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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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前回ほど盛り上がりはないかもしれないけれど、やっぱりワールドカップは熱くなります!
頑張れ、勇敢な桜たち!

初戦のチリ戦。重圧で固くなっていたのか、いきなりトライを取られた時はどうなることかと思いましたが、すぐに取り返すと、さらに逆転。相手の退場で数的有利になっている間に得点を積み重ねると、コンバージョンもすべて成功し前半で大きくリードを奪う展開となりました。後半も早々に4トライ目でボーナスポイント獲得を決めると、あとは試合を有利に進め、最終的には30点差をつけての勝利をおさめることができました。
しかしスコアほど日本の強さが目立っていたようには感じなかったのも事実。チリが終盤暑さで足が止まってしまったことで点差はつきましたが、ミスの多さが気になりました。次からこうはいかないでしょう。
印象に残ったのは、主将姫野不在の中で奮闘した副主将の流と、リーチ・マイケルの求心力。ベテランふたりの安定感が、やや地に足つかないチーム状態を落ち着かせたように映りました。

次なる相手はイングランド。前回準優勝チーム相手にこれまで10戦全敗している日本。「世紀の番狂わせ」「ニースの奇跡」を信じ、朝の4時に頑張って起きました。
しかし眠い目はすぐに覚めました。始まってすぐ反則によるPGで先制を許します。しかも開始7分でひとり負傷交代という緊急事態。それでも代わったレメキの動きは緊急とは思えないほど安定していました。彼だけでなく、日本チーム全体が初戦とは違って冷静で、このために練ってきたプランをしっかり遂行しているように見えました。
前半23分、2本目のPGで逆転するも、相手はやはり強豪国。その1分後にはトライを決められてしまいます。しかしスクラムでは負けていないし、このまま踏ん張り続ければあるいは…と期待しながら見守った後半。PGで1点差に迫るも、後半16分。日本ゴール手前で、イングランド側のパスが味方の頭に当たり前に転がったところで、日本は追う足を止めてしまいます。ボールを拾ったイングランドがそのまま持ち込み、ビデオ判定に入るもノックオンにはならず認定トライ。結果的に、試合の趨勢を決めるプレーとなってしまいました。
その直後には松島が持ち味のスピードで敵陣にボールを運びゴール前まで攻め込むも、痛恨のノックオンでトライならず。
残り時間も少なくなってきました。懸命に守りながら攻撃の隙をうかがう日本。しかしイングランドはそれを許してくれません。後半26分には、絶妙なキックパスを受けた選手が飛び込んでトライ。それでも日本はあきらめず、自陣前で必死の守備を続けます。しかし7点差以内敗戦のボーナスポイントのチャンスも潰えてしまった終了間近、心の折れてしまった日本に対し、逆にボーナスポイントへの執念を見せたイングランドが4トライ目を決めてノーサイドとなりました。
中盤までは接戦だったものの、日本はトライを1本も取れなかったことが今の両チームの実力差なのかな…と感じました。細かいミスも多くありましたし、怪我人の状態も気がかりです。
それでもサッカーと同じように、強豪と呼ばれる国に負けて「悔しい」と思えるくらい、日本もそこに近づきつつあるのだと思います。世界のメディアにおいて、「善戦した」と報じられなくなっただけ、日本も強くなったのです。
だからこそ、もう一歩、その先へ進んでほしいと思います。

次なる敵はサモア、そしてアルゼンチン。もちろん日本より強いチームです。
それでも最後まであきらめない、果敢に戦う姿を見せてほしい。
4年前のように、しあわせな夢を見られることを信じて。






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