3/9 vsメキシコ ●
今回の侍ジャパンは、 吉田正! 山岡! 山本! メネセス(メ)! お、大城? …と、ひさびさに見どころ満載。しかもいきなりマサ5番とな! いきなりチャンスで回ってきて、ドキドキしながら見守っていたらあっさりタイムリー。ホームグラウンドとはいえ今まで経験したことないくらい超満員の球場で、プレッシャーのかかる中「あっさり」タイムリーを打てるなんて( ;∀;) 2回裏にはメキシコの4番を張るメネセスが初回完璧だった今永からツーベース。4回にもチームメートの山岡からツーベース。6回と8回にもヒットを打ち、なんと4打数4安打の大当たり。メキシコのヒットの半分がメネセス! 練習試合とはいえ日本を代表する投手から打ったのですから、これは期待できます! ちなみに吉田正は3打数2安打1打点。頼もしい! 山岡も2回を投げてメネセスに打たれた以外は3三振。完璧です! 今までの数少ない機会では、オリックスの選手が出てくるとワクワクするよりヒヤヒヤしていたのですが、この連戦は安心して観ていられそうです。 3/10 vsメキシコ ○ なんと! 吉田正が日本の4番に! メネセスと並んで両軍の4番がオリックス! なんだこれは! 夢か! そしてその正は初回の満塁のチャンスで見事、見事なホームラン! なんだなんだこれは! ホントに夢じゃなかろうか!? この日は3回から山本が登場。またもメネセスに打たれるなどピンチは招くものの、三振で切り抜けます。 3回裏には大山が死球を受け代走として大城が登場。緊急招集で移動がないチームだから選ばれたのでしょうが、場違い感が…。盗塁した時には心臓が止まりそうでしたが、なんとかセーフ。かなりタイミングきわどかったぞ。守備は無難にこなしていてホッとしました。打つ方は、まあ…。 メネセスは1安打にとどまりましたが、吉田正は2打数2安打5打点の大活躍。来年のオリンピックの4番候補に躍り出てしまいました! かつてこんな選手がオリックスにいたであろうか! 糸井がWBCに出た時はまだオリックスの選手という実感がなかったからな…。 いやー、代表戦ではいつも疎外感のあったオリックスファンにとっては、楽しい楽しい2連戦だったのではないでしょうか。 PR
どうしてこうなった。
…いや、わかってはいたことですが。 金子が自由契約を選択、その二日後には日ハム入りが決定しました。 優勝したいもんね。仕方ないよね。 栗山監督なら気を遣ってくれそうだし、ベテランキャッチャーの鶴岡もいるし、守備もまあまあ固いし、ホームランの出にくい球場だし、いいんじゃないでしょうか。 そしてその三日後には、西が阪神入りを表明。 サンスポがすっぱぬいてすぐにブログで否定していたものの、大方トークショーイベントまでは発表しないつもりだったのだろうと予想していたので、驚きも悲しみもありませんでした。 ただただ、むなしい。 驚きも悲しみもない自分がいちばん虚しい。 以前の金子のFA騒ぎの時は「行かないでー!」とやきもきして、残留の報を目にした時は大きく安堵したものですが、そんなふうに心を動かされないことが、むしろ悲しい。 「環境を変えたくなかった」と西はコメントしていますが、「じゃあ残ればいいじゃん!」とはとても返すことができません。 そんなチームになっちまったってことです。 浅村にお断りされ、金子に出ていかれ、西にも愛想をつかされ。 「不徳のいたすところ」と言うならば、この責任はいったいどう取るつもりなんですかね、球団本部長は。 終わってしまったことはどうしようもないので、これ以上戦力流出しないように尽力することが最大の目標なのでしょうけれど、果たしてそんなチームにできるのかどうか。そもそも、強くする気があるのかどうか。ここ数年のチーム状況を見ているととても信じられません。 西武のようにどれだけ選手に出ていかれてもまた強くなることのできるチームはいいです。オリックスにそんな雰囲気は皆目感じられません。選手だけに責任を負わせて、根本的な問題を放置している今の球団体質は、まるで社員を切り捨て幹部の地位は守り続けようとするブラック企業のようです。 お願いだから、これ以上失望させないで…。
