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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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2日は野球の準々決勝アメリカ戦。3回裏、先制打を放ったのは我が軍が誇る吉田正尚! なかなかいい活躍を見せています。対する日本の先発は田中。「田中はだいたい6回が限界なのに、短期決戦で全力投球なのだから3回で代えるのが妥当」という我が家の解説者の言葉どおり、4回に集中打を浴びて逆転されてしまいます。そして稲葉監督の気になる投手交代の遅さ。逆転されてようやく岩崎に交代し、なんとか1点差で切り抜けました。そしてその裏には坂本のタイムリーで同点に! 本当に心強い選手です。…と、喜ぶべきところですが、打たれたのがディクソンだったのでなにやら複雑。しかもその次は吉田とかつての同僚対決。ここはディクソンに軍配が上がりました。元気そうで何よりです。
と、追いついたその直後に青柳を選択する稲葉監督。短期決戦において重要なのは見切りの早さだと思う…。かつての渡辺俊介や牧田のような活躍を青柳に期待していたのでしょうが、もうその戦略は失ったと思っていました。青柳のためにもならないですよね。
そんなベンチワークのミスを救うのはいつも選手。鈴木・菊池と不調だったバッターで2点を取り返し、1点差に。しかしその後は膠着し、ついに最終回。四球で一塁にランナーを置いて、浅村が渋い右打ちでつなぎ、柳田の内野ゴロで同点に追いつきました! 目立ってはいないものの、浅村はいつもこういう重要な場面で役割を果たしてくれます!
試合は延長へ。10回からタイブレークが適用されます。この大事なマウンドをまかされたのはルーキー栗林。緊張する場面を、しっかり3人で打ち取りました!
その裏、日本が選択したのはバント。村上の代打栗原が一球できっちりと決めました! そして、続く甲斐が内野5人シフトを超えるフェンス直撃の長打を放ち、サヨナラ勝ち! 6回を三者三振で締めた千賀を含め、このソフトバンク陣のメンタルの強さよ。さすが日本一を知る男たちです。あそこで一球でバントを決めるのも、ヒーローになる一打を放つのも、オリでは想像できない…。これで日本は準決勝進出を決めました。変則トーナメントが適用されるこのオリンピックですが、勝てば勝つほど試合数は少なくなります。このまま全勝で決勝といきたいところです。
夕方には体操女子種目別ゆかで村上選手が銅メダル獲得。女子個人初のメダルは快挙です。
さらに野球を一時中断して視聴した3000m障害は、順大の三浦選手が7位入賞! 身体の大きな外国人選手に囲まれても臆することなく障害をクリアしていく姿、ラストスパートには心が震えました。
テレビ中継はなかったのですが、興味深かったのが馬術。戸本選手が4位入賞とメダルまであと一歩だったのですが、馬が超える障害物に意匠がこらされていて、ちゃんとテレビ画面で観たかったです。馬が驚いたのか? ミスが続出しただるまの置物が撤去されたというニュースもありましたが…動揺せず落ち着いて障害をこなす馬の技術というのも重要なポイントだそうで。速報では選手の下に馬の名前も表示されていますから、人馬のペア競技みたいなものなのかもしれません。馬にもメダル授与されるのかな。

飛び込み男子板飛び込みで決勝進出した寺内選手に、会場がスタンディングオベーションで拍手を送ったというニュースには、心があたたかくなりました。6度目の五輪に出場するまで現役を続けてきた裏には想像を超える努力と苦しい時間があったことでしょうし、それをこの会場にいる誰もが理解していたからこそ、飛び込み界のレジェンドと認め、惜しみない称賛を送ったのでしょう。(その肉体美に魅せられ)ずっと応援してきたのですが、メダルには届かずともこうしてスポットライトを浴びたことに嬉しく思いました。
ベテランのレジェンドの功績が讃えられる一方、若いエースがオリンピックの舞台で生まれる瞬間もまた存在します。女子ボクシングの入江聖奈選手は、リングの上でのファイターぶりと優勝の瞬間のぴょんぴょんジャンプやカエル好きをアピールするインタビューでのあどけなさのギャップぶりが微笑ましかったです。女子やり投げで決勝進出した北口選手の大喜びする姿も、観ているだけでこちらも幸せになりました。もちろん国籍かかわらず、自分を超えたアスリートたちの歓喜は、オリンピックに欠かせない感動の瞬間です。
体操男子種目別鉄棒の橋本選手は、個人総合の金とあわせて2冠達成。本当に美しい演技でした。内村選手がベテランとなり、白井選手も引退して、今後の体操界はどうなるのだろうと言われていましたが、こうしてニッポン体操の伝統は確実に未来へ受け継がれていくのですね。これからも彼らがつないできたニッポンの美しい体操を見せ続けてほしいと思います。
この日の最後はサッカー準決勝。強豪スペイン相手に、堂々と渡り合いました。延長も残り5分、PK戦も見えてきた時間の、本当に一瞬の隙でした。見事な美しいゴールを決められ、日本の金メダルの夢は潰えました。試合後の、「オリンピアンとメダリストは違う」という言葉に、決してオリンピックが最高峰ではない競技で戦う彼らの、このオリンピックにかける覚悟を見たような気がします。

