西浦の引退が発表されました。
難病に侵されていることを告白したのは昨年秋のこと。信じられない思いで、それでもいつか京セラドームに帰ってくることを、不屈の闘志で復活することを期待していました。 しかし、現実はずっと厳しいものであったようです。 まだ22歳の西浦がどんな思いで現実を受け入れたのか、想像することすらできません。 脳腫瘍で引退したT横田の時にも感じましたが、あふれる才能が予期できぬ病魔によってむざむざ鎖されていくのは本当に口惜しいです。 発表翌日、サードユニで京セラに戻ってきた西浦が、試合前の円陣で託してくれた優勝の希望。一軍の先輩や後輩たちは、真摯に受け止めてくれたと信じます。 西浦の引退試合は二軍戦、9回。松葉杖で球場入りした彼は、外野に飛んだ打球を追いかけることも、ましてや打席に立つことも不可能でした。それでも相手広島の厚意もあり、00の背番号のユニフォームで、たった一球の間、センターの守備につきました。「これが西浦の現役最後の試合だが、復帰戦でもある」という実況のセリフには泣かされました。パ・リーグTVの「西浦颯大攻守で躍動まとめ」動画でまた泣きました。それに付随したファンのコメントからあふれる西浦への愛にさらに泣きました。 「プロ野球選手でなくなっても将来の夢はずっとプロ野球選手」…。 これからの彼の歩む道が先々まで、燦々と希望に満ちたものでありますように。 9/28~30 vsM ○○○ 裏ローテではありますが、落とすと相手にマジックが点灯してしまう大事な大事なカード。その初戦を任されたのは山﨑福。宮城に不安があるなら、同じ左腕の先輩がその穴を埋めればいいじゃない。…とばかりに、カード頭を任せるにふさわしい安定した投球を見せました。T(!)の200号3ラン(!!)で気が楽になったのもあるでしょう。あいかわらずの一発病(被安打1)と突発性四球禍で5回しか投げさせてもらえませんでしたが…。後を継いだ比嘉はいきなり三塁打を打たれ、続くレアードにあわやホームランの大きな当たりをくらうも、Tの大ファインプレー(!!!)で犠飛にとどめました。3点差あれば平野も心穏やかに…いや、ランナーふたり置いて荻野を迎えた場面は神戸での同点ソロを思い出して吐きそうでしたが…。 今日は9回裏に福田・杉本を降ろして守備固めを入れました。杉本の交代はありましたが、福田を降ろしたのは初めてではないでしょうか。中嶋監督もなりふり構わず勝ちに来ているようです。 スタメン復帰した吉田正も2安打1打点と最高の結果。やはり吉田正がいることで、選手に勇気が湧いたように感じます。あとは再発しないようセーブしてもらうだけ。 2戦目先発の山﨑颯。加藤に先制2ランを被弾して以降は粘りの投球を見せますが、得点が入りません。またも無援護で負けがつくのか…とあきらめかけていた中盤、敦賀気比の先輩・吉田正のタイムリーをきっかけに展開が変わります。モヤの逆転3ランが飛び出してからも勢いは止まらず、一挙6点の大爆発。その後も箍が外れたオリ打線は、打ちも打ったり21安打15得点! 絶対に負けられない試合なのに山﨑颯に初勝利がつき、勝ちパターンが休養でき、吉田正にホームランが出て杉本&紅林は4安打の固め打ち、こんないいことずくめの日ってあるのか! カード勝ち越しはしたものの、それでも負ければロッテにマジックが点灯してしまう3戦目。田嶋はこの日も終盤まで2安打1失点とロッテキラーぶりを発揮しますが、相手の岩下が絶好調。しかもこの日は安達・吉田正が休養日。1番宗・2番小田(おそらく前日大差がついた後の打席で10球粘って四球を選んだご褒美であろう…)・3番福田という奇抜なオーダーも機能せず、手も足も出ないまま6回まで投げ切られてしまいます。こうなれば相手は鉄壁の勝ちパターンで逃げ切るのみ。主軸の7回は国吉に抑えられ、佐々木千を下位打線が打てるわけない…とあきらめていた8回2アウト、なんと太田が同点ホームラン! その前の打席でのバント失敗を取り返す値千金の一打でした! 宗がヒットで続き、小田に代打・吉田正が登場するも凡退してしまって同点どまり。8回も続投した田嶋は2アウトからピンチを招き、打席はそれまで当たっていなかったエチェバリア。