オリックスから誰も出場しなかった日米野球は観たり観なかったり。
体調が万全なら、山本と吉田正は選出されたと思うのですが、シーズン優先ですから仕方ありませんかね。しかも日米野球の解説者に呼ばれた平野の出演日がよりにもよって地上波放送のない日でしたし、このオリックスのあいかわらず何ともならない陰の薄さよ。 だからって、FA戦線で主役にならなくてもいいのに。 しかも良いニュースではなく、悪いほうで。 まずは、西。昨年の契約更改時の反応からFA宣言は予想されていましたが、今年の成績が芳しくなかったのでどうするつもりだろうと危惧していたら、やはり気持ちは動かなかったようで…。 それにしても、セ・リーグなら充分通用すると考えるであろう阪神はともかく、ソフトバンクはどういうつもりなんでしょうかね。西はむしろ相性の良い相手ですし、お得意様のオリックスからこれ以上戦力を削いだところで、たいしたメリットにもならないでしょうにねぇ!? まあ、西が優勝したいってんなら、仕方ないけれどもさ…。 そのオリックスは内野がスッカスカの状態ですから、FAするなら丸や角中より浅村を狙いに行ってほしいとは思っていました。 FAは本人の得た権利ですから、行使するのは自由です。我が家の西武ファンがどれだけ世界の中心で浅村愛を叫ぼうが、「FAする」というのも自由なら、「来てください」と手を上げるのも自由です。 もちろん、お断りするのも自由です。 自由だけどもさ…。 せめて、お話くらいはつきあってくれよ…。 話も聞かずにお断りって、こんなこと未だかつてあっただろうか…。 あくまで邪推の域ですが、浅村が慕っているという中島から良い話を聞かなかったのかな、という気もします。 中島は日本に戻る時にオリックスを選んだことを後悔しているような発言もありましたし、実際在籍していた間優勝争いにかすりもしなかったですし、今後も見込みは薄いですし、最後は減俸を拒否して退団していますから、オリックスを薦める要素がまるで見当たらない。しかもこのところのオリックス関連のニュースといえば、伊藤のトレードやら西のFAやら金子の大減俸やら小谷野の引退セレモニー即楽天コーチ就任やら、まるでデメリットしか感じませんし。 一方、ソフトバンクの資金は無尽蔵だし優勝どころか日本一にもなれるし、楽天には石井と岸がいるし渡辺直からはきっと中島と違って良いことばっかり聞かされていそうだし、そんなライバルを相手にして、「地元」「背番号1か7」「好きなポジションどこでも守れる」くらいしかアピールできないオリックスを浅村が選ぶなんて、1パーセントも期待していませんでした。 …が、それでも0.03くらいは夢見ていましたよ。 夢を見るくらいは自由だからね!(涙) あ、中島は巨人移籍が濃厚みたいですね。残り長くないであろう選手生活ですし、WBCでともに戦った原監督のもとで終えるのも良いのではないでしょうか。契約当時は今の実力には見合わないであろう高額年俸でも自分が出すわけではないし、しょーもない生え抜きたちに強打者の薫陶を少しでも授けてくれれば程度の期待でしたが、その小さな期待にも応えてくれたのかというと…うーん。 あとわずか手に届かなかった優勝に、それを知る者たちを補強した2014年オフでしたが、4年経って優勝がますます遠くなったどころか、補強組はチームを去り、当時主力だった者すらほぼいなくなったという…。 金子もどうするつもりなのでしょうか。それこそ本人の自由ですから、大減俸を呑んで残留するもよし、移籍するもよし、アメリカに挑戦するもよしですが、もうイイ歳になってきましたし、最後の意地という輝きを見せてほしいな(できればオリックスで)。 