新型コロナウイルスが最初に報道された時は、まさに対岸の火事でした。
日本で初の感染者が出た時も、やはり身近には感じませんでした。10年程前の新型インフル騒動の時は時間が経つにつれなんとなく収束していったので、これも「そのうちおさまるだろう」と軽く考えていました。 いよいよ「大変なことになった」と感じたのは、地元で感染者が確認されマスクが店頭から消えてからです。 1ヶ月経ってもまったくおさまる気配がないどころか、事態はますます深刻化しています。 新型インフルの時もマスクがまったく売っておらず、職場がマスク必須化されたこともあって仕方なくネットで相場より遥か高い値段で購入したのですが、ウイルスが全国的に広がっている今回は本当にもうどこにもありません。そんなことからも、この10年で市場が大きく変化していることを感じます。 ちなみに新型インフルの時に入手した高値の箱入りマスクは、ほとんど使わないうちに職場も世間も誰もマスクをしなくなっていましたが、今回はそうもいかないでしょう。 朝も夜も、ニュースはコロナのことばかり。 「マスクは意味がない」「いや、意味はある」「使い捨てマスクは洗って使おう」「いや、再利用できない」 いろんな人がいろんなことを言うものだから、何を信じてよいのやら。 無知で考えナシの自分ですが、それでもわかりましたよ。 トイレットペーパーはマスクと違って国産だから、供給がなくならないことくらい。 すぐに「デマです」「あります」「大丈夫です」と、メーカーからも政府からも発表されましたが、時すでに遅し。 週末にしか買い物できないので、「そろそろ買い足しておくか」と考えていた矢先です。 トイレットペーパーだけでなくティッシュもキッチンペーパーも、何もかもが売り切れ。 どういうこっちゃ。 デマが流れるやいなや買いに走った人が、みんなそのデマを信じたとは思えません。 「デマを信じた人が買いだめしたら困る」と不安になってお店に行った人が大半なのではないでしょうか。 テレビをつければ、 「ご覧ください! 紙製品の棚が空っぽです! 入荷未定と書いてあります!」 「海外でもトイレットペーパーを買うための行列ができています!」 刺激的な映像をトップで流しておいてから、「冷静な行動を」と語っても意味がありません。デマを流した人よりも悪質だと感じます。もっと報道すべきことがあるでしょう。 このまま買えなかったらどうしてくれるのよ。すずさんみたいにチラシをもんで落とし紙にするしかないわ。 …いや、震災の時にわかっていたはずなんですけどね。買いたいものがあればすぐに買えるという状況が、どれほどありがたいことなのか。 さらに、「マスクがないと言っているあなた! 非常用持ち出し袋を開けてみましょう!」という言葉を見かけて、探してみたら、ありました。そして使用期限が切れているアレコレも、ついでに整理しました。 非日常というものは、ある日突然やってくるようでいて、実はひたひたと迫りくるものです。 常に備えを大切にしようと思いながら、日々の安楽に身をゆだねて忘れてしまう。ダメなところです。 PR |
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