忍者ブログ

いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
<<  < 2728293031323334353637 >  >>
7/2 vsベルギー ●

朝起きて、スマホを開いて、真っ先に飛び込んできた見出し。
「日本、逆転負け」
「負け」は予想していたものの、「逆転」の二文字に驚きました。
前評判からして、圧勝されるものと思っていたからです。

試合は結局ハイライトでしか見られませんでしたが、最後のカウンター攻撃にはベルギーとの力差を見せつけられました。
それも、圧倒的な強さの、わずか片鱗。

敗退後の日本は世界から称賛を浴びました。ベルギーを本気にさせた2本のシュート、最後まで貫いた攻めの姿勢、きちんと片づけられたロッカールームの写真、涙を拭きながらもいつものようにスタンドを清掃するサポーターの姿。
それはそれで、日本人として誇らしい。ポーランド戦後の批判は悲しかったですし、それを賛辞に変えた選手たちの、強者に真っ向から挑んだ姿は負けてなお美しく、サムライの異名のごとく潔く輝いていました。

それでも、勝負の世界は「負けて得るものなんて何もない」のかもしれない。
負けて称賛されるようでは、きっとまだまだなのだと思います。
フィジカル面で圧倒的に劣る日本のサッカーが、世界の中心で戦える日の来ることを祈って。


・・・・・・


決勝はフランス-クロアチアの顔合わせとなりました。
なんとなく勝てば初優勝のクロアチアを応援していたのですが、延長戦を戦い続けて体力的にきつかったかもしれません。フランスも蓄積疲労はあったでしょうが、すべての面において相手を上回っていました。
試合後の、モドリッチの茫然とした表情が印象的でした。
ハイライトではカットされていましたが、クロアチアの攻撃中に乱入者があって試合が中断されたとか。報道が少なく試合展開に影響はなかったのかどうかはわかりませんが、ちょっと信じがたい出来事です。世界が注目する一戦でなぜこういうことが起きてしまったのか、日本もオリンピックが迫っている時だけに他人事ではありません。

先んじて行われた3位決定戦を制したのは日本を破ったベルギー。ここはなんとなくうれしいですね。欲を言えば優勝してほしかったですが。

ドイツやアルゼンチンがグループリーグで敗退したり、開催国ながら世界ランク最下位のロシアの躍進があったり、話題に富んだワールドカップだったように思います。日本が敗退してから報道がめっきり減って、自分の中でも興味が薄れてハイライトもちゃんと見られませんでしたが…。
サッカーのワールドカップは、やはりの他のスポーツより特別感があります。
大会の歴史、世界での普及率やファンの熱狂ぶりなど、いろいろな理由はありますが、来年行われるラグビーワールドカップも国内でこのくらい盛り上がってほしいなと思います。





PR
6/19 vsコロンビア ○

四年に一度、この大会の時だけは、サッカーに盛り上がってみる。
ただ無知なもので、前情報といえば監督交代騒動と、グループリーグが強敵ばかりだということくらい。しかも初戦からコロンビア。コロンビアといえばこんな無知でも名前は知っているハメス・ロドリゲスを擁する優勝候補、前回日本がコテンパンにされたチーム。悲観的な報道が多かったこともあって、こりゃ今回も一勝、いや一分けできれば御の字かな、くらいの期待値でした。
まさか、いきなりこんな手のひら返しをさせてくれるとは。
開始3分で相手がハンドをとられ一発退場、見ている方が緊張するPKを香川がきっちり決めて日本が先制。この攻撃、結果的にシュートでは決まりませんでしたが、おや? 今までと違う、と感じました。
今までの日本はボールを持っても横パスのくり返しで攻撃陣形を整えているうちにボールを取られ、という流ればかりで、見ていてイライラすることが多かったのですが、今回の攻撃はスムーズに縦に進んでいるように見えました。しかし相手はひとり少ないとはいえ強敵コロンビア、時間が進むにつれ勢いを失っていく日本は、前半終わり際に川島のキャッチミスもあって同点にされてしまいます。
それでも後半が始まると気持ちを入れ替えたのか、攻撃の積極性を取り戻しました。相手に疲労の見え始めた後半25分に本田圭佑が投入されると、その本田のフリーキックから大迫が勝ち越しヘッド! 大迫半端ないって! そのあとのディフェンスも半端ないって! イケメンぶりも半端ないって!(流行に乗ってみた)
「絶対負ける」と思っていたコロンビア戦ですが、何が起きるかわからないのが世界大会だとしみじみ思いました。