球団は昨年クビにしようとした山崎勝に複数年を提示したようですが、これは金子引き留め作戦のひとつのような気がします。若月とは開幕で炎上して以来組みたがらないようだし、伏見は捕手能力が追いついていないので、伊藤のいなくなった今金子を受けられるのは山崎勝だけですから。しかし球団もやることなすこと矛盾だらけですね。こういうあたりが浅村に嫌われた理由なのかもしれません。 ・・・ つらつら最近のいろいろなことを書いていくと、なんだか浅村に全否定されても仕方ないような気がしてきたぞ…。 (((壊゚∀゚)))ァヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
10/27 H-C(引き分け)
パ・リーグ党としては、ソフトバンクの強さはリーグ2位とはいえホンモノであることを知っていますし、広島がいくら強いといってもCSであれだけ工藤監督の短期決戦の鬼ぶりを見せつけられたら、今年もソフトバンクが優位に試合を進めるんだろうなという予想しかできませんでした。 いやいや、いきなり延長12回引き分けとは。今年の日本シリーズはひと味違う。 初回いきなり2失点した千賀ですが、その後は立ち直って広島打線を抑えます。いっぽう大瀬良もさすが広島のエース、味方のエラーで同点に追いつかれますが堂々たる投球でした。だからこそ、大瀬良が降りたあとが心配でした。広島の中継ぎ陣はよく知らないのですが、ソフトバンクの充実したプルペン陣と同等とは思えない…。 との危惧は的中していて、代わった岡田がいきなりピンチを招いた時にはどうなることかと思いました。なんとか切り抜けたものの、やはり打線は勝ち越せず。甲斐キャノンに対抗するのは無駄と思うで…。 しかしソフトバンクもまた、CSで見せた打棒がなりをひそめます。これはやはりマツダスタジアムの圧倒的アウェイ感のせいか、広島の投手陣が素晴らしいからなのか(いやー、交流戦では3タテしたからね! 広島の投手力はよくわからないんだよね(。-∀-))。 広島が8人の投手を起用すれば、ソフトバンクは野手を全員使いきるという、第1戦から両軍総力戦となりました。 15回制でなくなってよかったです。フィギュアの録画予約がなかなか始まらないんだよ! 10/28 H-C☆ 地元マツダで広島が先勝。終始相手に主導権を渡さない完勝でした。 ジョンソンは失点するまではソフトバンク打線を完璧に封じました。上林を降ろしデスパイネを外野で起用するという大胆なオーダーも通用しませんでした(むしろデスパイネの守備難から先制されるという裏目)。広島は柳田を相当研究してきたと思われます。まったく仕事をさせていません。いっぽう広島は鈴木・松山という打つべき人が打っての勝利。石原がジョンソンの不動の相方のため、弱くなる打線をカバーしてあまりある活躍でした。日ハムと対戦した時は徹底マークにあった田中と鈴木ですが、ソフトバンクはどうやら丸をキーマンと考えているようです。犠牲フライによる打点はあったとはいえ、なかなか思うような打撃をさせてもらえません。 福岡に入る前になんとしても勝ち越しておきたかったであろう広島、ヤフオクドームでの胴上げは阻止しました。ホームチームが圧倒的有利なデータのあるパ・リーグ本拠地で、どのような戦いを見せてくれるでしょうか。 10/30 ☆H-C☆ 序盤は打ちあぐねていた九里を中盤に攻略したソフトバンク。すぐさま1点差に迫りながら九里を次の回も続投させたことで、さらに傷口を広げてしまいました。やはり短期決戦には素早い決断が必要なのだと感じます。 なおもくらいつく広島打線をデスパイネのひと振りで突き放し、さらに高谷にも一発が飛び出して、今日はソフトバンクの圧勝劇だと寝る準備を始めてしまいました。 5点差でも勝ちパターンの加治屋を送り出した工藤監督ですが、さすが打撃力では他を圧倒するセ・リーグチャンピオンです。鈴木の今日二発目のソロから始まり、これまた二発目の安部の満塁ホームランで一気に5点を取り返し、がぜん熱戦の様相を呈してきます。 