に出るオリックス。先頭福田がヒット、2アウトとなるものの吉田正が死球で出塁。避けるそぶりのなかった吉田正に、我が家の解説者は「これは作戦やな」と感心していました。昨日、藤本監督は柳田への内角攻めに対し、「こちらも吉田の内角を当てるくらいの気持ちでいかないと」という趣旨のコメントをしていましたが、最初の打席で実際に当ててしまえば次から内角を攻めにくくなるという吉田正の計算によるものだそうで。成程。
板東は動揺したのか、続く西野に三振振り逃げを許してしまいます。そして杉本の当たりはショートゴロ…かと思いきや、今宮がはじいて内野安打に! 二塁ランナーの吉田正もなぜか本塁まで走ってアウトにはなってしまいましたが、すぐさま同点に追いつけました!
2回には二死二塁からの大飛球を福田がフェンス激突しながら捕球、その裏は牧原が一死満塁からタッチアップを阻止するストライク返球と、互いに好守備を披露し得点は入らず(後者はなんで走るねんというくらい浅いフライだったが…)。
3回表、一死一塁で迎えた柳田にインハイストレートを打ち返され、ランナー周東が一気に長駆ホームイン。勝ち越しされてしまいます。さすが柳田…打てるコースは逃してくれません。しかしなおも続くピンチで宮城は踏ん張り、追加点は許しませんでした。
そしてここでもオリックスはすぐさま反撃。中川・吉田正の連打で作ったチャンスに、西野がきっちり(ちゃんと還れる)犠飛を放ち、またも試合を振り出しに戻します!
宮城は4回を三者三振、5回にランナーを置いて柳田を迎えますが、しっかり投げ切って三振に抑えました。するとその裏、宮城の頑張りに応えるかのように、杉本が勝ち越し2ランホームランを放ちます! 打った瞬間の確信弾! ラオウのこれが見たかった!!
その後は宇田川→山﨑颯→ワゲスパックと安定の中継ぎ陣がゼロに抑え、しかしこちらも追加点を取れず2点差のまま9回へ。最後を〆るのはもちろん阿部。しかしワゲスがランナーを出してしまったせいで、中軸に回る可能性があっただけに…少しドキドキはしていたのだ…。
1アウト後、代打・川瀬に二塁打を打たれ血圧上昇。三森はゴロで2アウト、少しホッとしたら、続く周東にタイムリー…。1点差…。
しかも打席は柳田…。
ちなみに、終盤からCS1stにかけて柳田を観察していて少し気づいたことがあるのですが、やたら穏やかな表情の時のほうが打つのです。気迫を前面に感じる時はかかっている状態なのか、大振りでボール球を振らされてしまうこともあるのですが、この打席の柳田の顔は「菩薩のよう」by我が家の解説者。つまり打つ時、ゾーンに入っている時の柳田です。
という観察結果に違わず、3球目の内角ストレートは一瞬心臓が止まりかけるほどの凄まじいファール。もうこんなんストライク投げられるわけないやん…(涙目)
というわけで、四球もやむなし。
デスパイネと勝負するしかありません。しかし初球のスプリットを空振りした時点で、かかっているのはデスパイネと感じました。2球目は見送られるものの、3球目も同じ球を空振り。落ち切って! 落ち切って! と切なる願いは聞き届けられ、4球目も見事に落として空振り三振!! 出た、阿部ガッツ!!!
からくも勝利でFinal勝ち抜けに王手をかけました!!

一方セ・リーグは、今日もヤクルトがホームラン攻勢で連勝。同じく日本シリーズに王手です。さあ、お互い一気に決めてくれるか!?





