10/21 パ★☆☆☆B-M☆
3年連続日本シリーズ、決めましたーーー!! …が、試合前に大激震。紅林がスタメンにいない。どころかベンチにもいない! まさか怪我!? 野口がショートを守り、中川も外野強行復帰、先発宮城と主に組んできた森がライトに回ったため、若月がキャッチャーというスクランブルに。 しかし数々の大舞台を経験してきた宮城、もはや緊急事態に一喜一憂するような若手ではありません。ストライクゾーン広めの球審との相性も良く、初回を危なげなく三者凡退に抑えます。 相手先発は種市。好投手とはいえ怪我明けぶっつけ本番、その隙を見逃さなかったオリ打線。西野が粘って四球をもぎ取ると、続く森が高めストレートをフルスイング! 打球はレフト中段一直線! 頼もしい主砲の一発で先制点が入ります! 宮城もスイスイアウトを重ね、早い展開で試合は中盤へ。 初回以降チャンスを作るも得点できなかった打線は6回裏、森が二塁打を放つと、セデーニョは進塁打。そしてCS絶好調男・杉本が外野を割る当たりで待望の追加点! 7回からは継投へ。まずはCS初登板の阿部、ヒット1本許すも無失点。8回は山﨑颯、いきなり藤原にホームランを打たれてしまいますが、後続を抑えました。 その裏、先頭杉本はショートへの内野安打かと思いきや、ホーム付近で立ち止まっておりアウトになってしまいます。走らなかったのではなく走れなかったのか、足をひきずってベンチへ…。紅林のみならず杉本まで離脱だと…!? 試合はいよいよ9回表だというのに、心はここにあらず。マウンドは連投の平野。いきなりポランコにソロホームランを打たれ、正気を取り戻しました。1点差…ランナーが出ればすわピンチ…。しかし抑えはリードを守れば良いのだとばかりに、連続ゴロで2アウト。そして最後は山口、痛烈な当たりは三塁線二塁打ー!? かと思いきや宗のグラブにおさまって試合終了ー!! 最後までヒヤヒヤ続き、なんとか勝てたという感想しかありません。ロッテの勢いはシーズン中とはまるで違って、本当に怖かったです。いつひっくり返ってもおかしくない、すべてが紙一重の勝負ばかりでした。 しかし気になるのは杉本の状態。祝勝会も不在で、MVP贈呈式は石川が代理で受け取り(爆笑モノでしたが)、特大クラッカーも副会長の阿部が務めました(フライング山足はもう卒業?)。紅林は笑顔で出席していたので大丈夫と思いたいですが…いつも心配だけかけさせてケロっと戻ってくる紅林だし…。 というわけで、100パーセント歓喜には浸れないクライマックス優勝でしたが(共同記者会見も酷かったし…おめでとうございますのひとこともなしに喋りだす代表質問、なんじゃありゃ!)、日本シリーズまであと一週間ありますから、それまでに状態を上げてくれることを願います。仮に離脱する選手が出てきたとしても、そこは「全員で勝つ!」オリックスですから! 誰かがカバーしてくれることと思います! いざ、日本シリーズ連覇へ! 今年も熱い戦いになりますように!! PR
10/20 パ★☆☆B-M☆ セ★☆☆☆T-C
