10/29 ☆☆H-DB☆
本拠地で連敗後、選手ミーティングを行ったDeNA。「負けて悔しくないのか」とゲキを飛ばしたのは、前回の日本シリーズでまさに悔しさを味わった桑原でした。 その桑原が初回、先頭でいきなり二塁打を放ちます。梶原のバントの後、牧のゴロで生還。DeNAにこのシリーズはじめて先制点が入りました。 DeNAの先発は、CS1stで負傷し復帰登板の東。その裏、森の拙い守備✕2でランナーを溜めると、こちらも怪我からDHに復帰した近藤がタイムリー、すかさず同点に追いつきます。さすがのソフトバンク、さすがとしか言いようのない強さです。 スチュワート・ジュニアが三者凡退に抑えた2回裏。先頭正木の打球はセンターへ。落ちるかと思われた打球に桑原がダイブ! 大ファインプレーで東もこの回無失点。その後は互いにランナーを出しつつも得点を与えません。 しかし5回。この回から、スチュワート・ジュニアに代わって大津が登板。ほぼ毎回ピンチではあったものの、まだ69球です。継投にはまだ早いのでは…と、一抹の不安が過ったわけですが…。 先頭桑原、まさかの勝ち越しホームラン! さらに無死満塁と攻めたて、筒香の犠飛で追加点! この展開までは読めませんでした。 好投を続ける東でしたが、事件が起きたのは6回のことでした。突如東が球審に対し何かを要求。観客に対し迷惑行為の自粛をうながす場内アナウンスが流れたものの、内容が抽象的すぎて観ている者には何があったのかさっぱりわかりませんでした。試合再開後、またも東がプレートを外し、今度は具体的に注意喚起がなされました。リズムが崩れたせいか東は連打をくらうものの、後続を打ち取ります。 病み上がりですしさすがにそろそろ交代かと思っていたら、7回もマウンドに上がった東。10安打を許しながらも105球1失点で、チームに初勝利をもたらしました。さすがエースと唸らされる粘投でした。 しかし、これには理由があると思うのです。この日の試合前、H村上打撃コーチの発言がXに掲載されていました。曰く、東をして「パ・リーグにもそんなにいないかもしれないけど、宮城の方が断然いい」。 …それ、言う必要あります…? 東の目に入れば、奮起の材料にならないはずがありません(実際、試合後のポストでほのめかしていた)。宮城の名前を出されたのも、オリファンとしては不快ですし。 さらに東は試合後、観客の妨害行為(指笛)に対しきっぱりとNOを突きつけました。一方、小久保監督はアナウンスの「口笛(言い間違い?)」に「ベンチで皆爆笑していた」とコメントを残しました。全体的に本音を隠すような軽い感じのインタビューの一部ではあったものの、妨害と認定された行為に対し相応しい回答とは思えません。案の定、賛否を巻き起こしています。 東以外にも、怪我をおして出場しているオースティンや近藤、あわや長打を好捕した桑原や柳田など、選手たちはそれこそ人生をかけてプレーしていることが伝わってくる試合でした。そんな勝負に首脳陣が水を差すようなことはやめていただきたい。 日本シリーズの不用意な発言といえば、近鉄の例の一件を思い出します。 これは、なにやら流れが変わりそうな気がしますね…。 10/30 ☆☆H-DB☆☆ ソフトバンクはダウンズを早々にあきらめ、1番を柳田に戻しました。一方DeNAは3番に筒香と打順を組み替え、骨折で離脱していた正捕手の山本がベンチ入り。臨戦態勢です。 先発は石川-ケイの顔合わせ。ソフトバンク打線は比較的左を苦手としているイメージですが、今日も先頭打者から四者連続三振と、DeNAに流れがあることを匂わせるスタートとなりました。 しかし石川も負けてはいません。2回にピンチを脱し、序盤は互いに無得点。しかし4回でした。手負いのオースティンが、先制ソロホームラン! 出塁するたび足を気にしている様子が痛々しかったのですが、負傷を抱えながら逆方向に持っていくパワーはさすがです。 ケイはその裏ランナーを出すも無失点。5回も今宮に長打を許しますが同点にはさせません。