●ホビット 決戦のゆくえ:★★☆☆☆
決戦のゆくえは、また大鷹が敵を全員倒して終わったようです。大鷹は完全無敵のヒーローですね。こいつが一番すごいです。トーリンが改心したいきさつとか、財宝の分配や統治はどうなるかとか、アーケン石は何だったんだとか、色々と釈然としない終わり方でした。このシリーズは結局良かったのは1作目だけで、後はイマイチでしたね。
●いぬやしき:★★★☆☆
何の感動もないし得るものもないですが、娯楽作としてそれなりには面白いです。犬屋敷の家族の描き方が10年前のホームドラマを見ているようでしょうもなかったですが、獅子神のストーリーは面白かったです。僕も貧乏育ちなので、金持ちの家族は見るだけでイライラしますし、獅子神には感情移入できました。ラストはすっきりしませんが、続編を狙っているんですかね。
●ミスター・ノーバディ:★☆☆☆☆
この映画の主人公は人生を巻き戻したり違う選択肢を選んだりしてますが、結局はいつも惚れた腫れたばっかりなんですよ。こいつの人生で恋愛以外に価値あるものはないのでしょうか。結局アンナが好きだったんだろとしか言いようがないです。前田有一とかいう映画批評家がベタ褒めしている記事をネットでたまたま見つけたので観ましたが、もうこいつは信用しません。
・クワイエット・プレイス:★★★☆☆
ツッコミどころはきりがないです。ラストも人類をほぼ滅亡させた宇宙人をおばはんが普通に倒したりとかむちゃくちゃです。ただ、面白かったです。「ミスター・ノーバディ」みたいな深い意味を匂わせてつまらない映画より、こっちの方がよっぽどいいです。ただ、死ぬ前の父親は、どうせ開き直って声出すならウォーとかじゃなく、感動的なセリフを言ってほしかったですね。
・あの頃ペニー・レインと:★★★★★
この映画はいい映画ですよ。ただ、僕が童貞で衝動しかなかった10代の頃に観たかったなあと悔しいですね。主人公はペニー・レインが好きなんですが、恋愛映画ではありません。成就してませんし。美しい青春の思い出かといわれれば、トラブルがむしろ目立つしそんなに美しくもないです。しかし何ともいえない切ない余韻があります。青春ってこんなものだと思いますね。
●グエムルー漢江の怪物ー:★★☆☆☆
兄弟3人が目的は一緒なのに最後まで全く仲良くないしお互いを信用していないところや、主人公の娘が結局死ぬところはハリウッド映画とは違いますが、面白かったわけではなく、こういう映画はハリウッド作品の方が面白いですね。韓国の政府や警察の現状、大学生の就職事情、米韓の関係性あたりも風刺しているんでしょうが、知識も興味もないので何も思いませんでした。
●ピエロがお前を嘲笑う:★★☆☆☆
ユージュアル・サスペクツにそっくりの、信頼できない語り手の話でストーリーが進む映画ですね。そしてその話に翻弄されて騙されるのが警察官ですね。本当に一緒ですね。面白さは100分の1ぐらいですが。ジャケットに「トリックは100%見破れない」とありますが、別に見破るためだけに映画を観てないですし、特に驚くほどのトリックでもなかったです。
●未来のミライ:★☆☆☆☆
まず、明らかに世帯所得が平均以上で、全員健康で、介護すべき親もいないモデルファミリーの、両親の子育ての悩みや長男のワガママぶりを見るだけでも不愉快です。長男が家族の過去の世界に行ったり、成長した妹がこっちの世界に来たりして、長男が精神的に成長するストーリー自体も、それぞれのエピソードに繋がりや必然性が感じられず、何が面白いのかわかりません。
●嫌われ松子の一生:★★★★☆
この映画の中島哲也監督がセンスがあるのは「下妻物語」など他の映画でわかっていますし、今回も、ひたすら悲惨な主人公の人生を、パワフルな映像と音楽でテンポ良くコミカルに描くという試み自体は成功しています。ただ、何か心に残ったかと言われればそうでもないし、観ている間は楽しめる完成度の高い娯楽映画というだけですね。ラストもちょっとしつこいですね。
●ジグソウ:ソウ・レガシー:★★☆☆☆
単品で評価すると凡作ですが、ソウシリーズは7作全て観ているので、おふくろの味のような安心感があります。ジグソウが実は生きていた!みたいな描写も、また時間軸ずらしか!2でやっただろ!と思いながら、ジグソウが出てきただけで嬉しいです。ラストで明らかになる犯人も、普通の復讐か!ジグソウの美学は?と思いながら、続編を匂わせた終わり方で嬉しいです。
●オーロラの彼方へ:★★★☆☆
伏線の張り方も上手いし、ストーリーはきれいにまとまっていますし、完成度の高い映画です。ただ、善人悪人がはっきりしているところと、ラストのモデルファミリー万歳みたいなところが好みではないですね。万人受けはするんでしょうが。中盤からのサスペンス要素も、どうせこういう映画は善人側はみんな助かるだろうなと思って観てますから、スリルを味わえませんし。
●ダウト~あるカトリック学校で~:★★★★☆
地味な映画ですね。悪くはないんですが。「ザ・マスター」のように、主演2人の演技合戦を観るための映画ですかね。「常識的にマイナスの行為も人によってはプラスであることもある。」とか、「正しいことをするために悪いことをしてしまうことは本当に正しいのか?」とか、「そもそも正義とは何か」?とか地味ながらも色々考えさせてくれる映画ですね。
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