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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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錦鯉キターーーーー!!!

推しになってから約5年、よーーーーーやく錦鯉がM-1決勝にやってきました!

優勝は…まあ、無理だろうけど…。
爪痕は残してくれるはず!!


《敗者復活戦》
最近の敗者復活枠は人気投票になりつつあるので、おそらくぺこぱだろうなと予想はしていました。
しかし出来がイマイチだったので、さすがに1位にはなれませんでしたね。人気者になってしまったがために誰しも次のボケを予想できてしまうので、ネタ作りは難しかったでしょうね。
インディアンスは登場した瞬間(木崎のマネ)に心をつかまれました。昨年の決勝は緊張からか酷いものでしたが、今年はいつものノリノリインディアンスで、それまであまり盛り上がっていなかった会場が一気に沸いたように感じました。
続いて登場したからし蓮根も、私的にはいちばん面白かったのですが、残念ながら5位でした。
あとはキュウ・学天即・ゆにばーすが自分の中では接戦で、結局悩んでインディアンス・からし蓮根・ゆにばーすに投票したのですが、私的に期待値1位だったニッポンの社長は、なにゆえあんなネタだったのでしょうか。しかも後ろで5時の音楽流れてるし…シュールすぎたわ。期待値2位の金属バットはトップのせいかいつもの面白さが半減していたように思いました。
ちなみにヤスオーは金属バット・キュウ・学天即でした。
キュウの評価が意外に低かったですね。賞レース向きではないのかな。

くじ引き形式ゆえに敗者復活のインディアンスがトップバッターとなりましたが、同じネタを持ってきたので、「アドリブ?」と思っていた部分が実は台本どおりだったこともわかってしまって、観ている側からすれば新鮮味には欠けました。ただ、トップでなければもう少し点数が出てもおかしくなかったように思いますし、関西ローカルの賞レースに出ていた頃に較べれば、抜群に面白くなっていると思うのですが、そういえば巨人師匠は昔からインディアンスには辛口でしたね。

《東京ホテイソン》
巨人師匠の批評は的を射ていてさすがだなとほれぼれします。M-1対策でいろいろ練ってきたことが裏目だったのかなと。独特なツッコミもボケの雰囲気も、はじめて観た時から霜降り明星に似ていると思ったことはなかったのですが、巷ではそう評されているみたいですね。

《ニューヨーク》
去年のことを相当気にしていたみたいで。松ちゃんも罪なことをしたものよ…。しかし今年はいつものニューヨークらしい漫才で面白かったです。ニューヨーク推しのヤスオーは納得いかなかったみたいですが。やはり下品なキーワードがアカンかったのでは。

《見取り図》
唯一の3年連続決勝進出でしたが、優勝候補らしい実力を見せてくれました。はじめて観るネタでしたが、最高でした! リリーのミスもすかさずフォローする盛山の技術に、会場もハネましたね。
だからこそ2本目は残念でした。去年と同じ進行のネタでしたが、互いにけなし合う流れはあまり面白いと思わなかったので。1本目のように、リリーのボケに盛山のツッコミが冴える(結婚相談所みたいな)ネタなら優勝していたんじゃ…と思ったのは自分だけでしょうか。

《おいでやすこが》
唯一ネタを観たことがないコンビでしたが、もともとおいでやす小田が大好きだったので(R-1の資格喪失は残念だった…)このネタも大笑いしました。
…しかし、これはズルいんじゃないですかね。こがけんは細かすぎて伝わらないモノマネの「オーマイガー」しか知らなかったのですが、それだけ観ても場の空気を作れる実力があることはわかりますし、それに小田のツッコミが加われば無敵ですし。
でも2本目はちょっと飽きちゃいました。

