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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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例によって「平成最後」と称されることになった今年の箱根駅伝。
出雲・全日本と制し、青学大の5連覇は固いという前評判。
打倒・青学に燃える各校は、その牙城を崩すことはできるでしょうか。
個人的には駒澤大のシード奪還に注目して見守りたいと思います。

《1区》
実力者が集う1区ですが、4年生でようやく箱根路デビューとなった学生連合の東京大・近藤選手が個人的に気になります。
東京国際大・タイタス選手が集団をひっぱるスタートとなりました。1区を留学生が走るのはめずらしい光景。
どこで誰が勝負をしかけるか、ワクワクしていたスタート直後、大東文化大・新井選手が転倒し足を引きずり遅れ出した時はヒヤッとしましたが、なんとか集団についていきます。
序盤はスローペースの集団走となりましたが、10キロ付近でこぼれおちる大学が出始め、いよいよかけ引きが始まってきました。
ラスト3キロとなった六郷橋で、昨年区間賞の東洋大・西山選手が前に出て、そのまま区間賞を手にしました。西山選手、箱根に合わせてきたのかさすがの走りでした。
その西山選手に遅れじとついていった中央大・中山選手が2位。
当初後方の位置から、満を持して先頭付近へ出てきた青学大・橋詰選手。ラストは苦しげでしたがそれでも3位につけました。ここからの巻き返しに期待。
駒大は7位で鶴見に着きましたが、続く選手が出ておらず手間取りました! どうした!? 何があった!!??(泣)
大東大・新井選手は首位と8分40秒差で襷リレー。最後の箱根、意地の完走でした。体調を気にしながらも途中からは静かに見守っていた監督の胸中も推し量られます。

《2区》
時代は廻れど変わらぬものは花の2区。各校エースが火花を散らすこの区間で、下位で出発した日大・ワンブイ選手や拓殖大・デレセ選手ら留学生と順天堂大・塩尻選手がどこまで順位を上げるかも気になります。
1秒差で襷を受けた東洋大・エースの山本選手と中央大・堀尾選手が序盤からトップを争いしのぎを削る展開となりました。権太坂にたどりついても並走は変わりません。残り4キロ近くになって山本選手が前に出ましたが、ふたりの後ろについていた国士舘大・ヴィンセント選手が迫ってきました。ヴィンセント選手は残り1キロで首位を奪い、戸塚へ到着。留学生ですが初の箱根で、これほど落ち着いたレースを展開するとは思ってもいませんでした。最後の最後で狙っていたのでしょうか。
青学大・梶谷選手は途中からずるずると4位集団から遅れ始め、残り2キロでワンブイ選手にも抜かれ、8位転落。ゴーゴー大作戦に早くも誤算発生か。
区間賞は終わってみれば12人抜きのワンブイ選手。区間2位で日本人トップの記録を残した塩尻選手も10人抜いて19位から9位に順位を上げ、最後の箱根を飾りました。
駒大は47秒差の7位。このままシード圏内を守っていきたい。
下位に目を向けてみれば早稲田大が一気に順位を落とし、18位で襷リレー。伝統校にも落とし穴があったようです。
新井選手が必死でつないだ襷でしたが、大東大は残念ながらここで繰り上げスタートとなりました。

《3区》
青学大は当日のエントリー変更でキャプテン・森田選手が起用されました。1分5秒差で8位スタート。不調が噂されていましたが、どんな走りを見せてくれるか気になります。
早々にトップを奪い返した東洋大・吉川選手は、少しでも差を広げて襷をつなぎたいところですが、森田選手はいいペースで秒差を詰めていき、中盤で2位浮上。残り7キロで21秒差まで詰め、残り2キロを切ったところで隣につき、残り1キロで前に出ました。ぐんぐん東洋大を突き放し、区間新記録でトップ通過。さすがエース、さすがキャプテン、さすがの走りでした。
東洋大に続いて、駒大が3位で襷リレー。予選会組とは思えない、伝統校らしいレース展開を見せてくれます。
また、帝京大のスーパールーキー・遠藤選手が8人抜いて6位で平塚へ。華々しい箱根デビューでした。
そして予選会組の伝統校、明治大エース・阿部選手が区間2位の好走で17位から12位まで順位を上げました。目標のシード権を手にすることはできるでしょうか。
青学大はエースで奪首成功。戦前の青学優位の状況へ戻してきました。ただ、5連覇という栄光の記録を見てみたいという思いと同じくらい、強敵が倒されるところも待っているという深層心理が湧いてきてしまいます。
ここでも国士舘大が襷リレーに手間取りました。どうしたのだろうか…? 運営? 学生の問題?

《4区》
8秒差で2位となった東洋大。首位奪還は実力者・相澤選手にかかります。すぐに青学大を追い越すと、区間記録を超えるペースで飛ばし、9キロで1分差をつけました。打倒青学のためできるだけ差をつけて山に入りたいとばかりに、後方を意識せずハイペースを守った相澤選手は、区間新記録を打ち立てて往路優勝を5区に託しました。
3位の東海大にくらいついていた駒大ですが、さすが最強世代のひとり・館沢選手、みるみるペースを上げ、ついには青学大・岩見選手もとらえます。鮮やかな逆転劇でした。距離が伸びて以降重要区間と位置づけられるようになった4区ですが、ここにエース格を持ってこられるのは東海大の層の厚さを感じます。
3区で首位を奪った青学大ですが、やや失速してしまいました。3分半差で3位で襷リレー。原監督が期待を寄せていた山での追い上げをはかります。

《5区》
往路最後の区間は山登り。青学大・竹石選手がどれだけタイム差を縮められるかもさりながら、新たな山の神誕生なるか、昨年の区間賞、法政大・青木選手にも注目です。
東洋大・田中選手を追っていたはずの竹石選手ですが、思ったほどペースが上がりません。後方からやってきた駒大・伊東選手に抜き去られ、さらには国学院大にまで追い抜かれてしまいました。やや苦しげな走りに見えます。
いっぽう順調に先頭を走る東洋大・田中選手ですが、追っていく東海大・西田選手に2分48秒あった差をぐんぐん縮められてしまいます。いずれも復路に向けて青学大との差を少しでも広げておきたいところ。ただ前を向いて坂道を上ります。
結果、トップは譲らぬまま往路優勝を果たしたのは昨年に続いて東洋大となりました。東海大が1分14秒差にまで縮めて2位。
青木選手は今年も山とは思えないくらいの快走で、ついには竹石選手もとらえて7人抜き、法政大の順位を5位まで上げました。ところが区間新記録はその先を走る国学院大・浦野選手がたたき出すことに。大学史上最高位の3位で往路を終えました。続いて駒大が4位。ゴール直前まで響く大八木節でした。
竹石選手は最後の下りで息を吹き返し、5分半差の6位でフィニッシュ。

・・・・

盤石と言われていた青学大ですが、思わぬタイム差をつけられてしまいました。明日は山下りのスペシャリスト・小野田選手から始まります。最後の山下り、どこまで差を縮めて7区の林選手につなげられるでしょうか。どうなるゴーゴー大作戦。
また東海大も逆転を狙える位置。シード権争いも含め、明日も朝から目が離せない一日となりそうです。





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