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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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10/26 ☆H-DB

今年の日本シリーズの勝敗予想をしてみたら、我が家は二人とも「ソフトバンクの4連勝」だったので勝負になりませんでした。
名だたる解説者も大半が「ソフトバンクの4勝1敗」。まあ、そりゃそうなります。正直なところ、1敗はDeNAへの忖度だと思っています。圧倒的な成績でパを制しCSもあっさり3試合で終えたソフトバンクに、ギリギリ6戦まで戦ったリーグ3位のDeNAですから、日本シリーズもあっさり終わってしまうのだろうと思っていました。
DeNA先発はジャクソン。2回、二死二・三塁のピンチで8番甲斐を迎えたところで、ベンチは申告敬遠を選択。次は投手の有原ですからDHのないセ・リーグでは定石の作戦です。ところが初球は外角にはずれてボール。2球目はストライクを取るものの、3球目のど真ん中のストレートを有原が打ち返してこれがライト前ヒット! あらゆる意味で大きな先制点が入ります。
結局ジャクソンは5回途中で降板。二死一・二塁で怖い山川を迎えたところで登板したのは、なんと中川颯! 颯が! 日本シリーズに! しかも山川から三振! すっかり見違えた中川颯の姿には感慨深くなります。
その後も継投した中継ぎ陣がゼロに抑えていっただけに、有原のタイムリーは痛すぎる失点でした。
その有原は、立ち上がりにランナーを出すもなんやかんや抑え、気づけば7回無失点…といういつもの有原でした。
9回表、代わった堀岡が3点を献上してしまい、5-0で迎えた最終回。ソフトバンクはもちろんヘルナンデス→オスナの継投。先頭のオースティンが二塁打を放つも、あとが続けず2アウト。しかし梶原がタイムリーを放って盗塁を決め、続く森も粘りに粘って9球目にタイムリー。さらに代打筒香もヒットで一・三塁! 意気消沈していたハマスタはお祭り騒ぎ。
空気は完全にDeNAにありました。桑原の打球は投手前。オスナが拾って一塁へ投じるも、これがそれてランナー生還し3点目! ああ、9回表の3点がなければ!
打席は牧。一発出れば逆転サヨナラ…という期待を一身に背負うも、その打球はあえなくセンター周東のグラブの中へ。
やっぱりソフトバンクの勝ち…。 
しかし9回裏の攻撃はDeNAらしさがありました。初回から歩かされたオースティンの打球はさすがでしたし、梶原・森の連打や代打筒香の成功、桑原の気迫のヘッドスライディングなど、見どころがたくさんありました。明日につながると良いのですが。


10/27 ☆☆H-DB

大貫-モイネロのマッチアップはさすがにソフトバンク有利だろう…という予想にたがわず、ソフトバンクが連勝で福岡行き。DeNAは苦しくなりました。
実際、初回に山川が先制どすこい2ランで勝負は決まったようなものでした。3回にはエラーも絡んで3失点。4回には前回の日本シリーズでソフトバンク相手に躍動した濵口も失点、序盤で6-0と大きく点差をつけられてしまいました。
しかもこの日、打線の軸であったオースティンがベンチ外。前日の9回に代走を送られた際は「点差もあるし、怪我されるのが怖いのかなあ」としか思わなかったのですが、まさかすでに怪我しているとは思いもしませんでした。四球上等の攻めをされているオースティンは唯一、ソフトバンクの緻密な対策を超えてくるバッターだと思っていたので、不在の影響は大きすぎます。
しかし潮目が変わったのは5回でした。森の打球がモイネロを直撃。その影響があったかどうかはわかりませんが、代打松尾に長打を浴び、桑原にもタイムリー二塁打を打たれてしまいます。
なおもチャンスを作りますが、牧が併殺で反撃は2点どまり。牧や宮﨑の中軸になかなか当たりが生まれません。
6回からは中川颯・坂本で2回無失点。するとその裏、二死から桑原・梶原がチャンスを作ります。打席に牧を迎えたところでモイネロから尾形に交代。するとそれが裏目に出ました。打球はタイムリー二塁打となり、3点差に迫ります。しかし筒香が続けず、追い上げはそこまで。9回は前日の乱れなど忘れたかのようなオスナがきっちり抑え、試合終了となりました。
今年の日本シリーズはすぐに終わってしまうのかなあ…。
野球ファンとしては、長いこと野球を楽しみたいのですけれどもね。
…と、「去年の日本シリーズは面白かった」というSNSを見つけては、ひそかにほくそ笑むオリファンなのであった。