負ければ崖っぷちになりそうな第3戦の先発は東。今季負けなしの勝ち運でなんとか王手を! もちろんポストシーズン初登板の東は、ヒットと四球でランナーを溜め怖いポランコに回すも内野フライに打ち取り、安田も外野フライで、はじめて初回のロッテを無失点に抑えます。 相手先発は澤村。ブルペンデーですから先手を取りたいところでしたが、二死満塁まで攻め立てるも得点できず。 落ち着きを取り戻した東は2回表を三者三振。乗ってきました。しかし打線が援護できません。2回から登板した中森の前にまたも満塁のチャンスを作るも無得点。中森にはその後3イニングを投げられてしまいました。ブルペンデーと言いながら中森は第二先発扱いだったのだな…吉井監督にしてやられました。 5回表は東が連打で一死二・三塁のピンチを作るも、荻野を浅い外野フライに抑えてツーアウト。続く藤岡の打球はあわやレフト前ヒットになるところを杉本がスライディングキャッチ! ファインプレーで流れキター! 予感のとおり、代わった国吉から宗が先頭出塁。2アウトになるも杉本がヒットで一・三塁。そして紅林の打球はピッチャー返しでセンター前! …のはずが、国吉にキャッチされあえなく3アウト。 東は6回まで行くかなと思いましたが、スパッと代えてきた中嶋監督。3番からの怖い打順でしたが小木田がランナーを出しつつもしっかり抑え、7回は山岡が登板。中村に死球を出した時はヒヤリとしましたが、後続抑えてリベンジ成功。荻野にバントをさせて二死にしてまでも好調の藤岡に託すのは吉井監督の賭けだったと思いますが、なんとかこちらが勝つことができました。 8回は宇田川が今日も三者凡退と好調キープ。そしてその裏でした。杉本がヒットを放つと二塁へ激走、ノーアウト二塁の大チャンスを作ります。前日は杉本の守備が単打を二塁打にしてしまいましたが、今日はこちらがやり返したかたち。同点のままでレフト角中が交代していなかったことも幸いしました。 続く紅林はなんとか右打ちしようとするも失敗しランナーは進めず。ゴンザレスも二ゴロで2アウト三塁。打席は若月、ファウルで追い込まれた6球目! 打った瞬間はサード前かと思ったゴロは、三遊間を抜けていきました! 監督曰く「きったないヒット」でも若月の勝ち! そして今日も鳴り響いた『Great Spirit』、大歓声とともに頓宮登場! さすが首位打者、初球のストレートをレフト線へ打ち返しました! フェンスに当たって跳ね返ったバウンドが思いのほか鈍く、反応が遅れた相手守備を梵コーチは見逃しませんでした! グルグル腕を回すコーチの前を駆け抜ける若月! ホームまでの最後の直線がやたら長く感じました。速く、速くー! 返球がわずかに一塁側へそれたおかげで、ヘッドスライディングした若月の腕が一瞬早くホームイン! いろんな意味で大きな2点目が入りました!! 総立ちの観客席、大騒ぎのベンチ前、勢いあまって石川にどつかれる杉本、背中まで土に汚れながら生まれたての小鹿になる若月、すべてが名場面! 最後を〆るのははもちろん平野。いきなり二塁打を打たれるも(お約束by解説の星野さん)いつもの四凡で試合終了! 投手が粘り終盤のチャンスをものにする、ようやくオリックスらしい勝ち方ができました! これで3勝1敗、形勢は俄然有利となりました。明日で一気に決めたいところですが、もちろん油断は大敵。気を引き締めていきましょう!! さて甲子園は阪神が今日も逆転勝ちで3連勝、ストレートで日本シリーズ行きを決めました。最終回しか観られませんでしたが、さすがの岩崎も緊張からかランナーを溜めるものの、最後は貫禄の無失点。岡田監督もご機嫌だからか、よーしゃべっていましたね。 さあ、次はこっちの番だ!!