しかし、あと1点足りない…。 点差がついたせいで登板することになった中田が浴びた高谷のソロがよけいでした。まさか追いつきそうになるとは思いもしませんでしたし、判断の難しいところですかね…。 それにしても、丸の不振が気になります。ミランダに崩されたのか5凡のうえ4三振。いくらきついマークを受けているとはいえ、うしろの鈴木が好調なだけにここがつながれば打ち勝てるはずなのです。 断固秋山を1番で起用し続けた辻監督のように、緒方監督もあまり打順をいじらない印象がありますが、果たして明日は現状を打開できるでしょうか。 10/31 ☆☆H-C☆ 多くの識者が判じたように、初回のワンプレーで試合の趨勢が決まってしまいました。 ようやく飛び出した丸のクリーンヒット。 あの瞬間、菊池は三塁ストップだと思いました。ツーアウトなら回すでしょうが、次が当たっている鈴木ですし、無理する必要はないからです。確かに微妙なタイミングでしたし、中継プレーも完璧なうえにドンピシャ送球と、さまざまな要因が重なったとはいえ、丸の一打をかき消した影響は大きかったと思います。 取ったら取られ、取られたら取り返す攻防が続いたものの、ホームに戻って強さを取り戻したソフトバンクの勢いに広島が飲み込まれつつあります。6回のダメ押し点は、田中と菊池のお見合いによる失点でした。本来ならありえないようなプレーも出てしまうほど、ヤフオクドームのソフトバンクのはマツダでのそれとは違う地力を見せているのでしょうか。 福岡最後のゲーム、いずれのチームが白星を増やして広島へ向かうことになるでしょう。 11/1 ☆☆☆H-C☆ 接戦には強いソフトバンクが本領発揮、ホームゲームで3連勝を飾り、王手をもぎ取りました。 先制したのは広島でしたが、ここでも二点目を防ぐ上林の守備が光りました。一見ひとつの好プレーのようでいて、それがあとあとから響いてくる。ソフトバンクはそういう隙のないチームです。 四回、満塁から中村が逆転タイムリーを放った後、工藤監督は勝負に出ます。なんと内川に送りバントを命じたのです。四番も担っていた絶対的存在のベテランが、自らの判断ではなくサインによるバント。そしてきっちりとそれに応える内川。オリックスなら吉田正やロメロにサインを出すようなもの。こんなチームに勝てるわけありませんわ。 しかし誤算だったのは、その次の松田の調子がさっぱり上がらないこと。おそらく内川のバントを見せることで松田の発奮を促す目算もあったのでしょうが、この試合でも熱男になることはできませんでした。もっとも、松田が好調であれば、このシリーズの勝負はとっくに決していると思うのですが。 試合の流れはいったりきたり。その直後、待望の丸の逆転2ランが飛び出します。モイネロへの継投が裏目に出ました。ついにヤフオクドーム無敗の牙城が崩されるのか、と期待したのも束の間、今度は広島の二番手ヘルウェグが同点に追いつかれてしまいます。會澤のソロで勝ち越せば、明石が同点ホームラン。まさに一進一退の熱戦となってきました。 が、スコアは並行でも、ソフトバンクを知る者としては、これはソフバンペースだと感じずにはいられませんでした。 松田がダメでも明石はこういうところで活躍できるお祭り男の要素を持っています。前日、嘉弥真が登板して代打が出るや投げずに降ろしたように、ブルペンにも余裕があります。なにせ、今日はデスパイネが欠場しているのです。広島としては絶対に取らなければならない試合です。それなのに、逃げ切れない。そして最後にハナ差でかわす、それがソフトバンクの真の強さなのです。 互いに回またぎで登板した抑えは、明暗別れました。中崎の柳田への初球は、並の打者ならホームランにはならないコースです。それをスタンドまで運んでしまう柳田が異次元なのですが、そういう選手であることはわかっていたわけで(こちとら何度やられたことか…)、広島としては後味悪い敗戦、しかも崖っぷちに立たされてしまいました。 