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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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最近話題になっているナントカpayがいったいなんのこっちゃかわからんでも、財布よりスマホを忘れると不安でいてもたってもいられなくなるのは、私もスマホ依存が強い現代人である証拠でしょうか。
何かと便利なのでパソコンよりもスマホを使って作業することが増えて、もしスマホを誰かに奪われたらそれこそ財布よりも大変なことになるなと感じていた昨今、この作品を観て「やっぱりスマホは落とさないようにしよう」と誓いました。
まあ、まとめるとそういう感想なのですが、それだけではあんまりなので。
ワタクシ、加賀谷と浦野はずーーーっと同一人物だと思い込んでいました。つまり時系列のからくりが使われていて最後にその謎が明かされるものだと…遊園地で普通に対峙して「アレ?」となり「なぜ顔がそっくりなことに誰もツッコまない?」と疑問に思い、終わってからキャストを確かめると…。
別人やん…。
千葉雄大と成田凌やん…。
『わろてんか』でふたりとも観てたやん…。
まーーーーったく気づきませんでした。同じ画面には出てきませんでしたが、千葉雄大はてんの兄で成田凌はてんの息子。しかし伯父と甥ですから似ていても無理はな……ん?
長髪男の手指が綺麗だったので、犯人の目星はついていたのですがね…浦野と加賀谷にすっかり騙されてしまいました。
いっぽう本当に入れ替わっていたのが主人公の麻美と美奈代。伏線を回収する入れ替わりトリックはいいのですが、その理由がちょっと強引で不自然さを感じました。美奈代役ももう少し北川景子に似せていたら説得力があったかもしれません。おそらく文字だけで進行する原作なら、与えられる衝撃度が違ったのでしょうが。
田中圭もこういうちょっと情けないサラリーマンを演じさせたら、今右に出る者はいないでしょう。稀有なイケメンです。
続編が作られるようですが、SNSの乗っ取られは扱ってしまいましたし、今度はどんなスマホ危機が描かれるのでしょう。やはりナントカpayか?







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クリント・イーストウッド作品はいつも、実話を経緯に沿って淡々と、しかし過度にならない程度に肉付けをして、ラストまで観る者を惹きつけ、最後にはいつまでも感覚として残る味わいを与えてくれる…。
まあ、自分が彼の作風を好きなだけかもしれませんが。
この物語も実在した「クスリの運び屋」である老人が主人公で、監督みずからが演じています。
年老いた者があわせ持つ単純さと複雑さを、見事に体現しています。
デイリリーの栽培という仕事にかまけて家族を顧みることなく邁進してきたアール。しかし昔気質が災いしてデジタル時代についていくことができず、自宅も農園も差し押さえられ、家族にももちろん毛嫌いされて行き場を失ってしまいました。そんな彼に目をつけた孫の友人が、ある仕事を紹介します。それは麻薬の「運び屋」。違法とはわかっていても、見返りの多大な報酬で失ったものを取り返すことにやりがいを見出したアールは、手を引くどころかますますその新たな仕事に熱中していきます。
インターネットを全否定し、携帯電話も使ったことがないというアール。差別用語を悪気なくぶつけ、聞く気のない相手に上から目線で説教します。いつまでも自分の若い頃の価値観を引きずり現代が生み出した文明の利器を拒絶し、輝いていた頃の思い出を後生大事に守り、見境なく若い女を好み、歳下は年長者の言うことを聞くものだと思い込む、いわゆる「老害」の行動に国境は関係ないようです。
しかし、いくら世間から置いていかれようと、死を迎えるその時まで人は生き続けなければならない。
生きるために必要なもの、それは生きがいと居場所。
仕事と自宅、自分の人生そのものだった両方を同時に失ったアールが、無事故無違反という自分のこれまでの人生を買われて仕事を紹介されたことに、悪い気がしないわけがありません。そして失ったものを自分の手で得た報酬でひとつひとつ買い戻していくたび、アールの顔に生気がよみがえっていきます。
歳を取って良いことなんて何にもないけれど、ひとつあるとすれば、たいていのことには動じなくなることです。アールも長く生きて、さまざまな経験をしました。戦争にも行きました。だから、怪しげな仕事にも、怪しげな若者たちにも、自分の運んでいるものが麻薬と知っても、警察に職務質問を受けても、マフィアのボスにさえも怖気づくことはありません。彼らとの約束を破り死が目の前に迫っても、それを受け容れる余地がいつしか心の中にできているのです。現代の価値観にたやすく順応した『マイ・インターン』のベンとアールはまるで正反対の老人ですが、その部分だけは一致しています。
しかし犯罪は犯罪。警察の包囲網は、徐々にアールのもとへ近づいていきます。やがて、アールの第二の人生はついに終わりの時を迎えます。
アールはまたしても生きがいと居場所を失いました。しかし彼の人生はまだもう少し続きます。刑務所の中で、彼は花を育てます。そして毛嫌いされていたはずの娘は、彼の帰りを待っています。アールはまだ生きています。どこにいても、生きがいと帰る場所があれば、人は生きていけるのです。
イーストウッド作品を観ると、人生はひとつの物語なのだと気づかされます。英雄であろうと犯罪者であろうと、誰のものであってもそれは一本の映画になりうる、山あり谷ありの物語。
ひとりの愚かな老人が犯罪に手を染めて、その晩節を汚すことになった。ただそれだけの物語。
それだけの話のはずなのに、アールの人生はいつの間にか心の中に刻まれています。その目、その声、その言葉。とるにたらないような足跡も克明に鮮やかに照らし出すイーストウッドの手腕に、今回もまた唸らされました。米寿を超えてなお映画への情熱はやまないイーストウッドの人生もまた、ひとつの壮大な物語としてまだこれからも続いていくようです。






