・母なる証明:★★★★☆
観終わった後は不快感しか残らないですし、真犯人も途中で察しがつきます。ただ、最初と最後の踊りの演出は過剰だとしても、この監督は「母」の愚かで狂った息子への愛情を描きたかったのでしょうから、そこはもう怖いぐらいよく描けていましたね。中盤以降、ぼやかさずに真実をはっきりとこちらに突きつけてくるところも何とも言えない迫力がある作品です。
・ロケットマン:★★★★☆
父親が抱きしめてくれさえすればいいんですけどね。世の中には金ではどうしようもないことがありますね。いや僕は例え精神が病んでもエルトン・ジョンのような才能を持って産まれたかったですけどね。ボヘミアンラプソディの2番煎じとしか言いようがないのでそれ以上の評価は付けられないんですが、こちらの方が盛り上がりがないぶん、人物描写は深いような気がします。
・シングストリート:★★★☆☆
巷の評判がいいので隠れた傑作なのかと期待してましたが、設定もベタだし、登場人物はステレオタイプだし、ストーリーにも見るべきものはないので、そんなにいい映画とは思いませんでしたね。主人公は最後バンドのメンバーや主人公の良き理解者である兄貴を捨て、女と海外に行くのですが、そういう結局音楽より女かよというエンディングは僕は好きじゃないですね。
・お嬢さん:★★★☆☆
これはエロの映画なんですね。僕はサスペンス的なものを期待していたのですが、一応三部構成で展開も二転三転するんですが、僕はおーっと思ったのは第一部のラストだけでしたね。あとは本筋のストーリーとあまり関係のないエロシーンを長々と描いた長尺の映画です。最後もエロシーンで、はよ終われと思いましたから。いや独特の薄気味悪い世界観は悪くはないんですが。
・パージ エクスペリメント:★★★☆☆
このシリーズも長いですねえ。ここまでくると時間軸も最初に戻すしかないですよね。政府介入など安直な新要素はあるとはいえ、もう新鮮味はないです。もうこのシリーズ自体をパージすればいいのではないでしょうか。初期の作品にはあったサスペンス的要素も完全になくなり、もはやアクション映画ですね。ただ、単品のアクション映画として観たら、面白くなくはないです。
・スプリット:★☆☆☆☆
ありふれた多重人格の主人公の緊張感のない密室スリラーをダラダラと観せられた挙句、ラストでブルース・ウィリスが登場して、はるか昔に観た「アンブレイカブル」と繋がってることがわかります。「アンブレイカブル」は観ていますが、ちゃんと完結していましたから今さらなんだと思っただけで、何の衝撃もなかったです。更なる続編のための新キャラの紹介映画でした。
・アップグレード:★★★★☆
少し古臭いし、マニアックだし、あまりお金もかかってなさそうな作品ですが、シンプルに面白かったですね。もう一捻りあれば満点だったのですが。ラストも同じAI物の「エクスマキナ」と同じパターンとはいえ、僕はそれまでステムに好印象を抱いてしまっていたので、かなりショッキングでした。すべての真実が明らかになり思い返せば、ゾクゾクするぐらいの悪党ですから。
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