6/24 vsセネガル △

コロンビア戦の勝利で日本国じゅうがアゲアゲムード。しかしセネガルはその高い身体能力と組織力で、グループ内もっとも世界ランクの高いポーランドを倒してきています。前評判ほど決して与しやすい相手ではありません。
さすがに深夜の試合はリアルタイムでは視聴できませんでした。が、時々隣の部屋から聞こえてくる「わー」だの「おっ」だので目が覚めて、なんとなく経過はわかりましたが…。
前半早々川島のはじいたボールが相手に当たってゴール内に入ってしまうという、初戦に続くキーパーのミスで失点してしまいますが、今大会の日本はひと味違います。追いかける展開となっても戦う姿勢を失わず、前半が終わるまでに乾のシュートで同点に追いつきます。
後半も攻めていく日本ですが、決定機を逃しているうちに失点してしまうという何やら不穏な状況に。グループリーグ突破に少しでも近づくためには、この試合でなんとしても勝ち点を得ておきたいところ。
残り約15分、勝利に向けてたれこめる暗雲を追い払えるのは、この人しかいません。初戦でも勝ち越し点をアシストした本田圭佑。本田がピッチに入ると、なぜか空気が少し変わります。
そしてその瞬間がやってきました。競り合いからゴール前にこぼれてきたボール、そこにいたのは本田圭佑! 迷いなく蹴り出された左足! 本田△!
良くも悪くも個性的な言葉の選択をすることから、パフォーマンスの低下とともにかつて本田に向けられていた賛辞は批判へと変わりました。しかし、この世界は結果がすべて。二試合連続で本田投入から得点につながったことから、本田はチームのジョーカー的存在として扱われていることがわかります。あれだけの不要論を一発でひっくり返した本田の存在感は、やはり今の日本チームには欠かせないものだったということなのでしょう。
劣勢だった試合をドローに持ち込み、これで日本の勝ち点は4、グループ首位に立ちました。かたや、コロンビアがポーランドを圧倒し、ポーランドがまさかの予選敗退。ますます番狂わせが起きそうな予感です。


6/28 vsポーランド ●

「引き分け以上でグループリーグ突破!」なんて各メディアは前日から大騒ぎ。でもいくら敗退が決まっているとはいえポーランドは弱くないですし、せめて一勝をと意気ごんでくるでしょうから、そんな安気に構えていていいのでしょうか?
しかも西野監督は、ここにきて大幅にスタメンを入れ替えてきました。決勝トーナメントに進めば次の試合は最短で中3日。ベテランの多いレギュラーメンバーの疲労を考慮したのでしょうが…。
結果的に、決勝トーナメントへ進むことはできました。しかし見ていて「なんだかつまらないなあ」というのがにわかファンの正直な感想でした。
最後の10分間のパス回しのことではありません。ボールを持ってもなかなか前に進めない。パスがつながらない。奪われる。守りも弱い。今までの、勝てない日本チームの動きでした。すなわち、スタメンと控えの力量には、勝ちと負けを分けるくらい大きな違いがあるということなのでしょう。ポーランドも、モチベーションの加減なのかそこまで日本に対しプレッシャーをかけているようには感じませんでしたし、フルスタメンなら勝てた試合のように思います。しかしここで使ってしまうと決勝トーナメントで良いパフォーマンスができない。監督は賭けに出たのかもしれません。
賭けと言えば川島の起用には驚きました。二戦連続でミスをして批判を集めているキーパーの川島については多くの解説者が「外すべき」と論じていたにもかかわらず、守護神をまかせ、キャプテンマークまでつけさせました。その確固たる信頼感には、2006年のWBCで絶不調のイチローを使い続けた原監督の姿を思い起こしました。そしてイチローが決勝タイムリーを放ったように、西野監督の決断も結果的に吉と出たものの、もしまたミスをすれば川島ともども大炎上したに違いありません。指揮官として信念を貫き通した勇気には感服します。
想像もつかないプレッシャーの中で次々くり出された川島のスーパーセーブ。その精神力にもまた、心が震えました。
そして、最後の最後で監督はさらなる賭けに出ます。後半15分、日本はディフェンスの甘さから先制を許してしまいます。日本が負け、同時開催されているセネガルとコロンビアが引き分ければ、日本は敗退。にわかファンはすわセネガル応援に回ります。
なかなか好機を見いだせない日本(とセネガル)。悶々としながら中継を見ていると、「コロンビア先制」の一報が。あわてて突破条件を見直します。えーと、このままだとセネガルと並ぶけれどどうなるの? 頭が追いつく前にアナウンサーがちゃんと「イエローカードの差で日本が突破」と説明してくれました。
ただそのためには、イエローをもらわないこと、追加点を許さないこと、セネガルが追いつかないこと。三番目は他力本願ですからどうにもなりませんが(とりあえずコロンビアを応援)、先のふたつは絶対条件。残り10分で投入されたのは、本田ではなく長谷部。もう攻めず、守りに入る合図でした。
賛否両論が世界をめぐったこの残り時間のパス回し。次第に大きくなるブーイングの中で、日本選手はえんえんと自陣でボールを行ったり来たりさせ続けました。
コロンビア戦やセネガル戦のヒリヒリ感とはほど遠い、グループリーグ最後のアディショナルタイム。勝ち抜くためには仕方ないよねとは思うものの、「うーん…」というモヤモヤもあり、しかしドーハの悲劇をくり返さないためにも必要な時間なわけであり…。
いちばん苦痛だったのは、四方八方からブーイングを浴び続けるピッチの選手たちだったろうと思います。試合後のコメントにもそれが表れていました。
そしてこの作戦は、セネガルがもし追いついていたら「仕方ない」では済まされなかったのです。
スタメンを変え、勝ちにいく姿勢を捨てた西野監督は、批判を一身に浴びたでしょう。生卵どころの話ではなかったかもしれません。そのリスクをすべて背負う覚悟で、監督は賭けに出た。これがナショナルチームを率いる者、勝負師としての潔い姿なのだとつくづく感じました。
そしてその監督の覚悟を、選手全員が受け取った。だから「結果がすべて」と言い切れる。チームが一丸となって決勝トーナメントという目標、そしてその先へ目を向けていることを感じました。強くなったサムライが、日本チームが帰って来ました。
日本人は清廉潔白を好む民族性ですから、こういった負け逃げに拒否反応を示してしまうのでしょうが、世界からも批判されるとは少し意外でしたね…。世界的にもこういうのないわけじゃないよね…。面白い試合を期待してお金を払って見に来ている会場のファンがブーイングするのはわかるのですが…。

