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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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10/27 H-C(引き分け)

パ・リーグ党としては、ソフトバンクの強さはリーグ2位とはいえホンモノであることを知っていますし、広島がいくら強いといってもCSであれだけ工藤監督の短期決戦の鬼ぶりを見せつけられたら、今年もソフトバンクが優位に試合を進めるんだろうなという予想しかできませんでした。
いやいや、いきなり延長12回引き分けとは。今年の日本シリーズはひと味違う。
初回いきなり2失点した千賀ですが、その後は立ち直って広島打線を抑えます。いっぽう大瀬良もさすが広島のエース、味方のエラーで同点に追いつかれますが堂々たる投球でした。だからこそ、大瀬良が降りたあとが心配でした。広島の中継ぎ陣はよく知らないのですが、ソフトバンクの充実したプルペン陣と同等とは思えない…。
との危惧は的中していて、代わった岡田がいきなりピンチを招いた時にはどうなることかと思いました。なんとか切り抜けたものの、やはり打線は勝ち越せず。甲斐キャノンに対抗するのは無駄と思うで…。
しかしソフトバンクもまた、CSで見せた打棒がなりをひそめます。これはやはりマツダスタジアムの圧倒的アウェイ感のせいか、広島の投手陣が素晴らしいからなのか(いやー、交流戦では3タテしたからね! 広島の投手力はよくわからないんだよね(。-∀-))。
広島が8人の投手を起用すれば、ソフトバンクは野手を全員使いきるという、第1戦から両軍総力戦となりました。
15回制でなくなってよかったです。フィギュアの録画予約がなかなか始まらないんだよ!


10/28 H-C☆

地元マツダで広島が先勝。終始相手に主導権を渡さない完勝でした。
ジョンソンは失点するまではソフトバンク打線を完璧に封じました。上林を降ろしデスパイネを外野で起用するという大胆なオーダーも通用しませんでした(むしろデスパイネの守備難から先制されるという裏目)。広島は柳田を相当研究してきたと思われます。まったく仕事をさせていません。いっぽう広島は鈴木・松山という打つべき人が打っての勝利。石原がジョンソンの不動の相方のため、弱くなる打線をカバーしてあまりある活躍でした。日ハムと対戦した時は徹底マークにあった田中と鈴木ですが、ソフトバンクはどうやら丸をキーマンと考えているようです。犠牲フライによる打点はあったとはいえ、なかなか思うような打撃をさせてもらえません。
福岡に入る前になんとしても勝ち越しておきたかったであろう広島、ヤフオクドームでの胴上げは阻止しました。ホームチームが圧倒的有利なデータのあるパ・リーグ本拠地で、どのような戦いを見せてくれるでしょうか。



10/30 ☆H-C☆

序盤は打ちあぐねていた九里を中盤に攻略したソフトバンク。すぐさま1点差に迫りながら九里を次の回も続投させたことで、さらに傷口を広げてしまいました。やはり短期決戦には素早い決断が必要なのだと感じます。
なおもくらいつく広島打線をデスパイネのひと振りで突き放し、さらに高谷にも一発が飛び出して、今日はソフトバンクの圧勝劇だと寝る準備を始めてしまいました。
5点差でも勝ちパターンの加治屋を送り出した工藤監督ですが、さすが打撃力では他を圧倒するセ・リーグチャンピオンです。鈴木の今日二発目のソロから始まり、これまた二発目の安部の満塁ホームランで一気に5点を取り返し、がぜん熱戦の様相を呈してきます。
しかし、あと1点足りない…。
点差がついたせいで登板することになった中田が浴びた高谷のソロがよけいでした。まさか追いつきそうになるとは思いもしませんでしたし、判断の難しいところですかね…。
それにしても、丸の不振が気になります。ミランダに崩されたのか5凡のうえ4三振。いくらきついマークを受けているとはいえ、うしろの鈴木が好調なだけにここがつながれば打ち勝てるはずなのです。
断固秋山を1番で起用し続けた辻監督のように、緒方監督もあまり打順をいじらない印象がありますが、果たして明日は現状を打開できるでしょうか。


