ラストを飾るのは男子マラソン。速報をしらせるスマホのピコーンで目覚め、また出遅れたことに気づきました…。
すでに中村選手は先頭集団から脱落。やはり怪我のせいで調子を上げられなかったのでしょうか…。 服部選手も先頭集団から遅れ始めますが、外国人選手たちにくらいつく大迫選手。しかし30キロ付近でキプチョゲ選手がスパートをかけます。あっという間に後続を突き放したリオの金メダリストは、他の追随を許さないスピードで独走態勢へ。せめて銀メダル争いには残りたかった大迫選手ですが、2位集団から離されていきます。 大迫選手の全身全霊をかけて走る、その姿にいつも心を動かされてきました。 このレースもそうでした。目指していたメダルには届かずとも、力の限りすべてを注げたのだと思います。ゴールは笑顔でした。やり切ったと、涙ながらに語っていました。彼の残した功績が日本陸上界に与えた影響は少なくないと思いますし、その生きざまは、観ている者の心をも震わせました。本当に素晴らしいラストランを見せてもらいました。 服部選手は途中で足を痛めたのか、なんとか完走はしたものの朦朧とした状態に見えました。無事だったようで何よりですが…。今回は30人近く棄権する過酷なレースとなりました。そんな中、軽やかにフィニッシュしたキプチョゲ選手には脱帽。36歳とは思えません。もしかしたらパリまで制覇してしまうのでは…。正式記録初の2時間切りにも期待してしまう異次元ぶりでした。 これでもまだ終わらない日本選手の頑張り。初の決勝に挑戦した日本女子バスケチーム。バスケは体育の授業でのトラウマがあって大嫌いだったのだけれど(でも『スラムダンク』は好き)、感動しました。高さでは圧倒的に不利な日本選手が果敢に攻める姿は本当にカッコ良かったです。とくに小柄なPG町田選手が電光石火のスピードで切り込んでいく姿は、まるでリョーちん! 日本語でメッチャ厳しい檄を飛ばす監督の姿も印象的でした。絶対王者アメリカには屈したものの、決してその差は想像していたほどにはなかったように思います。女子バスケの未来をあかるく照らす、本当に価値ある銀メダルでした。 そして個人競技最後のメダリストとなったのは、自転車女子オムニアムでの梶原選手。はじめて目にした種目でしたが、身体だけでなく頭も使う競技で、観ているだけで力が入ってしんどくなりました…。エリミネーションの駆け引きには見どころがありました。最後のポイントレースで落車した時には思わず声が出ましたが、なんとか2位を死守して銀メダル。今までどれほど苦しい練習を積んできたのかが伝わるインタビューでの涙でした。 メダリストだけでなく、オリンピックに出場するすべての選手にはそれぞれの背景があって、夢があって、厳しい鍛錬の積み重ねがあって、乗り越えてきた幾つもの試練があって、そしてたどりついたこの舞台、順位はつくけれどそこに敗者は誰もいない。そんな夢のような場所が、オリンピックなのだと思うのです。 いろんなことがあり、延期があり、数々の失態があり、開催中ですらSNSをめぐる中傷問題が起きて、コロナ禍は続くどころか悪化し、(閉会式もなんだかなんなんだし…)今でも決してすべてが許されたわけではない。それでもこのオリンピックに出場したすべての選手が、開催されて良かったと心から思って閉幕してくれたなら、それがいちばんだとも思うのです。 さて…。 ロスだな…。 元の生活に(オリ三昧に)戻れるかな…。 PR |
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