もし6戦以降連勝すれば、8戦目もマツダスタジアムです。奇跡の大逆転劇、真っ赤なホームの観客が沸き立つ結果を見せてくれるでしょうか。 はじめての2位からの日本シリーズということで、最初は遠慮がちでしたが、徐々に自分たちらしい強さを見せてきたソフトバンク。受けて立ったり奇襲に出たり、変幻自在の横綱相撲で日本一連覇なるか。週末の夜は心も赤く燃えそうです。 11/3 ☆☆☆☆H-C☆ ソフトバンクが2年連続の日本一、下剋上を達成。 …のはずが、ソフバンが2位からの日シリ進出であることがすっかり忘れられているような気がします。このシリーズ、途中からなんとなく、ソフトバンクが絶対王者で広島が挑戦者であるような図式になっていました。 それくらい、強かった。スコアは僅差なのに、接戦とは程遠い内容でした。ソフバンの強さをさんざ見せつけられて、広島は最後にすっかり戦意喪失していたように見えました。 ジョンソンで取りに来た一戦ですが、初回からピンチを招きます。このシリーズ、タナキクの連携ミスがちょいちょい目立ちます。この時はたまたま点にはつながらなかったとはいえ、球数を減らしていかなければならないジョンソンには負担になってしまいました。これもあとのない焦りのせいでしょうか。 その裏、広島は一度は負けをつけたバンデンハークを相手にチャンスを作りますが、また×7盗塁でチャンスを潰しました。 一度は甲斐相手に初盗塁成功かと思われたきわどいタイミングでした。タラレバを言うならば、もしこれがセーフであったなら、試合の流れは一気に広島に傾いていたでしょう。ベンチとしても、盗塁さえ決まれば流れを持ってこられると考えていたのかもしれません。しかしその肩のみでMVPを獲得したのは史上初かもしれない甲斐を前に、その目論見は潰えました。2回も安部が盗塁を試みますが、もちろんアウト。ちなみに、このシリーズで安部は何度か盗塁失敗していますが、なぜ走るのかと思うほどの盗塁技術でした。ズバリ、オリックスで代走に出てくる選手レベル(←悪口に使わせないでほしいが紛うことなき事実…)。しかもここでなぜ走ったのか意味不明だったのですが。 決勝点は内川のバントからの西田のスクイズでした。この場面、広島はスクイズをまったく警戒していませんでした。我が家ももちろん想定外でした。打撃の破壊力でCSを制したソフトバンクが、小技で日本一を決める。しかも西田は今年からトレードで加入した選手です。日本一を決めるスクイズをこの大一番で成功させるなど、楽天時代にはまるで想像もつきませんでした。いったいどういう環境を整えたら、こんな選手に成長できるのでしょうか…。 5回にはグラシアルが追加点となるホームランを放ち、点差は2点に。広島の打力はこれまで何度も試合をひっくり返してきたはずなのに、とてつもなく遠いと思わせる1点でした。ついにはジョンソンの恋女房の石原に代打を出し、ジョンソンと曾澤を組ませるという禁断の手を打ちます。追い込まれた広島としては、勝負がけのはずでした。そこで戦う意志を見せるつもりのはずでした。 しかしマウンドに上がったジョンソンは、テレビ越しにも伝わるほど心ここにあらずでした。もちろん、石原が降ろされたことによるショックではなく、自分に責任を感じていたところもあるのかもしれません。無失点に抑えたもののファイティングポーズとはかけ離れた浮かぬ顔でベンチに戻っていきました。ジョンソンだけではありません。広島のベンチ全体に漂う覇気のなさは観客にも伝わっていたようで、だんだん歓声も少なくなっていったのには何やらこちらまでもの悲しくなってしまいました。 8回の先頭に代打新井が登場した時は球場が大きく沸き返したものの、その時点で試合の流れは完全にソフトバンクのものになっていました。加治屋を使わず回またぎの武田で必勝を期した工藤監督に対し、新井をそのまま一塁で起用した緒方監督。非情になりきれないその采配は、CSで敗退した辻監督にも重なります。