9/30 vsM ○
ソフトバンクが勝ちオリックスが負けか引き分けなら、ソフトバンクが優勝という重要な一戦、かつ能見さんの引退試合。絶対に負けるわけにはいかない先発に起用されたのは、今季初の中5の山本。 が、初回、2アウトから中村に二塁打をくらい、安田のセンター返しであっさり先制されてしまいました。 そりゃ山本だって負けたら終わりだし慣れない中5だし能見引退試合だし緊張しないわけないよな…と頭のどこかでは理解していても、山本だからマストウィンと考えていたので、まさかの事態に呆然となってしまいました。試合前の「山本だから今日の優勝はないよ」という藤本監督の言葉はフラグだったのか…。 しかも前回マリンで大きな当たりを打たれた井上に苦手意識を持ってしまったのか四球でランナーを溜めてしまいます。次の打者は新たなトラウマ・山口。しかしここはしっかり対策できていたのか、フォークで三振を奪い、追加点は許しませんでした。 相手先発はあまり得意とは言えない本前。しかし先頭福田が四球で出塁すると、復帰した宗の当たりを山口がそらした隙に福田が一気にホームイン、同点に追いつきます。そして頼りになる吉田正がきちんと犠飛を放ち逆転成功! これで山本も勇気が湧くはず…でしたが、やはりピリッとしません。ほぼ毎回得点圏にランナーを抱える苦しい投球。しかも打線は初回の2点のみ、追加点が取れません。1点差というきわどい状況のまま試合は進み、もう降板するかと思っていた7回もマウンドに上がった山本。高部を出塁させると、続く藤原の打球はレフト方向へ。吉田正がDHでなく守備についていたことが仇となりました…追いつけなかったうえに大きく跳ねてしまいます。盗塁も決めていた高部はもちろん生還、藤原も一気に三塁へ向かいましたが、ここはタッチアウトにできました。 ただ、「引き分けでもダメ」な試合で終盤に痛すぎる失点。 その裏も三凡に終わり、8回表。大きな歓声が沸きました。 ここでまさかの、能見登板! 左の安田からという打順ではあったものの、さすが中嶋監督、豪胆です。そして能見はその起用にしっかり応え、4球で安田を三振に斬って取りました。もちろんフルスイングした安田も空気を読んだであろうにせよ、スピードがあってコースも良かったですし、本当にポストシーズンで出番があるのではないかと思うくらい、素晴らしいマウンドでした。 感傷に浸りたいところですがそれどころではありません。あとを託された阿部がふたりを抑え、8回裏を迎えます。マウンドには益田。1番から回る打順で、チャンスはここしかないと思っていました。そして期待どおり、1アウトから宗が二塁打で出塁します。しかし中川はセンターフライで進塁するものの2アウト。吉田正は申告敬遠。ここ2試合ヒットが出ていない頓宮にすべてがかかりました。 「頼む頼む頼む!」と必死に祈りを捧げた、その初球! 変化球を松川が前にこぼします。その瞬間、宗がスタート! 空いたホームベースに向かってスライディング!! この試合、好プレーを連発しつつ併殺も打っていた宗ですが、やっぱりこの選手はやってくれます!! 土壇場で勝ち越し、9回表はもちろん平野。若手選手をあっさり片づけ、2アウト。打席は代打・佐藤都。少しイヤな予感はしたものの、ゴロを打たせて、やったー…と喜びかけたら三遊間に転がって投げられず。ま、まあまあ。 打順は1番に戻って高部。かなりイヤな予感がしていましたが、それでも信じるしかありません。しかし粘られたあげく四球で一・二塁に…。そしてこの日良い当たりを連発したうえ同点打を放っている藤原を迎えます。だだだ大丈夫、きっと大丈夫…。 …じゃなかったー!! ちょっとここから記憶が消えています。中村をどうやってアウトにしたのか憶えていません。 その頃、仙台ではソフトバンクが勝利で試合を終えていました。オリックスが負ければ胴上げですから、その瞬間を待っているはずです。 そんなことさせてたまるか! とは思うものの、9回裏は相手クローザー・オスナが登板。我が家の解説者は「捕手が柿沼やからどうなるかわからん」と言いました。それが原因かはわかりませんが、先頭の紅林がまさかの二塁打で出塁。球場の雰囲気が一気に変わりました! 続く打席はT。いや、ここはバント代打だろう! その反論を封じることのできないT。今日のオスナから空振り(しかも同じ球3球)したのはアナタだけやで…。なぜこちらの予想を裏切ってくれないのか…。 若月はなんとか進塁打で2アウト三塁。福田には3ボールとなりました。四球なら、中川も吉田正も降ろしてしまっていますから宗は敬遠、佐野皓勝負となるでしょう。万事休す! 福田への4球目。ストライクを取りに来た球を狙ったと福田は言っていました。セーフティバントは一塁方向! タッチをかわして滑り込み、判定はセーフ!! ロッテ側のアピールで場内は騒然。正直、よくわかりませんでした。よけすぎじゃないか? あれはいいのか? よくわからないまま判定は変わらず、よくわからないままウォーターシャワー!(アクエリ2リットル) やったやったやったー----!!! (スリーフットラインとスリーフィートラインの違いと、あれがOKのルールはあとで知りました) 心おきなく、能見さんの引退セレモニーを堪能できました。 首の皮一枚、まだ残っています。 ですが10月1日、ソフトバンクが勝てば終わりです。それも致し方なし。 それでも今年もあきらめの悪いオリックスでいてくれることが、最後の最後までハラハラドキドキさせてくれることが、本当にうれしい。 岸田が言ったとおり、本当に強いチームになったのだなと思います。 泣いても笑ってもあと1試合。 泣いて笑える試合になりますように。 PR |
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