『大病院占拠』
病院を占拠した動機不明の武装集団と、トラウマを抱えた刑事との戦い。いきなり主人公に近しい人が殺されるという『ボイス』に似たとっかかりなのは、同じ製作陣だからなのでしょうが、スピード感や緊迫感は『ボイス』に通じるものがあります。そしてツッコミどころ満載(しかしツッコんだら負け)なところも同じです…。 主人公は(『ボイス』と同じく)ミスキャストかなあと感じます。櫻井翔が組織に歯向かう狂犬キャラに見えません。アクションももっさりしているし…。幼い子を持つ親の年齢的には唐沢寿明より合っているのですが、どうしても育ちの良いエリートな「櫻井くん」が透けて見えます。 鬼の動機と正体は徐々に明らかになっていくのでしょうが、今のところ隠されている鬼のキャストは早くもネットではあれやこれや推測が飛び交っています。主題歌がSnow Manであることから、メンバーの誰かがいるという説が濃厚ですが、『舞いあがれ!』から消えた目黒蓮もあの鬼の誰かなのでしょうか。であれば早くご尊顔を拝みたいところ…。 『100万回言えばよかった』 大切な人がいない喪失感、幽霊(?)、憑依…という要素から、『妻、小学生になる。』のような涙涙のヒューマンドラマなのかと思いきや、どうも泣けないし感情移入しきれません。 これは直木の「軽さ」にあるのかと思います。目が覚めると誰にも自分が見えない、触れられない、気づかれない、というわけのわからない状況に置かれているにもかかわらず、孤独感も絶望感もあまり感じられません。といって、根っからの楽天家という性格でもなさそうです。恋人を失った悠依の混乱や悲しみ、それでも「直木がいる」と理解した時の安堵感や直木への愛情は痛いほど伝わるのに、直木の「軽さ」のせいでどうもかみ合わないものを感じます。 直木が乗りうつった時の演じ分けはさすが松山ケンイチと唸らされましたから、もっと憑依シーンが増えるのかと思いきや、今のところ一回きりなのが残念(そうなるとますます『妻小』になってしまいますが)。さらには直木が絡んでいるらしき殺人事件や、魚住が亡き夫とそっくりという女医も登場し、展開が雑多になって先が読めなくなってきています。 キャスト的にも脚本家(『おかえりモネ』の安達奈緒子)的にももっと心に響くようなドラマを期待していただけに、少し肩透かし感がありました。 『罠の戦争』 今までのつよぽんの「戦争」シリーズを一度も観ていなかったので観るつもりはなかったのですが、続編ではないと知りあわてて見逃し配信で視聴。 どうやら『半沢直樹』のような痛快復讐劇。まるで日9(今季のは15分で脱落)のようです。本田博太郎と田口浩正のわかりやすーい悪役っぷりが実に良いです。「わ・し・づぅ♪」はクセになりそう。 穏やかな笑顔の下に燃えさかる炎。鷲津は草彅くんの印象そのままです。『青天を衝け』『拾われた男』の草彅くんは本当に素晴らしかったですが、今回も静の演技が光っています。復讐を遂げた鷲津が最後にいったいどんな表情を見せるのか、今から楽しみです。 ともあれ、民放でつよぽん主演のドラマが放送されたこと、主題歌を香取くんが歌っていることは実にめでたい。 PR |
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