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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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5/28~30 vsC ●●○

セ・リーグ主催の交流戦は観るすべがなく、一球速報を追うのみでした。
先発エスピノーザは初回の連続四球が痛すぎました。1安打で2失点。その後は立ち直っただけにもったいなかったです。
打線は床田の前に犠飛で1点返すのがやっと。しかし風がなければ3ランという当たりだったようです。
見どころはトレンド入りしていた古田島優勝だけでしょうか…。西川の2安打はご祝儀でなければ良いですね…。
交流戦は他のパ・リーグが勝たなければ何の問題もないのですが、Bクラス3チームが順当に負けただけ。先が思いやられます。

――2戦目は記憶にございません――

「床田-森下-九里ってどんなローテやねん! ひとりくらい週末に回せよ!」と憤っていた3戦目。先発の齋藤響介は頑張りました。2回に先制されますが太田の凡エラーのせいのようですし、4回も犠飛で追加点を許すものの最少失点にとどめます。
打線は昨年、カード唯一の黒星を喫した九里相手に、チャンスはたびたび作っていました。4回は無死満塁でしたが、横山・齋藤の打順でしたから仕方ありません。ここで横山に代打を出すという選択もあったと思います。しかし、中嶋監督なら「出さない」はず。そして予想どおりでした。結果は残念でしたが、ようやく中嶋監督らしい采配を見た気がして、どこかで安堵してもいたのです。このところ、らしくない(と感じる)試合ばかりだったので…。「らしくない」負け方は「らしい」負けよりストレスが溜まるものだということを知りました。
というわけで、あきらめていました。ハイ。B-C戦といえば、一昨年までずっとどちらかがサンタテをくらう法則だったので、今年から再発動するのだろうと覚悟していました。
しかし7回、球数を稼いだことが実り九里は交代。すると先頭の頓宮が内野安打で出塁。横山は三振するものの、代打西野がヒットでつなぎ、福田がタイムリー! さらに西川が四球を選ぶと、太田は得意の右打ち! エラーを取り返す走者一掃逆転タイムリーとなりました!!
さらに森・紅林が四球で出塁。中川は三振してしまいますが、打者一巡してこの試合全出塁の頓宮が押し出し四球を選んでさらに1点追加!!
さあ残り3イニング。まずは本田。1番からの打順ですから、好調の本田を選んだのでしょう。三人で難なく片づけます。
8回表、追加点を…と望むも三者凡退。その裏、登板した阿部は先頭にヒットを許します。
胃痛タイムの始まりです。
末包のライトフライはどうやらヒヤヒヤものだったよう。さらに坂倉・宇草にもヒットを打たれ、一死満塁…。
しかし、マチャド投入はありませんでした。さすがに同じ轍は踏みません。同点までは阿部に任せるしかないのです。
我が家の解説者によると、相手の代打策がミスだったようです。しかし野間は一昨日2安打だし…松山のライト線二塁打見たことあるし…。速報を開いて祈るのみ。映像で見ていたら緊張で卒倒していたかもしれません。
この最大のピンチを乗り越えて、はじめて勝てると思いました。
9回表、勢いはオリックスにありました。頓宮・西野のタイムリーで3点追加。広島は初戦のホームラン未遂で頓宮を警戒している節がありましたが、この試合なんと2安打3四球の全打席出塁。この状態をキープしてくれればこんなに心強いことはありません。
9回、誰が出てくるのかと思いきや、そこは奇をてらわずマチャドでした。これまでの悪い登板を払拭する完璧な〆で連敗ストップ!
ひとつ勝っただけで、なにこの多幸感!
やっと「らしい」勝ち試合を見られたからだと思います。おかしな継投をしない、選手を信頼する、これこそがオリックスです!
さあ、やっとホームに帰れます。まずは借金を減らしていきましょう!


