6/4~6 vsDB ●○○
交流戦のハマスタといえば、3年前のノーガードの殴り合いという覚醒イベントを思い出しますが、もちろん今のオリックスにそんな力はありません。 一方的にボコボコにされるだろう、と悪い想像しか浮かんできませんでしたが、先発エスピノーザは前回のように立ち上がりの四球で乱れることもなく、スイスイでした。 もちろんこちらの打線もおつきあいでスイスイです。 オーダーを見た瞬間に「4番頓宮はアカンて」とつぶやいてしまいました。以前も調子が上がりかけた頃に4番に入り、そこからおかしくなりました。下位に置かれるようなバッターにはなってほしくないのですが…。で、結果といえば初回の二死三塁で凡退。8回の相手にもらった無死一・二塁の大チャンスも三振。案の定と言わざるを得ない。 もちろん頓宮だけではありません。左相手に抜擢された廣岡は存在感皆無。ランナーなしで二塁打を打つ西川はランナーありでは打たず。杉本も9回最後の打者で無気力に映る三振。得点は太田のゴロの間の1点だけ。1-0で勝てないのは今までの試合が証明済。そりゃ、エスピノーザもこらえられませんって。 同点の7回で井口、1点ビハインドで才木という起用も意図がよくわかりませんでした。いったい今の序列はどうなっているのでしょうかね。立ち位置があいまいだと、勝っていても負けていても同点でも回またぎでもロングでもありとあらゆる場面で登板しなければいけませんし、その結果怪我して消えていったあまたの投手を目にしているだけに、ちょっと看過できませんね。 このままでは最下位に落ちる日も遠くない…と、暗い気持ちで迎えた2戦目。オーダーを見て目を疑いました。1番杉本!? 4番西川!!?? なるほど、そうきたか…。 ところが初回、エラーでランナーを出したところで4番西川、ヒットで繋ぎます。しかし続く紅林が還せず先制はなりませんでした。「単打じゃなくて長打が欲しかったんだよなあー4番なんだから!」とこれまでのこともあり、ヒットくらいでは認めないオリファン。 するとその裏、先頭蝦名にホームランを打たれる田嶋。ますます暗い気持ちになるオリファン。 その後田嶋は追加点こそ取られなかったものの、毎回のようにピンチを作る苦しい投球。そして打線も、ランナーは出しながらホームが遠い。また接戦負けか…とあきらめかけた、5回表でした。 二死からラッキーな内野安打で宗が出塁すると、3番太田の打球はライトポール際。ファウル…? いや、フェン直? ホームラン!? 太田の今季1号はまさかの逆転の一発! 太田は昇格してから好調をキープし、3番に入ってからもいい活躍をしています。このまま怪我さえしなければ…と祈らずにはいられません。 さて田嶋はその裏も踏ん張り、勝ち投手の権利を手にします。しかしすでに100球を超えていたため6回からは継投へ。そう、懸案の継投…。 6回は吉田。まあ妥当でしょう。しかし先頭にヒットを許し二塁に送られいきなりピンチ。二死となり、今日スタメンからはずれていた牧が代打に。「終わった」と思いましたが、なんとかフライに抑えました。 7回は古田島が3人でピシャリ、0.00継続中。8回の本田も三者凡退。 そしてその間、ひとりのランナーも出せないオリックス、1点差のまま9回裏へ。もちろん最後はマチャド。あっさりふたりを抑えて9番牧。深い位置からのショートゴロ…かと思いきや、牧の全力疾走が生きてリクエストの結果内野安打に! そして今日ホームランを放っている蝦名! いったんはゲームセットだったはずのマウンドで、しかしマチャドの気持ちは切れていませんでした。三振を取って今度こそ試合終了! やっと勝ったー( ;∀;) なにせ次の日は今年何度目かもわからないブルペンデー。ハマスタでも治らないこの貧打で乗り切れるとは思えません。 先発は髙島。初回、いきなり筒香のタイムリー三塁打で今日も先制されてしまいますが、2回からは二度のゲッツーなどで無失点で乗り切ります。 相手先発は石田…のはずでしたが、なぜか2回から京山に。どうやらアクシデントのようで、相手もブルペンデーとなりました。初回で石田に「打てないな」と感じましたが、京山はもっと打てませんでした。 髙島は4回1失点で鈴木に交代。鈴木は2三振含む三者凡退という、1回なのがもったいないくらいの好投でした。 