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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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11/24 ☆☆☆H-G

予想を裏切らず、というよりも切なる願いすら聞き届けてはくれず。
あっさり、というよりももはや味気のない展開でソフトバンクホークスが日本一に王手をかけました。
おかしいな、日本シリーズってこんな淡々と消化していくものだったっけ…。

今日はサンチェスが好投でした。むしろこんないい投手がなぜ2戦目でなかったのかと不思議になるほど、ソフバン打線を手玉に取っていました。とくに栗原は合っていなかったようです。移動日の間で対策できたのでしょうか。このシリーズ、キーマンとなっている打者を抑えたことで投手戦の様相になりました。
が。ムーアを打てない。わかっちゃいたけど、てんで打てない。
今季オリックスはこの投手と当たりませんでした。当たらないままメジャーに帰ってくれることが幸いです(え? 帰るんだよね?)。
初回しかチャンスはありませんでした。牧原にはめずらしくエラーが出て無死二塁、バントは失敗したけれどなんとか一死二塁。そこから頼りの坂本・岡本が連続凡退。吉川尚のエラーから先制したソフトバンクとは対照的でしたが、まさかそこから最終回まで巨人にヒットが一本も出ないとは思いもしませんでした。
6回、中村の四球から柳田がヒットで続き、無死一・三塁。勝負あったかと思いましたが、グラシアル・デスパイネ・代打長谷川と続く打順を、サンチェスは渾身の投球で切り抜けました。長谷川の打球は外野へ抜けそうな当たりを吉川尚が今度はファインプレーで抑え、気迫のヘッスラも及ばずスリーアウト。地面を叩いて悔しがる長谷川の姿は、そこだけ切り取れば「これぞ日本シリーズ」でした。解説もなにげに「はじめて日本シリーズらしい場面が見られた(意訳)」と言っていたし…。
が、その時点でソフトバンクはリードしていたし、巨人はノーヒットでした。冷静に考えれば、長谷川の悔しがり方は2点差で負けている側が二死満塁で凡退した時のそれです。一打席への思い入れの強さが、(巨人だけでなくどのチームとも)まったく違うわけです。こんなベテランのいるチームに勝てるわけありません。
ともかくも最大のピンチを乗り切ったしここまでだろう、と思っていたサンチェスが、次の回もマウンドに立った時は驚きを、いや既視感を憶えました。「なんで続投やねん! さっき抑えてもう疲れてるやん!」からの、「先頭にヒットを打たれ結局交代し次の投手が失点する」この流れ。あったわー。シーズン中幾度となくあったわー。
結局後ろに信頼できる投手がいないからこうなるのです。
ぶっつけの中川の起用に踏み切れないのは理解できますが、中村は楽天時代の高梨を苦手とはしていなかったし、2戦目で打たれている大竹を出すに至ってはもはや3点差で試合を捨てたと思われても仕方ありません。
エース対決で負け、大差で負け、と来てもなお打順をほとんど変えず真っ向勝負で挑んだものの、結果は1安打完封負け。
巨人はもはや打つ手なしと思われます。
この日放送の『エール』では、偶然にも主人公が「闘魂こめて」を作曲する場面でした。「これで巨人は無敵になるな!」という巨人ファンの鉄男のセリフは虚しかったなあ…。











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