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10/12 パ☆☆B-H  セ☆☆S-T

対ソフトバンクの命題はもちろん「柳田の前に絶対ランナーを出さないこと!」。ドキドキしながらその時を待ちましたが、初回は危なげなく3人で終え、4番柳田に回さなかった山本はさすがです。
さてこちらは4番吉田正にランナーを置いて回したいところ。初回にさっそく中川が長打性のヒットを放ちますが、相手の返球に阻まれ二塁でアウトとよろしくない立ち上がり…。
そして次の回。先頭の柳田に対し、山本は徹底的に内角を突きます。そして最後も内角で三振! 今後への布石となるはずの攻め方を、最初の打席でしっかり示しました。
打線はチャンスを作るも得点できないまま、試合は中盤へ。中軸に回る4回、中川が四球を選ぶと吉田正がヒットでつないで一・三塁。5番頓宮は打ちとられるものの、西野が四球を選んで満塁。そして7番に入った杉本を迎えます。
最終戦でも良い打撃を見せてくれていましたが、好調期の感覚を取り戻すことができたのかもしれません。苦手な内角もファールで逃げることができていましたし、ボールの見逃し方にも余裕を感じました。最後もしっかり見極め、押し出しを選んでガッツポーズ。その後紅林が続けなかったのは残念でしたが…。
先制点をもらった山本はその直後、先頭から二者連続ヒットを浴びて無死一・二塁。次の今宮のバントは山本の正面、二塁ランナーデスパイネを三塁で刺せる余裕の当たりでした。が、まさかのファンブル! すぐ一塁へ投げられたあたりはさすがの落ち着きでしたが、らしくないミスに観ているほうが動揺してしまいました。
しかしここからがエースの真骨頂。ギアチェンジで柳町・甲斐を見事に連続三振! 我が家の解説者は「山本から柳町・甲斐が打てるわけない。何を心配してるんや」と言い切っていましたが。
さてピンチのあとにはチャンスあり。若月が出塁すると、福田がバントを決めたところで石川から大関に交代。しかし宗がヒットでつなぎ、中川は三振するものの二・三塁となって吉田正は申告敬遠で満塁に。制球定まらない大関から頓宮・西野がしっかり四球を選び、連続押し出しで2点追加! さらに代わった泉から杉本がタイムリーヒット!
山本に4点あれば、もう怖いものはありません。7回には吉田正がダメ押しホームランを放ったこともあって、8回116球を投げ切って降板。9回には平野が調整の意味も兼ねてか登板。牧原にヒットを浴びますが、柳田に2ランを打たれてもまだ3点差という余裕があります。しかしそこはさすがの平野、柳田を見逃し三振に取ると続くデスパイネもゲッツーで試合終了!
「1アドバンテージ1ヤマモト」の前予想を覆すことなく、目論見どおり2勝でスタートできました!
一方、セ・リーグは、速報を横目にしていただけですが、初回からホームラン攻勢でヤクルトが7-1と圧勝。村上がノーヒットでも火力充分のようですね…。






今年も買っちゃいました。



「全員で勝ったんだ…」としみじみします。

さて、いよいよCSが始まりました。中継は観られませんでしたが(観せてくれなかったともいう)…。


10/8 パ☆H-L  セDB-T☆

千賀と高橋光成の投げ合いとあって、投手戦を予想しましたが、中盤で4点差がつく意外な展開になってしまいました。
西武がゲッツーでチャンスを潰したその裏、三森の先制打から柳田の3ラン。一塁が空いていたので敬遠もありだったように思いますが、手痛いホームランでした。1点差に迫った6回の高橋続投も意外な采配でしたね…。追加点を取られ結局千賀に8回まで投げさせてしまいました。
セ・リーグは3位阪神が完封勝ち。湯浅を回またぎで投げさせた矢野監督の執念勝ちといった印象です。


10/9 パ☆☆H-L  セ☆DB-T☆ 

またもや柳田の一発で先制、実質勝負あり。3四死球→満塁ホームランという、西武の心を折るには充分の4得点でした。中盤以降も得点を重ねソフトバンクが圧勝、2連勝で1st勝ち抜け。できれば3試合して石川を消化し中継ぎも使わせて…という願望は叶わず…。
西武は辻監督最後の短期決戦でしたが、見せ場なしで終わってしまいました。
それにしてもソフトバンクの、というか柳田の勢いが怖すぎます。全打席敬遠でもいいのではというくらいです。打線も活気づいていますし、優勝を逃したショックなどどこにも見当たりません。短期決戦慣れした選手が多いのも強みでしょう。
しかしこちらは受けて立つのみ! まずは山本で先勝、そうすれば勢いづくはずです。
一方セ・リーグはDeNAが1点を守り抜いて逆王手。どちらも投手の頑張りが光っています。


10/10 セ☆DB-T☆☆

阪神が下剋上に一歩前進。1点を争う好ゲームでしたが、最後は三浦監督の短期決戦慣れしていない部分が悪い方へ影響してしまったのかな…という印象です。濱口からの継投のタイミングや代打の出し方など、ちょっともったいないところを感じました。
とはいえ、最後も紙一重。湯浅はこの正念場で大仕事をやってのけました。ヤクルトの待つファイナルも盛り上がりそうです。