ソフトバンクがこのポストシーズンで得た勝ち星は、ペナントとはまるで異なる作戦で挑んだ工藤監督の采配によるものでした。それを見せつけられた広島も西武も、相手の罠にはまるかのように、試合を重ねるごとに勢いを失っていったのです。 森に簡単に2アウトを取られ絶望感の漂うマツダスタジアム。ただ最後に粘りを見せた鈴木には、来年への希望が見えました。 日本一にはまたも届きませんでしたが、広島の強さは十二分に伝わってきました。セ・リーグの一強時代は当分の間続くことでしょう。悲願の日本一への道が、また新たに始まります。 ソフトバンクの強さは、まるで羽生結弦のようです。変幻自在、八面六臂、どこまでその高みを極めていくのか、手が届きそうになるとまた強くなって遠ざかっていきます。ここまでの強さを見せられると、なぜペナントで2位だったのかよくわからなくなってきます。 来年もパ・リーグ5球団は打倒ソフトバンクを掲げ、立ち向かっていくしかありません。もちろんオリックスとしては、西武も日ハムもロッテも楽天も、倒さなければならない敵ばかりなのですが。 今年のプロ野球が終わりました。終わったその深夜から、さっそくFA市場が騒いでいます。 2019年の今頃は、どうなっているのやら。 おいしいお酒を飲んでいたいなあ…。
10/4 7選手に戦力外通告
引退試合で盛大に送り出される選手もいれば、こうして記事のみでさよならをしなければならない選手もいる。 今年も非情な季節がやってきました。 佐藤世那は甲子園の準優勝投手という知名度の高さから大きく報道されました。もともとプロでは難しいと言われており、度重なるフォーム改造にも挑みましたが、ふたたびその名をニュースで聞くことはできませんでした。まだ21歳、次のステージで輝くことを祈ります。 縞田はルーキー年の3エラーでの涙と、イデホと何語だったのかニコニコ会話していた笑顔が印象に残っています。ポジションのかぶる選手が増えたうえに守備職人と呼べるほどの守備力もなく、居場所を失ってしまいました。ドラ2らしい活躍はできませんでしたが、今度は背広姿でそのコミュ力を発揮してくれるに違いありません。 園部は、環境が違っていたらもっと活躍できる選手になっていたかもしれません。もともと首脳陣の期待はファンと同じくらいあったと思うのですが、それを裏切るような報道しか聞こえてこず、もどかしいものがありました。吉田雄も今年一軍初ヒットを記録して、まだ余地は残されているのかなと思ったのですが、年下の若手が伸びてきていますから仕方ないでしょうか。 2013年に3~6位で指名された4人の高卒野手は、これで若月だけになってしまいました。ドラフト当時は、彼らが全員順調に成長すればきっとオリックスは強くなるだろうというあかるい未来を思い描いていたのですがね…。 育成の戸田・坂本も戦力外。このあたりは育成枠としてやむなしかな。 そして、近頃とんと名前を聞かなくなっていた塚原も戦力外から育成落ちに。怪我の連続で、どこまで復活できるのかは不安ですが、ぜひまた一軍のマウンドに戻り、あの強気なピッチングを見せてほしいと思います。 10/9には本田仁海も戦力外の報道が。右肘手術の回復に時間がかかるのか、育成契約になるようです。しかし「入団一年目の選手が戦力外」という煽りの入った報道には何やら違和感が…。ポスト山本のひとみちゃん、支配下登録になる日を待ってるよ! 10/22 中嶋&後藤がオリ復帰 西村新監督は報道されていたものの、正式に来季の新たな組閣が決定しました。 顔ぶれが大きく変わったのが二軍スタッフ。すっかり日ハムの人になったと思っていた最後の阪急戦士・中嶋が二軍監督、そしてついこの間まで楽天の解説者だったゴッツ(後藤光尊)が内野守備走塁コーチに! 藤井打撃コーチも加えて、なかなか充実したコーチ陣です。今季の二軍は(も?)酷かったからなあ…一軍のスタメンを脅かす若手の成長が、今いちばんチームに欠けている部分ですからね…。 