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10/20  セ★☆☆G-DB☆☆☆

巨人の先発山﨑伊に対し、DeNAは濵口という、ブルペンデーを強いられる厳しい状況。しかしこの重要な一戦を任された濵口の気迫は、画面越しにもしかと伝わりました。ランナーを出してもゼロで抑えて大きなガッツポーズとともにマウンドを降りる姿は、チームを鼓舞したはずです。しかし自慢の強力打線になかなか火のつかないDeNA、序盤は互いにゼロ行進が続きます。
5回表。一死から8番戸柱がヒットで出ると、続く濵口の打席に代打が送られます。「濵口が良いのに交代は早すぎる」と評した我が家の解説者。しかし濵口は初回から飛ばしていたはずですし、もともと長い回は想定していなかったでしょうし、一発打たれたら終わりなわけだし…。
…しかし一発を打たれたのは、その直後登板したヤマヤスでした。
「三浦は弱気になっている! 短期決戦は守りに行くと負けるのに、王手をかけてから地に足が着いていない!」とお怒りの我が家の解説者。
1-0のまま試合は7回へ。一死から桑原が三塁打を放ち同点のチャンスを作ります。続く森はショートゴロ、門脇が素早くかつ正確に本塁へ送球、タッチアウトに。直後に森が盗塁を仕掛けてゆうゆうアウトで終わったあたりは、浮足立ったDeNAベンチのさらなる焦りを感じました。
試合の舵は、完全に巨人の手にありました。
8回表、先頭の戸柱がヒットで出塁。投手の打順で代打蛯名はもちろんバント。投手前に転がった…はずが、画面の外からとんでもないスピードで誰かが飛び出してきて二塁へ送球、一塁もアウトでダブルプレー! 突如現れたのはサードの守備固めに入っていた増田でした。巨人の内野守備は堅いと聞いてはいましたが、ここまで上手いとは知りませんでした。
興奮の連続の接戦もいよいよ9回。三連投の大勢が登板します。しかしすんなりとは終わりません。一死を取って、昨日膝に死球を受けていた佐野に今日も当ててしまいます。さらにオースティンが四球を選ぶと、いっそう声援の高まるレフトスタンド。しかし調子の上がらない宮崎は三振に斃れ、代打筒香もセンターフライで試合終了! まるで優勝したかのように抱き合って喜ぶ巨人ナイン。それもそのはず、あとのない三連敗から星を五分に戻したのです。
さあ、泣いても笑ってもあと一試合。
まさにクライマックスの一戦です!