『僕のヤバイ妻』という連ドラがこの映画に酷似しているという噂を耳にしてから、いつか観たいと思っていた作品です。が、最初から妻(木村佳乃)がヤバイことを種明かししていて、底抜けにバカな夫(伊藤英明)がその手のひらの上で踊らされる半分コメディーだったドラマとは、噂よりも趣がずいぶん異なっていました。
そして、おそらく男女で感想が分かれてしまう作品だと思います。
物語は、妻のエイミーが失踪するところから始まります。夫であるニックの通報により駆けつけた刑事は、現場の偽装を疑います。まずここで、観る者に「ニックがエイミーを殺したかもしれない」というトラップが仕掛けられています。
しかしニックはエイミーを殺してはいなかった。むしろそんな度胸は持ち合わせていない男です。
ふたりはとあるパーティでたまたま出会って、恋に落ち、仲間の前でプロポーズをして結婚するという平凡な道を歩んできた夫婦でした。やがて夫の仕事が減り昼間からゲームに没頭するヒモとなり下がり、母の病気で夫の実家に戻ることになり、妊活もうまくいかないというどん詰まり状態になります。すれ違った夫婦はどうなるのか。そう、浮気。これもまあ、平凡ななりゆきです。
しかしその生い立ちは互いに平凡ではありません。
エイミーの母親は、有名な絵本作家でした。「完璧なエイミー」と題されたそのシリーズの主人公は彼女がモデルです。絵本に描かれたエイミーは母が自分に求めている姿であり、「完璧なエイミー」になれないことに彼女はいつもコンプレックスを抱いていました。
母と娘というのは、親子愛以上の感情が混ざりあうと特殊な関係になりがちです。エイミーはいつも母から愛情よりも先に、期待感そして失望感を受け取っていました。そしてエイミーの失踪時も、すぐさま母親は反応してマスコミの前で会見を開くのですが、その行動から行方不明の娘への愛や母としての悲しみは微塵も感じられません。そんな感情に纏わりつかれながら育ったエイミーの精神が正常に保たれるわけがないのです。
トラップを仕掛けたのは、ニックに復讐を決意したエイミー自身でした。
そしてニックもまた、幼い頃に父が出奔し、双子の妹と寄り添うように生きてきました。ただの兄妹よりも強い結びつきを感じさせるふたりの会話、そしてそれを異常とも思っていないふたりの行動には、やや世間とは乖離している感覚が見られます。ブラコンの妹からすれば兄の妻というだけで快く思わない存在になりますし、兄は絶対的な味方がいることで強気に出られます。私は女ですから、ついエイミーの立場から物事を見てしまいます。無職&母が病気だからと実家に帰る(マザコン)&シスコン&パープリンな小娘と浮気して離婚画策中&暴力と、ニックに擁護すべき点がどこにも見当たりません。男のヤスオーは「いくらなんでもニックかわいそう」と言っていましたが。
しかしエイミーの計画もまた、ならず者に有り金を奪われたことで破綻しかけます。すかさず計画変更を企てるエイミーですが、こっそりエゴサーチしたり自分の悪口を言った女のジュースに唾を仕込んだりお金を盗られて悔しがったり、それまで垣間見せていた冷静さはまるで失ってしまいました。なりふりかまわず大胆な罠を仕掛け、そして自分だけの都合で、まるで野菜でも切るかのようにたやすく人の命を奪います。
カレンダーの印から、エイミーは死ぬつもりだったようです。
さらに、お金を失ったことで逃げ道もなくなり、むしろ死へは近くなったように思います。
しかし、死ぬことは選びませんでした。考えをこらし、人を利用し、人の命を奪い、生きる道を選びました。生きて、最後までニックの傍にいることを選びました。
それが人間の、生のエネルギーなのかもしれません。もちろん、決して正しくはないのですが。
生きていくには、何が必要か。
それはエネルギーの源泉となるものです。
エイミーの源は何だったのか。ニックへの愛か。子ども欲しさか。あるいはそのどちらもか。
結局、母親への歪んだ感情がその原点のようにも思います。自分が母のような母親にはならないということを母に証明するために、ニックを使って母親になったのではないかと。ニックは種であり、そして自分を絶対に裏切らないニックを傍に置くことで、ニックのような子にさせないこともできます。
果たして、エイミーのプランCは成功するのか…。
最初から歪んでいた彼女の人生ですから、想像を超える結末が待っているのかもしれません。





