『ボイスⅡ 110緊急指令室』
2年前放送されたドラマの続編。そこまでハマったわけではないのですが、今季とくに心惹かれるドラマがなかったのでとりあえず録画してみました。 白塗り殺人鬼が刑事の前でいきなりあやしげな舞踊を披露するという冷静に考えればトンデモすぎる場面も、スピード感があるのでついつい見入ってしまいます。おどろおどろしい雰囲気もあいかわらずです。 初回にしてひかりの恋人が殺されてしまうという、今回も悲惨な展開が続きます。演じたのは白塗り野郎の振付担当のダンサーだそうですが、色気のある役者さんだったので少しもったいない気もしました。殺された映像はリアルタイムでなく録画だったので、実は生きている可能性もなくはないですが、このドラマではそういったどんでん返しはなさそうです。それにしても、父親に続いて恋人まで目(耳?)の前で殺されてしまうひかりはいったいどこまで過酷な運命なのか。幸せになってほしいよ。前回は妻を殺され、今回子どもを誘拐される樋口もたいがいですが。 前回の最後、透ってどうなったっけ…と思い出せないでいたら、ちゃっかり復帰していました。彼の抱えたトラウマも、事件にかかわってきそうですね。 『おかえりモネ』(承前) 舞台は宮城から東京へ。気仙沼や登米の面々や風景が魅力的だったので、淋しくなりやしないか心配でした。『あまちゃん』の時も心は北三陸を離れがたくて、東京編になじむには時間がかかってしまいましたが、今回はウェザーエキスパーツの面々が皆あたたかくモネを迎えてくれ、また報道現場の緊張感がリアルで惹きこまれたこともあり、ホームシックの心配はなさそうです。 モネが3回目の受験で気象予報士に合格し、バイトとはいえ希望の職に就き、個性的な大家の下宿の近くには菅沼先生がいるらしい…という、朝ドラらしい予定調和の展開が続きましたが、不思議と鼻につきません。両親は銀行員と教師ですから、妹同様もともとやればできる子でしたでしょうし、菅沼先生という優秀でスパルタな家庭教師もいましたし、通信教育など努力していた描写もありましたし、何よりモネは見守って応援したくなる主人公です。あの時何もできなかったから今度は誰かの役に立ちたいという、内に秘めた強い思いが伝わってくるのです。動機も背景も説得力がありましたし、森林組合の仕事にも真摯に向き合って、段階を踏んで成長している姿がきちんと描かれています。これからも気象予報士としての活躍に期待が持てます。 登米と東京を結ぶのは菅沼先生の役割のようですが、どうやら彼も過去に何かを抱えているようです。落ち込むモネの背に触れられなかったのは、きっと理由があるのでしょう。1300万人が住む東京でバッタリ逢えるのはもう運命やん! …と思っていいのでしょうか。 あの日から、モネは一歩踏み出しました。 一方、あの日から動けない人もいます。 妻と船を失い酒に溺れる新次。友を救えず苦しむ耕治。彼らがもう一度、笑顔で酒を酌み交わす日は訪れるのか。気仙沼の人びとのこれからの描写も気になります。 PR |
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