10/19 パ★☆B-M☆ セ☆☆T-C
2戦目の先発は宮城ではなく田嶋。体調不良明けを考慮してのローテなのでしょう。 先頭荻野の四球からポランコのゴロの間に1点と、今日もロッテに先制されてしまいますが、打たれたら打ち返す今年の猛牛打線CSバージョン。すぐさま宗→森→セデーニョ→杉本の4連打で逆転すると、紅林も続き、ゴンザレスの犠飛で一挙3点を返します。 2回からは立ち直った田嶋。本来のテンポと躍動感を取り戻し、5回まで無失点を続けます。しかしなぜかそのテンポの良さにお付き合いして凡退していくオリ打線。追加点をもっと取れるだろうと思いきや、メルセデスに5回を投げ切らせてしまいました。 すると6回。ポンポンと2アウトを取った田嶋は3人目の石川に四球を出すと、ポランコにもストレートの四球。それでも2アウトだから…と祈りながら観ていました。 ところが、次の岡の打球は高く上がってレフト前! 杉本だから取れないのは仕方ない、しかしなぜ二塁まで行かれる!? 1点返され二・三塁。継投か続投か、二死で左の安田ですから難しい判断だったでしょう。しかし一度つながり出すと止まらないのがロッテ打線。田嶋はその激流を止めることができず、2点タイムリーをくらってしまいます。 早い回でリードしながらその後追加点を取れないうちに逆転されるという、非常によろしくない展開。それでもまだ6回です。直後、先頭の紅林が四球で出ると、昨日の再現へ期待感がふくらみました。しかしゴンザレスはフライに終わり、福田・廣岡も連続三振で何も起きず…。 今日は8・9番に福田・廣岡が外野で入っていました。前日中川が死球の影響のせいか送球できない場面があったため外野でなく一塁起用になった影響でしょうが、廣岡は初回の守備で失点につながる進塁を許し、福田は再三の好機で凡退。先を見据えての起用でもあったはずですが、チャンスを活かせませんでしたね…。 7回は小木田。どんな場面でもしっかり仕事をしてくれる世代代表、無失点に抑えると、その裏でした! 澤田の前にあっさり2アウトを取られるも、後輩の森が死球で出塁。そしてセデーニョ! 打った瞬間はレフトフライかと思いました。しかし打球は上がったまま落ちてこず、スタンドイーン! まさかの逆転2ランホームラーーーン!! 勝ち越した直後は宇田川が登場。サインミスで157キロの直球に森が尻もちをつく場面も。思わず笑ってしまいましたが、直撃しなくて何よりでした…。 8回裏には代打頓宮が登場。惜しくもライナーで追加点はなりませんでしたが、登場曲が響くと新作グッズのトングが打ち鳴らされる京セラは壮観でした! いよいよ9回。平野は連投を避けてベンチ外だったものの、今やダブルストッパーの山岡がいますから! ワッハッハ!! …と、すっかり余裕をかましていたわけです。 調子ぶっこくオリファンに冷や水を浴びせかけるのもオリックスの常套手段でした。 いくら今季大事な場面を任されてきた山岡でも、短期決戦の最終回となれば別物なのでしょう。先頭の代打角中にストレートの四球を出した時点で、少し雲行きが怪しくなりました。代走和田が登場するも、牽制の上手い山岡ですから盗塁は難しかろう…と思いきや、再三の牽制をかいくぐって盗塁成功。しかもその間打席の安田はファウルで粘りに粘っていました。そして10球目、スライダーを捉えた打球はライト前。和田が還ってあっさり同点にされてしまいます…。 茶谷はバントで一死二塁。同点どまりならまだチャンスはある、頑張れ山岡! と祈りを捧げるも、スライダーをすくいあげた山口の打球はセンターへ。やや浅めのフライでしたが、代走小川に福田の肩ではとうてい間に合いません…。 その裏、二死から森が四球を選び、セデーニョに今日2発目を期待するも容易にそんなドラマが生まれるはずもなく…(;´༎ຶД༎ຶ`) 星取表上は2勝1敗も、明日負ければ実質負け越し。しかも次から佐々木も含め1stで投げたエース格がやってくる…。 マズイ! ひとつ負けると追い込まれてしまう短期決戦怖い!! 阪神はサヨナラ勝ちで連勝。今日も先制されてからの逆転勝ちでした。広島は昨日今日とエラーが失点につながったのが響いたようです。投手は粘っただけに惜しかったですが、総合力で上回る阪神があっさり王手をかけました。