《マヂカルラブリー》
3年ごしの壮大な伏線回収とでも言いましょうか。
たぶん10年以上前のこと。まだ関西では敗者復活戦を放送していなかった頃ですが、ヤスオーが面白いコンビがいるとその動画を見せてきたのがマヂカルラブリーでした。タンクトップの野田クリスタルが変な動きをくり返すだけで、クスリとも笑えませんでした。その後も「面白い! 絶対に面白い!」と主張するヤスオーと「絶対に面白くない!」と否定する私の意見は平行線でした。
しかし、ちょっとずつ面白くなっているとは感じていました。2017年はえみちゃんの発言がなくても滑っていましたし、あの結果は今でも仕方ないと思いますが、初めて観た頃よりはずっと笑えるようになっています。実際、今年はめちゃめちゃ笑えました。
漫才だ漫才じゃないと言うならば、初めて観た頃のマヂカルラブリーは「漫才ではなかった」と思います。しかし今は、野田がネクタイを締めて落ち着きが出てきた(あれでも)だけでなく、野田の動きより村上のツッコミがあってこそ笑えていると感じるのです。昔は村上の声はまったく聞こえませんでした。
「この日いちばん笑いを起こしたコンビが優勝」という原則に則るならば、この日舞台をいちばん沸かせたのはマヂカルラブリーでしたから、納得です。
もちろん、今年の結果を受けヤスオーは「最初からマヂカルラブリーが面白いことをわかっていた俺に、世間がようやく追いついた」とドヤ顔しております。

《オズワルド》
つくづく順番に恵まれないコンビですね。見取り図→おいでやすこが→マヂカルラブリーと結果的に最終決戦進出した3組のあとのローテンション漫才ですから…。奇しくも、松ちゃんと巨人師匠が正反対のことを言って、本人たちも困惑していましたが、ただでさえ超ハイテンション漫才の直後でしたから、ローの中にあるハイが悪目立ちしてしまったのですかね。

《アキナ》
観ていてかわいそうになるくらい滑りましたね…。準決勝ではかなりウケていたらしく、直前の『せやねん!』でも相当持ち上げられていたのに、この結果はツライ…。
今日は、この手のネタはウケなかったということでしょうか。もともとソーセージ時代からコント向きだと思っていましたし。新幹線の車内で涙に服を濡らしながら帰阪したようですが、ソーセージが藤本の不祥事で解散してから、秋山と山名が地道に努力して居場所を見つけてきたことは関西ローカルを観ている者なら知っているので、これからもアキナらしいお笑いを見せてほしいですね。

《錦鯉》
私の笑い声がうるさくて会場がウケているかまったくわからなかったと怒られました…。
いや、サイコー。錦鯉らしさ全開で、私的には圧倒的優勝。4位かー惜しかったなー。
何回観ても笑えます。これから辛いことがあった時はこのネタ観て癒されます。
パチンコ知らなくても笑えたのですが(私は)、合コンを持ってきた方が良かったのですかね。
あと、滑舌が悪くて聞き取れなかったという意見も耳にしました。売れっ子になって歯を入れて、来年は優勝だー!

《ウエストランド》
登場時から「もうダメだ」感が漂っていて、かみあっていなかったような…。毒舌自虐も空回ってしまって悪循環でした。登場順も影響したのでしょうか。昔から変わらない芸風でなんだか嬉しかったです。違う場所で観たらすごく面白かったのでしょうが。


今年は観客少ないわ、のっけから審査員引退宣言が続出するわ、最終決戦投票も2・2・3と分かれるわ、いろいろ波乱含みの大会でした。
注目度の高いM-1ですし、このネット社会では何をやっても叩かれますし、審査員をしたところで何の得にもなりません。巨人師匠もずっと今年はやらないと言っていましたし、関西ローカルの賞レース時と表情がまったく違います。でも、巨人師匠や上沼恵美子が審査するからこそM-1優勝者の評価が上がるわけですし、このふたりがいなければその価値はぐっと下がるような気がします。これからも舞台に立ち続けるベテラン漫才師として、重みのあるコメントを与え続けてほしいと願います。







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