忍者ブログ

いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
<<  < 195204205203207* 200* 199198197196194 >  >>


"Dedicated to Masayuki Imai"

今井さんが使命を感じてこの作品の映画化に挑むも、病には勝てずメガホンを奈良橋陽子に託し、そして「チーム今井雅之」ともいえるメンバーで作り上げられたこの作品。
最初から最後まで涙を止められませんでした。
川平慈英の演技が、もう今井さんそのもので…。
『ちいさな大冒険』というドラマ(1996年・NHK)で今井さんは知的障害者の役を演じていたのですが、もう20年以上前に観たその姿に重なりました(思えばその役も、離婚した父親に会いに行く役でした)。
川平慈英が意識して演じたのかはわかりませんが、赤い靴下は確実に今井さんですね。
それ以外にも、何から何まで今井さんでした。
真人の免許証の住所に隠された「今井雅之」の文字。
『SUPPINぶるうす』の相棒役でWINDSの舞台でも共演していた岡安泰樹、そして若い頃から交流のあった吉田敦、別所哲也、藤田朋子。
「友情出演」の文字だけでもう泣けて泣けてたまらない中居くん。
今井さんが唯一立ち会った、クランクインの満開の桜のシーン。
作品のすべてに、今井さんを感じました。
生きること、死ぬこと。争い。そして、愛。
そのすべてが詰め込まれた『THE WINDS OF GOD』、ライフワークとしてきたそのお話に続く第二章として書かれたこの脚本は、まさに現代版WINDSでもあります。
否応なく情勢に巻き込まれ、限りある日々を懸命に生きた特攻隊員たち。生まれ持った特性や周囲の大人に振り回されながらも、愛を守り生きようとする真人たち。時代は移っても、生きることとそこにある愛は不変です。
生きようとすればするほど、その対称にある死はより鮮やかに浮き彫りとなり、今もこの地上のどこかでくり返される争いは、人と人との愛の崇高さを輝かせます。
「生きて、生きて、生きまくれ!」--その生をお芝居への情熱に燃やし、そして天に召された今井さん。
生きて生きて生きまくること、それがこの世に享けた生に対して真摯な姿勢であり、やがて待つ死への向き合い方なのだとあらためて思います。
映画作品としては、優れたものではないかもしれません。展開はやや性急でしたし背景の描き方も雑な部分がありました。それでも、今井さんとチーム今井のあふれる熱い思いはいっぱいに伝わってきました。
早いもので、今井さんが旅立ってからもうすぐ四年になります。
今さらながら、もう今井さんの姿をテレビで、あるいは舞台でもう二度と見ることができないのかと思うと、なぜ生前もっと作品を見に行かなかったのかと口惜しく思います。WINDSも2011年以降鑑賞しなかったし、映画版も観に行きませんでした。DVD買えばいいやと…。
販売してない…。
レンタルもしてない…。
TV放送するとも思えない…。
何とかして観る方法はないものか…。




PR
* SNOW FLAKES *
STOP  *  START
* カレンダー *
12 2025/01 02
S M T W T F S
5 6 7 8 9 10
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
* プロフィール *
HN:
さや
性別:
女性
自己紹介:
プロ野球&連ドラ視聴の日々さまざま。
* ブログ内検索 *
<<  <  *  NEW *  BLOG TOP *  OLD *    >  >>
Copyright©  さや
Designed & Material by ぱる
忍者ブログ ・ [PR]