10/21  セ★☆☆G-DB☆☆☆☆

CSFinal最終戦は互いに中4日の戸郷&ケイが先発。いっそう表情の引き締まった戸郷が初回を三者凡退で終えると、その裏、巨人は先頭四球から二死二塁のチャンスで岡本。ここでDeNAベンチが申告敬遠! 短期決戦ならではの選択! 結果は吉と出てヘルナンデスはショートゴロ…のはずが、ショート森が一塁へ悪送球! 労せずして巨人に先制点が入ります。しかしこれはヘルナンデスの全力疾走を誉めるべき。
4回には坂本の二塁打から戸郷のスクイズで1点追加。やはり連勝中の巨人に流れはある、と思いました。
しかし5回、無死一塁で森が初回のエラーを取り返すタイムリー三塁打を放ちます。さらに代打フォードが前進守備の間を割る同点打! 中4日で飛ばしていた戸郷を降ろすタイミングが少し遅かったかなという印象です。交代したのは二死となってからでした。そして高梨から佐野が放った打球はセンター後方へ。一瞬、フェン直かと思う大飛球でした。しかしヘルナンデスがフェンスへ突進、ジャンピングキャッチ! 勝ち越しは許しません!
巨人有利だったはずの試合は一転振り出しへ。
DeNAは坂本から中川颯が回またぎで無失点。7回表はバルドナードが作った二死満塁のピンチを船迫が抑えるという、中継ぎ勝負の展開に。連戦の中延長まで投手をどうやりくりするか、DHのないセ・リーグだけに、運用はよけい大変だったに違いありません。
7回裏は伊勢が登板。疲労が顕著に見えました。ここも岡本敬遠でピンチ脱出。最初申告敬遠に気づかなかった岡本は、相当集中していたのでしょう。
するとその次の回、ピッチャー菅野の名前が告げられると客席から大きな拍手が送られます。キャッチャーも小林に交代。もしかしたらもう二度と見られないかもしれないスガコバコンビがきっちり三者凡退に抑えると、東京ドームが揺れるほどの大歓声が起きました。流れを取り戻すための菅野投入ですから、良いタイミングでした。
目論見どおり、その直後、回またぎの伊勢から先頭坂本がヒットで出ると、一死からオコエも続いて一・二塁のチャンスを作ります。しかし伊勢も死力を尽くしました。小林・立岡をアウトに仕留めて流れを渡しません。
9回も菅野は続投するも、先頭森にヒットを許してしまいます。代打柴田がきっちり初球でバントを決めると、続く桑原はサードゴロ。坂本は森を一瞬牽制して一塁へ送球するも、投じた瞬間に森がサードへ走ります。ここで我が家の解説者は、「もっと目で殺してから投げれば良かったのに」とぽつりと言いました。結果、この走塁が勝敗を分けることになりました。
牧の打球はレフト前ヒット。ランナー二塁であれば、入っていなかった勝ち越し点でした。
その裏、DeNAは守備を固めて試合を〆にかかります。抑えは森原。楽天時代と同じ選手とは思えませんでした。この大一番、絶対に得点は許されないこの場面で、巨人の上位打線を三人で切って取るなんて。

かくして、セ・リーグのCSFinalはDeNAの勝利で幕を閉じました。MVPは戸柱でしたが、異論などあろうはずがありません。山本に次いで伊藤まで不在となった今、戸柱がいなければここまで投手戦を展開することはできなかったでしょう。
しかしブルペン陣も、もちろん巨人側も含め、選手たちの奮闘がなければここまで白熱したCSにはならなかったはずです。勝敗を左右するベンチの采配も見どころばかりでした。
野球を純粋に楽しめたのはいつぶりでしょう。ほんの一瞬の判断、たった一手で勝敗が入れ替わる、野球の神髄の詰まった興奮と感動の6試合でした。これぞクライマックス! これぞプロ野球!
「良い最終回だった」と言いたいところですが、もちろん日程はまだ残っています。
この面白さを超える日本シリーズであってほしいものです…。







10/16  パ★☆H-F セ★G-DB☆

パ・リーグは想像以上に、ソフトバンクの圧勝でした…。
1stで温存し、満を持してソフトバンクにぶつけたはずの伊藤ですが、序盤から小刻みに点を重ねられ、6回途中4失点とKO。タイムリーにホームラン、中軸にしっかり仕事をされてしまいました。ソフトバンクの怖さは、リードを奪った後は沈黙…という淡白さをいっさい見せないところ。最後まで攻撃の手をゆるめず、相手の精神力を削り取っていくのです。日ハムも、先制された直後にスタメン抜擢の矢澤がタイムリー内野安打を放って同点にするという勢いのつきそうな攻撃を見せますが、その裏にすぐさま勝ち越されてしまうと、観ている側もシュンとなってしまいます。
と、いうわけで、途中からセ・リーグにチャンネルを替えていました。
戸郷-ケイの顔合わせ、巨人有利かと思いきや、主軸を怪我で欠いているのもあってかなかなかチャンスを作れません。すると4回、佐野のホームランでなんとDeNAが先制。7回には代打筒香がタイムリーを放って2点差にすると、その裏は山﨑が作ったピンチを坂本が火消し。しかし怪我人続出のDeNA、今日はなんと抑えの森原がベンチ外。9回は伊勢が担うとして、8回は誰が投げるんだ…? と思いきや、堀岡! 堀岡? …誰!?
なんと昨年オフに巨人を戦力外になり、DeNAに育成契約され今季は6登板しかしていないというではありませんか! たった2点差で相手は中軸、なんという博打采配!!
先頭にヒットを打たれ、イヤな予感がします。しかし2番増田はセンターフライ、3番オコエを三振に取ると、ラスボス岡本もライトフライ! 堀岡は大きなガッツポーズ!
こうなれば流れはもうDeNAにありました。9回も伊勢が三者凡退に抑え、初戦を取り星を五分に戻しました!


