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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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11/23 vsドイツ ○

カタールといえばドーハ、ドーハといえば「ドーハの悲劇」。
当時はその言葉が世間で話題になったという知識くらいしかなく、次のワールドカップ最終予選で初出場を決めた(いわゆる「ジョホールバルの歓喜」)時には周囲の「よかったよねー!」という会話に「…ハァ、そうなんですか」という無味乾燥な返答しかできなかったほどのサッカー無知でした。
その価値を実感したのは、日本中が熱狂の渦に包まれた日韓ワールドカップです。そして自分ももれなくにわかサッカーファンに。
あの時は、日本がワールドカップに出ることも、ゴールを決めることも、ましてや決勝トーナメントに行くことも、まぎれもなく「歴史的快挙」でした。
最近は日本がワールドカップ出場してあたりまえという風潮です。ベスト16に残れなければ批判の的にもなります。今回もいつの間にか最終予選が終わっていて、気がつけば本大会出場が決まっていました。
隔世の感がありますが、それでも他の出場国に較べると日本のランキングは下の方。
今回のグループリーグの相手もドイツ・スペイン・コスタリカという強豪国。過去最高の成績を目指すという森保ジャパンですが、無知な自分でもドイツとスペインが強いのは知っていましたし、勝ち抜くのはその2国なのでは…とあまり期待していませんでした。
それでも勝負は何が起きるかわかりません。2015ラグビーW杯では日本が南アフリカを倒しましたし、この大会でもサウジアラビアがアルゼンチンに勝利するというジャイアントキリングがありましたから。
いざ出陣とばかりにテレビの前で迎えたキックオフ。
前半、いきなりゴールを決めた日本でしたが、すぐさまオフサイド判定。それでも何か期待感を抱かせてくれる積極的な攻撃でした。
しかしそれ以降なかなかチャンスは訪れず、逆に攻められる展開に。そして前半33分、PKを取られて先制を許してしまいます。
追う立場で迎えた後半。キーパーが再三のファインセーブでピンチを脱すると、ようやくその時が訪れました。後半30分。パスでつないで作ったチャンス、相手キーパーがはじいたボールを堂安がキックし同点GOOOOAL! さらには興奮いまだ冷めやらぬ38分、相手ゴール際まで走り抜いた浅野が勝ち越しGOOOOOOAL!! 一瞬何が起きたのかわからないくらいギリギリの角度、わずかな隙間! この10分間に起きた出来事は、おそらく日本のワールドカップ史上もっとも劇的な2発だったのではないでしょうか。
前半終了時は眠気に負けそうだったテンションは急上昇。まさかまさか、ドイツに勝ってしまう…?
そこからの時間はとても長く感じました。ただただ祈り、迎えた試合終了のホイッスル…。

信じられなーい!
起きてて良かったー!

本当に、勝負は何が起きるかわかりません。サッカーに詳しくない自分は、翌朝、さまざまな有識者の語る試合評で勝因を知りました。それは、森保監督の大胆な采配。後半から敷いたリスク覚悟の攻撃的布陣が機能したこと。一見博打のような采配で勝利をものにした中嶋監督と重なるところがあるように感じました。ボール支配率もシュート数も相手が上回る中、数少ないチャンスをものにし守り切ったところも…オリックスみたいじゃない? ということは…。いやいや、これもまた「勝つと思うな」案件なのかも!




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