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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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そろそろ紅茶がなくなってきたな~と思う頃にお誘いを受け、
ひさびさの京都へ。

今日は買うぞ~! と心に決めてがっぱがっぱ試飲。

ビビッと来たのは、秋摘みダージリン。
ダージリンとは思えないまろやかな味わい。
スッキリした春摘みと夏摘みも良いですが、はじめての感覚に惚れました。

そして、夏といえばやっぱり、冷たくひやしたマスカット烏龍。

ミルクティーも欠かせない。今回はほうじ茶ラテにしてみました。温冷どちらでもおいしそう。

両親へのお土産に日本茶も仕入れなければ。


人混みで疲れてきたので、糖分摂取。



紅茶のクレープ。「バナナが切れてしまってイチゴになります」とお詫びされましたが、もちろんイチゴもおいしいです。

イートインには気になるメニューがたくさんありましたが、夜ごはんも控えているので、これだけに。

3000円以上お買い上げでルピシアだよりが毎月届くようになるので、3000円を目途に買うつもりだったのですが、スコーンやらクッキーやらも追加して気づけば5000円オーバー…。

ま、たまには、いっか。

夜ごはんは前回の京都会場来訪時にもお邪魔した、四条河原町OPA裏にある《サラダの店 サンチョ》へ。
開店直後にもかかわらず、すでに満席。テーブル席が空くのを待って、ようやく入店しました。



セレクトセットで、ホタテのサラダをチョイス。
ドレッシングが絶品で、もりもり行けそうですが、紅茶がお腹に溜まっていたので、ここはハーフサイズに落としました。
もっとお腹を空かせて来ればよかったな。

紅茶の香りに、おいしいごはん。散歩とおしゃべり。
心もお腹も満たされた休日でした。




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行楽地、乗車率、高速渋滞…テレビからは大型連休ならではのニュースが続きますが、
どこ吹く風の今日この頃。

たまにはシャバに出てみるか。

スーパーでタダ券をもらった写真展。




さま変わりしてから、行くたび迷う大阪駅。ひさしぶりの都会です。

阪急はめったに行きませんでした。母が「人が多いし広くて疲れる」と敬遠して、我が家はJR寄りの大丸や阪神ばかり利用していたのです。改装したのはずいぶん前だったと思いますが、それ以降はじめてかもしれません。

到着したのは9時半。開店前…。
バーゲンでもないのに、扉の前にはすでに人だかりができています。さすが「天下のだぁいきゅう」。
ところが開店直後、半分近くの人はエスカレーターを下に降りていきました。話題のコロロかバトンドール目当てだったのか?

9階に上がると、恐竜がお出迎え。家族連れも続々フロアに入ってきます。何かのイベントらしい。
その奥の『ふるさとのねこ』展は、そこまで混雑していませんでした。

岩合光昭さんの猫の写真は大好き。
とくに野良猫。我が家の壁には「のら」のカレンダーもかかっています。
野良猫の持つたくましさ、ふてぶてしさ、その中に隠れる愛嬌、そして生命力。写真からはそれらが伝わってきます。
今回の写真が追うのは、北国のりんご農家の納屋に住む猫一家。新たな生命が生まれ、自然に囲まれながら少しずつ成長し、季節と人とともに生き、やがて大人になって子を儲ける。半野良の猫たちが刻む生のいとなみです。
小さな手足で大地を踏み、懸命に生きる命が、そこにはあります。
世間は空前の猫ブームですが、動物のブームには必ずといっていいほど、命の軽視が隣り合わせにあります。
店頭で売り買いされる動物たちはいかにして目の前のガラスケースへやってくるのか、そして売れ残った動物たちはガラスケースからどこへ行くのか、なぜそこへ目を向けないのか。先進国である日本が命に値札を張り、お金で命を売買していることに、なぜ疑問を持たないのか。
野良猫の輝く命を切り取る岩合光昭さんの写真を見るたび、愛しくて微笑んでしまうと同時に、そんなことを思って悲しくなります。
ようやく安易な猫ブームに警鐘を鳴らす報道も増えつつありますが、日本で動物の店頭販売が禁止されるまでの道のりは、まだ長くかかりそうです。

おみやげを買った後、9階から1階まで全スルーして地下鉄へ。
次なる目的地は、天保山。



こいのぼりが踊る海遊館。チケット売り場前の行列を見ているだけで熱射病になりそうです。

そこには並びません。



海遊館の隣の、ここ!