三遊間を割られるも、超前進守備のおかげでランナーは三塁どまり…のはずでした。小田に代わってレフトに入っていた後藤がファンブルしなければ! 続く藤岡にも打たれ(なにげにお手玉する福田)、点差は2点に…。 9回の相手はもちろん益田。福田が先頭出塁しますが、期待の杉本が倒れ、モヤもエチェバリアの超ファインプレーで絶体絶命。しかしここで紅林! 神戸では益田に抑えられ悔しさを隠さなかった紅林! あれから三週間、たった三週間ですが紅林は大きく成長しました! ニュースでは飛ばされがちですが、この紅林のつなぎがなければ、その後のドラマは起きなかったのです! 忘れもしない7年前のCS1st2戦目、T-岡田の逆転3ラン。 まさにあれをほうふつとさせる、起死回生のTの201号でした。 あの時、失点につながるエラーをした安達を原拓が笑顔でバンバン叩いていたように、この日も沸き立つベンチでひとり喜び切れない後藤の背中を小田が叩いて励ましていました。 きっとあの時のように、今年のオリックスは最後まで夢を見せてくれるような気がします。 しかしTが言うように、あの時とは雰囲気が違う。きっとその先に行くのだと思いたいです。 一塁を踏んでいないというリクエストにはドキドキしましたがね…。そんなんあるか? 本塁ならまだしも…と、オリファンなら10万号の彼の名前を思い出してしまいますが、ベンチでTに「あだ名マレーロにするぞ」と言ったのは誰なんだろう。前にリクエストが遅いと断られたことのある中嶋監督はおかんむりでしたね。平野の肩を作る時間ができて良かったようなものの。 10/1~2 vsH ○○ 前日は抑え森が打たれて敗れたとはいえ勢いのあるソフトバンク相手に、ここ最近勝ちのない宮城。しかも先発石川で分が悪いなあとは思っていたのですが、案の定打ちあぐねている間に守備のミスから先制されてしまいます。とはいえ、今日の宮城は今までより良くなっていました(by我が家の解説者)。左の内角をつけないことは変わりませんが、いい意味で開き直ったのか、宮城らしいキレがあったように思います。同点に追いついた直後の7回も投げ切りました。そしてその裏、相手の暴投で勝ち越し! ヒギンス・平野とつないで5連勝! そして試合のなかったロッテを抜いてふたたびの首位浮上! いや、9回表は心臓が止まりそうでしたがね…。柳田を歩かせるのは仕方ないとして、デスパイネの鋭いファールには本当にドキッとしました。しかし今日の平野は目つきが鋭く、いっそう気合いが入っていたように見えました。 宮城に観衆の前でハッパをかけられた山本が燃えないはずはない、と信じていた翌日。インタビュアーも言及していた、そうこの日は10.2。オリファンには忘れられないあの日(入団前の山本は訊かれても困るだろうが)の思い出が、上書きされた日になりました。 あらゆる意味で!!! 山本は眠くなるくらいスイスイアウトを重ねます(実際寝たツレ)。援護も初回の4四球2安打4点でもう充分とばかりに、7回までノーヒットの快投ぶり。結局二塁も踏ませず2安打完封。4位のソフトバンクにはこれで7G差、7年前の今日のお返しはできたでしょう。 が! がががその代償が! 吉田正が死球で骨折、今季絶望…。 ようやく帰ってきたのです。吉田正が加わってから負けなしという結果がすべてです。彼は打線の、いやチーム全体の核なのです。その吉田正が…ようやくこれで優勝への道筋ができたと信じたこの時に…。 あんまりではないですか。優勝争い、10.2、対ソフトバンク、やっぱりこの符号はそういうことなのですか。 いやいやいや! これでまた意気消沈して黒星を重ねるようでは、マーティンが強行復帰するらしいロッテ、3位楽天にまで越されてしまいます。 山岡が離脱しても、Tが離脱しても、吉田正が離脱しても、ここまで耐えてきたのです。ここでチームが心折れてしまうようでは、それこそCS勝ち抜けや日本シリーズ制覇なんて夢の夢のさらに夢。ここで「全員で勝つ」を体現せずして、いつするというのだ! あの日から続いていた夢はまだ終わっていないところを見せてください。お願いします! PR |
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