10/17  パ★☆☆H-F セ★G-DB☆☆

初戦で力差を見せつけられたパ・リーグですが、今日は日ハムを比較的苦手としているモイネロとあって、ささやかな希望を抱いて観戦。期待どおり、万波・清宮の連続二塁打で先制します。しかし1点どまりで攻撃終了、中4日の加藤がその裏のマウンドへ。…あっさり(「あっさり」しか言葉が見つからない)同点にされるどころか、近藤にも2ランを打たれてあっという間に3失点…。
その直後、1点を返した日ハムですが、取られたら取り返す悪鬼羅刹のソフトバンク打線、すぐさま周東の犠飛で2点差に戻します。
というわけで、今日もチャンネルはセ・リーグに。なんと伊藤光が肉離れで抹消。これでDeNAの捕手は実質戸柱しかいなくなりました…。
しかしDeNAバッテリーは今日も奮闘。巨人打線をゼロに抑えて中盤を迎えます。菅野の前にここまで1安打に抑えられていた打線ですが、5回表、先頭宮崎が二塁打で出塁すると、森のタイムリーで今日も先制。しかし6回裏、ここまで好投していた大貫がついに岡本にタイムリーを許して同点に。
空気感の変わった東京ドーム。何かが動く予感がしました。
予感的中! 先頭オースティンが、4球目の高めを逆方向スタンドへ勝ち越しホームラン!
その裏、大貫が二死から四球を出すと、代打秋広のところでスパッと変えた三浦監督。今日も坂本が火消し成功、8回を伊勢が抑えると、9回は復帰した森原が岡本からの打順を三者凡退に抑えて今日も白星! 戸郷→菅野という強力な先発相手に2連勝!
がぜん面白くなってきました。


10/18  パ★☆☆☆H-F セ★G-DB☆☆☆

パ・リーグはスチュワート・ジュニアとヤマサチの顔合わせ。今日も初回から山川・近藤の連続タイムリーで2得点。しかしあとのない日ハムは、3回に伏見のホームランで1点を返すと、万波のタイムリーも飛び出し同点に。Final前の練習中に鼻骨骨折し、目のまわりが黒ずんだ状態で出場している伏見ですが、痛みを感じさせない奮闘でチームを鼓舞しています。応援せずにはいられない。しかし相手は王者ソフトバンク。4回に清宮のエラーにつけこみ、1点を勝ち越します。その後は継投で得点を許さなかったものの、ソフトバンクの投手陣を攻略できなかった日ハム打線。昨日は点差があってもヘルナンデス・オスナを出し惜しまなかったソフトバンクベンチ。気の緩みなど微塵もありません。ましてや今日は1点差。三連投の勝ち継投で盤石の勝利、スイープで日本シリーズ進出を決めました。
…まあ、ほとんど観ていなかったわけですが。
セ・リーグの先発はグリフィン-吉野。さすがに今日は巨人が勝つであろう…という予想にたがわず、岡本のホームランで巨人先制。しかし3回、一死満塁の大ピンチを牧のファインプレーでゲッツーに取り、追加点を許しません。この流れで直後の先頭はまたもオースティン。今日も6球目の高めをホームラン! 打たせてはいけないバッターに打たせてしまいました。
さらにチャンスを作って投手の吉野に回ったところでいきなり代打フォードのカードを切った三浦監督。追加点はならなかったものの、攻めの姿勢がうかがえます。
5回には赤星の痛い暴投でDeNAに2点目が入ります。
吉野→佐々木と来て、5回から中川颯に継投。まさか中川颯がCSで登板するとは…昨年の今頃は想像すらしていませんでした。中川は2イニングを無失点、六凡に抑えます。
2点差のまま終盤へ。7回はヤマヤスが投げましたが、今日は連投中の伊勢がベンチ外。8回はどうするんだ…また堀岡か…? ラッキーパンチは二度はないぞ…?
→なんとヤマヤス回またぎ!
三浦監督の腹の括り方はあっぱれです。このFinal、やることなすことズバズバ当たっているそのさまは、ナカジマジックを思い出します。三浦マジックと呼ばれてもおかしくないことない…?
9回は大勢がピンチをしのぎ、1点差のまま9回。抑え森原が今日もピシャリと〆て、なんとなんとDeNAが3連勝! 3位チームがPS5連勝で日本シリーズに王手をかけました!