10/18 パ★☆B-M セ★☆T-C
いよいよ始まったファイナルステージ。ロッテは怖いほどに勢いつけて乗り込んできましたが、ここは絶対的エース山本が立ちはだかってくれるはず! …が。 先頭荻野の打球を取れずにはじいて内野安打に。さらに藤岡の当たりも山本を超えてセンター前。どちらも山本のフィールディング力なら確実に取れていたはずです。…何かがおかしい。これが試合勘というものなのか。 角中は送りバント。怖いポランコですが、オリックス戦の打率は高くありません。山本なら大丈夫! …じゃなかったー! あっさり打ち返されて2点を献上。ロッテの勢いおそるべし! さらに安田は内野安打、岡にも打たれて満塁、山口のゴロの間にポランコ還って追加点。 え…山本が3失点? しかも初回から? どういうこっちゃ…。と、現実を受け止められないオリファン。 相手先発は美馬。しかしここに来て捕手に松川を入れてくるあたり、イヤな予感がしました。松川には手玉に取られたイメージしかないのです(今年ロッテに相性が良かったのは松川の不在のおかげでもあると思っている)。案の定、19歳のテンポの早いリードにチャンスをもらえぬオリ打線。立ち直ったかと思うと四球でランナーを溜める山本。さらには中川が死球で指を痛める始末。 アカン…ズルズル4連敗する未来しか予想できない…。と、ネガティブに落ちていくオリファン。 しかしこの中川への死球が、バッテリーの計画に狂いを生じさせたようでした。4回裏、ヒットと四球で二死一・二塁。インコースをつけなくなったことで外角を狙った紅林、見事に右方向へ打ち返しタイムリーツーベース! まだ1点差ですが球場の空気はあきらかに変わりました! そして宗はいわゆる「あっち向いてホイ」打法、本人も見失う三塁ベース後方に落ちるヒットで紅林還って同点! しかし勝ち越すことはできず、6回も代わった中森の前に9球で三凡。ちょっとイヤな流れだなあ…との不安は的中。2アウトから荻野にタイムリーを許してしまいます…。どういうこっちゃー! その裏、中森が続投するかと思いきやマウンドは中村稔。右打者が続くところですがオリキラーぶりを買われたのでしょう。しかし勝ち越したことで逆にプレッシャーがかかったのかもしれません。先頭のセデーニョがしっかり四球を選ぶと、続く杉本の当たりは外野の頭を越えていきました! 一生懸命走るセデーニョ! 無事ホームインでふたたびどうてーーーん! 交代した東妻の暴投で無死三塁、ゴンザレスも四球を選び打席は紅林。今度も右打ち成功で勝ち越しーーー!! 火のついた猛牛打線は止まることを知らず。宗のバントで二・三塁にすると、若月のゴロは大きく跳ねてホームへは投げられずもう1点! そして中川がとどめのタイムリーで4点目! 大逆転劇にエースが燃えないはずはない。7回もマウンドに立った山本。犠飛で1点返されるも、ゲッツーで終えてリードは守りました。決して本意ではない、悔しさしか残らないであろう116球。このリベンジは日本シリーズの舞台で果たさねば! 8回は復帰登板の山﨑颯。先頭を出すも後続を抑え、その裏には若月が逆方向のタイムリーツーベースでトドメ! 最後はもちろん平野が(四凡で)〆、逆転勝ちで先勝!! 吉田正尚と能見さんの解説も良かったです。始球式もサプライズでしたし。オリックス戦を地上波で放送してくれるとはすごいなMBS! 試合終了後には名場面集まで流してくれましたし。阪神戦の裏なのに! その阪神も逆転勝ちで先勝。試合はもちろん観ていないのですが、森下のホームランや投手村上のタイムリーなんて、勢いがつきそうな勝ち方です。それに加えてブルペン陣がしっかりリードを守り切る、今年の阪神の強さが詰まった一戦に感じました。
10/14 パ☆M-H セ☆C-DB