●オアシス:★★★★☆
 
性の対象になり得ない障害者に見せていたヒロインを、途中で普通の綺麗な女に見せ、そういえばこいつも女なんだ、人に関心も持ってもらいたいしセックスもしたいだろうなと自然に思わせるところは感心しましたが、ストーリーはあまり面白くなかったですね。ラストもふわっとしていますし。似たようなテーマの「ジョゼと虎と魚たち」の方が、胸に突き刺さりましたね。

●ルームロンダリング:★★☆☆☆

笑いあり涙ありハラハラドキドキありのストーリーで、どこか心が温かくなる映画にしたいんだろうなあと冷めた目で見ていました。登場人物一人一人の、なぜそういうことを思うのか、なぜそういう行動をするのかという設定や描写が甘いので、理解はできますが感情が動きません。主演の池田エライザを売り出したいんだろうなということだけはひしひしと感じましたが。

●フォックスキャッチャー:★★★★☆
 
セリフも音楽もあまりなく、淡々とストーリーが進む映画ですが、登場人物の心理描写が丁寧すぎるぐらい丁寧なので、冒頭から何とも言えない緊張感、重苦しさを感じさせ、その雰囲気にゾクゾクしながら観ていました。「ルームロンダリング」もこの映画を見習ってほしいですね。ただ、この映画は宣伝でネタばらしをしているんですが、僕は知らない状態で観たかったですね。

●ナイトクローラー:★★★★☆
 
道徳観や他人への思いやりはなく、頭の回転も速いし口も上手いし行動力もあるし野心もあるし度胸もあるし車の運転も上手い奴の話です。常に緊張感があり、ラストも全然予想できなかったので観ている間は面白かったのですが、ラストは現実社会と同じく成功して終わりましたね。このオチは映画では意外なんでしょうが、何かスッキリしないですね。

