オリンピックが始まる前、自分の中でいちばん楽しみにしていたのが、フィギュアスケート女子シングルでした。
表彰台はロシアの三人娘で確定だろうけれど、坂本選手・樋口選手・河辺選手には悔いを残さぬ演技をしてもらいたい。最高の笑顔でフィニッシュを迎えてほしい。そして三人娘にはハイレベルきわまりないトップ争いを見せてほしい。そう思っていました。 まさかこんなことになるなんて。 いちフィギュアファンとしては、その楽しみを奪われた悲しみしかありません。もちろん怒りもありますが、どこにぶつけていいのかわかりません。ワリエワは紛れもなく加害者のひとりですが、たくさんの加害者がいる中で、矢面に立つのは彼女だけ。演技後に涙をこらえきれない15歳の少女相手に拳を振り上げるわけにもいきません。 …というのも見越した上で、これがロシアのやり方なのだろう。 虚しい気持ちでいっぱいです。 採点でも、いつものオリンピックなら大盤振る舞いのはずが、レビューの嵐。樋口選手のトリプルアクセルが認定されたのはうれしかったですが、回転不足とエッジエラーで点数が思いのほか低くなってしまいました。ユ・ヨン選手のトリプルアクセルのダウングレードには解説も驚きを隠せていませんでしたし。坂本選手にエッジエラーがつかなかったのも、一瞬喜んでからすぐ、「ああ最終滑走だから遠慮する必要なくなったんだな」とどこか冷めた思いが湧いてしまいました。 本当に、いったい何を見せられているのだろうという気持ちです。 もちろんFSは、日本の三人だけでなく、全員の健闘を期待したいです。しかし、素直な思いでその日を迎えられなくなってしまったことがただただ悲しいです。 PR |
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