10/19  セ★☆G-DB☆☆☆

あとのなくなった巨人。手負いの吉川と、日本シリーズに向けて調整していたヘルナンデスを昇格させました。なりふり構っていられません。
先発は井上-ジャクソン。互いに得意としている相手とあって、序盤は投手戦に。
4回、巨人が無死一・三塁とチャンスを作ると、打席は岡本。このシリーズ全打点を挙げている4番でしたが、ここはゲッツーという結果に。1点は入ったものの、一発出れば大量点だっただけにもったいない打席となってしまいました。
すると6回。ここまでパーフェクトだった井上が、戸柱にチーム初ヒットとなる同点ホームランを被弾。すると動きの早い阿部監督。その裏の先頭、井上の打席にすわ代打を送ります。
阿部監督は直後の守りでも迷いませんでした。船迫が先頭にヒットを許し、一死を取ってオースティンを迎えたところでスパッとケラーにスイッチします。3連投になるケラーでしたが、オースティン・宮崎という怖い打者を期待どおりに連続三振。これが流れを引き寄せました。
直後、一・三塁のチャンスから岸田のスクイズで巨人が勝ち越し成功。代わった中川颯からダブルスチールを決めると、代打長野の一ゴロをオースティンがホームへ悪送球する間に走者ふたりが一気に生還。リードを3点に広げます。
こうなると試合は巨人ペースの展開に。DeNAは8回、9回とランナーを出すものの得点はできず、巨人がようやく1勝を挙げ、星の差1つに戻しました。
今日は終始あとのない巨人の必死さが伝わる試合でした。それに気圧された感もあるDeNA。これで一気に巨人へ趨勢が傾く可能性もあります。なおも王手はDeNA。野球ファンとしては、少しでも野球を楽しむ時間が長ければ長いほど楽しい…のですけれどもね。








ひさびさに高み(いや、低みか…)の見物ですなあ。


10/12  パF-M☆ セT-DB☆

どちらも3位チームが先勝。試合はほとんど観られませんでしたが、ロッテがソロ2発と佐々木の好投で白星をものにしました。日ハムはシーズン終盤に打線が少し調子を落としていましたから少し心配でしたが、ここはCS常連のロッテに一日の長があったということでしょうか。
DeNAは東のアクシデントによる降板でブルペンがフル回転となったものの、最終回の1失点のみで競り勝ちに成功。やはりオースティンの存在感はさすがです。


