9/30・10/1 vsH ●●
このところすっかり活発な打線に、宮城のタイトル争いの相手であるモイネロ打ちを期待したものの…。 何も起きず、いつものような負けでした。 山下はいつものように先頭四球から無死一・三塁も無失点。そこから8回まで113球11奪三振と素晴らしい内容で投げ抜きましたが、栗原に許した一発のせいで6敗目。切なすぎます。 モイネロが5回で降りたのでチャンスかと思いきや、中継ぎを誰ひとりとして打てず、今季何度目かもう数えたくもない1-0負け。 翌日の相手は高卒ルーキーの前田悠。19歳とはいえ苦手な初物、初回は6球で打ち取られイヤな予感しかしませんでしたが、なんとかプロの貫禄を見せてくれました。2回に怒濤の連打で4得点。3回にもセデーニョの2ランで6-0。 勝ったと思うやん…? 先発は田嶋。最後くらいはビシッと抑えて終わってほしかったのですが、やっぱり調子はイマイチ。援護をもらっても不安定さは解消せず、追加点が取れずにいるうち1点ずつ返されていく展開に、不安がよぎり始めます。 そして5回。二死から栗原に2ランを浴びて2点差に。この時点で覚悟しました。なおも連打をくらったところで田嶋は交代。あんまりです。勝ち星目前の交代が、ではなく、田嶋の内容が、です。…どうしてこうなった。 ということで、またもキツイ場面を任された鈴木ですが、おそらくまったく準備はできていなかったでしょう。満塁からの走者一掃で、ペイド2つ目の白星はあえなく去っていきました。 え…あの宮城完投以外、福岡で勝ってなかったの!? どーゆーこっちゃ! ホームを含めても-12という大惨事。また「ソフトバンクにあたりまえのように負けるオリックス」になってしまったのか…。来年は頼むよ…。 10/6 vsE ○ こんなに悲しい勝ち試合があるでしょうか…。 シーズン最終戦の仙台は悪天候。宮城の規定までは7.1回、最優秀防御率のタイトルは規定までを無失点か、8.1回を1失点。雨のそぼ降る中、エースは難なく初回を終えます。 相手は早川ですから投手戦になるかと思いきや、2回、長打やエラーで満塁にすると若月がなんと有言実行の満塁ホームラン! しかもそれにとどまらず、この回2打席目の西川のタイムリーで一挙5得点のビッグイニングに! ムエンゴで苦しんできた宮城に最後の最後で大きな援護点が入りました! 次の回にはこの日昇格していた宗がタイムリー、4回にはセデーニョの2ランが飛び出し、まさかの8-0! 今季初の二桁得点も見えてきました。 この日は皆目の色が違う、と感じていました。もちろん早川が悪条件で調子を乱したせいもありますが、宮城のタイトルのためというだけでなく、せめて有終の美で今季最終戦を飾ろうと気合いが入っているのかな…くらいに思っていたのです。 4回までひとりのランナーも許していない宮城ですが、オリックスの攻撃が長いため試合展開はさほど早くはありません。天気予報ではじきに降りやむと予想されていた雨雲は去る気配なし。少しやきもきし始めます。 4回裏。打ち上がった小郷の打球はレフトフライか、と思った次の瞬間、西川が落下点を通り越してしまいます。打球に触れていないのでもちろん記録はヒットで無死二塁。うおおーい!(エラーにしてくれという叫び) 宮城がギアを上げれば無失点に抑えることはできるでしょうが、悪天候ですし、残りの回を投げきる体力を残さないといけないことを考えると困難なミッションです。それでも犠飛の1失点にとどめたのはさすがでした。 5回も攻撃の手をゆるめないオリックス。高卒新人相手に無死満塁と攻め立てますが、三振とゲッツーで無得点という最悪の結果に。若手を育てることは厭いません。 その裏、宮城は一死一・二塁とピンチを作るも無失点。球数は順調です。あとはお天気だけです。 そして7回表1アウト。代打杉本の打席の途中で、中断が告げられました。 ファンの誰もが祈りを捧げるも、雨雲は無情にも球場の上にとどまり続けます。それどころか勢いが強くなっていく始末。いったんはシートが剥がされるも、グラウンドは土を入れても入れても浮いてきます。 早い回からフライが取りづらそうでしたし、宮城の件がなければ5回でコールドになっていたでしょうし、互いに消化試合でなければノーゲームでもおかしくないくらいの天候でした。それでも試合続行のために尽力してくれた審判団や楽天球団には感謝しかありません。できる限りのことは尽くしてくれました。誰も悪くありません。 ただただ、めぐりあわせが悪かったとしか言いようがありません。 最後の最後まで、雨に泣かされた2024年でした。 朝はLAD山本が打ち込まれ茫然としている姿にショックを受け、夜は宮城の涙にもらい泣き。打ちひしがれた日曜日。 さらに夜中のことでした。 中嶋監督退任の一報が…。 イヤだ! ダメだ! オリックスを強くしてくれた中嶋監督がいなくなってしまったら、このチームはいったいどうなってしまうのだ!? 取り乱す頭をガンと殴られたのは、中嶋監督のコメントを目にした時でした。何度言っても改善されなかったというチームの「慣れ」。その緩みを、感じないわけではありませんでした。しかし今シーズンのかみあわなさは、三連覇の疲弊や相手の対策や怪我人の多さであると勝手に自分を納得させて目をそむけるようにしていました。 誰しも「慣れ」には弱いもの。常勝球団を作り上げるのはたやすいことではありません。ソフトバンクは王会長という精神的支柱が現場に現れては引き締めてくれますが、他のチームは巨人ですらその諱には縁遠くなりつつあります。ましてやオリックスのようにBクラス常連だったチームがその空気を常態化するには、なかなかの精神力が必要なように思います。 コメントの一部を取り上げ、個人名を論ってここぞとばかりに煽るメディアもあります。しかし監督が言いたかったのは、そこではないと感じます。引責辞任ならあたりさわりのない言葉で幕引きすることもできたはずです。それなのにあえて厳しい言葉を残したのは、現状にとどまってはいけないと、チームが行くべき道の先を示してくれたのだと思います。日ハムの黄金期もその後の凋落も目のあたりにしてきた中嶋監督ですから、オリックスに重ねるところがあったのではないでしょうか。 ならばこれは、まごうことなき愛なのです。 ファンも活を入れられたような気がします。中嶋監督がいるから大丈夫、と慣れきってしまっていたのですから。 万年最下位の澱んだチームを優勝の高みに連れていってくれました。日本一の景色も見せてくれました。そして最後まで、チームのことを思っていてくれました。 中嶋監督には感謝の念しかありません。 そして本当に、新しい時代が始まるのだ、始めないといけないのだと感じます。 オリックスが中嶋監督の残していった愛を忘れずに、常勝球団へと上っていくその道を、来年も追いかけていきたいと強く思います。 PR |
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