10/31 ☆☆H-C☆

多くの識者が判じたように、初回のワンプレーで試合の趨勢が決まってしまいました。
ようやく飛び出した丸のクリーンヒット。
あの瞬間、菊池は三塁ストップだと思いました。ツーアウトなら回すでしょうが、次が当たっている鈴木ですし、無理する必要はないからです。確かに微妙なタイミングでしたし、中継プレーも完璧なうえにドンピシャ送球と、さまざまな要因が重なったとはいえ、丸の一打をかき消した影響は大きかったと思います。
取ったら取られ、取られたら取り返す攻防が続いたものの、ホームに戻って強さを取り戻したソフトバンクの勢いに広島が飲み込まれつつあります。6回のダメ押し点は、田中と菊池のお見合いによる失点でした。本来ならありえないようなプレーも出てしまうほど、ヤフオクドームのソフトバンクのはマツダでのそれとは違う地力を見せているのでしょうか。
福岡最後のゲーム、いずれのチームが白星を増やして広島へ向かうことになるでしょう。


11/1 ☆☆☆H-C☆

接戦には強いソフトバンクが本領発揮、ホームゲームで3連勝を飾り、王手をもぎ取りました。
先制したのは広島でしたが、ここでも二点目を防ぐ上林の守備が光りました。一見ひとつの好プレーのようでいて、それがあとあとから響いてくる。ソフトバンクはそういう隙のないチームです。
四回、満塁から中村が逆転タイムリーを放った後、工藤監督は勝負に出ます。なんと内川に送りバントを命じたのです。四番も担っていた絶対的存在のベテランが、自らの判断ではなくサインによるバント。そしてきっちりとそれに応える内川。オリックスなら吉田正やロメロにサインを出すようなもの。こんなチームに勝てるわけありませんわ。
しかし誤算だったのは、その次の松田の調子がさっぱり上がらないこと。おそらく内川のバントを見せることで松田の発奮を促す目算もあったのでしょうが、この試合でも熱男になることはできませんでした。もっとも、松田が好調であれば、このシリーズの勝負はとっくに決していると思うのですが。
試合の流れはいったりきたり。その直後、待望の丸の逆転2ランが飛び出します。モイネロへの継投が裏目に出ました。ついにヤフオクドーム無敗の牙城が崩されるのか、と期待したのも束の間、今度は広島の二番手ヘルウェグが同点に追いつかれてしまいます。會澤のソロで勝ち越せば、明石が同点ホームラン。まさに一進一退の熱戦となってきました。
が、スコアは並行でも、ソフトバンクを知る者としては、これはソフバンペースだと感じずにはいられませんでした。
松田がダメでも明石はこういうところで活躍できるお祭り男の要素を持っています。前日、嘉弥真が登板して代打が出るや投げずに降ろしたように、ブルペンにも余裕があります。なにせ、今日はデスパイネが欠場しているのです。広島としては絶対に取らなければならない試合です。それなのに、逃げ切れない。そして最後にハナ差でかわす、それがソフトバンクの真の強さなのです。
互いに回またぎで登板した抑えは、明暗別れました。中崎の柳田への初球は、並の打者ならホームランにはならないコースです。それをスタンドまで運んでしまう柳田が異次元なのですが、そういう選手であることはわかっていたわけで(こちとら何度やられたことか…)、広島としては後味悪い敗戦、しかも崖っぷちに立たされてしまいました。
もし6戦以降連勝すれば、8戦目もマツダスタジアムです。奇跡の大逆転劇、真っ赤なホームの観客が沸き立つ結果を見せてくれるでしょうか。
はじめての2位からの日本シリーズということで、最初は遠慮がちでしたが、徐々に自分たちらしい強さを見せてきたソフトバンク。受けて立ったり奇襲に出たり、変幻自在の横綱相撲で日本一連覇なるか。週末の夜は心も赤く燃えそうです。