セ・リーグはデーゲーム、パ・リーグはナイターと忙しい1日。 セ・リーグは早めにシーズンが終わっていたため、互いにエースが登板。CSらしい息詰まる投手戦となりました。 しかし6回表、それまで再三のピンチを凌いでいた床田が宮崎に2ランを打たれ、DeNAが先制します。点が入ると試合は動くもの。その裏、危なげなかった東も連打から犠飛を打たれ1点差に。さらに8回、先頭四球で代走は羽月。バントで二塁に進み、矢のようなスピードで三盗を決めると、マツダスタジアムが一気に盛り上がります。そして菊池がスクイズを成功させ、同点に追いつきます。 試合は中継ぎ勝負で延長に。10回表に九里が登板した時は驚きました。先発の柱を後ろに回す采配はラミレス監督のようです(オリも山岡がやっていますけれども)。 11回表、先頭二塁打のチャンスを潰したDeNA。その裏、広島も先頭が二塁打で出塁します。バント失敗に助けられるも、その次の坂倉の当たりでゲッツーを取れなかったのが痛かったです。最後は前進守備の賭けに出た外野の頭を超す当たりを秋山が放ち、サヨナラー! 新井監督の喜びようはカープファンでなくてもなんだか嬉しくなります。 いやー、これぞCS! 継投や代打のタイミングなど互いの采配合戦といった感じでハラハラドキドキ、とっても面白かったです! さてその夜はパ・リーグ。ギリギリまで試合をしていたことでエースを出せないソフトバンク、先発はスチュワート・ジュニア。…が、対ロッテの相性の悪さがいきなり出てしまいます。初回から先頭荻野にホームランをくらうと、ポランコにも打った瞬間の特大の一発で2点を取られてしまいます。 一方、ホームチームのロッテ先発は休養していた佐々木朗希。いきなり160キロを連発し球場の空気をものにします。 3回で佐々木が降板した直後は、三森の痛恨のエラーでさらに2点追加。ソフトバンクはロッテの細かい継投の前に、柳田の2ランで2点を返すのがやっとの状態でした。しかも2点取った直後に3点を奪われ、終始試合はロッテペース。お昼と違って大差がついてしまいました。 継投の遅さだったり嘉弥真の回またぎだったり、不可解な采配も気になりましたが、藤本監督がキーマンに挙げた周東が無出塁ではソフトバンクの得点パターンに持っていけません。これはやはり最後に逆転2位をものしたロッテに勢いがあるか…。41球で降板した佐々木の動向も気になります。ファイナルで早めに投げさせるつもり満々やん…。 10/15 パ☆M-H☆ セ☆☆C-DB セ・リーグは2位広島が順当にファイナル進出。しかし今日も終盤までどちらに転ぶかわからない熱戦でした。 先制したのは広島、初回に西川がDeNA先発の今永からソロホームランを放ちました。森下は4回に大きなピンチを迎えるも無失点に抑え、広島リードの展開で中盤を迎えます。しかし6回表、先頭林が二塁打を放ち、バントで送って一死三塁。一打同点のピンチにベンチが動きました。前日もランナーありの場面で床田から代わった大道が、今日も登場。大田・牧を抑えて火消しの役割を果たします。その裏の打順が9番投手から始まることを考えれば続投させてもおかしくない場面でしたが、新井監督は攻めの姿勢を崩しませんでした。 そして攻撃はもちろん大道ではなく代打から。その代打末包がホームランを放つのですから、おそるべし新井采配! といったところでしょう。さらに勢いに乗った広島打線は今永を攻め立て、無死一・二塁とチャンスを作ります。ホームランを打っている西川にバントをさせて二・三塁となったところで4番の堂林に代わるは代打松山。しかしここは浅いフライでランナー還れず、追加点はなりませんでした。 「新井は攻め過ぎた」と言い切ったのは我が家の解説者。かかり過ぎれば躓きも生じるもの。次の回、代わって登板したのは中崎。矢崎が特例で抹消されブルペンが手薄になっていた広島の隙を逃さなかったのはDeNA打線。いきなり連打を浴びせると、タイムリーと犠飛で同点に追いつきます。 その裏は上茶谷が完璧に抑え、8回表も先頭が四球で出塁。流れはDeNAに来たか、と思いました。しかしそれも一瞬。次の大田が慣れないバントを失敗すると、結局三振。牧・宮崎も凡退し、無得点に終わってしまいました。