10/2 vsE ○

一日何も手につかないまま、最終決戦を迎えました。
テレビは仙台メインに何か起きれば千葉へ移動。スマホの一球速報を片目にオリックスを見守るというあわただしい時間が続きました。
試合展開は、こちらが田中に打者一巡を完璧に抑えられている間、ソフトバンクは三森の先制ホームラン&柳田のソロで追加点。板東もたびたびのピンチを切り抜けて得点を許しません。
あー、さすがソフトバンクです。オリックスに3連敗した後も、ロッテや西武に星を落とした後も連勝を続けましたから、昨日の敗戦からすでに切り替えたのでしょう。
一方、大一番を託されたのは楽天キラー田嶋。いつもどおりを強調していましたが、さすがに力んでいるように見えました。こちらの攻撃がチャンスを潰してしまった直後の4回裏、先頭島内にヒットを打たれ、続く辰己も不運な内野安打で一・二塁。次の炭谷は田嶋の天敵ですし、前の打席でも長打を打たれていましたから、ここで交代でも良いのではと思っていたら、続投→四球という最悪の結果に…。
普段リード批判しない我が家の解説者が、めずらしく「伏見が悪い」と言い切りました。「田嶋の球威なら真ん中に行っても大丈夫なのに、伏見がきわどいコースばかり構えるからボールになってしまう。逃げ腰になっている伏見の責任」と。
無死満塁、絶体絶命のピンチで迎えるは、さらなる天敵・ギッテンス。頼るのは比嘉しかいません。しかし5球目のスライダーを弾き返され、まさかの2失点…。
なおも一・二塁と続くピンチでマウンドに上がったのは宇田川。ファーストライナーでようやく1アウトを取るも、次の田中和には四球を出してしまい、またも満塁に。しかし、今季幾度もチームを救ってきた新星は心も強い! 開き直って小深田をショートフライ、渡邊をゴロに抑えて火消し成功!
試合はまだ5回。まだまだチャンスはあるはずです!!
もちろんオリックスは諦めてなどいませんでした。先頭の頓宮がセンター返しで出塁すると、続く紅林にもヒットが出て、相手と同じ無死一・二塁の状況に。ここで中嶋監督が動きます。DH来田に代打・山足を送りました。これはバント! 絶対にバント!!
しかし、決めてほしかった初球をまさかの空振り。カウント1-1からの3球目もファウルにしてしまい、まさかの追い込まれ。バスター空振り→ゲッツーの悪夢が過りましたが、ここでしっかりファウルにする山足! さらにボール球を2球見逃す山足! しかも暴投でランナー進塁! そして7球目のスプリットを見送って四球を選んだ山足! いつも最高の仕事をしてくれる山足!!
無死満塁、何か起きそうな期待感がふつふつ湧いてきました。
打席は伏見。「行けー!」と握り拳に力を込めた3球目、打球はライト方向へ! 伏見らしいヒットでまず1点!
そして続くは福田。
走塁ミスで二軍落ちした時、絶対に強くなって戻ってくると信じていました。チームを救うプレーをしてくれると、信じていました。
ここでもやってくれました!!
レフト線へ逆転タイムリーヒット!!
ロッテ戦のサヨナラセーフティに続く、大大大殊勲打!!!
もうこの時点で涙が出ました。千葉のことはもう仕方ない、この試合、勝って終わることが何よりも大事なのです。
クリーンアップから始まる5回裏は宇田川が回またぎで登板。ランナーを出すも無失点で抑えます。
一方その頃千葉では、継投した泉からロッテがチャンスを作っていました。打席は山口。ソフトバンクの結果はどうでもいいだの仕方ないだの言っておきながら、「京セラで打ちまくったことを思い出せ山口!」とついつい応援に力が入ってしまいます。
3球目。外角高めの、見逃せばボール球というストレートでした。
フルスイングした山口のバットに弾き返された打球は夜空高く、三日月の下を通過し、ロッテファンが詰めかけたライトスタンド前方ホームランラグーンへ!

まさかやー!!