相手は京山→ウィックとつなぎ、6回表は佐々木が登板。牧のエラーで代打西野が出塁すると、太田が四球を選び、打席は今日も4番の西川。そこで相手ベンチが動き、左の坂本に交代を告げます。セ・リーグ時代は苦手としており、初戦でも同点のチャンスで坂本の前に撃沈していました。 ところが! 二度目の正直、打球はライトへ抜けていく同点タイムリーヒット! 「でも同点じゃダメなんだよなあ」とまだ全面的には認めないオリファン。 その裏は3連投の吉田が登板するも、いきなり無死二塁のピンチ。そして左が並ぶところで山田に交代。怖い筒香には四球を出すものの残りふたりを抑え、次の回も三者凡退で乗り切ります。このところ左相手にフル回転の山田に頭が上がりません。 そして8回表。山崎から先頭福田が四球を選ぶと西野が送り、代打来田は打ち取られるも太田がヒットでつなぎます。そして西川! あわやホームランのフェン直勝ち越しタイムリー! 「これは4番! まるで正尚!」と手のひら返しのオリファン。やっと知っている西川になってくれました。今までのは誰だったんだ、そっくりさんか? しかしその裏。本田が一死から怖いオースティンに三塁打をくらってしまいます。しかも福田が負傷交代。また怪我人が…((((;゚Д゚)))) おまけに次は怖い牧。ところが! 打球はショートライナー、ギャンブルスタートを仕掛けた三塁ランナーも刺してまさかのゲッツー! 運も味方しています! 9回表は暴投の間に1点を追加。2点差でマチャドなら安心感があります。あっさり抑えて〆! やっと…やっと、カード勝ち越し! ああなんてひさびさの響き!! 白星の喜び倍増です!! 試合前、平井&小谷野コーチと、岸田&高橋コーチの入れ替えがありました。コーチ陣にはもともと一軍・二軍の肩書がありませんから、「深い意味はない」と報道陣をいなした福良GM。しかしカード途中の入れ替えですから、何らかの意図があるのでしょう。敗戦した1戦目の試合後、首脳陣だけが残ってミーティングを行っていましたが、そこで決断が下されたのだと思います。借金と怪我人だけが増えていく負の連鎖を断ち切るきっかけになればいいのですが。 【ヤスオーの野球坊主】 このカードの相手はDeNAである。中日にホームで負け越すぐらいの力しかないのだから、狭いハマスタで牧やオースティンも戻ってきたDeNA相手なら、良くて1勝2敗だと思っていた。 1戦目。相手先発のケイとかいう投手が、防御率は3点台なのに、常時150キロ以上を投げるサウスポーで、明らかに打てなさそうであった。3回に相手のエラーを絡めて運良く1点を取ったが、むしろオリックスがこの投手から良く1点を取れたなと思う。もちろん1点打線らしく1点で終わったが。しかし5回裏、2死からエスピノーザがなぜか投手ケイに四球を出してしまい、その後レフトへのポテンヒット2本で1点を取られた。西川の守備力では2本とも防ぎようがないポテンヒットである。ただ、足が遅いとか肩が弱いとかはどうしようもないが、2本目のポテンヒットを捕り損なってお手玉をしたのはいただけない。西川は去年まで広島にいたのでオリックスの選手の中でハマスタは最も守り慣れた球場のはずなのに…。いや、ここは後続を抑えたしどうでも良い。7回の同点の場面でDeNAの割と骨っぽい打順に井口を登板させたのも、中日最終戦で無駄に井口を使いやがったのが…とは思ったが、じゃあ誰を出したらいいのだと聞かれたら言葉に詰まるのでここもどうでもよい。何よりも8回表の無死1、2塁で、なぜオリックスは0点だったんだということである。ここが間違いなく勝負の分かれ目である。この場面で4番頓宮に打順が回ったが、4番頓宮なんかはいいかげんやめてはどうだろうか。吉田正尚という元オリックス4番のメジャーリーガーは、打てないからといって、味方ベンチ前の後輩も見ている前でイライラしながらバットを粉々に折ったりはしなかった。別に頓宮が悪い人間とは思わないが、心の弱い人間だなとは思う。案の定ランナーも進まない三振である。相手投手のヤマヤスは、僕が知っている全盛期より明らかにヘボい球を投げていたが、メンタルだけは頓宮の何倍も強いのか、いくらランナーを出しても、表情をまったく変えていなかった。紅林も凡退し、西川である。西川は今日二塁打を打っていた。しかしここで打つとはオリックスファンは誰も思っていなかったであろう。