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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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ひさびさに高み(いや、低みか…)の見物ですなあ。


10/12  パF-M☆ セT-DB☆

どちらも3位チームが先勝。試合はほとんど観られませんでしたが、ロッテがソロ2発と佐々木の好投で白星をものにしました。日ハムはシーズン終盤に打線が少し調子を落としていましたから少し心配でしたが、ここはCS常連のロッテに一日の長があったということでしょうか。
DeNAは東のアクシデントによる降板でブルペンがフル回転となったものの、最終回の1失点のみで競り勝ちに成功。やはりオースティンの存在感はさすがです。


10/13  パ☆F-M☆ セT-DB☆☆

改めて見るとエスコンの雰囲気はシーズン以上です。昨日はロッテよく勝てたな…と思うほど、すごい熱気です。
CS1stは投手戦になりがちですが、小島と金村も例に及ばず。中盤までゼロが並ぶものの、5回に今日も安田の一発でロッテが先制。そして7回も角中の一発。こりゃ、ロッテの勝ち抜けかな…(明日ヒマだな)と思いきや。その裏、先頭のレイエスが四球を選ぶと、球場が大きく沸きます。小島はそれに影響されたか、一死から郡司にも四球を与えて降板。代わった横山が暴投で進塁させると、ゴロの間に1点を返します。
8回表はブルペン待機していた山﨑福也がマウンドへ。オリ時代には機会がなく、なんとCS初登板です。この大事な場面で…終盤不調だったのに…。しかし捕手が伏見に交代したのは心強い。きっちり3人で抑えると、9回も無失点。怖いバッターは四球で歩かせ後続をきっちり打ち取る、伏見の慎重なリードも光りました。
1点差のまま9回。抑えの益田が登板し、先頭のレイエスを三振に抑えます。ああダメか…とあきらめかけたその時! 日ハム躍進の象徴でもある万波中正! なんとなんと値千金の同点ホームラーーーン!! エスコンは画面越しにも伝わるほど揺れていました!
ヤマサチはなんと10回表も続投、ここも3人で終え仕事を果たします。そしてその裏、澤村が連続三振で二死走者なし。しかし松本剛が四球を選び、清宮がつないで一・三塁。打席は水谷に代わって入っていた淺間、2球目の高めを大根切り! ライトへ運んでサヨナラー!
「ファイターズの大航海はまだまだ続く!」とは、名実況ですね。
崖っぷちの2戦目、チーム一丸となって勝ち取った逆王手。揺れる球場、総立ちの観客席。ちょっとこの雰囲気、2014年のCSを思い出しました。あの時のオリックスは敗退してしまったけれど、日ハムには勝ち上がってほしいな…とつい思ってしまうほど、いい雰囲気です。
小島は悔し涙にくれていました。7回に降板した際も目を赤くしていましたが、この一戦に賭ける強い思いを感じました。益田も澤村も悔やまれる一球となってしまいました。打線はホームラン以外でしか得点できていないところが少し気になります。
一方セ・リーグは、序盤からDeNA打線が大暴れ。阪神打線は初回に森下のホームランで先制するものの、それ以降は相手投手陣の前に沈黙。結局15安打10得点の猛攻でDeNAが連勝で1st突破。阪神は岡田監督の花道を飾るはずのポストシーズンでしたが、やや硬くなってしまったのか、消化不良で終わってしまいました。最後までボヤキが止まらなかったですけれども、かなり体調が悪かったようです。あいさつも会見もない淋しい終幕となってしまいました。


10/14  パ☆☆F-M☆

互いにファイナル初戦に取っておきたかったであろう北山-種市の顔合わせ。先制したのは今日もロッテでした。二塁打→内野安打→スクイズ(しかも一塁セーフ)、さらに満塁として荻野の犠飛でもう1点と、ようやくロッテらしい点の取り方で試合を有利に進めます。
しかし3回裏、ヒットと四球で一・二塁とすると、ここで捕手佐藤が痛恨のパスボール。淺間は三振に抑えるも、怖い清宮がしっかり同点タイムリー。今日も大入り満員のエスコン、もちろん球場はいっそう熱を帯びます。
5回表、北山が二死から角中に四球を出すと、ベンチが動きます。まだ93球の北山を降ろし、田中正の名を告げました。このシリーズまったく当たっていないソトですが、慎重な判断は吉と出ました。田中は続く6回も続投、三者凡退に抑えます。さらに7回表もマウンドへ。右の友杉ひとりを仕留めたところで降板となりました。計20球とはいえ、3回をまたいで無失点に抑えたクローザーに対し、エスコンはもちろん総出の拍手で讃えます。代わった河野はランナーをひとり出すものの、ゼロで抑えて裏の攻撃へ。
先頭の万波が四球を選ぶと、まるで9回裏かのような大歓声。それに気圧されたわけではないでしょうが、郡司のバントを種市が悪送球してしまいます。続く上川畑ももちろんバントの構え。しかしここは捕手佐藤が素早く拾って三塁へ、さらに一塁もアウトにする超ファインプレーで危機を救いました。一死二・三塁のはずが二死二塁。ピンチ脱出したはずの種市ですが、田宮に対し追い込んでからもったいない四球を出してしまいます。「ここは交代」という中継解説の予想に反して、ロッテベンチは動かず。あと1アウト、打者は9番水野ですから、この回は種市に任せたといったところでしょうか。しかし短期決戦でもっとも大事なのは素早い判断。北山を降ろした日ハム、種市を続投させたロッテ、結果論ではありますが交代のタイミングで明暗が分かれてしまいました。水野は鮮やかに右中間を割る勝ち越しタイムリー三塁打を放ちます。
決定的な2点かと思われましたが、日ハムは手をゆるめることはなく、8回には清宮盗塁という奇策でダメ押しの1点を追加します。最終回、誰を登板させるのかと思いきや、ベテランの宮西でした。しっかり3人で抑え、エスコンではじめて開催されたCSは見事、日ハムの勝ち抜けで終えました。
まるで優勝したかのように涙にくれる選手の姿もありました。まだ早いよ! とは思ったものの、よほど感慨深かったのでしょう。球場の雰囲気も、ファンでなくとも感動さえ憶えるような昂揚感に満ちていました。
しかしこの勢い、福岡でも持続することはできるでしょうか。待ち構える強敵は、徹底的に対策をめぐらせてくるでしょう。北広島では終わらなかった大航海を、もう少し長く見ていたい気もします。





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