10/13  パ☆F-M☆ セT-DB☆☆

改めて見るとエスコンの雰囲気はシーズン以上です。昨日はロッテよく勝てたな…と思うほど、すごい熱気です。
CS1stは投手戦になりがちですが、小島と金村も例に及ばず。中盤までゼロが並ぶものの、5回に今日も安田の一発でロッテが先制。そして7回も角中の一発。こりゃ、ロッテの勝ち抜けかな…(明日ヒマだな)と思いきや。その裏、先頭のレイエスが四球を選ぶと、球場が大きく沸きます。小島はそれに影響されたか、一死から郡司にも四球を与えて降板。代わった横山が暴投で進塁させると、ゴロの間に1点を返します。
8回表はブルペン待機していた山﨑福也がマウンドへ。オリ時代には機会がなく、なんとCS初登板です。この大事な場面で…終盤不調だったのに…。しかし捕手が伏見に交代したのは心強い。きっちり3人で抑えると、9回も無失点。怖いバッターは四球で歩かせ後続をきっちり打ち取る、伏見の慎重なリードも光りました。
1点差のまま9回。抑えの益田が登板し、先頭のレイエスを三振に抑えます。ああダメか…とあきらめかけたその時! 日ハム躍進の象徴でもある万波中正! なんとなんと値千金の同点ホームラーーーン!! エスコンは画面越しにも伝わるほど揺れていました!
ヤマサチはなんと10回表も続投、ここも3人で終え仕事を果たします。そしてその裏、澤村が連続三振で二死走者なし。しかし松本剛が四球を選び、清宮がつないで一・三塁。打席は水谷に代わって入っていた淺間、2球目の高めを大根切り! ライトへ運んでサヨナラー!
「ファイターズの大航海はまだまだ続く!」とは、名実況ですね。
崖っぷちの2戦目、チーム一丸となって勝ち取った逆王手。揺れる球場、総立ちの観客席。ちょっとこの雰囲気、2014年のCSを思い出しました。あの時のオリックスは敗退してしまったけれど、日ハムには勝ち上がってほしいな…とつい思ってしまうほど、いい雰囲気です。
小島は悔し涙にくれていました。7回に降板した際も目を赤くしていましたが、この一戦に賭ける強い思いを感じました。益田も澤村も悔やまれる一球となってしまいました。打線はホームラン以外でしか得点できていないところが少し気になります。
一方セ・リーグは、序盤からDeNA打線が大暴れ。阪神打線は初回に森下のホームランで先制するものの、それ以降は相手投手陣の前に沈黙。結局15安打10得点の猛攻でDeNAが連勝で1st突破。阪神は岡田監督の花道を飾るはずのポストシーズンでしたが、やや硬くなってしまったのか、消化不良で終わってしまいました。最後までボヤキが止まらなかったですけれども、かなり体調が悪かったようです。あいさつも会見もない淋しい終幕となってしまいました。


10/14  パ☆☆F-M☆

互いにファイナル初戦に取っておきたかったであろう北山-種市の顔合わせ。先制したのは今日もロッテでした。二塁打→内野安打→スクイズ(しかも一塁セーフ)、さらに満塁として荻野の犠飛でもう1点と、ようやくロッテらしい点の取り方で試合を有利に進めます。
しかし3回裏、ヒットと四球で一・二塁とすると、ここで捕手佐藤が痛恨のパスボール。淺間は三振に抑えるも、怖い清宮がしっかり同点タイムリー。今日も大入り満員のエスコン、もちろん球場はいっそう熱を帯びます。
5回表、北山が二死から角中に四球を出すと、ベンチが動きます。まだ93球の北山を降ろし、田中正の名を告げました。このシリーズまったく当たっていないソトですが、慎重な判断は吉と出ました。田中は続く6回も続投、三者凡退に抑えます。さらに7回表もマウンドへ。右の友杉ひとりを仕留めたところで降板となりました。計20球とはいえ、3回をまたいで無失点に抑えたクローザーに対し、エスコンはもちろん総出の拍手で讃えます。代わった河野はランナーをひとり出すものの、ゼロで抑えて裏の攻撃へ。
先頭の万波が四球を選ぶと、まるで9回裏かのような大歓声。それに気圧されたわけではないでしょうが、郡司のバントを種市が悪送球してしまいます。続く上川畑ももちろんバントの構え。しかしここは捕手佐藤が素早く拾って三塁へ、さらに一塁もアウトにする超ファインプレーで危機を救いました。一死二・三塁のはずが二死二塁。ピンチ脱出したはずの種市ですが、田宮に対し追い込んでからもったいない四球を出してしまいます。「ここは交代」という中継解説の予想に反して、ロッテベンチは動かず。あと1アウト、打者は9番水野ですから、この回は種市に任せたといったところでしょうか。しかし短期決戦でもっとも大事なのは素早い判断。北山を降ろした日ハム、種市を続投させたロッテ、結果論ではありますが交代のタイミングで明暗が分かれてしまいました。水野は鮮やかに右中間を割る勝ち越しタイムリー三塁打を放ちます。
決定的な2点かと思われましたが、日ハムは手をゆるめることはなく、8回には清宮盗塁という奇策でダメ押しの1点を追加します。最終回、誰を登板させるのかと思いきや、ベテランの宮西でした。しっかり3人で抑え、エスコンではじめて開催されたCSは見事、日ハムの勝ち抜けで終えました。
まるで優勝したかのように涙にくれる選手の姿もありました。まだ早いよ! とは思ったものの、よほど感慨深かったのでしょう。球場の雰囲気も、ファンでなくとも感動さえ憶えるような昂揚感に満ちていました。
しかしこの勢い、福岡でも持続することはできるでしょうか。待ち構える強敵は、徹底的に対策をめぐらせてくるでしょう。北広島では終わらなかった大航海を、もう少し長く見ていたい気もします。





