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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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名作と名高いこの作品。
しかし映画に縁遠かった家で育った自分は、タイトルは知っていても観る機会に巡り合えませんでした。
1の公開から10年近く経っていた高校生の時、隣のクラスが授業で観たと聞き、「いいなー授業で映画なんて」と羨ましがったものの、そのクラスは英語専門でカリキュラムが違うし英語で観てもさっぱりわからないはずだから、そのうち吹替で観よう、と思いつつ、また10年近くが経過しました。
できたばかりのUSJに行って、アトラクションに乗りました。よく憶えていませんが、博士が出てきたような気がします。
そしてまた、経過すること10数年…。
やっとこさ、鑑賞です。もちろん吹替です。
1は10回以上観て2は映画館へ観に行ったという我が家の映画評論家が、隣で伏線を全部バラしてくれました。おかげで頭に入りやすかったです。
ネタを知っていても知らなくても楽しめる。つまり何度観ても楽しめる。
そして四十路のおばはんでも楽しめる。つまりどんな年代でも楽しめる。
すべてが完成しつくされた名作とは、そういうものです。
過去、未来、そしてずっと過去、3作品であらゆる世界を見せてくれました。
もっとも、「未来」の2015年はもうとっくに過ぎ去っています。
20世紀に夢見た21世紀は、車が空を飛んで全自動化すると信じられていたことを思い出しました。それでもさすがにスマホの登場は誰も予見できなかったようです。藤子・F・不二雄の描いた未来でも通信手段は電話ボックスでしたし。そう考えると、科学の発展は予想とは違う道を進んでいるのかもしれません。2015年版ビフのモデルらしいドナルド・トランプが本当に大統領になってしまったのは当時も話題になりましたが。
1だけでも隙のない完全無欠な作品ですが、当初想定されていなかったという2・3もじゅうぶん1に匹敵する作品に仕上がっています。最後にアインシュタインの顛末が回収されたことも、2で消えた彼のゆくえが気がかりだっただけにホッとしました。我が家の映画評論家は、2でマーティが「腰抜け」と言われると激昂するという唐突な設定と、3で恋に落ちたドクの自家撞着している言動には子ども心に若干ひっかかったそうですが。
こりゃ、10回以上観ても飽きない気持ちもわかります。
これからテレビで放送するたび何度でも観てしまいそうです。





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