さて、日本の2010年以来の決勝トーナメント進出が決定しました。
相手はベルギー。FIFAランク3位、もはや雲の上のチームです。怖い情報しか入ってきません。仮にポーランドに勝っていたら対戦相手になっていたイングランドも、FIFAランクは日本より50も上。まだマシと楽観視できる相手でもありませんでした。それにしてもイングランドと戦うことになったコロンビアは、初戦で日本に敗れるという圧倒的不利の状況からグループ1位通過。さすがです。
トーナメント表はどこを見ても、名だたる強豪ばかり。
ですが、今の日本チームだって堂々たる世界のベスト16。
南アフリカ大会を超える、熱い試合を期待します!(でも平日の夜中3時なんて見られないよ…)






なんでもない、いつもと同じ月曜日の朝。

いつもと同じ、朝の準備をしていたら、
ガタガタガタ…と揺れ始め。
「あ、地震?」
と思う間もなく大きな揺れに。
とっさに夫にしがみついてパニック状態。
本棚のガラスの揺れ、叫び声と重なって緊急地震速報のアラーム音。

立てかけていたものが倒れたり、小さなスライムのぬいぐるみが落ちたり、その程度で、
電車通勤でなくなったこともあり、日常に問題もなく済んだのですが。

地震は怖い。
阪神・淡路大震災を思い出すから。
あの時、頭の上に天井が降ってきたと思った時の恐怖を思い出すから。
(実際は天袋のアルバムが落ちてきただけだったのだけれど、とっさに布団をかぶっていなかったら直撃して少なくとも怪我はしていたはず)

でももう、忘れかけていました。

東日本があって、熊本があって。
その間にも、誤報だったけれど奈良震源の震度6の緊急地震速報に飛び上がったこともありました。
忘れちゃいけないはずなのに。

実家も幸い、年寄りふたり怪我することも物が散乱することもなかったようですが、
築50年近い家屋は阪神・淡路の時にヒビが入って、そのままです。

近年これだけ天災が続いて、いつ何があるかわからないことだけはわかっているけれど、
できることは限られています。
水と薬と非常食。きちんと用意しておくよう伝えておかなければ。

そして、日常を余すところなく生きること。
いつ何があるかわからないこの世界で、後悔だけはしないように。










書き損じの年賀状がたまってきたので、ハガキに交換。
ちびちび懸賞に応募しても、なかなか減らない。
しかもそのうち値段が上がって10円切手を買い足さないといけなくなる始末に。

苦節ウン枚。

やっと当たったー!

