『カルテット』
『逃げ恥』の後枠ですが、前作とはずいぶん趣の異なるサスペンス。 初回は、坂元裕二らしいかみあわない会話と理屈っぽいセリフの応酬。これ、いつも気になるのですが、なぜ初回でやるのでしょうかね。松たか子の小さすぎる声も最初だけでしたし。わざわざ不快感を催させるのは視聴者の振り落としなのでしょうか。それさえしのげば、あとはジェットコースターのように面白い展開が待っているのもいつものことですが。 夫が失踪中の真紀。真紀の夫の母からひそかに真紀の調査を依頼されているすずめ。何やらうさんくさい男に付け狙われている家森。著名な音楽家の家系である司。カラオケボックスで「偶然」出逢ったカルテット。それぞれの抱える秘密、思惑が軽井沢の別荘に響く美しい音色の下で交錯します。 恋愛模様も描かれるようですが、ひと筋縄でいかないのが坂元裕二作品。謎だらけで先が見えないストーリーももちろんですが、椎名林檎の楽曲に女優陣の色っぽい歌声が絡むエンディングまで目が離せません。 『東京タラレバ娘』 キャスティングには魅力を感じなかったのですが、原作の1巻が無料だったので試し読みしたら案外面白かったので、視聴してみました。随所に漫画そのままの表現がされていて、気楽に楽しめる作品です。 テーマとしてはありきたりなので、どんな目新しいオチが用意されているのかも気になるところ。 『スーパーサラリーマン左江内氏』 これまたお気楽に見られる作品。藤子・F・不二雄の原作漫画は読んだことがありませんが、パーマンかエスパー魔美の中年版といったところでしょうか。深夜でなくどちらかといえば若者向けの土9枠なのには驚きましたが。 堤真一が大真面目にスーパーマンのコスプレをしていることに始まり、キャスティング全員が振り切った演技をしています。ムロツヨシや佐藤二朗はお手のものであるとしても、白目を剥く賀来賢人は意外なコメディアン適性が見えました。 鬼嫁でダラ嫁のキョンキョンは一見救いようがないようでいて、夫を悪く言われると少しふてくされるかわいいところがあります。しかしスーパーサラリーマンであることは秘密。父への敬意のかけらもない娘と息子も、さえない姿しか知りません。職場でも家庭でも哀愁漂う左江内氏、はからずして負ってしまった大きな責任から逃れることはできるのか…。 |
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