今年もやってきました、正倉院展。 開館前に並ぶことにこだわって、5時半起き。なにせ奈良国立博物館まで電車とバスで1時間ちょっと。 この季節が来るたび、早く奈良に帰りたいなあと思うのだ…。 しかも寝ぼけてバスを乗り間違え、博物館前をスルーして東大寺前まで行くハメに。それでもなんとか、行列一列目ゲットです。 奈良公園はすっかり秋の気配。厚着してきてよかった。 さて、最近めっきり老眼細かいものを見るのが辛くなってきたワタクシですが、 今年はつよーい味方を手に入れました。 チャララチャッチャラー♪ た・ん・が・ん・きょ~♪(単眼鏡) これでどれだけ細工が細かくても会場が薄暗くても大丈夫! 今年の目玉は「羊木臈纈屏風」。角がくるっとしたオリエンタルな羊の絵が描かれていますが、国内で製作されたことを示す墨書があります。 会場に響いていたのは尺八の音。大理石で作られた「玉尺八」と樺巻装飾の「樺纒尺八」。ちゃんと節もあって、歌口も精巧です。 ハープのような楽器である「漆槽箜篌」は残欠ですが、模造品の美しさには見惚れます。螺鈿紫檀五弦琵琶のようにありのままの姿で残っていたなら…。 「木画螺鈿双六局」の盤は少しカーブしています。おはじきのような遊びに使われたといいますが、石が転がっていったりしないのかな? 側面の細工はキラキラした螺鈿細工で、単眼鏡の出番です。 いつも色とりどりな宝物が展示されていますが、今回はグリーンが基調なのか。まずは美しいエメラルドグリーンの「碧地金銀絵箱」。箱の中まで細かく装飾されていて、花模様も色合いも、現代に通じるかわいさです。 そしてこちらは目にも眩しい深いグリーンの「緑瑠璃十二曲長坏」。花とウサギの模様もキュートですが、ペルシア調のカッティングがいつまでも見ていたい美しさです。 しっかり編まれた「花籠」の保存状態の良さにはびっくり。手で編んだとは思えない。 数珠や刀子の細工にも、単眼鏡は大活躍。しかし片目でピントを合わせるので、片目だけ疲れることに気づいた。 今回展示されていた古文書は当時のいわゆる決算書。日本も年が明けたら決算シーズンですが…当時の役人の中にも、細かい人とそうでない人がきっといて、「もう、またミスしてる! 私がチェックしなきゃ皆ほんとダメなんだよね!」みたいな文句が出ていたりして…なんて、勝手に妄想が膨らみます。 今回は売店をのぞいただけで、何も買わず。 外に出ると、行列は60分待ち。日はすっかり高くなって、気温も上がり観光日和です。 県庁の向かいから、いい匂いが。 食のイベントが行われていました。 まだおなかは空いていないけれど、ついフラフラ。 おいしそうなお店には早くも行列ができています。 パンを買って帰ることにしました。 豪快に積み重ねられたパンに寄ってくる虫が。…大丈夫? と、思いきや、商品はちゃんとテーブルの下の蓋つきの箱から取り出していました。それは良かったけれど、上のパンがなんかもったいない。 で、あまりにおいしすぎて家に帰ってすぐたいらげてしまったので写真を撮り忘れたのですが、ごろんと入ったお芋のパンと、大和肉のバーガー。むちゃむちゃおいしかったです。 いわゆる「インスタ映え」しそうなかぼちゃパンや、くるみカレーパンというめずらしいものもあって悩みました。近くだったら良かったのに、生駒かあ…。 お天気の三連休のせいか、とにかく人がものすごい。そして寄ってくる鹿もすごい。 ひさびさの観光地の雰囲気に疲れて、早々に退散しました。 おっと、その前に。 近所ではまったく売っていない、月ヶ瀬の練り梅! 三条通のJAアンテナショップで買いだめ! 会いたかったよ~(涙) いや、ネット通販でも買えるんだけどさ。 早く奈良に帰りたいなあと、練り梅が恋しくなるたびにもしみじみ思うのだった…。 PR |
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