でも、なんの懸賞だったかな…。

ま、美味しいからいっか♪



せっかくのゴールデンウィーク、たまには外に出なくては。

目的はふたつの浮世絵展。幸いにも、開催場所が重なっています。

まずは家族連れでにぎわう天王寺公園を抜けて、『江戸の戯画』が行われている大阪市立美術館へ。



浮世絵というと、美術の教科書に載っているような美人画や役者絵をイメージしますが、
江戸の戯画(直訳するとおふざけイラスト)のセンスもなかなかのもの。
百年以上前の人びとが現代にも通じるクリエイティブな感覚を持っていたことに、あらためて驚かされます。

耳長斎の『地獄絵』。現世での職業がそのまま地獄の刑罰になってしまうというユニークすぎる発想で、おそろしいはずの地獄がコメディーチックになっています。大根役者は大根と一緒に釜でゆでられるし、鰻屋は串刺しで焼かれるし。地獄なのになんだか楽しそう。「あいつ○○屋だったってよ、どうする?」「じゃあ○○してやろうぜ」なんて鬼の会話が聞こえてきそうです。

今回の目玉は、歌川国芳の『金魚づくし』。なんと、はじめて全9点揃って展示されているのです!
150年前の女子にもきっと「カワイイ!」と騒がれていたに違いない、国芳の描く動物たち。このシリーズは、擬人化された金魚たちが突然の雨にとまどったり、百物語の最後に登場した化け物(猫)に大騒ぎしたり、躍動感あふれる姿で描かれています。金魚やちび蛙が愛らしいのはもちろん、絵の中に描かれているタイトルも金魚柄で水草にふちどられており、女子の心をくすぐるテイスト満載。この展示は前期だけのもので、早めに行っておいて正解でした。

とにかく人がこけてばっかりの『滑稽浪花名所』や色彩鮮やかな河鍋暁斎の作品など、最後まで笑顔のまま会場をあとにできる、大満足の浮世絵展でした。

ひとつ見るだけで、存外足が疲れるもの。
しかしまだお昼。次なる目的地はあべのハルカス。

こちらでは『ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信』が行われています。



北斎展ではエライ目にあったハルカス美術館ですが…。
前回の春信展と同じく、今日はやっぱり、空いている。
じっくりゆっくり、春信の「らぶ」の世界を堪能できそうです。

この展覧会は、春信の絵の美しさと同時に、浮世絵の発展の経緯を知ることができます。
錦絵は、当時裕福な趣味人の間で絵暦の交換会が行われたことで誕生し、発展していきました。絵暦はイラストの中に大の月、小の月、年号が巧みに隠されており、それを探し読み解くことが、当時の風流であったようです。そしてそのイラスト自体の価値に目をつけ、暦を版木から削って、純粋な絵画として売り出した版元たちの商才もたいしたものです。
絵暦のように、春信は絵自体にいろいろな情報を含ませています。「見立」と呼ばれていますが、一見当時の風俗絵でありながら、実は古典文学や歴史の名場面を含ませており、その知識を持っていないとその絵の本当の意味を読み取れないという趣向になっています。まさに江戸の粋。

展示の中盤は広告にでかでかと書かれていた「LOVE」の世界。春信の描く男女の立ち姿は実に色っぽい。どちらもなよなよとしていて、よく見てみないとどちらが男でどちらが女なのかわからないのですが、絡み合う視線は今にも手を取り合いそうな想いを感じてぞくぞくします。
展示の最後は、春信を慕いその画風を模した浮世絵画家たちの作品群。やがて浮世絵界はさまざまな絵師を生み出し大きく発展していくこととなりますが、その筋道を作り上げたのはやはり春信であったのです。

一日じゅう浮世絵の世界を堪能し、満足満足。

足はパンパンですが…。








* SNOW FLAKES *
STOP  *  START
* カレンダー *
12 2025/01 02
S M T W T F S
5 6 7 8 9 10
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
* プロフィール *
HN:
さや
性別:
女性
自己紹介:
プロ野球&連ドラ視聴の日々さまざま。
* ブログ内検索 *
<<  <  *  NEW *  BLOG TOP *  OLD *    >  >>
Copyright©  さや
Designed & Material by ぱる
忍者ブログ ・ [PR]