11/3 ☆☆☆☆H-C☆

ソフトバンクが2年連続の日本一、下剋上を達成。
…のはずが、ソフバンが2位からの日シリ進出であることがすっかり忘れられているような気がします。このシリーズ、途中からなんとなく、ソフトバンクが絶対王者で広島が挑戦者であるような図式になっていました。
それくらい、強かった。スコアは僅差なのに、接戦とは程遠い内容でした。ソフバンの強さをさんざ見せつけられて、広島は最後にすっかり戦意喪失していたように見えました。
ジョンソンで取りに来た一戦ですが、初回からピンチを招きます。このシリーズ、タナキクの連携ミスがちょいちょい目立ちます。この時はたまたま点にはつながらなかったとはいえ、球数を減らしていかなければならないジョンソンには負担になってしまいました。これもあとのない焦りのせいでしょうか。
その裏、広島は一度は負けをつけたバンデンハークを相手にチャンスを作りますが、また×7盗塁でチャンスを潰しました。
一度は甲斐相手に初盗塁成功かと思われたきわどいタイミングでした。タラレバを言うならば、もしこれがセーフであったなら、試合の流れは一気に広島に傾いていたでしょう。ベンチとしても、盗塁さえ決まれば流れを持ってこられると考えていたのかもしれません。しかしその肩のみでMVPを獲得したのは史上初かもしれない甲斐を前に、その目論見は潰えました。2回も安部が盗塁を試みますが、もちろんアウト。ちなみに、このシリーズで安部は何度か盗塁失敗していますが、なぜ走るのかと思うほどの盗塁技術でした。ズバリ、オリックスで代走に出てくる選手レベル(←悪口に使わせないでほしいが紛うことなき事実…)。しかもここでなぜ走ったのか意味不明だったのですが。
決勝点は内川のバントからの西田のスクイズでした。この場面、広島はスクイズをまったく警戒していませんでした。我が家ももちろん想定外でした。打撃の破壊力でCSを制したソフトバンクが、小技で日本一を決める。しかも西田は今年からトレードで加入した選手です。日本一を決めるスクイズをこの大一番で成功させるなど、楽天時代にはまるで想像もつきませんでした。いったいどういう環境を整えたら、こんな選手に成長できるのでしょうか…。
5回にはグラシアルが追加点となるホームランを放ち、点差は2点に。広島の打力はこれまで何度も試合をひっくり返してきたはずなのに、とてつもなく遠いと思わせる1点でした。ついにはジョンソンの恋女房の石原に代打を出し、ジョンソンと曾澤を組ませるという禁断の手を打ちます。追い込まれた広島としては、勝負がけのはずでした。そこで戦う意志を見せるつもりのはずでした。
しかしマウンドに上がったジョンソンは、テレビ越しにも伝わるほど心ここにあらずでした。もちろん、石原が降ろされたことによるショックではなく、自分に責任を感じていたところもあるのかもしれません。無失点に抑えたもののファイティングポーズとはかけ離れた浮かぬ顔でベンチに戻っていきました。ジョンソンだけではありません。広島のベンチ全体に漂う覇気のなさは観客にも伝わっていたようで、だんだん歓声も少なくなっていったのには何やらこちらまでもの悲しくなってしまいました。
8回の先頭に代打新井が登場した時は球場が大きく沸き返したものの、その時点で試合の流れは完全にソフトバンクのものになっていました。加治屋を使わず回またぎの武田で必勝を期した工藤監督に対し、新井をそのまま一塁で起用した緒方監督。非情になりきれないその采配は、CSで敗退した辻監督にも重なります。ソフトバンクがこのポストシーズンで得た勝ち星は、ペナントとはまるで異なる作戦で挑んだ工藤監督の采配によるものでした。それを見せつけられた広島も西武も、相手の罠にはまるかのように、試合を重ねるごとに勢いを失っていったのです。
森に簡単に2アウトを取られ絶望感の漂うマツダスタジアム。ただ最後に粘りを見せた鈴木には、来年への希望が見えました。
日本一にはまたも届きませんでしたが、広島の強さは十二分に伝わってきました。セ・リーグの一強時代は当分の間続くことでしょう。悲願の日本一への道が、また新たに始まります。
ソフトバンクの強さは、まるで羽生結弦のようです。変幻自在、八面六臂、どこまでその高みを極めていくのか、手が届きそうになるとまた強くなって遠ざかっていきます。ここまでの強さを見せられると、なぜペナントで2位だったのかよくわからなくなってきます。
来年もパ・リーグ5球団は打倒ソフトバンクを掲げ、立ち向かっていくしかありません。もちろんオリックスとしては、西武も日ハムもロッテも楽天も、倒さなければならない敵ばかりなのですが。

今年のプロ野球が終わりました。終わったその深夜から、さっそくFA市場が騒いでいます。
2019年の今頃は、どうなっているのやら。
おいしいお酒を飲んでいたいなあ…。







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