原作の最終話ですからこれでFINAL、伊藤淳史&仲村トオルのコンビも見納めです。このふたりの軽妙なかけあいが好きだったので、ちょっと残念。しかしテレビドラマの延長版を映画にする意味があったのかと言うと…まあ、そこはナゾですが。 物語はAiセンター設立をめぐるサスペンスですが、このドラマは田口&白鳥コンビをはじめ個性的な登場人物がめじろおしで、医療の抱える問題よりも彼らのくり広げるやりとりを楽しんできたところがあるので、犯人さがしメインの映画ではドラマ版『チーム・バチスタ』の魅力は半減していたと感じます。1クールのドラマと映画では割ける時間が段違いですから、仕方ない部分はありますが、せっかくFINALなのですから、田口&白鳥をもっと楽しみたかったというのが本音ではあります。 また、物語の鍵を握っていたのが桐谷美玲。同じく伊藤淳史と共演していた『あぽやん』での鼻っ柱の強いOLはかわいかったのですが、心に闇を抱えた犯人役は荷が重いと言うか…あの演技力ではさすがに厳しいものがありました。ミスキャストだったのではないですかね。仮に2時間ドラマだったとしてもキツイです。 さらに原作者が同じなせいか、オチが『ブラックペアン』とかぶっていました。これは先に観ていたから仕方ないですかね。 『螺鈿迷宮』がそれまでのバチスタシリーズと較べて重いテーマで見ごたえがあっただけに、思い入れのあったすみれ先生の顛末が気になっていましたが、割とアッサリ片づいてしまいました。 うーんなんだか、すべてが中途半端で、1クールでじっくり観たかったような気がします。 ただ生瀬勝久だけはパワー全開で、バッチリハマっていました。さすがです。 PR |
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