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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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6/19 vsコロンビア ○

四年に一度、この大会の時だけは、サッカーに盛り上がってみる。
ただ無知なもので、前情報といえば監督交代騒動と、グループリーグが強敵ばかりだということくらい。しかも初戦からコロンビア。コロンビアといえばこんな無知でも名前は知っているハメス・ロドリゲスを擁する優勝候補、前回日本がコテンパンにされたチーム。悲観的な報道が多かったこともあって、こりゃ今回も一勝、いや一分けできれば御の字かな、くらいの期待値でした。
まさか、いきなりこんな手のひら返しをさせてくれるとは。
開始3分で相手がハンドをとられ一発退場、見ている方が緊張するPKを香川がきっちり決めて日本が先制。この攻撃、結果的にシュートでは決まりませんでしたが、おや? 今までと違う、と感じました。
今までの日本はボールを持っても横パスのくり返しで攻撃陣形を整えているうちにボールを取られ、という流ればかりで、見ていてイライラすることが多かったのですが、今回の攻撃はスムーズに縦に進んでいるように見えました。しかし相手はひとり少ないとはいえ強敵コロンビア、時間が進むにつれ勢いを失っていく日本は、前半終わり際に川島のキャッチミスもあって同点にされてしまいます。
それでも後半が始まると気持ちを入れ替えたのか、攻撃の積極性を取り戻しました。相手に疲労の見え始めた後半25分に本田圭佑が投入されると、その本田のフリーキックから大迫が勝ち越しヘッド! 大迫半端ないって! そのあとのディフェンスも半端ないって! イケメンぶりも半端ないって!(流行に乗ってみた)
「絶対負ける」と思っていたコロンビア戦ですが、何が起きるかわからないのが世界大会だとしみじみ思いました。


6/24 vsセネガル △

コロンビア戦の勝利で日本国じゅうがアゲアゲムード。しかしセネガルはその高い身体能力と組織力で、グループ内もっとも世界ランクの高いポーランドを倒してきています。前評判ほど決して与しやすい相手ではありません。
さすがに深夜の試合はリアルタイムでは視聴できませんでした。が、時々隣の部屋から聞こえてくる「わー」だの「おっ」だので目が覚めて、なんとなく経過はわかりましたが…。
前半早々川島のはじいたボールが相手に当たってゴール内に入ってしまうという、初戦に続くキーパーのミスで失点してしまいますが、今大会の日本はひと味違います。追いかける展開となっても戦う姿勢を失わず、前半が終わるまでに乾のシュートで同点に追いつきます。
後半も攻めていく日本ですが、決定機を逃しているうちに失点してしまうという何やら不穏な状況に。グループリーグ突破に少しでも近づくためには、この試合でなんとしても勝ち点を得ておきたいところ。
残り約15分、勝利に向けてたれこめる暗雲を追い払えるのは、この人しかいません。初戦でも勝ち越し点をアシストした本田圭佑。本田がピッチに入ると、なぜか空気が少し変わります。
そしてその瞬間がやってきました。競り合いからゴール前にこぼれてきたボール、そこにいたのは本田圭佑! 迷いなく蹴り出された左足! 本田△!
良くも悪くも個性的な言葉の選択をすることから、パフォーマンスの低下とともにかつて本田に向けられていた賛辞は批判へと変わりました。しかし、この世界は結果がすべて。二試合連続で本田投入から得点につながったことから、本田はチームのジョーカー的存在として扱われていることがわかります。あれだけの不要論を一発でひっくり返した本田の存在感は、やはり今の日本チームには欠かせないものだったということなのでしょう。
劣勢だった試合をドローに持ち込み、これで日本の勝ち点は4、グループ首位に立ちました。かたや、コロンビアがポーランドを圧倒し、ポーランドがまさかの予選敗退。ますます番狂わせが起きそうな予感です。