ちなみにこの日ソフトバンクの右打者は山川・今宮・甲斐の3人でした。右打者はケイへの対応が難しいという判断だったようですが、全体で散発4安打。前日の東で打席感覚が狂わされた感があります。 6回表、石川が先頭出塁を許すも2アウト。オースティンを迎えたところで、ベンチが動きます。まだ90球ですが怖いオースティンですから万全を期したというところでしょうか。目論見どおり三振に打ち取るものの、連戦ですから投手をつぎ込むわけにはいかなかったのでしょう。7回も続投した尾形。しかしこれが裏目! 先頭宮崎が勝ち越しホームランを放ちます。これまで不調だった宮崎ですが、この一本は手のつけられない時のバッティングに見えました。これ、起こしてしまったのでは…? 尾形はさらにヒットを許しランナーを溜め、一死満塁に。ここで岩井にスイッチするも、前日は成功した火消しが今日はうまくいかず。連日大活躍の桑原に長打を浴び、さらにオースティンにもタイムリーを打たれ、この回一挙4失点! 5点リードとなり、DeNAは勝ちパターンを温存して坂本・ウェンデルケンで〆にかかります。東→ケイですっかりバッティングを忘れてしまったようなソフトバンク打線は、1点も取れずに試合終了。「本当にこれ、ソフトバンク?」と不思議になるほど無抵抗でした。 ソフトバンクまさかの2連敗! 星は五分! ハマスタ帰還決定! やはり…これは本当に流れが変わったか? 10/31 ☆☆H-DB☆☆☆ ソフトバンクの先発は大関。怪我明けの復帰登板とはいえ、もちろん難敵です。しかしスタメンを見て、あれ、と不安になりました。捕手海野。シーズン中はずっとバッテリーを組んでいましたから意図はわかるのですが、甲斐に対して圧倒的に短期決戦の経験が少ない海野で、この悪い流れを止めることができるだろうか…。 不安的中。大関は初回から死球や四球で球数を要し、3回に先制タイムリーを打たれてしまいます。良い時の大関ではありませんでした。 一方DeNA打線は活発です。2回に先頭で長打を放った宮崎はすっかり元の宮崎ですし、佐野をはずしてフォードを入れた打線にはつながりができました。 先発ジャクソンもいきなり三者三振と勢いをつける立ち上がり。ソフトバンク打線は前日スタメン抜擢でヒットを放った笹川を1番で起用するも、これが不発。采配にも焦りが見えました。3回、先制打を打たれた大関を早々にあきらめ松本晴を投入し追加点を阻むものの、前日回またぎで失点したせいか、次の回から前田純に交代。しかし今日も継投失敗。不運な内野安打からエンドラン成功で一・二塁とすると、牧がファンの待つレフトスタンドに放り込む大きな大きな3ラン! 短期決戦の流れというのは怖いものです。やることなすこと裏目に出てしまうのですから。 逆にやることなすことうまくいっているのがDeNA。しかし牧や桑原のファインプレーや、エンドランで空いた三遊間にきっちり転がす梶原の打撃など、選手たちがやるべきことをきっちりやっているからでもあります。 つまり、ソフトバンクはやるべきことをやっているのか、という話です。ロングのできる松本晴を0.1回で降ろすのはもったいないですし、海野から甲斐ではなく嶺井に交代したのも解せません。案の定、チャンスで嶺井に回るも空振り三振で終わってしまいました。9回も回またぎの津森が押し出し死球やら、代わった木村光がダメ押し打を打たれるやら、「本当にこれ、ソフトバンク…?」と疑心暗鬼になるような試合内容でした。 結局7点差となって今日も森原は温存。中川颯が〆て、DeNAがまさかの王手をかけました! 舞台はハマスタへ戻ります。しかしDHなしのためオースティンがスタメンに入れないことは懸案事項。近藤はおそらく強行軍で来るでしょう。さらに初戦で好投した有原がふたたびソフトバンクに流れを持ってこられる可能性は低くありません。おそらく決戦は7戦目。東・ケイをつぎ込んでの総力戦になるのではないでしょうか。 なんだかんだ言って、今年の日本シリーズも面白くなりました! PR |
* カレンダー *
* 最新記事 *
* ブログ内検索 *
|