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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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外出自粛も8割減も関わりない仕事のため、ずっとカレンダーどおり朝から夕まで出勤でした。
もちろん仕事があるだけありがたいのですが。
ようやくの連休も、出かけられないのでおうち時間。
ドラマの再放送はありがたい!

『JIN-仁- レジェンド』
やっと関西でも始まった総集編。10年前のドラマとは思えないクオリティの高さには、感動すら憶えます。カットされている部分があるのは残念ですが。
放送当時、原作も並行して読んでいたのですが、医療ものの印象が強かった原作に較べて、歴史の大きなうねりに否応なく翻弄されもがきながらも自分の生き方を模索していく仁たちの、人間ドラマの色が濃厚だったストーリーには惹きつけられました。個々のキャラクターだけでなくラストもかなり脚色されていたので、原作とはもはや別物といっていいと思います。そしてどちらも間違いなく素晴らしい作品でした。
今思えば、森下佳子の脚本は突出して見事でした。そしてその文字に鮮やかな色づけをした演者たち、とくに坂本龍馬を演じた内野聖陽は、自分の中ではベストオブ龍馬です。いわゆる「坂本龍馬」の印象は、既成の枠にとらわれない天才型で老若男女問わず人を惹きつける不思議な魅力を持っている、すなわち司馬遼太郎が『竜馬がゆく』の中で作り上げた既成概念が今でも強く息づいている人物ですが、原作の龍馬もまさにそんな雰囲気でした。しかも実物に似せた造形で、まるで写真の龍馬が動いているかのようでしたが、内野聖陽は写真とは似ても似つかぬはずなのに「坂本龍馬」そのものでした。誰でも知っている(ような気になっている)龍馬が、現代によみがえったかのようでした。今までいろいろな俳優が龍馬を演じてきましたが、内野聖陽の龍馬がいちばんホンモノに近い(ような気がする)です。
完結編は原作を読み終えてから観たので、仁と咲が結ばれないラストには悲しくてたまりませんでした。未来というドラマオリジナルの恋人を登場させた時点で、このエンドは決まっていたのかもしれません。しかし切ないながらも、余韻を残す最良のエンドだったと思います。
あらゆる点で、史上最高のドラマだったかもしれません。






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