『ナンバMG5』
意外に面白かったです。 ヤンキーと優等生の二重生活を演じた間宮祥太郎は、29歳とは思えないほど高校生役がハマっていました。今時ありえない特攻服で「夜露死苦!」という、漫画から飛び出してきたようなビジュアルもぴったりでした。 前半は二重生活にあたふたする剛に笑い、伍代と大丸との友情に心熱くなり、深雪との進展しない恋模様にやきもきしていましたが、終盤は一転、秘密を知った家族との確執そして和解というシリアスな展開となりました。 好きな子に正体がバレるクライマックスは、『デビルマン』を超える悲劇はないと思っていましたが、この時の剛の悲しげに目をそらしうつむく姿もなかなかドラマチックでした。そして最後まで剛を許せずにいた猛が弟に謝罪する場面も、不覚にももらい泣きしそうになりました。 『オールドルーキー』 綾野剛が演じるのは根っから単純な元アスリートの子持ち中年。イメージにはない役柄ですが、いろんな人物を演じられる俳優ですから、違和感なくハマっています。 引退したスポーツ選手のセカンドキャリアは最近クローズアップされてきた問題ですが、プロ野球界でも多くの現役選手が不安に思っているといいます。そんな人生の岐路に立たされたサッカー元日本代表の新町が選んだのは、スポーツマネジメント会社。現役への未練を残しながらも、アスリートの嗅覚を生かして現役選手にとってもっとも良い道へ導くこの仕事に少しずつやりがいも感じ始めているようです。つい最近『未来への10カウント』で現役と元現役との対比を描いた福田靖が、ここでも相対する立場のそれぞれの思いを丁寧に描いています。 ビクトリーの面々は定形的なキャラばかりですが、高柳社長の真意は今ひとつつかめません。新町はコマのひとつにすぎないと切り捨てているようですが、これから物語が進んでいくにつれその考えは変わっていくのでしょうか。 日9らしくスピーディでわかりやすいストーリーなので感情移入しやすく、耳慣れない世界の話でも楽しめる作品になっています。 PR |
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