『ノーサイド・ゲーム』
サラリーマンだけの世界で進行する日曜劇場にはあまり魅力を感じませんが、『ルーズヴェルト・ゲーム』や『陸王』のようなスポーツを絡めた作品だと、ついつい入れ込んで見てしまいます。 今回の題材はワールドカップを控えたラグビー。しかも主人公がチームのGMとなると、展開が特化するので話もわかりやすい。ラグビー経験者である高橋光臣はじめ、実際日本代表として活躍していた選手たちも多く出演しているので、練習シーンに迫力があります。 ダメ人間役のイメージが強い大泉洋ですが、さすが俳優。スーツをきりっと着こなすとシュッとしたエリートサラリーマンにちゃんと見えますね。しかし家庭では強気な妻に頭が上がらなかったり、部下に問い詰められてタジタジしたり、大泉洋らしいコミカルな部分もしっかり活かしていて、魅力的な主人公です。 監督役の大谷亮平はすっかり貫禄が出てきました。『逃げ恥』の頃はあんなに棒演技だったのに…『まんぷく』で一皮剥けた感があります。『逃げ恥』のようなイケメンより、こういう古風な、むしろ暑苦しい男の役の方が実は向いているのかもしれません。 一方、まったく魅力を感じられないのが上川隆也。わかりやすーいヒール役をわかりやすーく演じているのですが、型どおりで面白くありません。最後は大泉洋に大逆転をくらって歯噛みする顔芸を披露するのかな…? 『監察医 朝顔』 震災で母親を失っていることはあらすじで知っていたので、初回のラストにも驚きはなかったのですが、それでも胸にずしんと響くものはありました。車窓に続く海、静かな港の景色、防災無線の音、だんだんと曇っていく朝顔の表情。ホームに降りて動かなくなった足。説明などなくても、朝顔の思いが伝わってきました。 この過去は最後につながる軸となるのでしょうが、それ以外は基本的に一話完結型で朝顔の監察医としての成長を描いていくのでしょうか。ハラハラする作品が多い今期、割と穏やかな気持ちで見ることのできる作品です。 『TWO WEEKS』 無実の罪で容疑をかけられた主人公が警察の追手から逃亡する…という作品は過去いくつか観てきましたが、いつも「最後の方までは絶対に捕まらない」とわかっていながらピンチのたびに無事を祈ってしまう…。 わかっているからこそ、非現実的な展開も最後まで観ていられるわけですが。 三浦春馬の鮮やかな逃げっぷりもさることながら、高嶋政伸の悪役っぷりも最近すっかり板についてきました。芳根京子が今後どうやって主人公側につくのかも気になりますし、2話のラストで登場したヒデ…じゃない、相良…でもない、磯村勇斗の正体も謎です。黒木瞳も絶対に怪しいし。 韓国ドラマのリメイクらしいですが、最後は罪が晴れて悪役が逮捕されて娘の手術も成功する…はず。そのオチを待ちながら、ハラハラを楽しみたいと思います。 『サイン-法医学者柚木貴司の事件-』 キャストと脚本家に惹かれて観始めたものの、これも韓国ドラマのリメイクとは知りませんでした。 柚木は他人に興味のない寡黙人間かと思いきや、中薗にまくしたてられるとムキになってやり返すところもあるので、いまいちキャラがつかめないものの、最初のイメージどおりだと新鮮味に欠けていたかもしれません。やたら横暴で暴力的な行動もあるのはリメイク元のお国柄でしょうか。 偶然にも法医学を描いたドラマを両立して観ていますが、法医学研究院は架空の機関なのだそうな。確かに大学の研究室だと国家権力に左右されにくいのでしょうが、院長の座をめぐる争いに少し非現実感があって、観続けるか迷いました。しかしただの導入だと思っていたアイドルの殺人事件がどうやら物語の鍵になっていきそうなこと、柚木と中薗のコンビが思ったよりいい感じなこと、松雪泰子が相変わらず美しいことなど、いろいろ興味がわいてきたので録画を続けることにします。 『ボイス 110緊急指令室』 これも韓ドラリメイクとな! しかしこれは初回からおどろおどろしく、それっぽい雰囲気がプンプンしていました。初回から緊張感満載。 惜しむらくは唐沢寿明が設定のわりに年齢が高いこと。走るシーンが多いのでどうしても同じように走ってばかりの三浦春馬と較べてしまう…。子どもの年齢からしてももう少し若い俳優さんのほうが良かったような。 真木よう子もあんなに滑舌悪かったですかね。低い声とクールな美貌から、この作品や『MOZU』のように冷静な女性警察官役を当てはめたくなるのでしょうが、『最高の離婚』や『問題のあるレストラン』などの愛嬌ある役のほうがいいような気がします。 主人公の妻と橘の父が殺害された一幕は、衆人環視(聴?)の中で「隠蔽できるわけないやろ」とツッコみたくなるものの、ラスボスはやっぱりあの俳優なのでしょうか。これも毎週ドキドキしながらの視聴となりそうです。 ところでどうしてキム兄は毎クールのようにドラマに出ているのでしょうか。強面くらいしか起用する理由がないと思うんだけど…。 PR |
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