4日はまた記録にも記憶にも刻まれる瞬間がありました。スケートボード女子パークで、日本選手がワンツーフィニッシュ! 金メダルの四十住選手も素晴らしいですが、銀メダルの開選手は12歳! 銅メダルのスカイ選手も13歳! 甥姪より年下!
4位の岡本選手も、守りに入ればメダル圏内なのに攻めた演技に出て転倒してしまいました。失意の彼女にまわりの選手たちが駆け寄る姿は、大人たちの心を動かしました。
それ以外にも、女子バスケが残り時間わずかで逆転3ポイントシュートを決めはじめての準決勝進出を決めるというスラムダンクみたいな劇的展開! 女子1500mでも田中選手が予選に続いて日本記録を更新し、日本人初出場の種目でもちろんはじめての決勝進出を決めました! 多様性というオリンピックの大義名分を具現化するように、女子選手がめざましい活躍を見せています。
さて、夜はいよいよ野球、運命の準決勝です。
先発は山本。そして立ち上がりの悪いいつもの山本。四球から二塁打でいきなり一死二・三塁のピンチを招きますが、そこはさすがの山本。連続三振でピンチを脱します。
韓国の先発は変則投手。やはり初見では難しいのか、なかなかチャンスを作れない中、3回に坂本の犠飛で1点先制します。本当に頼りになる。5回には吉田(!)のタイムリーが出て追加点! これいけるかも!
…と、すぐ甘い考えに流れるのが悪い癖。6回、先頭に打たれるとエラーがらみで無死二塁。しかも打順は好打者のカン・ベクホ。鋭くレフトに飛ばされてあっという間に1点差に。さらに怖い3番イ・ジョンフにつながれ、さらには交代した岩崎がスライダーを拾われて同点にされてしまいます。やはりそう簡単にいくわけなかった…。それでもすぐストレート主体に切り替え連続三振で切り抜けたのは立派でした。
韓国は打者にしても投手にしても、戦略を練って勝ちにきている姿勢が見られました。左三人に左を当て、甲斐のところですわ右投手にスイッチ。近藤の帰塁でリクエストされた時には肝が冷えましたが…失敗に終わり、韓国はチャレンジ権を失ってしまいます。
同点の7回から登板したのは伊藤。ペナントでもルーキーらしからぬ堂々とした印象を受けていましたが、ロジンつけすぎと相手ベンチからクレームを受けてもまったく動じず「追いロジン」。呆れるくらいの強心臓はランナーを出そうが打たれようが飄々と2回無失点に抑えます。こりゃ後半戦も難敵になりそうだな…。
韓国は投手を積極的につぎ込んできます。8回裏、一死からようやく柳田が出塁すると、続く近藤は一ゴロ併殺…かと思いきや、ベースカバーに入った投手がベースを踏みそこね、辛くも塁に残りました。問題はその後。なぜかフェアグラウンドからゆっくり帰塁しようとする近藤。あわてて野手がタッチに行くも、塁審はノーカンの判定。しかし相手ベンチからの抗議を受け、協議に入りました。私は野球もソフトもしたことがないので知らなかったのですが、我が家の解説者は「一塁を駆け抜けたら外に出るのがあたりまえ。いちばん最初に教えてもらうルールや」と大激怒。しかし判定は変わらず、チェンジはまぬがれました。近藤はタッチされても進塁意思なしを表すように悠々としていましたが、それでも審判によってはアウトになってもまったくおかしくない事例だったようです。本当に肝が追い冷えしました。
しかしそれが韓国の若いピッチャーのリズムを乱したようです。暴投で進塁させると村上は申告敬遠。甲斐も四球を選び、二死満塁。ここでバッターは山田、国際戦では本当に頼りになるバッターが、ここでもやってくれました! 初球を振りぬいてあわやホームランのフェン直走者一掃タイムリー!! 日本は一挙3点をもぎとり、いよいよ最終回を迎えました!
そろそろ平良の出番か、と思いきや、選択したのはここでも栗林。交代前にはベンチで甲斐が直接電話で話すというめずらしい場面もありました。おとといはタイブレークを凌ぐというきつい場面で登板したところですから、疲労もたまっているでしょう。さらに緊張からか四球と暴投でピンチを招きますが、周囲からの声かけもあってひとつずつアウトを重ね、試合終了! 日本、決勝進出を決めました!!
この日のヒーローは、山田はもちろんですが、無失点に抑え流れを取り戻した伊藤、そして2勝2S栗林の存在を抜きには語れません。一年延期がなければこの2投手は不在だったわけです。これも何かのめぐり合わせなのかもしれません。
さてその決勝の相手は、明日の敗者復活戦アメリカ-韓国戦の結果待ちとなります。いずれにせよ、最高の結果を願ってその日を待ちたいと思います。






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