底上げも大事とはいえ、やはり重要なのは一軍が成績を残すこと。不安はないとはいえない、いや本音を言えば拭いきれないほどありますが、結果がすべてですから。頼みますよ、新監督…。 10/25 運命の日 さて、新監督の初仕事といえばドラフト。既報どおり、1位では報徳学園の小園選手を指名しました。時を同じくして1位指名を公表したソフトバンクとくじで争うことになるのは想定済み。誤算だったのは、公表することで牽制できるかもと考えていた広島が指名したことに加えて、DeNAまで参戦してきたことです。 まさかの4球団( ; ゜Д゜) 最大7球団が根尾に行くと言われていたのに、蓋を開けてみたら同じ4球団。同じ大阪桐蔭の藤原も、ロッテが早々に公表していたにもかかわらず3球団が指名し、一本釣りは西武のみという一巡目になりました。 スマホをのぞきながら家路を急ぐ。 藤原、ロッテ。またパ・リーグか~。 根尾、中日。おお、セ・リーグか! 準地元だし、よかったよかった! さて、小園。 あわてて鍵を開けてテレビをつけたら、笑顔の緒方監督がインタビューを受けているところでした( ;∀;) まあ、4分の1なんてそうそう当たるもんではないしね…。 さてはずれ1位は誰に行くのかと見守っていたら、なんと天理の太田椋! 辰巳予想の報道もあったのですが、これまた4球団の競合となったため、安全策を取ったのかもしれません。どうしても内野手が欲しかったのもあるでしょう。奈良県予選で太田選手を見てきましたが、打撃技術だけでなく強いメンタルも備わっているように見えました。新コーチのゴッツにポスト安達を鍛えてもらおう! 2位は亜細亜大の頓宮捕手。長距離砲で、将来のクリーンアップ候補かも。トングウって読むの? トングとダンベルのグッズが並んでいる未来が見えた! 3・4位は社会人投手。高卒社会人のトヨタ富山は14人兄弟なのだとか。金子というよりサトタツの系譜(大家族)? 5位は沖縄の高校生内野手、6位は左投げの左沢、7位は夜の特番でも取り上げられていたPL出身の中川でした。放送が始まってすぐに指名があったので、片手のスマホとテレビを交互に見て「えー!」と声をあげてしまいましたよ。それにしても、あいかわらず泣かされる番組だわ…(しかしいちばん印象的だったのは横浜渡辺元監督のエピソードだった)。 育成で投手をひとり指名し、計8人で今年のドラフトは終了しました。 全員が活躍できますように! 10/29 第二次戦力外通告 ドラフトの結果を受けての戦力外通告が各球団続々報道される中、オリックスにもその時が。 大山は左の中継ぎとして活躍しそうな雰囲気もありながらなかなか安定せず、山田の台頭もあって定位置を獲得することができないまま、球団を去ることになってしまいました。他球団でチャンスをもらえることができたらなと思います。 そしてもうひとり、佐藤達也。 直球だけで相手をねじ伏せ、チームを優勝争いに導いた2014。オールスターでの全球ストレート勝負にサトタツをあまり知らない他球団ファンからも絶賛された姿は、オリックスファンとして誇らしくなりました。 だからこそ、それ以降のもがき苦しむ姿は、見ていて辛いものがありました。 あの頃の輝きを取り戻す時を、ずっと待っていました。もう戻らないだろうと思いつつ、それでもサトタツがマウンドに帰ってくる日を待っていました。 でも、その持ち球のようにまっすぐな心のサトタツは、現役への未練を残しつつ引退を決断しました。「やめる時はこの球団で終わりたいと思っていた」という言葉は、悲しいやらありがたいやらでなぜだか涙が出てきます。 ファンフェスはサトタツの引退セレモニーになるのかな。引退試合ではなく、身内だけでワイワイにぎやかに送り出されるのも何やらサトタツっぽい。たぶん泣いちゃいます。 |
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