『藤城清治 光の楽園』展!

去年、奈良県立美術館で行われたメルヘン展は引っ越しやら何やらで行けずじまいで悔しかったので、今年は楽しみにしていました。

御年90歳を超えてもなお精力的に作品を生み出す藤城清治さんの指先。
今回のために制作された新作も展示されています。

天保山の観覧車と少女。天神祭りのあざやかな花火。
その一方で、静かに鎮座する仏像、ご神体。
静と動が交互に現れる影絵の世界。
しかし、そのどれにも確かに息づく命があります。

昨年、テレビ番組で見た作品を見られたのはうれしかったです。舞い散る桜、飛び立つゼロ戦。羽ばたく鳥たち、そしてこびと。特攻へ旅立った友、そのゆく先は平和の光だった。作品にこめられた思いに圧倒されました。
戦争でも震災でも、描かれているのは喪失のはずなのに、そこにはいつも希望があります。
原爆の炎に巻かれる病院には、緑の芽吹きがありました。
負の遺産のまわりには、鳥が飛び、花が咲いていました。

いくたびの試練を与えられようと、大地はそこに在る。その上に立ち、人は明日を生きていく。
未来にはいつも、希望があるのです。

ショップでポストカードとマウスパッドを購入し、退館。

上本町へ戻って遅いお昼を食べ、帰宅。

…の前に、近鉄をちょっとのぞいてみました。



初日のサイン会の後、こうの先生が描いたイラストが!



やっぱりキランとしている…。


なぜか近鉄大阪上本町店で始まったこうの史代の原画展。
初日にさっそく、行ってきました。

この日はサイン会も行われるということでしたが、チケットは朝10時から先着順ということで、あきらめました。

会場階に着くと、普段は閑散としているフロアに長蛇の列。どうやらサイン会に並んでいる人たちのようです。その先にはこうの先生が。あー、うらやましいなあ…。

人だかりをかきわけて場内へ。

「デビュー作から『この世界の片隅に』そして話題の作品たち」というサブタイトルのとおり、『街角花だより』から最新作までほぼ全作品がズラリと並んでいました。

最初に展示されていたのは『夕凪の街 桜の国』。数ページながら胸がしめつけられます。
『ぼおるぺん古事記』は本当にボールペンなのだなあとしみじみ鑑賞。『日の鳥』のカラー表紙のスケール感は迫力でした。『荒神』挿絵の美しさは実家に新聞を取っておいてもらえばよかったと後悔。『ギガタウン』ははじめて見ましたが、こうの先生らしいユーモアセンスに思わずクスリ。
そして『この世界の片隅に』では、紅筆で描かれたというリンの過去の原画がありました。本当に紅色で感動。すずのメモを意味する鉛筆書きの部分、「左手で書いた世界」も、その筆致を見るだけで改めて作品の質の高さを感じました。

下書きの線の残る原稿からは、作品を作り上げていく過程を垣間見ることができた気がしました。一本の線から命が、世界が生まれていく。まるですずさんが描いたいくつもの日常のよう。世界は単純で平凡のようでいて、実はいろんな奇跡にあふれている。シンプルな絵柄の奥にこそ、無限の世界は広がっている。
改めて、こうの先生の凄みを感じました。