フェンスにもたれうなだれた柳田、マウンドで膝に手をつく泉。
ソフトバンク優勢の空気が、一瞬にして変化したことを感じました。
仙台にチャンネルを戻すと、すぐさまベンチに速報が伝えられていたようでした(それ以前にベンチ裏の絶叫が筒抜けだったようですが)。
しかし、どちらもまだ1点差には変わりません。
6回表に登板したのは山﨑颯。宇田川の好投を受けてか、いつもより気合いを感じました。三振でアウト3つを取ると、7回もクリーンアップを3人で片づけます。
同じ頃、千葉ではロッテが甲斐野から追加点のチャンスを作っていました。颯一郎も気になるがチャンネルを替えると、中村奨吾が鮮やかなタイムリーを放ち4-2!
安田を迎えて投手は嘉弥真に交代。セカンド後方に打ち上がった打球を三森が追いかけるも捕球できず、さらに5点目が入ります!
これは間違いなく、こちらに風が吹いている!
…はずが、仙台では8回表に松井が登板。な、なにゆえ? もちろん追加点は取れず…。
するとソフトバンクが2アウトからエラーで出塁。さらに柳田のタイムリー二塁打が出て1点を返します。ワゲスパックも気になるが四球を出さないことを信じてチャンネルを千葉へ。デスパイネは三振…と思いきや暴投振り逃げ! さらに中村の四球で満塁と、一転大ピンチに!!
打席はグラシアル。実績は申し分ないバッターですが、3球目の甘い変化球を見逃したあたり、やはり本調子ではなかったようです。4球目のストレートはショートゴロ、追加点はなりませんでした。
あわててチャンネルを戻すと、オリックス戦は9回表。もし楽天が勝ち越していたら松井が続投だったのでしょうが、ワゲスが三凡に抑えたことで安楽へ継投。先頭の紅林が出塁し、代打で途中出場していた杉本が打席に立ちます。ボール先行からの3球目、ようやく杉本らしいバッティングでツーベースヒット! この感覚を忘れないでほしい!
1点でも欲しい場面、相手バッテリーはスクイズを警戒しますが、ベンチは伏見のバットに託しました。そして今日の伏見は本当に頼もしかった! 3-2からの6球目、ボール球にくらいついた伏見の打球は右中間! ベンチもスタンドも大盛り上がり!!
さて、いよいよ最終回。もしかしたら胴上げ投手になるかもしれない抑えを任されるのは、阿部か平野か…。
中嶋監督が選んだのは、阿部でした!
最近の両者の調子を鑑みれば平野の起用は難しいとみていましたが、この大一番の最後をまかされるまでになった阿部の台頭なければ、優勝争いはありませんでした。いろいろあった今シーズン、143試合目の最後を飾るにふさわしい、頼もしい投手になってくれました。
先頭の代打・銀次はボール先行になるも、セカンドゴロで1アウト。
小深田は三振で2アウト。
そして、渡邊もレフトフライで試合終了!!

勝ったー!!
絶対に負けられない試合で、今日も勝ったあああー---!!!

そしてハイタッチも終わらぬうち、仙台のビジョンに千葉の試合が映し出されました。
9回表、ソフトバンクの攻撃は2アウト。
ほぼ同時刻に始まった試合は、ほぼ同時に終わろうとしていました。

そして、三森の打球がセンターのグラブにおさまった瞬間…。

・・・・・・・・・・・・・ほんとに?(゚Д゚)

・・・ほんとにほんとに??(*゚Д゚*)

優・勝ーーーーー!!(;´༎ຶД༎ຶ`)


ビジターとはいえ去年とは異なりファンの前での胴上げに、夢うつつ。

春先を思えば、いや交流戦を終えた頃でも、優勝争いなんてまったく考えてもいませんでした。
終盤に来て、ソフトバンクにマジックが点灯。優勝はあきらめ、CS1stのことを考えていました。
それがここに来て、奇跡としか思えないことの連続。1敗もできないソフトバンク戦で3連戦3連勝。崖っぷちでのサヨナラ勝ち。さらには相手の敗戦で、優勝のゆくえは最終戦にまでもつれこむことになりました。
そして、先制されても、先発が降りても、千葉でソフトバンクがリードしていても、誰ひとり諦めることなく戦い、逆転勝ちをもぎとりました。

願いどおり、笑顔で終えたラストゲーム。その先には、歓喜の輪が待っていました。

悔し涙の代名詞だった10.2。
8年の時を経て、思い出は嬉し涙に変わります。

最高の一戦を、最高の一夜をありがとう!!









ビールかけを待っていたのに、どうやら実施されないとわかりガックリ。クラッカーまで見届け就寝。
それでも興奮してなかなか寝付けませんでした。

翌朝は、「優勝したらオリックス一面のスポーツ新聞全部買いするんだ!」という夢を今年も実現させてみました。





ところが、近所のコンビニは一紙売り切れ。また出遅れてしまった…。

諦めきれない私は、出勤前ながら汗だくを厭わず自転車をかっ飛ばし別のコンビニへ。

ありました!



一面コンプリート!
凱旋門賞で日本馬が勝ったらそれはそれで困ると思っていました。

夜中には各局で特番も。同じペアをあちこちで観ることになりました(さすがに録画で)。丈一郎くんは仙台まで出向いていたのですね! さすが!

奇跡です…本当に…。
一日余韻に浸っています。あと一週間は浸れます。




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