今までファンを手のひら返しさせる場面はいくらでもあった。しかし1度たりともこのような試合の勝敗を分ける場面では打ったことがない。案の定ボール球を振って三振だった。9回は、ニコニコしながら投げる森原に軽く抑えられた。この選手は楽天にいた時はもっと緊張感のある顔で投げていた。オリックスにボコボコにされ死んだような顔をしてベンチに引き上げていたのが最後に僕が見た森原の姿で、2軍に落とされ、そのままセリーグにトレードに出されたので、こんなに楽しそうに投げている森原を一度も見たことがなかった。それもチームの抑えをやっている。あまりにも僕のイメージと違いすぎるので気になって色々調べたが、チームの後輩3人を率いて自分の知り合いの施設で自主トレをし、その後輩3人が成長し全員一軍にいるのでマスコミに「森原組」と呼ばれていた。匿名掲示板では伊藤ゆでこんないい選手が取れたと崇め奉られ、塾長と呼ばれていた。頓宮もこんな風に成長したらいいなと思った。 2戦目は、オリックスの西川がスタメン4番であった。規定打席到達の野手の中でOPS最下位の選手である。この選手を4番に置くのは中嶋が負けてばかりで正常な判断力を失ったと思うファンが大多数だろうが、僕はこれは現状の最適解だと思う。西川はいくら打てなくても、不安や焦りなどの感情を表に出さない。メンタルだけは強いのが見てとれるので、何番に入れてもそんなに変わらないだろう。杉本や頓宮は4番に入れると打たない。それどころかそこからスランプになったりする。そこがやはり5年、6年と安定した成績を毎年残してきた選手(セリーグで)と、一時的に好調な年があっただけの選手(頓宮は1年)との違いであろう。昨日のように頓宮を4番にするぐらいなら、西川を4番に置き、他の選手を気楽な打順でのびのび打たせる方がいいと思ったからである。まあ、結果的に、杉本や頓宮などは気楽な打順に置かれてもてんでダメで、得点は3番に入っている太田の値千金の2ランのみであったが。まあしかし、今日は継投が比較的まともだった。6回の吉田輝星は「おいこいつが勝ちパなのか。」と思ったが、球はしょぼいくせに牧相手に真っ向勝負する強気なマインドが結果論として良かった。1点打線が2点取っただけの相変わらずの貧打とはいえ勝ちは勝ちだし、僕は冒頭で述べた通りこのカードは今の貧打にあえぐオリックスなら1勝2敗で上々と思っており、そのノルマは2戦目で達成できたので良かったと思う。 3戦目も勝った。これは意外である。オースティン、牧、筒香、宮崎、佐野などのパリーグファンでも皆が知る強打者に加え、蛯名、山本、梶原なのど活きの良い若手野手もいるDeNAに、貧打道を極めているオリックスが勝ち越すとは思わなかった。捕手がすべてど真ん中に構えて、ほぼストレートしか投げない京山にも球威負けして3イニング1安打0点のオリックスである。勝ったとはいえ、昨日と同じく1点打線が2点取っただけの相変わらずの貧打である。しかしDeNAは、昨日も今日もオリックスより安打数が多いのに1点しか取っていない。オリックスの方が貧打っぷりは上回るが、腐っても去年までリーグ3連覇しているチームなので、監督も選手もDeNAより試合運びはうまいチームなのだろう。DeNAは昔パリーグにいた森原、伊藤光あたりの選手以外は興味はないので具体的には語らないが、三浦監督の采配や選手起用は4年目の監督にしてはイマイチだなと思った。その点オリックスは、昨日僕が「おいこいつが勝ちパなのか。」と言った吉田輝星を打者2人でスパッと代えたり、同じく現状の最適解と言った西川4番を今日も続けてくれたり(望外の大活躍)など、采配や選手起用の面ではまったく不満を感じなかった。今日コーチの平井と小谷野の2軍行きが決まったが、現オリックスGMの福良がハムの2軍監督時代にパニック障害の小谷野を気遣っていた話や、オリックス大物OBの山田久志が中日監督時代にわざわざ平井をトレードで中日に呼び寄せた話など、選手時代に自分自身が可愛がられていた話は知っているが、コーチとして誰かを可愛がって育てて一人前にした話はまったく聞いたことがないので、チームにとっては朗報だと思う。 PR |
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