●レディ・プレイヤー1:★★☆☆☆
 
こういう楽しさだけを追求している映画を、最近真面目腐った作品ばかり撮っているスピルバーグが作ったというのは価値があるんでしょうが、面白くなかったですね。娯楽映画なのでストーリーが単純とか登場人物が紋切り型とかご都合主義な展開とかは目をつぶりますが、バーチャルな世界を描いた映画で、現実世界が大事だよというテーマがとにかく薄っぺらいです。

●グッドナイト・マミー:★★★☆☆
 
わりと早めに真相に気づくような作りですが、こちらが真相に気づいているからこそエリアスの母への拷問がしんどいですね。エリアスとルーカスがお面を被ったシーンもショッキングでした。映像も芸術性があるし、決して悪い映画ではないんですが、好きにはなれないですね。ラストの、アリアスがルーカスと母と一緒になる妄想で終わるのは、きれいにまとめすぎですね。

●ゴーンガール:★★★★☆
 
エイミーはニックの破滅しか考えていないと思ってたら、ニックの出演するTV番組を観た途端、デジーを殺しニックの元に帰りましたね。ニックの精子も精子バンクで保存していましたし、デジーと違いニックには愛があるんですかね。浮気は終わるでしょうが、ニックが妹のマーゴに全幅の信頼を置いているのは許すんですかね。観終わってからも心がざわつく映画です。

●ぱいかじ南海作戦:★★☆☆☆
 
海がきれいな南の島の青空の下で、現実の嫌な事を忘れて、しがらみのない人達と一緒に獲りたての魚を食べてビールを飲むのは幸せだということはわかりました。それしか言うことないしょうもない映画です。何日間も海でキャンプしているのに、あんな色白のメイクばっちりな女に会ってみたいです。ただ、1つでも感じたことはあるので、少しは観た価値はあるのでしょう。

●サンドラの週末:★☆☆☆☆
 
同僚とボーナスで、同僚を望む人が半分もいたのがまったく意味不明です。ボーナスが5000円ぐらいなら考えますが、調べたら日本円で10万超えてましたし。ヒロインに人をたらしこめる何らかの魅力があるならともかく、ただの色気のない鬱病患者ですし。パルムドールを2回も受賞したヨーロッパの巨匠が監督している映画ですが、僕には良さはわかりませんでした。

●運び屋:★★★★☆
 
いいですねこの映画は。主人公のように、僕も91歳だと失うものもないでしょうから、多少リスクを冒してでも金を稼いで若い女と3Pしまくりたいですね。金があっても失った時間は買えないとか、老人になってやっと家族が一番大事と気づくとかのクサいテーマはどうでもいいんです。マイペースに楽しく運び屋の仕事をこなす、怖い者知らずの爺さんがとても魅力的でした。

●マッチスティックメン:★★★★☆
 
僕は主人公と娘の関係をほっこりした気分で観ていたので、最後のどんでん返しはかなり驚きました。出来は文句なしの映画です。ただ、観終わった後は、どんでん返しの痛快さより、人ってこんなもんだなあという残念な気分が勝ってしまうんですね。僕は人がいいですからね。なのでこの映画が好きかと聞かれたら、いい映画だけどあんまり好きじゃないと答えるでしょうね。

●ほえる犬は噛まない:★★☆☆☆
 
ヒョンナムと相方のデブ女が、車のサイドミラーを折ってましたね。ヒョンナムが唾吐きババアに託された遺言状には切干大根のことしか書いてませんでしたね。こういうこちらの期待を裏切るシュールな描写は、さすが最近パルムドールを獲った監督ですね。ただ、決して面白い映画ではないですし、「グエムル」の時も言いましたが韓国の風刺は日本人の僕にはわかりません。

