温泉に行きたい…。
めっきりパフォーマンスの落ちたお肌を抱え、ため息ばかりの毎日。
この鬱屈を晴らすには、やっぱり温泉しかない!
しかし日帰り温泉となると、アシが公共交通機関しかない我が身では選択肢が狭まる。スーパー銭湯では味気ない。十津川温泉を体験して以来、贅沢になってしまっています。
行く先を求めぼんやり地図を眺めていると…。
名張方面に、その名も「榊原温泉口」なる駅が。
近鉄一本で行ける温泉地がこんなところに!
さっそくリサーチしてみると、かの清少納言が有馬・玉造とならべて三大温泉と評しているほどの名湯ではありませんか。しかも、日帰り温泉施設は駅まで送迎してくれるうえに、源泉かけ流し。これは行ってみるべし!
来ました。
なんというか…。
静かです。
まあ、気を取り直して、隣の温泉施設へ。
2時間1000円。受付で作務衣をもらい、更衣室で着替えて、階下のお風呂へ。
源泉風呂・加温風呂・露天風呂とあります。
HPには、源泉→加温→露天の順で入ると良いとありました。しかし、この源泉風呂が、31.2度。冷たい。いきなり入れない。よって順番を違えて、まずは加温であったまる。
ぬるぬるして、気持ちいい。良い質のお湯です。
ぬくもってからは行ったり来たり。何人ものお客さんが出たり入ったりしていきましたが、2時間消費しないともったいない! の気持ちで粘ります。しかしさすがに身体がふやけてきたので、ギブアップ。
化粧をするのがもったいないほど、枯れたお肌がトゥルットゥル(当社比)。
まんぞくまんぞく。
牛乳を飲んでひと休みしたあとは、隣のホテルでお昼ご飯。
月替わりの朔弁当。このボリューム!
もちろんデザートまで完食しましたが。
送迎バスまで時間があるので、近くを散策してみました。
林性寺。猫が描かれているというめずらしい涅槃図があるそうですが、公開は3月の数日間だけのよう。
射山神社は縁結びで有名なようです。お伊勢参りが盛んな頃には、温泉大明神としてにぎわっていたのだとか。
少し歩いただけでも、温泉街というには活気のなさが気になりました。
温泉施設が点在しているだけでこれといった目玉がなく、伊勢神宮の宿にするにはやや距離があって不便で、といって温泉だけのために立ち寄るお客もそうそういないのでしょうが…。
近鉄電車でも榊原温泉が宣伝されているのを見たことありませんでしたし。
しかし声を大にして言いたい。
せっかくこんないいお湯があるのに! もったいない!!
またお肌が疲れてきたら、ちょっと奮発して榊原温泉に行きたいと思います。