6/28 vsポーランド ●

「引き分け以上でグループリーグ突破!」なんて各メディアは前日から大騒ぎ。でもいくら敗退が決まっているとはいえポーランドは弱くないですし、せめて一勝をと意気ごんでくるでしょうから、そんな安気に構えていていいのでしょうか?
しかも西野監督は、ここにきて大幅にスタメンを入れ替えてきました。決勝トーナメントに進めば次の試合は最短で中3日。ベテランの多いレギュラーメンバーの疲労を考慮したのでしょうが…。
結果的に、決勝トーナメントへ進むことはできました。しかし見ていて「なんだかつまらないなあ」というのがにわかファンの正直な感想でした。
最後の10分間のパス回しのことではありません。ボールを持ってもなかなか前に進めない。パスがつながらない。奪われる。守りも弱い。今までの、勝てない日本チームの動きでした。すなわち、スタメンと控えの力量には、勝ちと負けを分けるくらい大きな違いがあるということなのでしょう。ポーランドも、モチベーションの加減なのかそこまで日本に対しプレッシャーをかけているようには感じませんでしたし、フルスタメンなら勝てた試合のように思います。しかしここで使ってしまうと決勝トーナメントで良いパフォーマンスができない。監督は賭けに出たのかもしれません。
賭けと言えば川島の起用には驚きました。二戦連続でミスをして批判を集めているキーパーの川島については多くの解説者が「外すべき」と論じていたにもかかわらず、守護神をまかせ、キャプテンマークまでつけさせました。その確固たる信頼感には、2006年のWBCで絶不調のイチローを使い続けた原監督の姿を思い起こしました。そしてイチローが決勝タイムリーを放ったように、西野監督の決断も結果的に吉と出たものの、もしまたミスをすれば川島ともども大炎上したに違いありません。指揮官として信念を貫き通した勇気には感服します。
想像もつかないプレッシャーの中で次々くり出された川島のスーパーセーブ。その精神力にもまた、心が震えました。
そして、最後の最後で監督はさらなる賭けに出ます。後半15分、日本はディフェンスの甘さから先制を許してしまいます。日本が負け、同時開催されているセネガルとコロンビアが引き分ければ、日本は敗退。にわかファンはすわセネガル応援に回ります。
なかなか好機を見いだせない日本(とセネガル)。悶々としながら中継を見ていると、「コロンビア先制」の一報が。あわてて突破条件を見直します。えーと、このままだとセネガルと並ぶけれどどうなるの? 頭が追いつく前にアナウンサーがちゃんと「イエローカードの差で日本が突破」と説明してくれました。
ただそのためには、イエローをもらわないこと、追加点を許さないこと、セネガルが追いつかないこと。三番目は他力本願ですからどうにもなりませんが(とりあえずコロンビアを応援)、先のふたつは絶対条件。残り10分で投入されたのは、本田ではなく長谷部。もう攻めず、守りに入る合図でした。
賛否両論が世界をめぐったこの残り時間のパス回し。次第に大きくなるブーイングの中で、日本選手はえんえんと自陣でボールを行ったり来たりさせ続けました。
コロンビア戦やセネガル戦のヒリヒリ感とはほど遠い、グループリーグ最後のアディショナルタイム。勝ち抜くためには仕方ないよねとは思うものの、「うーん…」というモヤモヤもあり、しかしドーハの悲劇をくり返さないためにも必要な時間なわけであり…。
いちばん苦痛だったのは、四方八方からブーイングを浴び続けるピッチの選手たちだったろうと思います。試合後のコメントにもそれが表れていました。
そしてこの作戦は、セネガルがもし追いついていたら「仕方ない」では済まされなかったのです。
スタメンを変え、勝ちにいく姿勢を捨てた西野監督は、批判を一身に浴びたでしょう。生卵どころの話ではなかったかもしれません。そのリスクをすべて背負う覚悟で、監督は賭けに出た。これがナショナルチームを率いる者、勝負師としての潔い姿なのだとつくづく感じました。
そしてその監督の覚悟を、選手全員が受け取った。だから「結果がすべて」と言い切れる。チームが一丸となって決勝トーナメントという目標、そしてその先へ目を向けていることを感じました。強くなったサムライが、日本チームが帰って来ました。
日本人は清廉潔白を好む民族性ですから、こういった負け逃げに拒否反応を示してしまうのでしょうが、世界からも批判されるとは少し意外でしたね…。世界的にもこういうのないわけじゃないよね…。面白い試合を期待してお金を払って見に来ている会場のファンがブーイングするのはわかるのですが…。

さて、日本の2010年以来の決勝トーナメント進出が決定しました。
相手はベルギー。FIFAランク3位、もはや雲の上のチームです。怖い情報しか入ってきません。仮にポーランドに勝っていたら対戦相手になっていたイングランドも、FIFAランクは日本より50も上。まだマシと楽観視できる相手でもありませんでした。それにしてもイングランドと戦うことになったコロンビアは、初戦で日本に敗れるという圧倒的不利の状況からグループ1位通過。さすがです。
トーナメント表はどこを見ても、名だたる強豪ばかり。
ですが、今の日本チームだって堂々たる世界のベスト16。
南アフリカ大会を超える、熱い試合を期待します!(でも平日の夜中3時なんて見られないよ…)






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