●スマホを落としただけなのに:★★☆☆☆
 
若い警官やバカリズムは明らかにミスリードを誘っていますし、連続殺人鬼の正体は早めにわかります。麻美名義の借金があって美奈代本人名義の借金がないのは不自然で、麻美が美奈代に入れ替わったと言われても疑問しかありません。ミステリーとしては脚本も演出もクソですが、北川景子はこの役にぴったりの美人でしたし、スマホを落とすことに対する恐怖は感じました。

●アンフレンデッド:★★★★☆

全編PC画面の映画です。前に観た「search 」と違って、この映画はPC画面で話が展開する意味があります。ホラーとしてはストーリーはオーソドックスですが、幽霊がアカウントを作ってチャットに参加してくるのは不気味で怖かったですからね。自殺した子もそんなにいい奴ではなさそうなところもリアルでいいです。世間の評価は低いですが、僕はこの作品は好きですね。

●her 世界でひとつの彼女:★★★★☆

いい頃の思い出ばかりうじうじ引きずって離婚届に判を押さない主人公が、AIのサマンサによって本当の愛を知り、最後分かれた嫁に手紙を書くという話です。いや言いたいことはわかりますよ。恋愛経験値の低い男なんてこんなもんです。ただ僕はこういうのは期待していないんです。主人公はサマンサとの別れを受けいれてほしくなかったです。素晴らしい映画なんですけどね。



現代社会の生活において、報道は切っても切り離せないものとなっています。
中でも事件や事故の重大性を一瞬で伝えてくれる映像は、受け手に与えるインパクトがもっとも強いメディアとなっています。文章は書き手の捏造や誇張表現があっても読み手はそれと判断できませんが、映像は恣意的な情報が含まれない生(き)のものという無意識の前提も大きいと思います。
しかし、果たして我々の前に流される映像がすべて真実と言いきれるのでしょうか。
学歴も仕事もないけれど、向上心と出世欲は人一倍あるルイスは、鉄くず泥棒をしながら職を探しています。彼を咎めた警備員を襲って腕時計を盗んだある日、自動車事故現場の報道カメラマンに触発された彼は、盗品と交換で手に入れた無線受信機とカメラで撮影した映像をテレビ局に売り込むことを計画します。
ルイスは自己評価がきわめて高く理屈っぽく、人の気持ちを介さない無機質な人間で、開始早々サイコパスの風味も垣間見せます。ルイスを演じるジェイク・ギレンホールはこの作品のために15キロ痩せたそうですが、『ドニー・ダーコ』や『マイ・ブラザー』とはまるで異なる人間像を表現しています。
テレビ局のディレクターが求める、ショッキングでかつ物語性のある映像を要求どおりに提供するため、現場を撮るだけではなく、死体の位置を動かしたり、被害者宅に不法侵入したりと、ルイスの行動はどんどんエスカレートしていきます。そして最後には、「相棒」(彼は「部下」と言いましたが)の命さえも犠牲にして、手柄をものにします。
もしかしたら、最後にルイスは死ぬのではないかと思っていました。
いや、そうあってほしいと思っていたのです。
しかし死ぬのは彼に巻き込まれたリックでした。ルイスは警察の追及も逃れ、会社を大きくして社員を増やし、さらなる衝撃映像をものにするため夜の街に出ていくところで、物語は幕を閉じます。
現実も同じです。パパラッチは今日も誰かを追い詰め、傷つけています。過熱報道はやむことはありません。
それを求める者がいなくならない限り。
ディレクターの言葉どおり、インパクトのある映像を求めているのは視聴者自身。ニュースキャスターは、これから流す映像を見るかどうかの選択を視聴者に委ねます。しかしそこでチャンネルを替える人は決して多くないでしょう。ドキドキしながら流血現場を、人の死体が出てくるのを待つのでしょう。
本当は、待っているのです。ニュースキャスターの「これから流れる映像は…」のひとことを。
凄惨な映像に眉をひそめ、犯罪を憎む言葉を吐きながら、本当はルイスのようなパパラッチのもたらしてくれるドキドキを楽しんでいるのです。
この作品のオチの理由はそこにあるのだと思います。
ルイスを生かしたのは、誰でもない、自分自身のせいでした。








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