【ヤスオーの野球坊主】
 DeNAを3タテした広島と圧倒的最下位の西武にカード負け越したオリックスという、12球団で最も調子の良いチームと最も調子の悪いチームの戦いなので、広島に3タテされると思っていたが、1つ勝てたのでむしろ予想より良かったと思える。
 1戦目は2対1でオリックスが負けたのであるが、オリックスが8安打、広島が4安打である。しかし8安打はすべて単打である。高額で複数年契約を結んでいる西川も単打を2本打った。西川は開幕前に広島ファンのブーイング上等とうそぶいていたが、ヒットを打つと広島の応援席から拍手が起きていた。これが、0対0の得点圏のような試合を左右する大事な場面での走者一掃の長打だとしたら、拍手なんか起きるだろうか。1本目の単打は後の頓宮の犠飛の1点には絡んでいるのであるが、しょせん2対0で負けている場面である。西川に私的な恨みはないのだが、この選手のおかげでオリックスが強くなったとはまったく思えない。打たないとか守備が下手とかそういう簡単なものではなく、もっと根深い、言葉で表現するのが難しいマイナスの影響をチームに与えているような気がする。早くレギュラーを西川から茶野に代えろと僕は4月からずっとさや氏に言っている。茶野がそんなに打たないのはわかっているが、茶野がいるとチームが強くなる気がするからである。感覚的なものではあるが、間違いではないであろう。試合前はいつも西川がスターティングメンバーに入っているかをさや氏に聞き、いつも入っているのでげんなりしている。
 2戦目は僕がオリックスで最も好きな選手である先発の田嶋がボコボコにされた。自他共に認めるエースであり、その重圧にずっと打ち勝ってきた山本由伸と、なんやかんやで毎年100はイニングを食ってくれる山福が今年いなくなったのに、競合ドラ1にも関わらず自分が繊細な性格であるという予防線をあらかじめ張り、山本や山福の穴は自分が埋めるなんて口が裂けても言わず、周りの期待に応えられず傷つくことから身を守ろうとする性格の田嶋である。僕はユーチューブで能見と田嶋が話している動画を2つ見たことがある。他人をよく観察理解している能見は、優しい性格の田嶋のことが好きで、色々気にかけているのがわかる。田嶋もそんな能見を心から信頼しており、きちんと自分の言葉で偽りのない気持ちを語っている。しかし先述の予防線により、自分の目標を低いレベルでしか言語化しない田嶋に、能見はどこか寂しそうである。早く能見を投手コーチとして呼ぶべきである。断られたのは知っている。収入のためだけにコーチになりたがる人間をコーチにするのはバカでもできる。断っている人を口説くのが背広組の仕事である。田嶋も、能見が投手コーチなら、だらだらとくだらない逃げ口上ばかり述べず、火の中水の中に飛び込むような気がする。なぜなら僕は田嶋に性格が似ているから、わかるのである。
 唯一勝った3戦目は、2対0で負けている4回のオリックスの攻撃時に、あれっと思った。無死満塁で8番の横山に打順が回ってきた。横山は高卒プロ1年目、相手投手は剛速球やこれといった変化球を持っているわけでもないのに、毎年安定した成績を残しながらプロで10年以上飯を食っている老獪な九里。結果は火を見るより明らかである。僕はここでさや氏に「代打宗はないのか。」と言った。9番打者は投手であるし、最悪0点もありうる。しかし中嶋監督はそのまま横山を打席に立たせ、案の定ゲッツーであった。もしかすると水本の進言かもしれないが、この場面で、中嶋の、胆力というか、凄みを感じて身震いした。腐ってもリーグ3連覇した監督である。相手の広島の監督新井は、8回の1死満塁のチャンスに、打率が3割6分の若い捕手石原に、2割8分のベテラン野間を代打で出した。終盤のチャンスに、数字や相性をまったく考慮せず(匿名掲示板でほとんどの広島ファンが、野間は落ちる球に弱いので、フォークを多投する相手投手なら三振すると言っていた。)に、若手の捕手にベテランの代打を出すのは、全く脳を使っていない行為、ただの作業である。横山も野間もダメだったのでその瞬間の成果は両チームともなかったのだが、長期的にチームに与える影響はまったく違うのである。





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