普段ホラー映画は観ない自分ですが、この作品はヤスオーに『ソウ』の監督作だと教えられちょっと興味が湧いたので一緒に観てみました(ちなみにソウは一作も観ていない)。 結論から言うと、そこまで怖くなかったです。 小学生の頃、友達と一緒に買ってこわごわ読んだホラー特集本に「海外で本当にあった怖い話」が載っていたのですが、そのテイストを思い出しました。女の子に悪魔が取り憑いてどーのこーの、という内容だったと思います。悪魔の目的がわからないのもあって、あまり怖くありませんでした。りぼんのふろくについてきた楠圭のホラー漫画のほうがよほど怖かったです(教室の席で突然両足首を見えない手につかまれた主人公の戦慄を今でも憶えている)。 が、この作品の怖くなさの原因のほとんどは、意味ありげに登場した不気味な人形の正体や心霊学者の妻の過去などの謎が明かされていないことにあります。「続編につづく、をする気かな」と終盤にちらついてしまい、クライマックスの悪魔祓いに集中できなくなりました。 日本のおばけはたいてい恨みを残したまま死んで成仏できない魂が怨霊となるもので、それが誕生する経緯も含め、呪うものにも呪われるものにも抱く共感に恐怖心をより煽られるのですが(楠圭の漫画しかり)、キリスト教が素地にある悪魔は日本のように成仏という救済がされないまま追っ払われて解決するので、宗教を解しないこともありどうも納得しがたいものがあります。小学生の頃ならもっと純粋にキャーキャー怖がれたのかもしれませんが…。 ただ、くるくる回るオルゴールの鏡と、タンスからのびた手がパンパンする演出は怖かったです。 続編は観ないでしょうし、我が家が郊外に大きな家を買うこともないでしょうから、トラウマに悩まされることもありませんでした。 PR |
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