それにしても、なぜ阿倍野や梅田でなく上本町だったのか…人が少なくて良かったけれど。



浅田真央選手、引退。

早々に寝入ってしまって、そのニュースを知ったのは翌朝、目覚ましを止めてすぐのことでした。

ああ、そうか。

驚き、でもなく、残念、でもなく。

ああそうなのか――。

昨年の全日本選手権のあと、「この状態で引退を決意するとは到底思えない」と書きました。浅田選手は怪我を抱えながら今季もトリプルアクセルを跳び続けることを選んだ。それはすなわち競技者としての向上心、闘争心を失っていない、ならば彼女はこれからも戦い続けるだろうと思ったからです。
ただそれは、戦える状態であることが大前提です。
身体、あるいは心。どちらかが限界を超えた時、それはアスリートを辞める時。
選手自身が語ったように、全日本の結果が出た瞬間が、それだったのでした。

浅田選手に期待はしない。そう決めていました。

浅田選手が好きだからこそ、復帰後は彼女自身が思うように進んでほしい。たとえそれに結果が伴わなくとも、それが彼女の選んだ道ならばそれが正しいのだから、応援し続ける。そして彼女が幕を下ろすことに決めた時は、それが正しい選択なのだから、受け入れる。

身勝手なファンは、今まで勝手にいろいろなものを背負わせてきたのです。

15歳でポンポンと高難度ジャンプを決め頂点に立った時の衝撃。あどけない笑顔に、これからのフィギュア界が変わることを予感しました。
輝き続けるであろうと信じて疑わなかったその先に、思いがけない苦難が待っていようとは思いもしませんでした。
そしてそれはスランプなどだけでは決してなく、自分ではどうしようもないところから与えられたものも大きかったように感じます。
三度のトリプルアクセルを決めてもなお金メダルを取れなかったバンクーバー。インタビュールームでこらえきれずに涙を流す姿に、一緒になって泣きました。
浅田選手が基礎のすべてをいちからやり直す決意を固め、佐藤信夫コーチに師事し始めてまもなく、東日本大震災が起きました。一か月遅れで行われた世界選手権でのやせ細った身体は、不安と悲しみにくれる日本そのもののようでした。その年の終わり、母親の逝去でGPFを棄権してすぐの全日本選手権で優勝。いつしか、震災から立ち直ろうとする日本を、何度苦難に遭っても立ち上がり戦い続ける浅田選手に投影してしまっていました。
その後も浅田選手はみずからの理想とする演技を追い求め続けました。それでもオリンピックの金メダルには届かなかった。しかしそれ以上のものを、リンクの上に残しました。
ソチオリンピックで、前日の失敗から6種8トリプルを着氷し巻き返した会心のフリー。
引退報道から何度も放送され、そのたびに涙を禁じ得ない「奇跡の4分間」。

浅田選手は苦難と戦い続けた。

誰しもが困難に遭い、苦悩する。そんな時、何度転んでも立ち上がる浅田選手を見ては自分を投影し、勇気をもらう。

こんなアスリートが存在したでしょうか。

まさに浅田真央という存在そのものが、奇跡であったのかもしれません。

引退会見のスッキリとした表情に安堵しました。
本当に、やりきった。フィギュアスケーターとしての人生をあますところなく生きた。
そう言い切れる、21年間だったのだと思います。
少しの涙はあったけれど、最後まで笑顔だったことにこちらまでうれしくなりました。
真央ちゃんの心からの笑顔を、ずっと見たかったから。

浅田真央に己を投影して苦難と立ち向かう日々は、もう終わりです。

これからは、自分の足で立ち上がらなければなりません。

浅田選手にもらった勇気と幸福を糧として。





帰りにちょっと寄り道。



桜の名所は、満開です。



サラリーマン、老夫婦、女の子連れ。
みんな同じようにスマホを構えています。



ベビーカーの赤ちゃんも、花を仰いでお母さんと同じ表情。



桜が連れてくる春は、みんなを笑顔にします。



雨の降る前に、お花見散歩を満喫できてよかった。




一週間後には、川面はすっかり花筏。

また来年。同じ景色を、同じ思いで見られますように。





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