こうなるとまた流れは広島に。先頭菊池がヒットで出塁すると野間も続いて一・二塁。続く西川のバントはオールセーフであっという間の無死満塁に! フィルダースチョイスをしたのは回またぎの上茶谷。三浦監督は残り少ないブルペン陣で延長ををどう戦うか熟考したうえで、上茶谷続投を選択したのでしょう。しかし短期決戦においては、先のことを考えた方が落とし穴にはまりがち。代打田中が初球を打ち返してあっさりと勝ち越しを決め、交代した石川からさらに1点を加え、広島に決定的な2点が入りました。最後は栗林が〆て広島が2連勝で甲子園行きを決めました。 セ・リーグをほとんど観ていないので、普段の両チームの戦い方を知らないのですが、この2試合は采配が勝敗を分けたように思います。投手交代のタイミングによっては、どちらに転んだかはわかりませんでした。しかし佐野の不在と牧に長打が出なかったことを考えれば、やはり広島に分があったかなとも思います。 さて、土日で終わってしまってはつまらない。なんとしてもソフトバンクに勝利してもらい、月曜夜も野球を堪能させてほしいと願う野球ファン(いや、オリファンとしては別の下心がなきにしもあらず…)。そんな願いは無事に叶えられました。 初回、近藤のタイムリーで先制されるものの、ロッテはその裏ポランコの犠飛ですかさず追いつきます。しかしここでポランコにタイムリーやホームランを打たれていれば、チームごとノリノリにしてしまうところでした。失点とひきかえとはいえアウトに取ったことで、試合の流れはまだどちら側にもつきませんでした。 2回以降立ち直った有原に対し、西野は3回、周東がはずれて1番に入った三森を二塁打で出塁させてしまいます。一死三塁となり、柳田はインコースを窮屈な姿勢でスイング。サード方向にふらふらっと上がった打球はサードフライ…いや、レフトフライ? かと思えばその間に落ちるタイムリー、しかもツーベース! なんじゃそりゃ! そういえばこんな変態ホームラン見たことあるわ京セラで! 中村のタイムリーでさらに1点追加したソフトバンク。ロッテは4回から中継ぎ陣が奮闘するも、打線が尻上がりの有原から得点を奪えず。7回からも藤井→松本→オスナの鉄壁継投に阻まれソフトバンクが勝利! 崖っぷちで星を五分に戻しました! さあ、京セラドームに乗り込んでくるのはどちらのチームか!? 10/16 ☆☆M-H☆ CS1st最終決戦は、小島と和田の早大出身左腕対決。互いにランナーを出すも無失点で凌ぎ、スコアボードにゼロが並ぶ投手戦となります。試合が動いたのは6回。柳田が二塁打を放つと、続く近藤の打球はライト前へ。柳田は三塁も回って一気にホームを狙いますが、ライト荻野がストライク返球! タッチアウトで先制点を阻みました! 1アウトだったので自重する選択もあったと思いますが、これは荻野と佐藤を褒めるしかないプレーでした。 その裏から継投に入ったソフトバンク。又吉が二死を取り、ランナーなしでポランコを打席に迎えると、左腕のヘルナンデスに交代します。今季唯一の登板でホームランを打たれている相手ですから「だ、大丈夫?」という不安にかられたものの、なぜかポランコは落ち着きなく空振り三振。おとといも実質ゲッツーでしたから、実は対ポランコの秘密兵器だったのかもしれません。 7回途中からロッテも継投へ。その裏、藤井がまたも四球でランナーを溜めるも中村が三振で得点できず。8回表は1番からという厳しい打順で澤田が三人で抑え大きなガッツポーズ! その裏は松本が、9回表は益田がゼロで抑え、試合はいよいよ9回裏へ。 1アウトランナーなし、安田が放った打球はセカンド後方へ。三森が背走で追うもキャッチはできず。三森は後頭部から倒れ込み、ひっくり返った勢いで顔面も芝生に打ちつけ、動けなくなりました。担架で搬送された三森の無事を祈るばかりです。 騒然となったまま、試合は再開。オスナが後続を抑え、試合は延長へ。互いに死力を尽くす一戦となりました。11回表の投手は、3連投の澤村。 しかし1アウトから代打柳町に二塁打を打たれてしまいます。二死となって打席は周東。