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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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『ブギウギ』
個性派ご近所さんたちのコテコテ大阪弁が飛び交う「はな湯」の景色はいかにも大阪制作。人情とノスタルジーに溢れています。
笠置シヅ子のことはよく知りません。ただ波乱万丈でドラマチックだったその人生はネットで先に調べてしまいました。オープニングではさっそく服部良一や淡谷のり子(をモデルにした人たち)が登場。またヒロインのひとり娘の父親は、吉本興業創業者の長男。ということは、『わろてんか』では登場しなかったてんの第一子で、葵わかなが小雪なのかあ…と想像が膨らみます。
ドラマは子役からスタート。趣里とのそっくりぶりも驚きましたが、歌も演技も上手でビックリ。朝ドラヒロインのおせっかいはあるあるですが、それを自覚して反省するあたり目新しさを感じました。喧嘩を通じて仲良しになる仲間たちとのエピソードも押しつけがましくなく、『拾われた男』でも人と人との距離感を巧みに描いていた足立紳の脚本力が光っています。
念願かなってUSKに入ったスズ子。劇団の二大スターは大和礼子と橘アオイ。蒼井優のレトロかつ清楚で芯の強い昭和の女性を体現した演技は見事でした。現役OSKスターである翼和希はこのドラマではじめて観ましたが、舞台から練習時まで実に凛々しく美しいこと。USKのレビューシーンは充実していて、とくにラインダンスは圧巻でした。
と、今のところ見ごたえある朝ドラながら、残念なのはヒロイン趣里の演技。前々から一本調子のセリフ回しや感情表現の乏しさが気になっていましたが、サイケな脇役ならまだしも大阪色強い個性的なヒロインとなると、慣れない大阪弁でさらに力が入ってしまうのか、セリフの合間合間に入る呼吸が気になって話に集中できません。歌とダンスはさすがの実力なのに…。
話自体は興味深いので最後まで見届けたいと思うので、慣れてくるといいのですが(自分が)。


『コタツがない家』
『俺の話は長い』『コントが始まる』の金子茂樹脚本とあっては観ないわけにはいかない。
今回もちょっとダメな人間たちがくり広げる巧妙な会話劇。漫画調の背景と石川さゆりの歌がマッチしたオープニングも面白い趣向です。
吉岡秀隆のダメ夫ぶりが実に不快で逆に痛快。義父である小林薫との丁々発止もこれまた逆に相性ばっちりです。高校卒業を前に迷走している息子も加え、プライドの高さが災いして自分のダメさを受け入れられない絶妙に人間くさいキャラ設定は、「男ってこうだよなあ」と納得しながら観ています。
ダメ男たちにうんざりしながらも仕事に家族のフォローに奔走する万里江。しかし悲壮感はありませんし、それぞれを愛していることも伝わります。今度はどんな家族の姿を見せてくれるのか…深堀家の行く末に注目です。


『下剋上球児』
2018年夏の甲子園に初出場した白山高校の軌跡を追ったノンフィクションを基にしたオリジナルドラマ…ですが、そう聞くと「白山高校がモデル」と感じてしまいます。
実際の白山高校ももともと評判の良い高校ではなく、少人数からのスタートでした。当時の記事を憶えていたので、実績と熱意のある南雲先生がやる気のなかった部員をその気にさせ甲子園へと導く「リアルルーキーズ」のような成功譚だと思い込んでいたのですが。
「南雲先生が教員免許を持っていなかった」というエピソード、それ必要…?
まさか当時の白山高校の監督が本当に無免許だったなんて勘違いする視聴者はいないと思いますが、こんなご時世ですから風評被害が気になっちゃいます。
黒木華演じる山住先生の立ち振る舞いは運動部の顧問らしく爽やかですし、実際に野球経験者ばかりの部員たちの練習風景(へたくそだけれど情熱はあるキャプテンが野球経験のない菅生新樹というのも良い)はリアルです。孫かわいさに暴走するいわゆるモンスター保護者の小日向文世は、どこか愛嬌があるので憎めません。部活ものにつきものな暴力事件も自然な決着に落ち着きましたし、つまり野球部を取り巻く描写には何の不満もありません。
ですから、南雲先生の無免許問題に加え、うさんくさい妻の前夫が絡んできそうな南雲一家に焦点が当たりそうな展開はいらないなあと感じます。あと部員を紹介するテロップが「3年」だったり「2018年投手」だったりバラバラなのも観ていてわけがわからなくなります。これは記憶力の悪い自分の責任か?
演出自体は悪くないので、最後まで観るつもりではいますが…。


『マイホームヒーロー』
原作はまだ未完。しかも22巻まで発刊されている長期連載のようですが、1クールでいったいどうまとめるつもりなのだろう…。
と、心配になるくらい、初回から衝撃的なサスペンスでした。
佐々木蔵之介・木村多江という実力派を揃えながら深夜枠なのは、おそらくその内容のせいでしょう。いきなり死体を煮込んで云々…という展開には驚かされました。
主人公はやたら知識豊富で冷静ですが、ミステリー作家志望という設定ですから不自然ではありません。夫が夫なら妻も妻で、一見平凡な主婦ながら死体処理を手伝ったり窮地でも機転を利かせたりする妻は、むしろ夫より肝が座っています。歌仙という名前からして浮世離れしていますが、木村多江のつかみどころのなさは原作から飛び出してきたようです。
どうやら主人公と共闘することになりそうな恭一にもう少しアウトロー感が欲しいところですが、音尾琢真・吉田栄作は迫力満点。
平和が一転、闇落ちしてしまった家族はいったいどこへ向かうのか…。原作も序盤しか読めていないので、今後の展開が楽しみです。






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