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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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11/27 ☆☆B-S☆☆☆☆

終わってしまいました…。

終了直後は、悔しいやら悲しいやらいろんな思いが交錯して、消化しきれないものがあったのですが…。
ひと晩経って、今は「また来年だな!」の気持ちです。

やっぱり、シリーズ通してヤクルトにあってこちらにないものがたくさん見つかりました。それが全部出ちゃった6戦目だったのかなとも思います。
山本にはもう捧げる言葉が見つかりません。まさか9回まで投げ切るとは思いませんでした。あの寒空の下、先頭に長打を打たれても、味方が連続エラーしても、山本は最後まで山本でした。9回3アウトを取ってベンチに戻る時、観客は総立ちで拍手を送りました。テレビの前でもファンの誰もが同じ気持ちだったと思います。
だからこそ、打線は応えてほしかった…。
ヤクルトは奥川や高橋の間隔を詰めることはせず、予想どおり高梨を先発に出しました。「今日は落としても良し」の余裕があったと思います。いっぽう、オリックスは負ければ終わりのうえに「山本では絶対落とせない」の緊張感がより増していたように感じます。宗や紅林のエラーや、チャンスでのクリーンアップの凡退はそのあらわれだったのかもしれません。
それでも、山本降板後も投手は踏ん張りました。平野・能見・比嘉の無失点リレーには痺れましたし、最後の吉田凌も紙一重でした。最後まで川端を残し、清水やマクガフを回またぎさせた高津監督と、敬遠される場面でジョーンズを出し、細かい継投をした中嶋監督、それぞれ大きな賭けでしたが前者は勝って後者は負けた。
ただ、やはり勝敗を分けたものは点差以上に大きかったように思います。ヤクルトは日本シリーズを経験した選手がいましたが、こちらは全員がはじめてで、ベテラン含め全員浮足立っていたことは否めません。また、MVPの中村は打撃もさることながら、最後までオリックス打線を封じ込めたリードが素晴らしかったです。5戦目で少し復調したかと思われた打線が、6戦目にまたも沈黙したのは、おそらく何かしらの対策を立ててきたからなのでしょう。やられました。天晴れです。

勝利の瞬間、涙する村上や山田や石川の姿に、オリックスファンでなければ「良かったねえ」と拍手を送ったのでしょうが…悔しくてこちらも泣いていました…。
落ち着いた今は「良かったねえ」と讃えられます。
ヤクルトは日本一にふさわしい素晴らしいチームでした。
世間でも、「近年にない面白い日本シリーズ」という賛辞をもらえているようで、本当に良かったです。オリックスが本来の力は出しきれなかったのは残念ですが、まだまだ伸びしろがあるということ。来年こそリベンジです! ヤクルトを破って日本一です!!

…と、こんな時期まで野球を堪能することになるとは思いもしませんでした。いつもなら、フィギュアに夢中になっている時期です。おかげでまったく観られていません。
本当にしあわせな2021年だったと思います。ポンタと一緒に「ありがほー!」です。

…ただやっぱり、この時期に屋外球場のナイターはあんまりでした。おまけに5時間ゲームですから、最後は全員に疲労が見られました。もし7戦目もあったらもっと悲惨なことになっていたかもしれません。お互い、選手に影響が残っていなければ良いのですが…。





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