9/30・10/1 vsH ●●

このところすっかり活発な打線に、宮城のタイトル争いの相手であるモイネロ打ちを期待したものの…。
何も起きず、いつものような負けでした。
山下はいつものように先頭四球から無死一・三塁も無失点。そこから8回まで113球11奪三振と素晴らしい内容で投げ抜きましたが、栗原に許した一発のせいで6敗目。切なすぎます。
モイネロが5回で降りたのでチャンスかと思いきや、中継ぎを誰ひとりとして打てず、今季何度目かもう数えたくもない1-0負け。
翌日の相手は高卒ルーキーの前田悠。19歳とはいえ苦手な初物、初回は6球で打ち取られイヤな予感しかしませんでしたが、なんとかプロの貫禄を見せてくれました。2回に怒濤の連打で4得点。3回にもセデーニョの2ランで6-0。
勝ったと思うやん…?
先発は田嶋。最後くらいはビシッと抑えて終わってほしかったのですが、やっぱり調子はイマイチ。援護をもらっても不安定さは解消せず、追加点が取れずにいるうち1点ずつ返されていく展開に、不安がよぎり始めます。
そして5回。二死から栗原に2ランを浴びて2点差に。この時点で覚悟しました。なおも連打をくらったところで田嶋は交代。あんまりです。勝ち星目前の交代が、ではなく、田嶋の内容が、です。…どうしてこうなった。
ということで、またもキツイ場面を任された鈴木ですが、おそらくまったく準備はできていなかったでしょう。満塁からの走者一掃で、ペイド2つ目の白星はあえなく去っていきました。
え…あの宮城完投以外、福岡で勝ってなかったの!? どーゆーこっちゃ!
ホームを含めても-12という大惨事。また「ソフトバンクにあたりまえのように負けるオリックス」になってしまったのか…。来年は頼むよ…。