藤本監督に名指しされながら2戦目はスタメンをはずれたキーマンが、ここぞでやってくれました! 放った一打は先制タイムリー! 二塁上での力のこもったガッツポーズに、気合いの程を感じました。 吉井監督はリクエストを要求するも、遅いと判断され却下。これが許可されていれば澤村に落ち着く時間が与えられたかもしれません。相手に生まれたわずかな心の乱れを、川瀬は見逃しませんでした。振り抜いた打球は前進した外野の間を割っていき、タイムリー三塁打。 勢いは一気にソフトバンクへ傾いていきました。代わった坂本も柳田に初球を打ち返され、決定的な3点目が入りました。 決定的、と誰もが思ったに違いありません。この時は。 10回裏。この回を抑えればソフトバンクが勝ち抜くという局面で、マウンドに上がったのは津森。当初はオスナの回またぎもあるかなと予想していましたが、1点差ならまだしも3点差ですから、交代はごく自然な判断でしょう。 先頭は角中。ここまで代打を出すタイミングがあったであろうに角中を温存していたのは、偶然なのか必然なのか。やや緊張の面持ちの津森に対し、角中は粘りに粘ります。元気を失っていたスタンドが、一球ごとに盛り上がりを取り戻し始めました。 そしてついに10球目、センター前ヒットで出塁します。 さらに荻野がサード前の内野安打を放つと、球場がさらに沸き上がります。ソフトバンクにすれば運が悪いとしか言いようのない、ボテボテの打球でした。逆にロッテ側から見れば、球場の雰囲気を一気に変えることのできた一打でした。 場数を踏んだ津森とはいえ、その圧に呑まれてしまったのかもしれません。 藤岡への初球。 狙っていた、と藤岡はのちに話していました。彼のイメージにないフルスイングで放たれた打球は、大きな放物線を描いてライトスタンドへ向かっていきました。 その瞬間は、球場が揺れた、という表現がぴったりでした。 総立ちになったスタンド。次々にベンチを飛び出すロッテの選手たち。右腕を突き上げた藤岡。画面ごしにも伝わるほど、そこは歓喜に揺れていました。 しかしまだ同点です。代わった大津が2アウトを取り、試合はまだ続くかと思いましたが、岡がヒットで出塁するとふたたびスタンドはロッテの応援一色に。 その大歓声に導かれるように、安田の飛球は右中間へ! 谷川原はうまく回り込んでフェンス手前で捕球しました。川瀬への中継も無駄がありませんでした。そして本塁へ。岡は全力疾走でヘッドスライディング。 ほんのわずかでした。ほんのわずか送球が一塁側へそれた加減で、明暗は分かれてしまいました。 こんなドラマチックでエキサイティングなエンディングを、誰が想像していたでしょうか。 監督までベンチを飛び出し、歓喜に沸くロッテナイン。手洗い祝福を受けびしょ濡れで両腕を突き上げる安田。ホームインしてすぐに立ち上がれなくなるほど力を振り絞った岡。歓声が響き拍手が鳴りやまぬ千葉の夜。 一方、ソフトバンクにとっては残酷な結末でした。大津はホームベースの後ろでうずくまり涙にくれていました。そこに寄り添ったのは斉藤コーチ。肩を抱き、ずっと何かを語りかけていました。17年前、斉藤和巳がプレーオフで日ハムにサヨナラ負けを喫しマウンドから立ち上がれなくなったあの場面は、今でも目に焼きついています。津森や大津の心情を理解できるのは斉藤コーチだけでしょう。 勝者である佐藤もまた、試合後涙をこぼしていました。捕手として一度はリードを許した責任を負っていたのでしょう。甲子園のおかやま山陽-大垣日大の試合を思い出しました。負ければ終わりのポストシーズン、勝負にかける思いは高校生もプロも同じ。これから試合を迎えるにあたって背筋が伸びる思いがします。 さあ、いよいよファイナルステージ。 相手はロッテとなりました。劇的なサヨナラ勝ちで勢いが怖いですが、まずはエースが大きな壁になってくれることでしょう。 ここは長く楽しみたいなんて言わない! あっさり3戦全勝で決めてほしい! ものです。 |
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