10/6 vsE ○

こんなに悲しい勝ち試合があるでしょうか…。
シーズン最終戦の仙台は悪天候。宮城の規定までは7.1回、最優秀防御率のタイトルは規定までを無失点か、8.1回を1失点。雨のそぼ降る中、エースは難なく初回を終えます。
相手は早川ですから投手戦になるかと思いきや、2回、長打やエラーで満塁にすると若月がなんと有言実行の満塁ホームラン! しかもそれにとどまらず、この回2打席目の西川のタイムリーで一挙5得点のビッグイニングに! ムエンゴで苦しんできた宮城に最後の最後で大きな援護点が入りました!
次の回にはこの日昇格していた宗がタイムリー、4回にはセデーニョの2ランが飛び出し、まさかの8-0! 今季初の二桁得点も見えてきました。
この日は皆目の色が違う、と感じていました。もちろん早川が悪条件で調子を乱したせいもありますが、宮城のタイトルのためというだけでなく、せめて有終の美で今季最終戦を飾ろうと気合いが入っているのかな…くらいに思っていたのです。
4回までひとりのランナーも許していない宮城ですが、オリックスの攻撃が長いため試合展開はさほど早くはありません。天気予報ではじきに降りやむと予想されていた雨雲は去る気配なし。少しやきもきし始めます。
4回裏。打ち上がった小郷の打球はレフトフライか、と思った次の瞬間、西川が落下点を通り越してしまいます。打球に触れていないのでもちろん記録はヒットで無死二塁。うおおーい!(エラーにしてくれという叫び)
宮城がギアを上げれば無失点に抑えることはできるでしょうが、悪天候ですし、残りの回を投げきる体力を残さないといけないことを考えると困難なミッションです。それでも犠飛の1失点にとどめたのはさすがでした。
5回も攻撃の手をゆるめないオリックス。高卒新人相手に無死満塁と攻め立てますが、三振とゲッツーで無得点という最悪の結果に。若手を育てることは厭いません。
その裏、宮城は一死一・二塁とピンチを作るも無失点。球数は順調です。あとはお天気だけです。
そして7回表1アウト。代打杉本の打席の途中で、中断が告げられました。
ファンの誰もが祈りを捧げるも、雨雲は無情にも球場の上にとどまり続けます。それどころか勢いが強くなっていく始末。いったんはシートが剥がされるも、グラウンドは土を入れても入れても浮いてきます。
早い回からフライが取りづらそうでしたし、宮城の件がなければ5回でコールドになっていたでしょうし、互いに消化試合でなければノーゲームでもおかしくないくらいの天候でした。それでも試合続行のために尽力してくれた審判団や楽天球団には感謝しかありません。できる限りのことは尽くしてくれました。誰も悪くありません。
ただただ、めぐりあわせが悪かったとしか言いようがありません。
最後の最後まで、雨に泣かされた2024年でした。
朝はLAD山本が打ち込まれ茫然としている姿にショックを受け、夜は宮城の涙にもらい泣き。打ちひしがれた日曜日。

さらに夜中のことでした。
中嶋監督退任の一報が…。

イヤだ! ダメだ! オリックスを強くしてくれた中嶋監督がいなくなってしまったら、このチームはいったいどうなってしまうのだ!?
取り乱す頭をガンと殴られたのは、中嶋監督のコメントを目にした時でした。何度言っても改善されなかったというチームの「慣れ」。その緩みを、感じないわけではありませんでした。しかし今シーズンのかみあわなさは、三連覇の疲弊や相手の対策や怪我人の多さであると勝手に自分を納得させて目をそむけるようにしていました。
誰しも「慣れ」には弱いもの。常勝球団を作り上げるのはたやすいことではありません。ソフトバンクは王会長という精神的支柱が現場に現れては引き締めてくれますが、他のチームは巨人ですらその諱には縁遠くなりつつあります。ましてやオリックスのようにBクラス常連だったチームがその空気を常態化するには、なかなかの精神力が必要なように思います。
コメントの一部を取り上げ、個人名を論ってここぞとばかりに煽るメディアもあります。しかし監督が言いたかったのは、そこではないと感じます。引責辞任ならあたりさわりのない言葉で幕引きすることもできたはずです。それなのにあえて厳しい言葉を残したのは、現状にとどまってはいけないと、チームが行くべき道の先を示してくれたのだと思います。日ハムの黄金期もその後の凋落も目のあたりにしてきた中嶋監督ですから、オリックスに重ねるところがあったのではないでしょうか。
ならばこれは、まごうことなき愛なのです。
ファンも活を入れられたような気がします。中嶋監督がいるから大丈夫、と慣れきってしまっていたのですから。
万年最下位の澱んだチームを優勝の高みに連れていってくれました。日本一の景色も見せてくれました。そして最後まで、チームのことを思っていてくれました。
中嶋監督には感謝の念しかありません。
そして本当に、新しい時代が始まるのだ、始めないといけないのだと感じます。
オリックスが中嶋監督の残していった愛を忘れずに、常勝球団へと上っていくその道を、来年も追いかけていきたいと強く思います。





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